9章 使者


我に返ったウランは急に腹がたってきた。
「馬鹿なこと言わないで下さいな。へ!? うちの子が伝説の金色のフェレだって!? おかしくってプーが出ちゃう。」
「いや、この子が伝説のフェレって決まったわけじゃない。だから、プーはやめて。。。」Cooはウランの剣幕に驚いてたじろいだ。
「その遺跡の壁には、他には何か書かれていなかったの?」ぷりんは言った。
「そうさあ。。。。なにやらこんなマークのようなものが書かれていたなあ。」
Cooはうんこで字を書いた

       μ

「高度なテクニックですね。」鈴は言った。
「うらない師のAkokoさん、写真に撮りたいでしょうね。」琴も言った。
「まあ、腰を2回テンポよく振るのがポイントかな。」
Cooは得意満面だった。
「ミュウ。。。」ぷりんは鈴と琴とCooを完全に無視していた。
「え?」一同はぷりんの顔を見た。
「だから、この文字はミュウって読むの。」
「よく読めましたね。こんなうんこ文字。。。」ウランは呆れた。
「ええ、兄ですから。」
みんなは、ぷりんのことがわからなくなった。

「オレの子が生まれたって!? どこどこどこおー」
がやっと診療所にだどりついた。
「おお、そこか。どれどれ? んーめんこいやつらよのー」
鷹は12匹の子フェレを抱き上げると、頬ずりをした。
「ん? 金髪の外人さんも混じっておるのー。 ないすつーみーちゅゆー!」
「バカ。。。」ウランは恥ずかしかった。

「そうそう。ナゴヤまで寝過ごした時に、」鷹は子フェレをウランに戻しながら言った。「変な夢をみてのー。 おまえの娘のうちの1匹に未来を託したって変なヤツが言うんだわ。」
鈴と琴は顔を見合わせた。
「その変なヤツの頭には、なにやらこんなマークのようなものが書かれていたなあ。」
鷹はうんこで字を書いた。

       μ

1秒でひねり出しましたね。」鈴は言った。
「うらない師のAkokoさん、悔しいでしょうね。」琴も言った。
「まあ、腰を2回リズミカルに振るのがポイントかな。」
鷹は得意満面だった。Cooはなんとなく悔しかった。
ウランはぷりんに、ごめんちゃいをした。

「この子が、ミュウなのね」ぷりんは金色のフェレを抱き上げた。
「ほら、首の下をよく見て。」
ぷりんは金色のフェレの顎を持ち上げた。そこにはμの形で銀色のうぶ毛が生えていた。
「おれのうんこの形と同じだのー。」鷹は嬉しそうだった。
「バカ。。。」ウランは恥ずかしかった。

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解説

プーが出ちゃう 8章の解説でも触れたが、ウランちゃんはノーマルフェレットであり、臭腺を持っている。小島氏は「もう慣れちゃった」と言っている。私達は、フェレが臭腺を活用するシーンも匂いも知らない。知りたいような、知りたくないような、不思議な気持ちである。
ノーマルフェレットとは、通常市販されている臭腺除去、去勢、避妊などの処置を行っていない素のままのフェレットのことである。毛色がセーブルであるフェレットを「ノーマル」と呼ぶこともあるらしい。
うんこで字を書いた フェレのうんこは細長くて長い。時々、思わぬ形状のうんこを発見して、なんだか嬉しくなる。この魅力に取付かれたのがAkoさんだ。Akoさんは、愛フェレのダッチ君が変わった形のうんこをしたら、それを写真に撮りHPで公開している。
ウランちゃんに子供を生ませるために小島氏が探し出したノーマルフェレットのオス。
メスのノーマルフェレットが発情すると、その発情期を終えるためには2つの方法がある。1つは交尾をすること。そしてもう1つは、薬物により発情を抑えることである。メスが発情を終えることができなければ、エストロゲン過剰症と呼ばれる病気に危険が発生する。このエストロゲン過剰症になると、貧血をはじめとする様々な障害が発生し、治療が遅れれば死に至ることもある。
1秒でひねり出しましたね 鷹さんは、1秒でうんこをする特技を持つ。並みのフェレのうんこの時間は3〜5秒位である。いずれにしろ、構えてから出るまでが早いので、「そこはダメ〜!!」とあわてて抱き上げると、被害が広がることも多々ある。
ごめんちゃい ウランちゃんの芸。前足を合わせて上下に振る芸。