ジパン連邦の議事堂の地下にある秘密の監獄では、ポッチョ達が焦燥の顔つきで丸くなって座っていた。
「今は何時なの?」ポッチョは誰にともなく言った。
「時計から何から取られたんだもの、分からないわ。」ピエロが言った。
「みなさんを守れなくて本当に申し訳ありません。」ぷりんは深々と頭を下げた。
「そんなに何度も謝らないで。本当にあなたのせいじゃないのよ。仕方なかったこと、」ピエロはぷりんの肩を叩いた。
「でも。。。」
「私のせいだわ。」マユが言った。
「そうね。じゃなかった、あなたのせいでもないわ。」ピエロが言った。
「今は、誰が悪いとかそんな話をしている場合ではないわ。何とか交渉を続行する努力をしないいと。」ポッチョが鉄格子を見ながら言った。
交渉の行方を見守っていたマーリングリスルの議会は、騒然としていた。
ポッチョ全権大使からの定期連絡がプツリと切れて、今日で3日目の夜を迎えることになった。
防衛部長官のゲンタは緊張した顔つきで時計を見た。平和的交渉のデットラインは今日の夜中の0時までと決定されていた。あと1時間でクーデター作戦が自動的に決行されることになる。
ジパン連邦の勢力権の境界まで到達していたグー女王から無線が入った。
「ポッチョからの連絡はまだですか?」
「ええ、何も。」
「ギリギリまで希望を捨てずに待ちましょう。」
「わかりました。ところで、そちらの方でクーデター作戦を延期せねばならないトラブルは発生していませんか?」
「全て問題ありません。先ほどマロン達の反乱軍と連絡をとりました。全て配置についてGoサインを待っています。」
「あと1時間を切りました。」
「ええ。祈りましょう。」
4機のケンネルキャブに搭乗したマーリングリスルの海兵隊特殊部隊のフェレ達は、3度目の装備の点検を熟練した手つきで行っていた。
Cooはその様子を静かに見守っていたが、1匹のフェレの手がわずかに震えているのに気がついた。
「実戦は初めてか? ロキ。」
「はい。今回が初めてのオペレーションです。みんなと上手くやれるか不安です。」
「リラックスだ。自然体でいるんだ。」
「分かります。でも、自分がどうなってしまうのかがとても不安なんです。うまくバトルができるかどうか。」
「ロキ、君はマーリングリスルのフェレだ。必ず上手くやれる。分かったな?」
「はい。」
Cooはニヤリと笑うと小声で言った。「みんなには秘密だか、オレも最初の頃はストレスで下痢したんだ。」
「どんな下痢でした?」
「聞いてどうするんだ?」
「なんとなく。。。」
「そうだな、一番ひどい時は、黒くてタール状のうんこだった。ちょうど、あそこで草薙中尉が舐めているバイトをトーンで溶いたような感じだ。それから、ひきわり納豆のようなうんことか、粒々マスタードみたいになった。早く抵抗感のあるうんこをしてみたいと思ったものだよ。ああ生きてるんなあ、と感じられるような、漉し餡のようなうんこだ。それからのうんこは、」
「あの、Coo中佐。」
「なんだ?」
「うんこを食べ物に例えるの、やめた方が。。。」