これまでほんの少数の人に「落書き帖」なるものを送付してきたのですが、今回、ホームページを作って一般の人にも読んでもらおうと思いました。不特定多数の人に読んでもらうのには、若干の抵抗もあったのですが、中には興味を持っていただける人もいるのではないかと期待しています。私の関心の赴くままに書いていきますので、興味を持たれた方は、是非メールをください。
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ターレスはまた、哲学者でもありました。「万物の根源は水である。」「すべては神々に満たされている。」「魂は運動を生ずる」「物質は無限に分割される」などと主張したと言われています。
ターレスの死後、イオニア学派の指導者は、アナクシマンドロスに移ります。アナクシマンドロス、あるいは彼の同時代の人が、日時計に似たノーモン(gnomon)という道具を初めてギリシアに伝え、正午や夏至冬至、春分点秋分点を決めるのに使われました。一方で彼は数学にはまったく興味を示さなかったように思えます。水時計はすでにギリシアの人々には知られていましたが、ギリシアで普及したのは、おそらく、一日の時を決めるのにアナクシマンドロスのノーモンが使われるようになったこのころのことでしょう。
今回でターレスは終わりです。次回から、ピタゴラス、プラトンとギリシア数学史の巨人たちへと入っていきます。乞うご期待。
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『 Odysseus was a cunning, resourceful man who fought with the Greeks against Troy. Sailing back from the war, he and his crew met with a number of menaces - such as Circe, the witch who turned men into pigs - and overcame them. But it took him ten years to get home.』
今回も『The New Cambridge English Course 4』からです。
Writing economically と題するところにあった文章ですが、「Odysseus」を50語で書くというのは至難の業ですね。日本語でも、こうした文章の修行(訓練)が必要だと、最近つくづく思います。
単語の勉強からいきますか。『cunning=巧妙な、ずるい』『resourceful=機略に富んだ』『menace=脅威、厄介な人物』です。訳しておきましょう。
「オデュッセウスは巧妙で機略に富んだ男で、ギリシアの人々とともにトロイと戦った。戦いから船で帰る途中、彼は船の乗組員とともに数多くの帰国を妨害する人たちと遭遇し -- たとえば、人間を豚に変える魔女であるキルケのような -- 彼らを克服する。しかし、帰国するまでに十年を要した。」
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前回の解答からいきましょう。「易簡(イカン)」「経世済民(ケイセイサイミン)」「懺罪(ザンザイ)」「匹ひ(タグイ)」です。
今回も今井淳・小澤富夫編『日本思想論争史』(ぺりかん社)からです。
「それでは「気質の性」から「本然の性」へたちかえるにはどうすればよいのか。それには二つの方法がある。一つは「居敬」とも「存心持敬」とも呼ばれるべきもので、他の一つは「窮理」とか「格物致知」と呼ばれるものである。」
「この朱子的な解決の方法に疑いを持った彼は三十七歳のとき忽然と「始めて知る聖人の道は吾が性みずから足る。さきに理を事物に求めしは誤なり」(年譜)と大悟したという。」
「むろん朱子学でも自分の心の理を明らかにすることを説くのであるが、それはどこまでも客体としての事物について理をひとつひとつ明らかにしていく手続きを踏んでいくうちに「一旦豁然と貫通する」(大学章句補伝)ときが訪れるというものであった。」
「『糞雑衣』とは、僧侶が捨てられた種種の衣類やぼろをつなぎ合わせて作った僧衣のことである。」
「心自体の自己統制能力を認めず、外的な形式秩序による心の醇化をはかることは、すでに徂徠に見られた議論でもあった。」
から「存心持敬」「格物致知」「忽然」「豁然」「糞雑衣」を取り上げます。
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