「よかった! 間に合った!」
戸口で声がした。
「オレはダッチ。占い師Akokoの一番弟子だ。Akokoからこれを持っていけと言われた。」
ダッチは、背負っていた包みを3匹の前に置いた。
包みを開けると、三角の布が何枚も入っていた。ダッチは説明した。
「これは魔法のバンダナだ。首に巻いておくと不思議な効果があるらしい。」
「どんな効果なの?」
ミクはバンダナを手にとってみた。一筆書きで描かれたようなフェレの姿が描かれていた。隅のほうにはFMLの3文字があった。
「どんな効果があるのかはわからない。でも、正しき心のフェレが巻くと素晴らしいはことが起きるとAkokoが言っていた。」
3匹はバンダナを巻いたが、何も起きなかった。
「まあ、巻いておこうか。カッコいいし。」
あタロウは結構気に入ったようだった。
「どうやら旅立ちの時がきたようやな。」
マロンは言った。
長老の家を出ると、村フェレがみんな集まっていた。
「おなかがすいたら、これを食べて。」
チョビはさし出した。
「ありがとう。でも、タオルはボクたちは好きじゃないんだ。」
「ほら、やっぱりチョビだけだよ。」
元輝は勝ち誇ったような目でチョビを見た。
その元輝をティナたんが押し分けた。
「それじゃあ、これをお持ち下さい。」
「タバスコもちょっと。。。」
ミクは返そうした。
「いや、それは武器に使えるかもしれへんで。もろとこ。」
こうして3匹は、ジステンバ魔王を倒す旅を始めた。
足取りも勇ましく森に入ってゆく3匹の姿が小さく消えるころ、長老カノンは独り言のように呟いた。
「写真撮るの忘れてしもうた。」
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