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 「第22回 笑福かんなみ猫おどり」 (2009年) 

今年で5回目の訪問となる「かんなみ猫おどり」。
翌日の都合で、今回も日帰りです。(2009.07.25.Sat.)

(※他の年のレポート: 2005年2006年2007年2008年2010年2011年


天候不順の今年は、九州北部〜東海地方でまだ梅雨が明けていません。
去年より1本早い乗り継ぎで熱海へ着くと、何と土砂降りの雨。途中下車した函南駅でも同じく土砂降り。開催が危ぶまれそうな天気で心配です。
函南駅では猫おどりのポスター掲示を確認。しかしチラシはありませんでした。
   
三島に着くと、雨は小降りになっていました。伊豆箱根鉄道側の改札外で、猫おどりのチラシを発見。去年より小さいA4サイズになり、折らずに持ち帰れます。
今夏は「駿豆線沿線 夏まつりラッピング電車」が運行されており、この日は三島10:17発が、そのラッピング電車です。猫おどりもPRされているので、これは是非写真に収めておかねば。そして撮影中に隣へ到着した列車は、猫おどりのヘッドマーク付き。こちらも撮影出来てラッキーでした。
       
 
ラッピング電車のスケジュールに合わせた為、伊豆仁田着は10:31。そのまま会場へ向かえば、当然、昼前に着いてしまいます。
    


会場はステージ周りまで水浸し、雨も降ったり止んだりの繰り返しでしたが、11:37に開催決定を知らせる花火が上がりました。
小型ポンプで排水作業が行われています。12時を過ぎても、各売店はまだまだ準備中の様子。12時半頃にモーターパラグライダーが試験飛行でやって来ました。
  
   

心配された天気は、13時を過ぎると徐々に回復し、日差しも出てくるようになりました。と同時に蒸し暑さも倍増。

14時を過ぎ、少しずつお客さんが集まり始めて、各売店もいよいよ本格稼動開始です。
     
猫じゃ2コンテストの出場チーム一覧が掲示されていました。チーム名の正しい表記が分かり、とても助かります。(8番のプラカード表記は「elfin」でしたけど。) 是非今後も続けて欲しいと思います。
それにしても、全18チームって去年より増えましたね。
  

「はたらく車、大集合!」 ということで、消防車や救急広報車,陸自の装甲車が展示されています。 装甲車は中に乗って記念撮影、救急広報車では心臓マッサージの体験実習などが行われていました。
     
シャトルバスは去年より30分早く運行開始されましたが、14:20から予定されていた修善寺工業高校郷土芸能部による太鼓演奏は、午前中の大雨の影響で中止になってしまいました。また、パラグライダーからのお菓子投下も、風が強くなった為に中止されました。
 

今年の猫おどりグッズは、新色が増えたTシャツ(各1,000円)、記念切手シート2種(50円切手10枚1,000円、80円切手10枚1,300円)、天然水500mlペットボトル(1本150円)。CDやDVDは無かったようです。
扮装用グッズは、しっぽ300円,フェルト製猫耳300円、それらのセットで500円。他に工作用紙製猫耳が150円です。
猫グッズは、携帯ケースやクリスタル等、去年より更に種類が増えました。その他、丹那牛乳を使った福猫クッキー(500円)もあります。
      

Tシャツと天然水を買いました。これらは通年販売しても良い土産になりそうですね。本部で配られていた裏面広告付きのうちわも入手。
  

メイクの度合いによるコース分けが確立された無料猫化粧コーナーは、メナード,シャンソンの化粧品メーカーとボランティアの協力で実施。メイク落としは用意されていないので、『猫顔のままお帰り下さい』、との事です。15:00〜18:30(最終受付18:00)。
   


14:54から開会式。司会は去年に引き続き、FMみしま・かんなみ「ボイス・キュー」の岡本さん。
祭典委員長や町長の挨拶の後、観光協会会長の開会宣言で、お祭りスタート。ステージは今年も北向きです。
 

15:13から子どもしゃぎり。間宮(まみや)子供しゃぎり会による演奏です。
 


15:26から、かんなみサンバ。「ボイス・キュー」パーソナリティ、小坂さんの生歌で、“パート2”,“パート1”の順に披露されました。
その後、新曲「パーティー」のお披露目。軽快な曲で、今後お馴染みとなっていくことでしょう。踊りは、かんなみサンバ同好会の皆さんです。(〜15:47)
 

続いて、バルーンアーティスト、瞳さんによるステージ。
風が強くて苦労していたようですが、出来上がった作品をその場でプレゼントしたり、観客を交えたコーナーもありました。(15:51〜16:08)
  

16:12から新企画、「猫ふんじゃった選手権」。両手と腰に歩数計を付け、1分間体を揺すって、カウント合計数の多かった人が勝ち、というルールです。出場者6名を3名ずつに分けて予選を行い、それぞれのトップ(計2名)と、敗者の中で一番カウント数の多かった1名が決勝進出、そこで優勝〜3位が決まります。
優勝者には「陸茶房(中華料理店)」の1万円分お食事券、準優勝者には函南産ダイヤマンゴー、3位入賞者には3,000円分のおこめ券が贈られました 。参加賞はバルーンアート作品でした。(〜16:34)
      

16:43から17:15まで、オレンチェコンサート。全5曲の内、3曲目が「やっぱり丹那牛乳のうた」。個人的に聴きたかった曲で、とても満足。
    


【かんなみ猫おどり】

17:17、演劇集団「シアター万華鏡」の方による、猫民話の朗読。生の声なので、毎年微妙にニュアンスが変わるのも、聴きどころでしょう。(〜17:24)

17:27から、全体踊り。今年は着ぐるみ「しろにゃん」も登場しました(地面がぬかるんでいるのでステージ上のみ)。そのうちマスコットグッズとか出来そうな予感がしますね。
スケジュールが押していて、「青月草子(せいげつそうし)」と「青い月」の2曲で、ひとまず終了。
 
 


17:41から、猫じゃ2(ねこじゃねこじゃ)コンテスト開始。今年のエントリーは史上最多の全18チーム。まず前半戦9チームのステージです。持ち時間は1分半に戻りました。
1.Boom Boom Cats, 2.ACT HIPHOP CATS, 3.函にゃんフレンズ, 4.ファンキー松本Jr., 5.NASTY CROWN, 6.KYOWA RIBUT, 7.Dope cat's, 8.elfin, 9.Deesse's、の順です。(〜18:16)
3番と6番以外は、ヒップホップダンス。6番のチームはインドネシアからの実習生で、アジアンテイストな曲が印象的でした。
8番と9番は去年も入賞した優勝候補、さすがにダンスのレベル高いです。衣装も決まってますね。
Boom Boom Cats ACT HIPHOP CATS 函にゃんフレンズ ファンキー松本Jr. NASTY CROWN KYOWA RIBUT Dope cat's elfin Deesse's

チーム名のプラカードはステージに向かって右側に掲示されていましたが、やはり各チームが自らプラカードを持ってステージに登場する形の方が、アナウンスだけよりも、人と名前の関連付けが出来て良いように思います。
前半戦終了は18:16でした。太陽は山に隠れ、会場に心地よい風が吹き抜けます。


ここから新企画が2つ。まずは、新曲による踊りのお披露目です。子猫隊が踊る「子猫天国(ニャンパラダイス)」は、子どもたちの歌声が可愛らしい軽快な曲で、見ていて楽しくなりますね。(18:20〜18:23)
 

続いてもう1つの新企画、「お笑い 笑劇スペシャル」。
よしもと芸人の『モンキーターン』と『オサム ノグチ』がそれぞれネタを披露しますが、完全アウェーの雰囲気でした……。(〜18:39)
 

そして今度は声優・ものまねタレントの『桜井ちひろ』が、エヴァンゲリオンの“綾波レイ”のコスプレで登場。『残酷な天使のテーゼ』の歌から始まり、タッチ,ハイジ,ルパン,クレしん,トトロなどの小ネタが色々、衣装を変えて最後は倖田來未(だったかな?)の歌で締め。分かるネタも多く、このステージは楽しめました。
「プリキュア5」の“コワイナー”の声をやったと自己紹介していましたが、個人的には「おジャ魔女どれみ」の“デラ”と言ってくれた方が分かり易いです。(〜19:08)
   

日没で暗くなり、祭りの雰囲気が高まってきます。悪天候の影響か、今年は猫神社が無く、“御神体”のみ鎮座していました。
 


19:10から、猫じゃ2コンテストの後半戦開始。
10.セラミック CAT'S, 11.HP, 12.friend cat, 13.D-Fix, 14.SUPER GIRLS CAT♡S, 15.NP, 16.オハナ, 17.チームこばと, 18.キューティー☆マリー、の順です。
12番のチームは、体操競技をやっていそうな、柔軟性を生かした大きな演技が見事です。続く13番も、それに負けないくらいダイナミックな動きで、決めポーズもバッチリ。15番の、ディアボロを使った演技は新鮮でした。18番は、3年連続でラストの出番となった4人組、安定した演技で楽しませてくれます。
セラミック CAT'S HP friend cat D-Fix SUPER GIRLS CAT・S NP オハナ チームこばと キューティー☆マリー


ぬまづ熱風舞人のよさこい踊りは19:40から。暗い時間帯に観るのは初めてです。沼津音頭を盛り込んだ「夢舞台」(2曲目)が好きですね。一般客も加わった「よっちょれ」を含めて、全3曲でした。(〜19:56)
   

引き続き猫総おどり。「猫ふんじゃった」と「青月草子」をみんなで踊ります。(19:59〜20:09)
  


20:10から20:18まで、猫じゃ2コンテストの表彰式。プレゼンターは笑劇コーナーの出演者が勤めます。
3位は、去年も3位入賞だった9番の「Deesse's」。(賞金3万円)
2位は、去年の優勝チーム、8番の「elfin」。優勝狙いだったようで、悔しそうでしたね。(賞金5万円)
そして優勝は、柔軟性豊かな演技で魅了した、12番の「friend cat」でした。納得の優勝です。おめでとうございます。(賞金10万円)
  

今年のコンテストは、特に後半戦は選曲もダンススタイルも結構バラエティに富んでいて、楽しく観る事が出来ました。 一方、前半戦は『大人っぽい曲が多い』という司会者のコメントもあったように、ヒップホップダンスが集まって、やや飽きてきてしまいました。もう少し順番を散らせたら良かったかもしれませんね。
個人的に好みだったのは、5番,6番,12番,13番,18番のチームでした。


間髪入れずに餅まき開始。ステージからまかれる餅・菓子を拾う集団に取り囲まれてしまい、大変です。花火を見る為にステージ前から脱出します。餅まきは2分で終了。(20:18〜20:20)
 

花火大会は20:22から。カウントダウンで打ち上げ開始です。新企画「お祝い花火」として、個人の誕生日を祝う花火が2組上がりました。(〜20:40)
            
(※翌〜翌々日、この花火大会で軽いやけどを負った人がいたと新聞報道がありました。火の粉が地上へ落ちたり、横向きに打ち出されて観客近くで炸裂した花火も目にしたので、気にはなっていたのですが、やはり怪我人が出てしまったようです。この為、打ち上げは途中で中止されました。尻すぼみ気味に感じたのは、そのせいですね。原因を究明して、来年の安全対策に生かして欲しいと思います。)


いよいよ猫おどりもフィナーレ、猫総おどりは「青月草子」で最後の盛り上がりを見せます。(〜20:44)
引き続き閉会式。20:50の閉会の言葉をもって、今年の猫おどりは終了です。足元の悪い中、皆さん大変お疲れ様でした。また来年お会いしましょう!
    

今年は全体踊りの時間が少なく、「猫ふんじゃった」の曲もよさこい終了後の一度(2回繰り返し)のみで、場の盛り上がりに欠ける印象を持ちました。何というか、この祭りの高揚感のようなものは、全体踊りの時に作られるような気がするんですね。見ているだけでウズウズしてくる感覚があまり無く、ちょっと残念でした。
また、ステージのスケジュールが詰まっていて、会場を見て回る余裕が無かったのも、心残りですね。


写真撮影を終え、シャトルバス乗り場へ着いたのは21:00。

今年は沼津夏まつりの臨時列車がありません。つまり、東京まで普通列車利用なら、函南駅21:55発に間に合えば良いわけで、去年のように急がなくても大丈夫です。
ところが、役場行きや伊豆仁田駅行きはそれぞれ2台も来てるのに、函南駅行きは1台も来ません。ようやく21:17に着いたバスには満員で乗れず。その間に伊豆仁田駅行きを待つ列は無くなっていました。
少々焦りを覚え始めたところへ、伊豆仁田駅行きのバスが到着。しかし客が居ないので、函南駅行きに行先変更、やっと乗る事が出来て、21:24出発。21:34に役場で数名を降ろし、函南駅着は21:40。間に合って良かった〜。帰りのバスは毎年結構スリリングです。

何と、21:55発の熱海行きは5分遅れ。熱海での所定乗り換え時間は4分しかありません。もちろん、接続する東京行き最終列車は待っていてくれるわけですが、猛ダッシュでの乗り換えとなりました。
 


今年のシャトルバスは、14:20からの予定だった太鼓演奏に合わせる形で、運行開始時刻が去年より30分早まりました。最初のイベントに間に合うよう調整してくれたのは良かったですね。結局太鼓演奏は中止でしたが、各売店は14時頃から動き出しており、バスが早く着き過ぎたという印象はありません。今後も14時運行開始で構わないのではないでしょうか。
帰りのバス乗り場は、先頭から 役場行き,函南駅行き,伊豆仁田駅行き の順で、また昨年と変わっています。もしかして、順番はあまり深く考えていなかったりして……。1つ、函南駅行きの『役場経由』の取り扱いに少々混乱が見られました。役場で降りる人が函南駅行きの列にも並んでいた為、客の動向により函南駅直行便へ切り替えようにも、それが出来なかったようです。この辺りは、直行便運行のあった去年の方が上手でしたね。でも、伊豆仁田駅への待ち客が無くなった段階で、急遽函南駅行きに行先変更して運行してくれたのは助かりました。
   

今年のシャトルバス運行内容は以下の通りです。

【無料シャトルバス(猫おどり2009)】
 ・函南町役場〜会場 …… バス2台で往復
 ・JR 函南駅〜会場 …… バス4台で往復
 ・伊豆箱根鉄道 伊豆仁田駅〜会場 …… バス3台で往復
※行きは14:00頃〜19:30頃まで、帰りは15:00頃〜祭り終了後の21:30頃まで、随時運行。所要時間約15〜30分。


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( by KASHIWA )