バビロニア算術の一つの特色は、60という数字を常に用いていることです。その発達は今日にまで伝わっており、角度、時間、分をさらに小さな単位に分割するときに用いられています。バビロニア人たちは、星を観察する事に興味を持っており、早い時期から一年が360日ほどで循環すると信じるようになっていたこと、また、円に内接する正六角形の一辺は、円の半径に等しいことも知っていたと、一般には考えられています。これは、バビロニア人が60という数字を用いるようになった起源かも知れませんが、より可能性のあるのは、60という数字には、2、3、4、5、6、10、12、15、20、30という約数があることです。
この書の第二巻には、60を分母とする分数の問題について書かれているそうです。そこには、BC200年頃の重要な粘土板のことが書かれていて、それには、分母として360あるいは60を使うバビロニア人の習慣について描写されているそうです。興味のある方は是非読んでください。
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"The tropical rain forests, which are the home of half the earth's living things (including many rare animals and plants), are being destroyed. If nothing is done about it, they will have nearly disappeared in twenty years. The effect on the world's climate - and on our agriculture, wood, food supplies, and medicine - will be disastrous."
"The New Cambridge English Course 3"から続きです。今回は、熱帯雨林についてです。特に難しい単語はないと思いますので、訳だけつけておきましょう。
「熱帯雨林は、地球上の半数の生物(その中には希少な動物、植物も含まれますが)が暮らしているところなのですが、破壊され続けています。これに対して何もなされなければ、熱帯雨林は今後二十年の間に、ほとんど消えてしまうでしょう。世界の気候ーまた、私たちの農業、森林、食糧供給、医療ーに対する影響は甚大なものになるでしょう。」
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「截然(セツゼン)」「渾然(コンゼン)」「筵旗(ムシロハタ)」「撚り(ヨリ)」「瞞着(マンチャク)」です。「截然」は「切り立っている様、区別がはっきりしている様」「渾然」は「解け合って一体になり区別がつかない様」「筵旗」は「わら筵で作った旗」「撚る」は「ねじり合わせる」「瞞着」は「欺くこと、だますこと」です。「瞞着」は「満著」と書かれていたのですが、普通は「瞞着」と書くと思います。
さて、尾高朝雄著「法学概論」も、今回で最終回です。この本を実際に読んでくださった方には、どうしてこの本に強い印象を受けたか理解して頂けたと思うのですが、そういう人はあまりいないかも知れませんね。
「国家に対する刑罰のない国際法では、復仇や兵力の行使は、国際社会規範の違反行為に対する法的制裁としての意味を持ってきた。」
「在来の観念や旧慣が抜けきれないために、新立法の精神が徹底しなかったり、歪められたり、無言の抵抗を受けたりしているところも、相当にあるものと思われる。
「借家人は、他に住居を求めるには多額の敷金を要するから、それを支弁し得るだけの立退料を提供せよと主張する。」
「しかし、社会生活の目的といっても、多岐・多端であるから」
から「復仇」「旧慣」「支弁」「多端」を取り上げます。これまで通り意味も。
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