Last updated: 24 October, 2001

【2001年10月24日 (水)】

剣心

またビデオをレンタルしました。今月は珍しくたくさん借りています。今回借りた中には「るろうに剣心」の第９巻がありました。それを今日見たのですが、いやぁこの作品やっぱり好きです。この作品は結構長く放送が続いたのですが、私がシリーズ中一番好きなのはこの巻にある斎藤VS緋村のシーンだったりします。この作品では斎藤は警察の密偵として活動しているのですが、明治の世になっても新撰組時代の信念を持ちつづけています。はっきり言ってめちゃくちゃかっこいいです。

実際、史実でも斎藤の明治以降の消息は不明となっており、もしかすると本当に明治以降も密かに活躍していたかもしれないと思わせてくれる設定がよいです。なお、この巻ではありませんが、ずいぶん後に斎藤が所帯を持っていることが判明して周りの者を驚愕させるなどかわいい部分もあり、本作品中では斎藤一が一番のお気に入りキャラです。

さて、本巻では大久保利通が暗殺されるのですが、本作品での大久保像は私利私欲ではなく本気で国の将来を考え、維新達成（明治維新はまだその序の口、目指すはネイションステイツ、国民国家とのこと）に向け全身全霊で打ち込んでいた人となっています。実際の大久保がどのような人であったかわかるわけはないのですが、国の将来のことを考えて行動していたことは事実でしょうし、実に惜しい人を失ったものです。当時の日本には大久保のほかにも多くの優秀な人がいたのですが、その大半は幕末から維新にかけての動乱の時代に失っています。

日本の歴史と言うと学校では大抵縄文時代から始まって奈良･平安時代に時間をかけ、江戸時代からラストスパートがかかり始めて明治維新以降の近代史はざっと流すのみ、下手すると時間切れでパスというパターンだと思います。従って、多くの人たちは、1000年前のことは良く知っているけど100年前のことはほとんど知らないのではないでしょうか？

でも、私は思うのです。本当に面白いのは近代史だと。これは以前にも書いたとおり私が鹿児島出身であることも原因の一つだと思うのですが、幕末から維新にかけての時代はほんっと～～～に面白いです。そして、その後の明治・大正そして昭和の太平洋戦争前までが日本史の真髄かもしれません。

だから学校の先生方（というか文部省か、この場合）にお願いしたいのです。日本史は（世界史も同じだと思いますが）現代から遡る形で進めて欲しいのです。歴史の事件には必ずそれを起こさせるに至った背景･理由があります。遡る形式で進めれば、何故それが起こったのかという疑問を子供たちに起こさせておき、それからその背景を遡ることできっと歴史に興味をもてるのではないかと思うのです。そして、近代史をじっくりやることで日本史の一番面白いところをしっかり取り組めると思うのです。いかがでしょうか。

でも、今の流行は陰陽師らしいからみんなの興味は平安時代に行っちゃうのかも知れませんね。

そうそう、話がだいぶ脱線してしまいましたがこの巻の収録話のエンディングはTM RevolutionのHEART of SWORDです。この曲もめちゃくちゃ好きです。エンディングの絵の動きもぴったりシンクロさせてますし「るろうに剣心」の数あるエンディングの中で一番のエンディングだと思います（他のも甲乙つけがたいですけどね）。この巻だけでもDVD買ってもいいかなぁ。(^^;

【2001年10月14日 (日)】

デンジャーゾーン　タービュランス3

TSUTAYAのオンラインクーポンによる割引が昨日までだったので昨日、ビデオをまたまとめて借りてきました。その中に飛行機ものの洋画として件の映画があったのですが、これが意外にも面白いでした。タービュランスシリーズ(?)はいつも飛行機でのハイジャックを扱っているのですが、今回のヒーローはなんとヘビーメタルのロッカーなのです。

あるチャーター便のB747型飛行機の中で有名ロックグループのライブが催されることになった。そのライブの模様は有料でWeb上で中継されている。とあるハッカー（この言い方の是非はとりあえず置いておきます）はそのWebTV会社に侵入し、中継の模様を覗き見することに成功した。ところが、その最中、ライブ会場に異変が。ハッカーはたまたま自分を逮捕しにきた美人のFBI特別捜査官や渦中のロック歌手と協力して事件に立ち向かう。

といった概要です。ネタばれになるのもなんなのでこれ以上は書きませんが、私はこの手の映画が結構好きです。

【2001年10月11日 (木)】

プリンター

新しいプリンタを買いました。今まで持っていたのはEPSON PM-2000Cなのですが、どういうわけか印刷時に筋が入るようになってしまったのです。最初はインクの目詰まりかと思ったのですが、どうもそれとも違うみたいにも見えます。まぁ、そんなわけで、デジカメも持っていることだし、今年は新しいプリンタを新調しようと以前から決めていたのでした。で、各社新製品が出てきたと。

どれにするかいろいろ悩んだのですが、結局EPSON PM-830Cにしました。本当はPM-950Cにしたかったのですけどね。四辺フチなしやロール紙印刷では従来の1440x720dpiでしか印字できないということだったので、来年以降出てくる新機種に期待することにしてそれまでのつなぎとして安いモデルを買うことにしました。といっても、静音性とロール紙プリントは捨てられないので830になった次第です。今回はCANONにしようかと心が動いたのですが結局EPSONにしちゃいました。

A3プリンタからA4プリンタへ変わったことにより、プリンタ置き場はずいぶんとスペースに余裕があります。A3プリンタ持ってても結局A3は使わなかったものなぁ。A3での印刷に耐えられる、性能のいいデジカメを持っていなかったことが原因なんですが。

ということでPM-2000Cは2階の2nd機のそばにおいてあります。普通の書類を普通紙に印字する分には全然問題ないのでもうしばらくは使ってやりたいと思います。

【2001年10月10日 (水)】

雨

今日は10月10日なのに大雨でした。私はあのハッピーマンデーと言う奴が嫌いです。もともと祝日と言うのはちゃんとした意味（それがどんな下らない意味であっても）があって決められているのに、ただ単に合理的というだけで月曜に祝日を移してしまう、そんな祝日に何の意味があるというのでしょう。成人の日の由来は私は良く存じ上げませんが、体育の日の由来ならば知っています。体育の日はもともと昭和39年の東京オリンピック大会の開会式が開かれた日だそうです。では、何故10月10日なのかと言うと、その日が気象上、晴れの特異日（今年はうちのところはたまたま大雨でしたが）だということから決定されたそうです。そんな由緒正しい体育の日がいつのまにか骨抜きにされてしまいました。もっとも最近は学校などでも体育祭は9月から10月の間で散らばせるようにしているので体育の日に体育祭を行うところは減っているそうですが。

でも、成人の日や体育の日が強制的に月曜日に移動してしまうことで火曜～木曜の休みというのが減ってしまいました。これって意外に悲しいです。火曜～木曜に休みがあると一週間が結構楽なんですよね。例えば火曜が休みだと、月曜日会社に行ったら週明けにもかかわらず明日が休みだということでかなり心が弾みますし、水曜日に会社行くとあと３日立てば週末だと言うことでかなり気が楽です。平日の途中に休みが入ることで仕事をする心にも余裕が出てくるのです（いや、締め切りが近づいている人などはそうじゃないかもしれませんけどね(^^;）。

何だか読み返すとスチャラカ社員のように見えますね…（笑）、否定はしませんが。

だから、ハッピーマンデーやめてくれないかなぁ…。

【2001年10月 9日 (火)】

出張

久々に出張でした。場所は東京全日空ホテルだったので、朝早めに出て国会議事堂前周辺を見物することにしました。私は実はあの辺りに行くのは初めてなのです。ところが着いてみると、やはり例の影響なのでしょう、警官さんたちがたくさんいらっしゃいました。それともいつもあんなもんなのでしょうか？初めは国会議事堂や総理官邸の写真でも撮って…と思っていたのですが、とてもそんな雰囲気じゃな～い。そんなことやってたらマジで職質受けそうな雰囲気でした。

でも、あの辺の建物って昔ながらのものなのでしょうか？東京って一度焼け野原になったから戦後建てられたものなんですかね？私は個人的に幕末から明治にかけての時代が日本の歴史の中で一番好きだったりします（やはり鹿児島生まれの影響なのでしょうね）。そんなわけであの辺りの土地に来てみてちょっと感慨深いものがありました。

明治時代のどういうところが好きかと言うと、何と言うか急速に西洋文化が流入することで東西文化が混じり合い、一種独特の雰囲気をかもし出しているところです（ってこの目で見たわけでもないんですが）。う～ん、うまく表現できない。まぁ象徴としては石橋とガス燈でしょうか（何じゃそりゃ(^^;）。そういえば、鹿児島市もずいぶん前から街灯を電気からガス燈に変えています。鶴丸城跡地周辺を夜歩くと結構雰囲気いいですよ。あぁ、帰省したい。(^^;

【2001年10月 8日 (月)】

ハンドルコントローラ

とうとう買いました。といっても、GT3用のじゃなく、PC用の。LogitecのWingManシリーズです。これだとGT3にも使えるし。で、早速GT3で使ってみたのですが、これがまた何とも。スティックコントローラでの操作が身につきすぎたようです。スピンしまくりでてんで駄目。これはかなり練習が必要そうですねぇ。

【2001年10月 2日 (火)】

陰陽師

とうとうコミック本買ってしまいました。でも800円弱は高い。原作小説の存在は知っていましたが読んだことはありません。獏先生の本ってキマイラ・吼シリーズと九十九乱蔵ものしか読んだ事ないです。結構面白かったのだけど、絵のタッチは正直ちょっと私の好みではないかもしれないです、読んでいて少し疲れましたので。でもきっと二巻、三巻と買ってしまいそうです。

【2001年10月 1日 (月)】

仮面ライダー

今日、特番で仮面ライダーアギトのスペシャル番組をやっていました。シリアスの中に笑わせてくれるシーンがあったりして結構面白いのですが、そうか、このスペシャル番組の内容が映画の内容につながるのですねぇ。思わず映画を見たくなってしまいました。私は歴代の仮面ライダーシリーズではやはりV3が好きですね。実は宮内さんのファンだったりします。

そういえばアニメの再放送ってよく見かけますが、特撮ものの再放送って見かけませんね。何故なのでしょう？10年前までの頃は結構いろんな特撮ヒーローがいたものです。宇宙刑事シリーズ（ギャバン・シャリバン・シャイダー）、特警ウィンスペクターと特救ソルブレインあたりをもう一度見たいなぁ。特に後２つは宮内さんが司令官役で出てるし。

【2001年 9月29日 (土)】

映画

今日、久しぶりに映画を見ました。今話題のFINALFANTASYです。もしかしたら混んでるかなと思ったのですが、結構ガラガラでした。もしかしてこの映画、人気ないの？ストーリー展開もオーソドックス（この手の映画のストーリーパターンの王道を行っていると思います）で特に奇想天外なわけではありませんのである意味安心して見られます。CGの方ですがやはり評判どおり凄いですね。もう10年ほど、いやもしかすると5,6年ほどでこのレベルのCGがゲーム画面で動きまくるのでしょう。そのためのノウハウ蓄積のために映画を作ったんじゃないかと思ったりします。そういえばエンディングテロップの最後にIn memory ... Jack .... 19xx～2001というのがありましたが（既に記憶が薄れ掛けている）、どなたか制作中に亡くなった方がいらしたのでしょうかね？ちょっと気になるところです。

私がFINAL FANTASYを見ていた間、カミさんと娘は例の宮崎映画のほうを見に行っていました。私もちょっと見てみたい気はしましたが、まぁいいや。

自動車パーツ

うちのRUNXくん、車高が結構高いです。屋根までの高さが147cmほどあります。従って、ルーフアンテナの高さを含めると立体駐車場に入りません。うちは市街地に出かける時っていつも西武の立駐に止めるんです。3時間無料だから。で、この時にいちいちアンテナをはずさなきゃならない。これが面倒なのでとうとうジョイントを購入してしまいました。GUMPというお店で取り扱っているものでRUNXに対応しています。正式品名はショートポール式アンテナ可倒式ジョイント。これをつけることで、アンテナが後方に折れ曲がるようになります。昨日通販で届いたばかりでまだ取り付けてはいないのですが、これで少しは立駐に止めるのも気軽になるかもしれません。

小説

実は今日、映画を見るとき宮崎映画のほうが上映時間が早く、FFの上映時間まで1時間ほど間ができちゃったんです。そこで、本屋で本を眺めながら暇つぶしすることにしたのですが、小説のコーナーで懐かしいものを見かけました。笹本祐一先生の妖精作戦シリーズ。カバーイラストも新しくなっていました（私が持っているのはカバーイラストが平野バージョンです）。このシリーズ、結構好きだったりするのですが、なかでも番外編とでも言うべき第２巻「ハレーション・ゴースト」が一番好きです（実はこの作品の最後に意味深な伏線があるのですが、その妖精作戦シリーズの次に出た「スターダスト・シティ」でその疑問が明かされてたりします）。なんか単純にドタバタしていて楽しいって感じです。それに引き換え本編のほうは最終巻の「ラストレター」に向けてだんだんとシリアスになってしまいます。最後のラストシーンは…、いや、それは言ってはいけませんね。でも最初に読んだとき（ってもう15年近く昔になるか）はしばらくの間読み返せませんでした。

笹本先生の作品といえば一番有名なのはARIELシリーズでしょう。もちろん、このシリーズは私もかなり好きなのですが、実は最近の一番のお気に入りは「星のパイロット」シリーズだったりします。ちょこっとだけ未来のアメリカにある民間宇宙港（と呼んでいいのだろうか）を舞台にした宇宙ミッションものです。この時代では民間会社がシャトルなどの宇宙機を使って人工衛星などのメンテナンスなどを行っています。そのため、出てくる乗り物や技術はすべて現在使用中のものや開発中のものばかりなのです。なお、この作品の描写で一番好きなのはお古のM1戦車を使って宇宙機の牽引を行っているところ。いやぁ、いかにもアメリカらしい、ほんとにやってそうな風景です。当然、宇宙機の打ち上げも昔の輸送機や爆撃機などを使っての空中発射だったりします。本当に早くこのような時代がきて欲しいですね。現在、このシリーズは４巻６冊出ていますが、お気に入りはアクションものっぽい雰囲気のある「ハイ･フロンティア」です。是非、このシリーズは読んでみて下さい。宇宙への憧れをかきたてられることと思います。

【2001年 9月28日 (金)】

デジカメプリント

今、富士フイルムがデジカメプリントのキャンペーンをやっています。何でも１回限り10枚まで無料なのだそうで。早速試してみたのですが、正直驚きました。まぁ、元の写真が1280x960と2400x1200の画像なので当然なのかもしれませんけど、それでも普通のAPSコンパクトカメラで撮影したものよりもずいぶんと綺麗に見えました。

お店で聞いたのですが、通常、基本料600円＋70円/枚の料金になっているそうです。ちょっと高いですね。基本料はともかく一枚あたりの金額が30円くらいになってくれないとあまりたくさんの枚数は頼めません。デジカメを使うようになってから現像代の心配をしないでいい分、結構気軽にシャッターを切るようになってました。富士フイルムさんにはもっと料金面で頑張って欲しいです。

それはともかく、結構仕上がりが気に入りましたのでお気に入りの写真などがあったら今後も利用してみたいと思います。

【2001年 9月26日 (水)】

テロ事件雑感

ご無沙汰しております。あまりに更新が滞っていましたので忘れ去られてしまいましたでしょうか。実は7月中旬から他の部署の応援の仕事が入っていたのですが、これがまたあまりのひどさにぜ～んぜんページを更新する暇がなかったのです。昨年も同じように6月から8月中旬まで同じ部署の応援をしていましたが、まさか今年も応援する羽目になるとは思いませんでした。しかも今年は夏休みも削られて仕事する有様。幸いお手当てはつけて頂けましたが普段のご奉公の量に比べたら３倍くらいつけてくれてもいいと思いますがね。まぁ、9月も末になってようやく解放されようとしています。最初に依頼されたときは半月と聞いたような気がするのですが、きっと気のせいなのでしょう。ともかくこれで本業に戻れるのですが、こっちはこっちで一波乱これから始まりそうです。

さて、私がそんなこんなしている間に世間ではとんでもないテロ攻撃が起きてしまいました。たまたま、その日は10時前に帰宅でき、ドラマ「ウソコイ」の最終回を見ようかとしている時でした。テロップによるニュース速報を見てNHKに切り替えた後はもう、2時過ぎまでテレビに釘付けでした。さすがに翌日も仕事があるので徹夜はしませんでしたが。

その後の展開については私などが書かなくても十分でしょうが、このテロのおかげで航空保険が軒並み５倍以上に保険料がアップしてしまったそうです。しかもテロ･戦争による補償額が一気に引き下げられてしまったそうで、近いうちにアメリカ国内の航空会社の中には倒産するところも出てきそうだとか。日本の航空会社も当然影響を受けているそうで、もしかすると、国内航空運賃もいきなり引き上げられるかもしれませんね。そうすると、ただでさえ、飛行機代が高くて大型連休時は帰省できないのにますます帰れなくなってしまいます。こうなったらひたすら高速道路1600kmを30時間程度かけて走破して帰るしかなさそうです(笑)。何、昔は良くやっていましたし、娘のトイレさえ何とかなれば問題ないでしょう。

アメリカ政府はテロの報復のために戦争を仕掛けようとしていますが、傍から見ているとちょっと変な気がします。今回のテロ攻撃は確かに戦争を仕掛けられたと言うのももっともなほど大規模なテロだったのですが、あくまでもテロです。犯罪であって戦争ではありません。従ってこれに対してアメリカがとるべき行動はテロリストを捕らえ、法の裁きを下すことです。テロリストを捕らえるために軍の特殊部隊などを動かすことなどはアリでしょうが、大規模な軍事行動を起こすというのは犯罪に対する対処とは思えません。しかも当初の作戦名が「無限の正義」！アメリカのエゴイズム丸出しの作戦名です。イスラム諸国からのブーイングで作戦名は変更になりましたが、イスラム諸国でなくったってこの作戦名を聞いた時には恥ずかしいと思ったことでしょう。

そういえば、アメリカ国内にいる人がどこかの掲示板に書いていたのを見たのですが、あちらのニュースでは今回のテロについて「なぜ起こったか」についてはほとんど報道や検証がないそうです（日本でもやってませんけどね）。むしろニュースを見ていると戦争の準備をしなくてはいけない気にさせられてしまうそうです。扇動主義なのは何も日本に限らないんですねぇ。

今回のテロ事件に関しては、もうひとつ、アメリカ国内で不気味な盛り上がりを見せているものがあります。なんでもテロリストたちが連絡手段に暗号化ソフトを使ったとかで暗号化の規制の話が出ているんだそうです。詳しくは判りませんが、大方、暗号化ソフトの輸出制限および政府による検閲が可能なようにバックドアのようなものを設けるといったところでしょう。

しかし、輸出制限はともかく、政府による解読は絶対に許してはならないと私は思います。これは素人考えですが、倫理の問題以前にセキュリティホールになるからだと思うのです。自分と相手以外に、政府がその暗号文書を解読することができるということは、すなわち悪意ある人も解読できる可能性があるということを意味しています。そうなってしまっては暗号化の意味がありません。おそらく政府側はそんな事にならないような仕組みにすると言うでしょうが、そうなってしまったら最後、政府とクラッカーのイタチごっこになってしまい、暗号化ソフトは今のIISのような脆弱なシステムになってしまうことでしょう。

それに、テロリストが使っていたから、使っていなかったら事前に阻止できたのではないかなんていうのが発端になっているのも問題だと思います。本当に防げたのでしょうか？大体、テロリストが使っていたからと言って暗号化ソフトを規制したって、テロリストには痛くも痒くもないのではないでしょうか？私がテロリストならばアメリカ以外の国の＊規制されていない＊暗号化ソフトを使うだけの話です。暗号なんてアメリカのソフトがなくても使えるのです。え？世界中で規制すればいいですって？そんなこと実現するはずがないし、例え実現しても規制を受けない暗号化ソフトがブラックマーケットの商品に増えるだけのような気がします。

う～ん、まとまりがなくなってしまいましたが、以上、ここ最近思ったことでした。

【2001年 8月 8日 (水)】

新車がきた！

またまた久しぶりでございます。先月の交通事故で車を失ったことは前回書いたとおりなのですが、私の住んでいる土地では車がないと日常の買い物にも不自由する有様で、車なしの生活はちょっと考えられない土地であります（要はバスが走ってないんだな）。そこで、早速新しく車を購入することになったのですが…。

レビンに乗っていたときは普段から車検や修理等をディーラーに持って行っていたため、事故の際も、結局ディーラーに運び込んでもらってそのまま廃車手続きをお願いすることになりました。そうするとやはり、これまでの付き合いもあることだし、廃車だけお願いして新車は別のところから買うということは心情的にもできないのでそのままカローラ店で扱っている車を買うことにしました。

そこで、担当者といろいろ相談しました。こちらとしては入手に急を要するということを伝えると、なんと「中古車もありますが」というではないですか。驚きました。最近のディーラーって中古車も直接扱っているんですねぇ。また、展示車のカローラ・ランクス X エアロツアラー（白）でよければ10日ほどで納車できるとの提案もしてくださいました。どうも、もともと売約済みだったのが、納車直前に購入者が2ヶ月間の海外出張に行ってしまい、納車できずに困っていたようです。その人には帰国する頃に合わせてあらためて手配するのでこれでよければ私に回してくれるとのことでした。

最近の車事情には疎いこともありましたので、さすがに即答はできず、検討させてくださいとだけ答えてカタログ一式持ち帰りその日は帰宅しました。そして、家族であれがいい、いや中古車でもといろいろと話し合ったのでした。

結局、以前から「そろそろ車の買えどきだねぇ（しばらく前からレビンの燃費がかなり落ちてきていたのです）、次は新車にして（レビンは実は2年落ちの中古で買ったの）また長く乗りたいねぇ」と言っていたこともあり、中古でなく新車にすることにしました。そして、車種としてはやはりスタイルや内装が気に入った例のランクスです。本当は白よりはシルバーが良かったのですが、人気車種でもあり希望どおりの車がすぐに手に入るとは思えません。今は日常生活にすら不自由している身です。この際、白で手を打とうということになりました。

さて、2日後、カローラ店に行くと、担当者さんが駆け寄り、開口一番「すみません、あの白のランクス、別の人に売れちゃいました」と言われてしまいました。あぁ、そうなのかぁ。人気車種だから仕方ないよなぁ。でも、そうなるとますますランクス欲しくなっちゃうなぁ。

ところがどっこい担当者さん、私が車がなくて困っているのを知っていたため、私が訪問するまでの間にあちこち手配してすぐに納車できそうな同じようなランクスを探してくれていました（ランクスを買うこと読まれてるなぁ。さすがセールスマン(笑)）。10日といきませんが、それでも2週間で納車できるとのこと。しかも色はシルバー！

その場で決定。即注文書を作りました。また、納車までの間、代車を貸していただけることにもなりました。代車はなんと、ホンダのインテグラRxi(90年前後のモデル)でした(^^;。久しぶりのマニュアル車は慣れるのに3日かかりましたが、慣れてしまうと結構楽しいもの。納車までの期間楽しませていただきました。

納車までの2週間は任意保険の方の車両入れ替えの手続きやら廃車手続きのほうの書類やらで結構どたばたしていました。そして、ついこの間の日曜日（本当は土曜に納車できたのですが私が仕事だったの）にやってきたのでした。

乗り始めてまだ4日、会社への通勤にしか乗れていませんが、とても気に入りました。いい車だと思います（新車ってそう思うものなのかもしれないけど）。夏休みに入ったら家族であちこち遠出をしようかと思います。

【2001年 7月20日 (金)】

車がない！

久しぶりでございます。実はこの数日間は我が家にとって人生の中でもワースト１となるような大変なものでした（今もまだ続いていますが）。交通事故であります。車対車で相手はタクシー、しかも過失はこちらの方が大きいので、かなりの覚悟をしていたのですが、こちらは怪我ひとつなく、運転手さんの方もこぶができたくらいでたいしたことがなかったため、ありがたいことに物損で済ませて頂けることになりました。タクシーとの事故ではいろいろともめる話をよく聞いていましたが、ここのタクシー会社の運転手さんとその上司の方は大変親切でむしろ、こちらに乗っていた子供の方を心配していただきました。

事故当時、タクシーはうちの車のフロント左側に横から衝突し、うちの車は多少回転するだけで交差点内にとどまったのですが、タクシーはそのまま弾き飛ばされ、道路外の畑に突っ込みました（宅地を畑にしているもので道路との段差はありませんでした）。タクシーはタイヤがボディーにめり込んでいて、まったくハンドル操作ができなかったにもかかわらず、２本の電柱のすきま（車一台分やっとの隙間です）を通り抜け、その先にあった電柱から伸びている鋼鉄製のワイヤー（トラと言うそうな）にも接触することなく畑に突っ込んだのです。まさに奇跡でした。ほんのちょっとでも飛ばされた角度がずれていたら電柱にぶつかるかワイヤーに引っかかるかして運転手さんは無事ではすまなかったでしょう。おそらく死亡事故になっていたに違いありません。

この事故で、10年以上連れ添った愛車63年式AE92レビンは全損になりました。何しろ年式が年式ですので。でもこんな形でお別れというのはとても寂しい気がします。長期連休時に鹿児島に帰省する時も往復3200kmの道のりを何度も一緒に旅をした、思い出のいっぱい詰まった相棒です。カミさんもとてもこの車を気に入ってくれていました。2年前の車検ではエンジンのオイルシーリングの交換、ドライブブーツの交換、今年5月の車検ではフロントサス1本交換、と普通の人が見たら買い換えたほうがいいんじゃないかと思うような状況にもかかわらず、あくまでもこの車を手放しませんでした（まぁ家のローンもあり、新車を買うためのローンを増やしたくなかったというのもありますけど）。車検はいつもディーラーに出していたため、さすがに名前を覚えられて、電話して名前を言うとすぐに、「あぁ、レビンですね」と言われる始末でした。

もしかすると、今回の奇跡は愛車が起こしてくれたものだったのかもしれません。そう思うことにしました。今、愛車はディーラーのところに置かせてもらっています。相手の保険会社の人が状況確認に来たとのことでしたので（年式が古いので金額なんて出ないでしょうが）、もうそろそろ廃車手続きなどができるかもしれません。次に買う車もまだ決まってないので、今我が家には車がない状態です。都市部であればそんなに困らないのでしょうが、私の住む町はバスもないため、こうなると、タクシー、自転車、徒歩と手段が限られてしまいます。この数日間は久しぶりに歩き回りました。おかげで体重が2,3kg減ったほどです（まぁ心労で食欲もなかったということもありますが）。一応、忙しいのは今日で終わりのはずなので、これから次の車の候補選びに入ります。長く乗るつもりだし、また長時間ドライブをすると思うのでそこそこいい車が買いたいと思っています。一応、目をつけている車はあるんですけどね。

最後に、レビンへ。本当はまだまだがんばれるはずだったのにね。痛い思いをさせてごめんなさい。また君のような車に出会えたらいいなと思っています。長い間いろいろとありがとう。さようなら。

【2001年 7月 9日 (月)】

無題

あぁ、最近、更新が滞っております。大変申し訳ございません。理由は単にGT3にはまっておるからなのです。今までフライトゲーム一辺倒で車のゲームにはあまり見向きはしていなかったのですが、最近の車ゲームは面白いですね。特に、このGT3はキャンペーンモードとも言うべきグランツーリスモモードの出来が良いです。確実に次へ次へと誘ってくれます。

今現在、私はビギナーリーグをうろちょろしているに過ぎません。ライセンスも国内A級を先日受験したばかり。でもこのゲームは人それぞれの楽しみ方ができるのが魅力です。今私は国内B級ライセンス試験オール金を目指しております。やっと7つの試験をクリアできたのですが、8つ目の最終試験はどうしても銀どまり。たった100分の1秒の差がこんなにも絶望的に広い、大河のごとく立ちはだかってくるなんて想像もしませんでした。結局、気分転換にビギナーズリーグのクリアに逃げております（^^;）。こっちの方は今何とか半分くらいをイベントクリアしました。残りの多くは車種指定なのでまずは車を手に入れないと。

そういうわけで、FF Xの前準備のために先月買ったPS2 with GT3ですが、思わずこっちのゲームに入れ込んでいる日々であります。ということで、SQUAREさん。この期に及んで発売延期しても許します。発売延期してくれないとカミさんにPS2とられそう。(^^;

ということで、もうしばらく更新は滞りがちかもしれません。結構定期的にアクセスして頂いているようなのに申し訳ないっす。暇を見てチョコチョコやっていきたいので長い目で見てやってくださいまし。

P.S. あぁ、GT-Forceがあったらもっと楽なんだろうか？買う金ないし、買っても置き場に困るし。だいぶスティックでの操作にも慣れたけどね。やっぱり欲しいです。

【2001年 6月20日 (水)】

Microsoft vs オープンソース

以前から続いているMicrosoft vs オープンソースの話題であるが、ついにビルゲイツも参戦したようである（ビル・ゲイツもオープソース論争に参加）。その中で興味深いコメントがあった。

「(GPLは)このサイクルを壊す。つまり、営利企業がオープンソースのソフトウェアを少しでも使用したり、その一部を基盤にソフトウェアを構築したりすることが不可能になっている。したがって、TCP/IPや『Sendmail』、ブラウザーのようなことは絶対に起こり得ない。われわれは、フリーソフトウェアと商用ソフトウェアの両方があり、両方で機能する豊かなエコシステムがあるべきだと考えている」

この男は何を言っているのだろう？なんと「フリーソフトのコードを使った商用ソフトを作って売ることができないのは嫌だ」と言っているのである。つまり、自分のものは自分のもの、他人のものも自分のものにしたいのだということを公言しているのである。

当たり前の話だが、オープンソースのソフトウェアと言えども著作権や使用許諾ライセンスというものは存在する。その著作権者の権利や使用許諾ライセンスは無視して自分のものにしたい、しかも自分のものは他人には渡したくないというのは常日頃、著作権や使用許諾について口うるさい企業の言うべきことではない。もし私が現場にいたらこう聞いてみたいところである（英語しゃべれないけど）。「仮にインターネットエクスプローラーがオープンソースとして公開されていたら、私がそのコードを使って別のブラウザを作り、マイクロソフトにフィードバックすることなく販売しても文句はないということですか？」。ビルゲイツが主張しているのはそういうことなのである。

また、コメント中で、「TCP/IPや『Sendmail』、ブラウザーのようなことは絶対に起こりえない」と言っているが、それこそあり得ない事態であろう。ビルゲイツは規格と著作物を区別できないようである。TCP/IPだってSMTPだって、規格書を元にスクラッチからソースを書けばいいではないか（大変だとは思うけど）。フリーソフトのコードを流用しなければ作れないと言うことはないのである。あぁ、もしかするとMicrosoftのプログラマーはスクラッチからソースを書くことができず、他人のソースを修正することしかできないのかも知れない。それならば、オープンソースのコードを利用できなくなれば自分のところの製品を作れなくなるから剥きになるのもうなずける。昨今のオープンソースへの攻撃も得心がいくというものである。

そもそも、フリーソフトのコードを流用して商用ソフトを作る場合、そこには開発時間の短縮、人件費の低下などいろいろなメリットが生まれる。これって、外注に出したり、あるいは他所からライブラリなどを購入するのと一緒である。普通ならば対価を支払うべきものであろう。もちろん、フリーソフトの中には商用利用OKで、対価を要求しないものもある。商用利用については別途相談というものもあろう。GPLの場合は、その使用許諾ライセンスとして、GPLのコードを流用し作られた成果物に対しGPLライセンスを適用するという対価を求めているだけである。

「他人の成果物は利用したい、でもそれを使った自分の成果物のソースは秘匿したい」というヤクザな発想はMicrosoftならではのものであろう。

このページを読んでくれた人には、ぜひとも、「あのMicrosoftのいうことだから」などど盲信することなく、自分の頭でしっかりと考え、どちらの言い分が筋が通っているかを判断していただきたい。

【2001年 6月18日 (月)】

グレードアップ

本当は先週書くはずの内容だったのだが、いろいろとごたごたしていて（今もごたごたしているが）書けなかった。

実はもう先週のことになるが、CPUとハードディスクをアップグレードした。CPUはPentium III-600MHzを850MHzである。M/BがP3B-Fであり、オーバークロックは趣味じゃないので、こうなった。いや、1GHzという選択肢もあったのだが、P3B-Fで公式に対応の記述があるのが850止まりだったのと、ミニタワーマシンで排熱に不安があったので1GHzは見送ったわけである。ただ、今後M/Bを交換する可能性を考えて、SECC2ではなく、FCPGA＋S370-DLという組み合わせにした。

ハードディスクは今回、MAXTORの536DXシリーズの60GBを購入、プライマリのスレーブとした。マスターはIBMのDJNAの20GBである。本当は新しいハードディスクをマスターにしたかったのだが、Windows98SEとWindows2000のデュアルブートで、60GBの方をWindows2000で使いたかったので、やむを得ずそうなってしまった。

さて、グレードアップした感想であるが、まぁ、それなりである。正直、600MHzと850MHzの差は、普通に使っている分には感じにくい。それでも、ハードディスクをグレードアップした（前はWindows2000はIO-DATA　HDVS-UM13Gに入れていた）のも重なって快適感は確かに増しているようである。また、MPEG2圧縮でもこれまで30～40分かかっていた処理が5分程度は短縮されているようである。よしよし。これで、うちのマシンももうしばらくは頑張れそうである。願わくばPentium4が手頃な価格になるころまで持ち堪えて欲しいものである。

もっといろいろ書くことはあるのだが、時間がないので今日はこれまで。

【2001年 6月8日 (金)】

Media Studio Pro 6.0J Video Edition

私は今まで、I-O DATAのGV-VCP2M/PCIに付属してきたVideo Studio 4.0 SE MPEG2(S)（以下、VS4）を使用してきた。そこへ、この4月にVideo Studio 5がリリースされたことにより、Uleadからバージョンアップの案内がきたのである。案内状によると、8月までであれば通常よりも安くバージョンアップできるとのことで、結構心動かされたのであるが、友人の「Media Studio Pro 6.0J（以下、MSP6）の方がいい」との言葉に、心の迷宮に入り込んでしまったのであった。実は、会社で少しMSP5.2を昔触ったことがあり、タイムライン編集のし易さがうらやましく思っていたのである。

だが、MSP6は貧乏人には高嶺の花なのである。まぁ、私の場合、カット編集がほとんどであり、大したビデオ編集をしているわけでもないので廉価版のVideo Editionの購入を検討することにした。

幸い、VS4のユーザーにはプロダクトアップグレードの選択肢が用意されていた。Video Editionならば1万円以下で買えそうである。ということで、早速申し込んだのがしばらく前で、それが、つい先日届いたのである。

ところが、ここからが問題。最近、PICVideo MJPEGを入手したため、キャプチャ時の一次ファイルはMJPEGを使うようにしているのだが、30分番組を録画する場合、途中のCMでいったんファイルを切るようにしていても、2GB近いAVIファイルが出来るのである。しかし、このファイル、MSP6に読み込ませてタイムラインで編集をしようとすると、1GBを超えたところから後半の部分がレンダリングできないのである。

実は、キャプチャソフトが2GB以上のAVIファイルを作成できるようにするため、OpenDML形式でAVIファイルを作成するのであるが、このOpenDMLは1GB毎にチャンクを切り替えるというフォーマットになっており、OpenDML非対応のソフトでこれを開くと、先頭の1GB分しか再生できないのである（というか、非対応のソフトでも先頭部分を再生可能という方が正解か）。

だが、カノープスのWebページにある機能比較表を見る限り、MSP6はOpenDMLに対応していることになっている。不思議だ。他のソフトではどうなのだろう。すると、VS4でも同じ症状が出た。むむむ。VS4もOpenDML対応のはずではなかったのか？

とりあえずUleadのサポートにVS4でのこの症状について質問メールを送ってみた。すると、回答は「MJPEGは非サポートなのでそのせいではないか」という返事を頂いてしまった。なんでCODECとファイル形式が関係するのかがよ～わからんが、MJPEGというのは思ったより厄介なものらしい。確かに無圧縮の画像であればVS4でちゃんと再生可能であった。

次にカノープスに質問してみた。すると、「OpenDMLはDV形式のAVIのみ対応」という予想外の答えが返ってきた。確かに無圧縮だろうがhuffyuvだろうがダメである。

ということで、いきなり悲しい目に会ってしまった。そういうことならちゃんとWebページにそのことを書いておくべきであろう。これではとてもOpenDML対応なんて言えないじゃないか。VS4にしてもMJPEGがサポート外なんて事、初めて聞いた。どこを見てもそんな記述はないのである。そういう制限事項をちゃんと書いておかないから買ってしまったユーザーが裏切られた思いに捕われてしまうのである。

で、結局、MSP6を買ったにもかかわらず、ビデオ編集はTMPGEncなどを駆使している今日この頃であった。

【2001年 6月1日 (金)】

Atlantis

「アトランティス」とは今度のディズニーの新作劇場用アニメーションだそうだ。で、これがまたライオンキングのときのような騒動を引き起こしているそうだ。今度は「不思議の海のナディア」のパクリだそうだ。

実は、私はライオンキングに関してはパクリだとは考えていなかったりする。ライオンキングとジャングル大帝は同じジャンルの作品で、基本コンセプトも同じであることは確かである。登場動物の役割というのも似ている。だが、ストーリーそのものに関しては、ジャンルとしての当然のお約束的な流れが一致しているだけで別物である。これは悪く言ってもせいぜい、「ジャングル大帝をお手本にした」という程度であろう。

ところが、今度のアトランティスは違うらしい。詳しくはナディアとアトランティスを比較したページを参照して欲しい。このページを見る限り、ジャンルが同じであるにとどまらず、ストーリーの細部にいたるまでそっくりなのである。これでは「盗作」と言われるのも無理はない。私だって「パクったでしょ」といいたくなる。

そのことをネットニュースで指摘されたらしい監督さん、「このニュースグループで指摘されるまで「ナディア」なんて作品は聞いた事も無かった。　（指摘を受けたのは）作品を完成させたずっと後だったということも付け加えておかなければいけないでしょうね。」なんだそうだ。でもねぇ、監督さん、あんたが知らなくってもスタッフは知ってたんじゃないの？

確かに著作権は特許と違って「知らなかった」が通る世界である。だが、ディズニーほどの会社になると、「無知は罪」なのである。「ナディア」はだいぶ昔とはいえ、放送当時は相当な人気のあった作品なのだから「そんな作品は聞いたこともなかった」というのは世界をターゲットとしたアニメーション制作会社としては思いっきり恥ずかしいコメントなのではないだろうか。

まあ、今の段階では実際に映画を見たわけではないので、あくまでも前述のページを見た限りのバイアスのかかった感想である。実際に映画が公開されたらあらためて感想を書いてみようと思う。