今回から西洋に大きな影響を及ぼした人類の精神遺産を生み出した民族の地域に話しは移ります。それには、二つの大きな流れがあります。一つは、北方草原地帯が発祥の地とされているインド・ヨーロッパ系民族です。そして、もう一つはアラビア南部草原地帯が起源だとされているハム系民族です。インド・ヨーロッパ系民族は、更に東西二つに分かれ、東に向かったのがアーリア人で、その中に古代インド人(ヒンドウー人)も含まれています。
今回は、まずインドを取り上げます。実際のところ、古代インドでは、数学の発展の年代及び重要性について、中国と比べても、はるかに不確かで、満足のいく記録がないばかりか、しばしば、途方もない記述に出会うようです。例えば「スーリヤ・シッダーンタ(Surya Siddhanta)」の初版には「およそ2165000年前に編集された」と書かれていたり、マヌの法典は6×71×4320000年前にさかのぼると書かれていたりすることがあるそうです。つまるところ、二大叙事詩「マハーバーラタ」「ラーマーヤナ」や聖なる書「ヴェーダ」などから、他の同時代の中国、メソポタミア、エジプトなどとちょうど同じように、天文学や計算法に何らかの関心があったことを示すいくつかの証拠があるだけです。
mailto:m-souda@jsn.justnet.or.jp
『 LUCY: How did you get that cut on your forehead?
MIKE: I bit myself.
LUCY: But how could you bite yourself on the forehead?
MIKE: I stood on a chair.』
今回も『 The New Cambridge English Course 3』からです。『 Typical English children's joke』と書いてありますが、子供にとっては、すぐに笑えることでも、大人は少し考えなければならないかも知れませんね。「いすに上がったんだよ。」といわれても、それで、自分の額がかめるとは、普通大人にはどうしても理解できませんからね。いすに上がれば、自分の額がかめると思ったところが、子供浅はかさで、それがこのジョークのおかしみでもあります。ただし、説明を読むまでわからなかった人は、少しユーモアのセンスに欠けるのでは。
「ルーシー:額のその傷、どうしたの。
マイク :自分でかんだんだよ。
ルーシー:でも、どうやったら自分の額がかめるの。
マイク :いすに上がったんだよ。」
mailto:m-souda@jsn.justnet.or.jp
前回の解答からいきましょう。「洪範(コウハン)」「不磨の大典(フマノタイテン)」「輔弼(ホヒツ)」「塵埃(ジンアイ)」「塗炭の苦しみ(トタンノクルシミ)」です。「洪範」は「模範となる大法、また書経、周書の編名」「不磨」は「すり減らないこと、永久にあること、不滅、不朽」の意味で「不磨の大典」は「明治憲法の美称」「輔弼」は「君主の行政を助けること」「塵埃」は「ちり、ほこり、ごみ」「塗炭の苦しみ」は「泥にまみれ、火に焼かれるような非常な苦しみ」のことです。
今回も尾高朝雄著「法学概論」からです。
「中でも、国民を代表して政治の衝にあたるところの公務員を自由に選挙し得ることは、民主国家の国民にとっての最も大切な権利の一つである。」
「同様に、国民の勤労の義務も、勤労せずに徒食する者を強制して労働に従事せしめる立法の裏付けがなければ、単なる国民の道徳上の心構えを訓しているにすぎないことになる。」
から「政治の衝」「訓している。」を取り上げます。
mailto:m-souda@jsn.justnet.or.jp
「落書き帖」バックナンバー[第62号]
mailto:m-souda@jsn.justnet.or.jp