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 「第23回 かんなみ猫おどり」 (2010年) 

訪問6回目の「かんなみ猫おどり」。
今年は開催日が例年より1ヶ月遅れとなりました。 (2010.08.21.Sat.)

(※他の年のレポート: 2005年2006年2007年2008年2009年2011年


旅の準備に追われていたら、夜が明けてしまいました。徹夜で出発です。
一昨年と同じ、東京7:24発の185系普通列車で熱海へ。ゲーム会社とタイアップした「熱海ラブプラス+現象(まつり)!!」キャンペーン中でした。
   

函南駅で途中下車。猫おどりのポスターとシャトルバスの案内板があります。
まだ10時過ぎ。猫おどり会場に向かう年配カメラマンが、バス運行開始時刻(14時)を待てずにタクシーへ乗り込むという場面を、今年も目にしました。
  

三島では運良くラッピング電車がやって来ました。2号車のドア部分と車内吊り広告が、猫おどり仕様です。
   

昼を回ったばかりなので、シャトルバスはまだ運行されていません。
伊豆仁田駅前からタクシーに乗りますが、三島から配車されてきたタクシーの運転手は “猫おどり会場” も “肥田簡易グラウンド” も知りませんでした。驚きと共に少々悲しさすら覚えますが、現地まで道案内し、12時半に会場着。すると運転手も会場の様子を見に降りてきました。猫おどりは初めて知った様子で、少し説明してみたり。
  



晴れて暑くなりました。ただ、この夏は大変な猛暑で、私の地元は連日のように体温を越す暑さとなっていますが、それに比べれば、かなり過ごし易いです。
   
  

今年は大変嬉しい動きがありました。私が“猫おどり”を知るきっかけとなったのは、NHKのBSで放送されたアニメ「絶対少年」を観たからですが、その地上波再放送を実現しようと、地元の函南町商工会青年部が のぼり旗 を制作、ステージ周りなどに掲げて、署名活動を始めていたのです。
作品キャラクターの姿が実際に猫おどりのステージにあるという光景は、ただただ感慨無量。
   
再放送希望の署名受付は、本部テントと商工会青年部テントで行われていました。もちろん自分も一筆。
  

今年はもう一つ話題があります。『あなたのキャラで静岡を盛り上げよう!』という、静岡もえしょくプロジェクトの企画で、猫おどりのイメージキャラで着ぐるみにもなっている「シロにゃん」の擬人化イラストを募集するオーディションがあり、グランプリ作はイメージキャラとして宣伝や商品イラストに使用されるほか、懸賞金も贈られます。
栄えあるグランプリは、nyantoraさんの作品に決定。チラシやのぼり旗,Tシャツ・記念切手などの絵柄に使われました。
  (※エントリー作品一覧も見られる、結果発表のページはこちら → http://moeshoku.com/neko/
 

猫おどりグッズを販売している「猫や」で、今年の新商品などをチェック。
シロにゃんTシャツが1,800円、記念切手シートが1,000円(50円切手10枚)と1,300円(80円切手10枚)。あとは、昨年同様の猫おどりTシャツが1,000円、500mlの天然水ペットボトルが値下げされていて100円、その他猫グッズ各種、といった品揃えでした。
   
シロにゃんの肉球パンが299(にくきゅう)円で売っていたので購入。丹那牛乳を使ったクリームが中に入っていて、とても美味でした。
  

シロにゃんTシャツと切手シート2種、Tシャツ購入特典のシロにゃんステッカーをゲット。その他、うちわは本部で配布していました。
     



14:35から開会式が行われ、実行委員長の挨拶で衝撃のサプライズ。

  『実行委員長の ○○○○ です。 にごりません!

この『にごりません』というのは、「絶対少年」の作中に登場するアナウンサーが自己紹介する時の決まり文句で、まさか猫おどり会場の挨拶で耳にするとは思いませんでした。と同時に、ちゃんと作品内のネタを研究してくれていて、嬉しさも感じました。作品を使った町おこしをする際には、とても大切な事です。何とも心憎い演出に、大きな拍手を贈らせて頂きました。
他、観光協会会長や町長の挨拶も行われました。

続いて、もえしょくグランプリの発表と、町民向けの抽選会。うちわに書かれた番号による抽選という事ですが、会場配布のものには書かれていなかったので、きっと事前に町内で配られたのでしょう。
 

司会はFMみしま・かんなみ「ボイス・キュー」の岡本さん。カウントダウンをして、14:50に祭りがスタートしました。
まずは、モーターパラグライダーからのお菓子投下。全然拾えなかった……。
 

15:00から、『ブルーキャッツ』のメンバーによる「青月草子(せいげつそうし)」。ステージ周りでは花火も炸裂し、会場を盛り上げます。
  

15:08からは子どもしゃぎり。間宮子供しゃぎり会と粕谷子供しゃぎりの、2団体による演奏です。(〜15:30)
 


会場を一回りしてみます。

消防車両や自衛隊車両の展示は今年も行われています。
  
14時から運行されているシャトルバスが続々と到着中。
 

恒例の無料猫メイク受付は15〜18時。顔を全部白くするフルメイクから、頬から下を白くする顔半分メイク、或いはヒゲを描く程度の簡単メイクまで、希望通りのメイクが可能ですが、メイク落としの用具や設備は無いので、各自対応が必要です。肌の弱い人は、白く塗るのは止めた方が良いでしょう。
   

本部テントでは、光るネコ耳を販売中。カチューシャタイプで右側に電池ボックス(ボタン電池LR44タイプ×4個)があり、スイッチを入れると点滅します。赤・青・緑・ピンクの4種。黄色はありませんでした。
  

その他、会場内のブースなど。オラッチェのアイスクリームが美味でした。
    


15:35から、瞳さんのバルーンアートショーです。バルーンアートの全国チャンピオンで、函南町出身との事。その場で作った作品のプレゼントに、子供たちも大喜び。
  

16:01から、小学生アームレスリング大会。審判も付き、正式なルールに則って行われます。
女子準決勝,男子準決勝,女子決勝,男子決勝の順で、最後の男女優勝者対決では、何と女子が勝ちました。すげー。
  

次は、かんなみサンバ。今年は生歌ではなく、収録曲が使われました。ボイス・キューの小坂さんの生歌は好きだったので、ちょっと残念。
パーティー,サンバpart1,パーティーpart2,サンバpart2 の4曲。 パーティーpart2 は初お披露目です。 (16:27〜16:48)
   

16:50から、ぬまづ熱風舞人の よさこい踊り。熱風ロマン,熱風かぞえうた,はっちゃけ沼津音頭,よっちょれ の4曲。 元気で盛り上がれる曲が良いです。(〜17:12)
よさこい踊りは私の地元でも見る機会がありますけど、ここで見る ぬまづ熱風舞人 のステージが一番 馴染み深く、楽しめますね。
   

本日2回目となる、パラグライダーからのお菓子投下。かなり落としてくれているんですが、また全然拾えなかった……。
落ちてくるお菓子に群がる子供たちの中に分け入ってまで必至に拾おうとは思っていませんけどぉ。
  


【かんなみ猫おどり】

17:21から、バンド演奏。猫ロックという曲です。商工会青年部の方が頑張っていました。開会前のリハーサルよりかなり上手くなっていたような。
  

猫のコスプレ、ネコスプレコンテスト。一次審査通過者9名が自己アピールします。 5名の入賞者が決まり、賞品が贈られました。優勝者は賞金2万円! 尻尾の付いた衣装も大変お似合いでした。
選考は審査員によって行われましたが、4年前の猫化粧コンテストのように、投票などの形で自分も審査に加わりたかった気がします。(17:28〜17:43)
    

17:44から、子猫隊のステージ。何とも可愛らしい曲で好きですね。
 

17:50、このお祭りの原点ともいえる猫民話の朗読は、いつもの通り、演劇集団「シアター万華鏡」の方です。隣の女の子は特に何も話さず、出て来ただけでした。何の演出なのだろう?

ここで司会の方から、、函南町の丹那盆地も舞台になっているアニメ「絶対少年」の紹介と、そのNHK地上波再放送希望署名の案内がありました。
会場のアナウンスでも度々署名についての案内がされていましたが、どのくらい集まったのか気になるところです。

18時から全体踊り。 「青月草子」と「青い月」の2曲、一般客も加わっての踊りでした。ステージ周りと客席との境が曖昧で、ちょっと見づらかったかもしれませんね。(〜18:12)
 


18:15から、いよいよ猫じゃ2(ねこじゃねこじゃ)コンテスト開始。エントリーは全15チームです。
会場内に掲示された出場チームリストに、今年はチーム紹介も載っていて、これは非常に良かったと思います。

まずは前半戦8チーム。1.DS2 cats、 2.Dope minina、 3.Sweet girls、 4.キューティー☆マリー、 5.ドルフィン・ネコ Br.、 6.函ニャンガールズ、 7.D.D.CREW、 8.panther、 の順です。
1番のチームはハワイアン、2番は「魔女の宅急便」の曲。3番は、体の柔軟さを生かした猫の動きの描写が上手いです。4番は「キャッツアイ」の曲。5番は女の子12人組。6番はノリの良い曲で元気いっぱいの演技が好印象。一転して7番はスローナンバー。8番は本格ダンスナンバーで、照明に映える衣装がマッチしていました。(〜18:45)
DS2 cats Dope minina Sweet girls キューティー☆マリー ドルフィン・ネコ Br. 函ニャンガールズ D.D.CREW panther


コンテストの合間に、お笑いライブ 「笑劇 in 猫おどり 2010」 がありました。
まさか現れるとは思っていない 鳩山来留夫猫ひろし の登場で、ステージ周りには観客が集結。ウクレレえいじほいけんた と続き、会場は爆笑でかなりの盛り上がりです。
猫ひろしの、ステージを駆け回って畳み掛けるようなネタの連発には、圧倒されました。あれは誰にも止められん。ほいけんた は、ホンモノの明石家さんまが来たのかと思うほど似てたし。芸人さん、さすがだ。
それにしても、芸能人に疎い私でも知ってる豪華メンバーでビックリしました。
    


非常に盛り上がったところで、19:35からコンテスト後半戦。
9.チョコ ♡ ボン・ボン 、10.Deesse's 、11.ピンキーキッズ 、12.Monster☆CAT 、13.GO ニャンズ、14.elfin 、15.D-fix 、以上7チームです。
9番のチームは、大きな紙にイラストを描くダンス絵画に挑戦。10番は本格ダンスの常連チーム、衣装も凝っています。11番は一輪車も使った構成。12番は組体操のアレンジ。13番はドジョウすくいを取り入れた楽しい演技の大人チーム。14番は常連の優勝候補、キレの良い本格ダンスが見事です。15番は、高校ダンス部チームが熱演。(〜20:00)
チョコ ♡ ボン・ボン Deesse's ピンキーキッズ Monster☆CAT GO ニャンズ elfin D-fix


審査を待つ間に、全体踊り。観客も加わって 「ねこふんじゃった」 を踊りますが、見物客と踊りの輪が交錯して、いまいちよく分からない状況に。(〜20:08)
 

20:12から、恒例の餅まき。ステージ周りは大変な混雑です。やはりこの位置では全然拾えませんでした……。


ということで、20:24から、猫じゃ2コンテストの結果発表です。
3位は、8番の「panther」。やはり本格ダンスは強いですね。(賞金3万円)
2位は、15番の「D-fix」。このメンバーによるラストダンスを飾りました。(賞金5万円)
優勝は、14番の「elfin」が昨年の雪辱を晴らしました。お見事!(賞金10万円)
  

今年は、チームのメンバー層やダンスのスタイルが多様で、ステージの順番も上手く割り振られ、見ていて飽きない構成になっていたと感じました。 原点回帰と言いますか、以前の安心して楽しめるコンテストの雰囲気を味わえたように思います。それでも、どのチームもダンスレベルは高く、単に昔に戻ったのではない、健全な進化を遂げたコンテストを見る事が出来て、とても嬉しいですね。
個人的な好みは、3番,6番,13番,15番のチームでした。


20:30から花火大会。昨年から始まったお祝い花火も3発ありました。安全対策の為、大きな尺玉は無くなって残念ですが、ラストのスターマインはとても綺麗で、会場にも大きな拍手が起こります。(〜20:47)
           


20:49、猫総おどりで祭りのラストスパート。「青月草子」を2回、皆で踊ります。非常に盛り上がる曲で大好きです。(〜20:57)
 

20:59から閉会式。実行委員長の挨拶をもって、今年の猫おどりは幕を閉じました。また来年まで、お元気で!

まだ余韻を楽しんでいる方も居る中、会場を後にすることにします。
 

今年はとても充実感のあるお祭りになりました。実際にアニメ「絶対少年」との関わりが生まれ、静岡もえしょくプロジェクトとのコラボ企画もあり、笑劇ライブは予想以上の盛り上がりで、猫じゃ2コンテストはとても楽しく、満足です。
ステージ前に観客が集まってしまい、踊りの輪が分かり難くなる場面はちょっと気になりました。以前はもう少し上手く分離出来ていたような気もしますけど……。来場者が増えたからかな?


バス乗り場へ移動します。今回は初めて三島に宿を取ったので、帰りの電車の時間を気にしなくて済みます。それでかなり気が楽になりました。一泊おすすめ。
乗り場は既に大行列。伊豆仁田駅へ向かうのですが、路線バス車でも着席定員のみの乗車を厳守していた為、結構待たされました。大型観光バス車を充当した函南駅行きの列の方が早く進んでいるようにも感じます。もし日帰りだったら、相当焦ったことでしょう。
30分近く待ってバスに乗り、22:00に伊豆仁田駅着。
 


帰りのシャトルバス乗り場は、前方から 伊豆仁田駅行き,役場行き,函南駅行きの順に並んでいました。本当に毎回変わりますね。
最後尾案内用のプラカードも準備されていましたが、夜は暗くて今ひとつ見づらかったように思います。乗り場近くに用意された発電機による照明の光が当たらず、近くで目を凝らしてやっと見える程度でした。スタッフが声を張り上げて誘導案内を頑張っていたので、特に混乱はありませんでしたが、声を出し続けるのも辛いし、100円ショップで売っているような クリップ付きの電池式LEDライト をプラカードに取り付けて、文字を照らしてみるというのはどうかなぁ、と思ったりしました。

今年のシャトルバス運行内容は以下の通りです。

【無料シャトルバス(猫おどり2010)】
・函南町役場〜会場
・JR 函南駅〜会場
・伊豆箱根鉄道 伊豆仁田駅〜会場
※行きは14:00頃〜19:30頃まで、帰りは15:00頃〜祭り終了後の21:30頃まで、各コース2〜3台で随時運行。所要時間約15〜30分。


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( by KASHIWA )