バビロニア算術の最初の重要な知識は、1854年、ユーフラテス川のほとりにあるラルサのセンケレ(Senkereh)で、イギリスの地質学者 W.K.ロフトゥスによって発見された二つの粘土板によるものです。年代は、おそらく、ハムラビ王の時代(c.2100B.C.)ではないかということです。その後、バビロンの南にある古代都市ニップールで、およそ50000枚の粘土板が発掘され、それには、数学に関するものが多く含まれていました。ネウゲバウアーの研究によりますと、シュメール人とバビロニア人は特別な一次方程式、二次方程式、三次方程式、四次方程式を解くことができ、負の数の知識もいくらかあったことを示しているということです。
幾何学については、BC1500年頃には、バビロニア人たちは、正方形、直角三角形、不等辺四辺形を含む、三角形の面積を求めることができ、円の面積や円柱の体積も可能ではなかったかと書かれています。
mailto:m-souda@jsn.justnet.or.jp
"The seas are in danger. They are being filled with poison: industrial and nuclear waste, chemical fertilisers and pesticides, sewage. The Mediterranean is already nearly dead: the North Sea is following. If nothing is done about it, one day soon nothing will be able to live in the seas."
"The New Cambridge English Course 3"からです。海の汚染についてです。日本でもロシア船重油流出事故で、関心が高まっていると思いますが、ヨーロッパでは、もっと深刻な事態もあるようです。
単語を取り上げましょうか。"fertiliser,-zer(肥料)""pesticide(殺虫剤)""sewage(下水汚物)"です。一応訳をつけておきましょう。
「海は危険にさらされている。海は毒に満たされ続けている。産業廃棄物や核廃棄物、化学肥料、殺虫剤や下水汚物によって。地中海はすでにもう死にかけている。北海がこれに続いている。このことについて何もなされなければ、近いうちに、海は何も住むことができなくなってしまうだろう。」
mailto:m-souda@jsn.justnet.or.jp
「徴表(チョウヒョウ)」「阻却(ソキャク)」です。「徴表」は「一定の事物が共通に持つ必然的な性質で、他の事物と区別するしるしとなるもの。」「阻却」は「阻み退けること」です。前回は、悪名高い哲学法律用語でしたから、なかなか難しかったかも知れません。
今回も尾高朝雄「法学概論」からです。
「このような事実は、民事上の責任に対する強制にも多分に復讐または刑罰的な意味があったことを物語っている。いいかえると、民事責任と刑事責任とがまだ截然と分化していなかったことを示している。」
「その意味で、家事審判法による調停の手続きは、ぎこちない法の世界の中に設けられた、法・道徳・人情の渾然として作用し合う特殊領域として、十分にその特色を発揮していくことが期待される。」
「また、公正・不公正の問題は別としても、生活の脅威にさらされた勤労民衆は、過酷な弾圧を受けることはわかりきっていても筵旗を押し立てて一揆を起こすことを余儀なからしめた。その意味では、人間の世の中には、いつの時代にも労働問題があったということができる。」
「それが、自由と平等とを建前とする民主主義社会でのできごとであるだけに、また、人間の自覚がふたたび撚りをもどし得ぬはっきりとした段階に達した近代での現象であるだけに、粉飾や瞞着で解決のできない赤裸々な矛盾となってあらわれて来たことは、当然であるといわなければならない。」
から「截然」「渾然」「筵旗」「撚り」「瞞着」を取り上げます。
mailto:m-souda@jsn.justnet.or.jp
「落書き帖」バックナンバー [第62号] [第63号] [第64号] [第65号] [第66号] [第67号]
mailto:m-souda@jsn.justnet.or.jp