古代中国でもっとも有名な数学書と言いますと、言うまでもなく『九章算術』です。著者及び成立年代はよくわかっていません。(「中国数学史」みすず書房によりますと、成立年代は、50年から100年の間、編者は馬続である可能性もあるとされています。)ただ、焚書(B.C.213)後すぐに、張蒼という数学者が古代の書き物を集め、『九章算術』を編集したという伝承が伝わっています。
書名から明らかなように、『九章算術』は九つの章から成り立っています。異本があるようですが、だいたい次のようです。
1.方田(農地の面積を求める。)三角形、台形、円などの面積を求める正しい公式が載っています。円周率(π)は3とされています。
2.粟米(穀物の計算)比と割合に関することが載っています。
3.衰分(分け前の計算)比例に関することが載っています。
4.少広(長さを求める。)図形の辺の長さを求めることが載っています。平方根と立方根も含まれています。
5.商功(体積を求める。)体積について。
6.均輸(混合法(alligation)について。)運動(ウサギ、犬など)の問題と混合法に関するものが載っています。
7.盈不足(過不足算)「過剰」と「不足」という二つの概念を用いて方程式を解く仮定法について述べられています。
8.方程(方程式)連立一次方程式に関することが載っています。いくらか行列式の概念も含まれています。
9.句股(直角三角形)ピタゴラスの三角形に関することが載っています。
さらに、中国の数学に興味のある方は、岩波新書「中国の数学」薮内清著を、『九章算術』の内容に興味のある方は、科学の名著「2.中国天文学・数学集」朝日出版社、詳しく知りたい方には、銭宝 編・川原秀城訳「中国数学史」みすず書房をお薦めします。
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『 We use "am/are/is going to" when we can already see the future in the present - when future actions are beginning to happen, or are already planned.』
『 We use "will" when we predict future actions by thinking, hoping or calculating.』
今回も『 The New Cambridge English Course 2』からです。未来形には『be going to』と『will』の二つがあることは、中学時代に習ったはずですが、その使い分けというのは、結構難しいものです。この書によりますと『be going to』は「すでに起こり始めていたり、する予定のこと」に使われ、『will』は「こうなるだろうと、考えたり計算したり期待したりすること」に使われることになります。まあ、多少間違えても相手は理解してくれるとは思いますが。
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前回の解答から始めましょう。「沈倫(チンリン)」「逢着(ホウチャク)」「短兵急(タンペイキュウ)」「蟠居(バンキョ)」です。「沈倫」は「落ちぶれ果てること。」「逢着」は「出くわすこと」「短兵急」は「急なさま、だしぬけ。」「蟠居」は「広い土地を支配して勢力をふるうこと。」です。
今回も尾高朝雄著「法学概論」からです。
「このような考え方がやがて澎湃たる政治勢力となり、ついにアメリカ合衆国の独立を成し遂げ、ついでフランス革命によって専制政治の打破に成功し、国民主権主義の不動の基礎を築くにいたった。」
「すなわち、失業保険は政府がこれを管掌する。」
「しかし、人間の追求する目的は多様である。その中のどれを先にし、どれを後にするかについては、いろいろ意見が岐れる。」
「けれども、それはまた、人間の利潤追求の貪婪性の跳梁を許すことになり、人々の生活の間にきわめて不合理、不自然な不均衡を生じせしめる原因を作る。」
から「澎湃」「管掌」「岐れる」「貪婪」を取り上げます。これまで通り意味も。
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