14章 選ばれし者


「μに輝きを与える、ってどういうこと?」ミクは言った。
「つまり、伝説のフェレが本来の力を取り戻すってことだと思うんだ。」あタロウは言った。
「で、その場所がロームの神殿っていうところだと思う。」
「じゃあ、ロームの神殿はどこにあるの?」ミクは言った。
「わからない。それで、Cooと話していたんだ。例の壁画が描かれていた遺跡がそうじゃないかなって。」

「違うと思うな。」
今までコピーを黙って読んでいたぷりんが言った。
「どうして?」
「ほら、ここを読んでみて。」

 ・・・ロームの神殿は、選ばれし女のみにその姿を現す・・・

「つまり、女にしか見えないのね。Cooは男。」
その瞬間、ミクの頭の中で光が弾けたような気がした。そして、マーリングリスルの南のほこらでの出来事が鮮明にフラッシュバックしてきた。

 「おまえは選ばれし戦士なり。頭の稲妻はその証なり。」

これは誰の言葉?
「にし。。。」ミクは思わずつぶやいた。
「え?」
「そうよ西よ! ロームの神殿はクラフフォレットの西にあるのよ!」ミクは叫んだ。
「何を根拠に言ってるんだ?」Cooは言った。
「わからない。でも、私がもし選ばれし女ならば、ロームの神殿が私を導いているような気がするの。」
この言葉に返事をするかのように、ミクの頭の稲妻模様が再び輝いて消えた。
それを見た一同は急いで旅支度を始めた。

ちょうどその頃、遠くマーリングリスルの村では、長老カノンは食後の祈り を行なっていた。
カノンの祈りの方向は西だった。

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解説

食後の祈り スティーヴさんちのカノンちゃんが突然始めた意味不明の行動。でんぐり返しをしそうなカッコウをして、瞑想しているようにジーっとしている(2〜3秒)らしい。この行動は、ご飯の後に見られるらしい。