今回からメソポタミアに入りましょう。インドでは、信憑性のある記録はイスラムの侵入した紀元664年までは何も書かれていなかったのですが、ここメソポタミアは違います。古代シュメール人の粘土板を通して紀元前2800年頃すでに数詞が用いられていたことが知られています。19世紀前半になって、グローテフェント(Grotefent)がその鍵を見つけ、ローリンソン(Rawlinson)が解読したのです。これらからシュメールでは、紀元前3000年近くに、商人たちは勘定書や領収書、預り証、それに度量衡の体系を知っていたことが知られます。世界の他のどの地域も、これほど早い時期に商業算術の明白な証拠を見いだしていません。
また、それ以前にも、数学の知識のある部分は知られていたに違いありません。バビロニアの古い暦では、一年は春分点に始まり、最初の月は、牡牛座にちなんで名付けられています。それで、その暦は太陽が春分点で牡牛座の中にあった時に確立されたと考えられますが、そうした時期はおよそ紀元前4700年頃に始まっています。どんなものであれ、暦は数の体系と何らかの計算法を前提としていますので、紀元前4000ー5000年期にはバビロニアには、何らかの算術が存在したということができるでしょう。
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"EXTRA LESSONS
I'm 17, and I've fallen in love with my maths teacher. He's in his first teaching job since he left university, and there's only about ten years' different in our ages. Recently he's been giving me extra maths lessons after school and yesterday he asked me out for a drink. What should I do?"
今回もThe New Cambridge English Course 3"からです。「Love and other problems」と題されたコーナーの teenager たちからの手紙の中で、一番問題になりそうなのを採り上げてみました。日本でこういう手紙が来るとどうするんでしょうね。大問題になりかねないような気がするのですが、このテキストには残念ながら解決策は書いてくれていません。しかし、このテキストのすごいところは、以前にも少し書きましたが、こういう状況を設定し、相談する側とされる側に分かれて、英語の練習をしなさいというところです。語学力とは何か、日本の語学教育の在り方が問われているようではありませんか。
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前回の解答からいきましょうか。「政治の衝(セイジノカナメ)」「訓している(サトシテイル)」です。どちらも、教育漢字にも常用漢字にも読みとして認められていないと思いますが、間違いではありません。「衝」は「交通の中心地」という意味です。
さて、今回も尾高朝雄著「法学概論」からです。
「その場合、国民の間に利害や世界観の険しい対立があり、国民が生死の関頭に立つ緊迫した情勢になって来ると、そのように相対主義的に動揺する議会政治が国民の信頼を失って、わき目もふらずに一つの目標にむかって突進する矯激な絶対主義が勢いを得て来る。」
しかも、そうなって行くことを古来の「醇風美俗」に反すると考えた改正前の日本民法は、家の制度を法律的に確立する事によって、家族の市民社会的崩壊を阻止しようとした。」
から「生死の関頭」「醇風美俗」を取り上げます。
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