阿見VOR/DMEの改修期間中運用されたNDBです。
改修完了にともない運用は8月14日終了しました。9月中旬には施設がほぼ撤去され、プレハブの建物の一部が残っているだけになりました。
(Jul. 11 1996)
識別符号 TL
周波数 350KHz
場所
茨城県立医療大学正門前100m程の空き地の中にあります。
本来のAMI VOR/DME(TLE)の約500m北東側に位置します。
V22の南端にあたり、東日本から東京国際空港の標準計器進入経路のうち、xxx
north arrivalの起点になります。
アンテナの下に見えるのは、PSと書かれたコンテナ型装置です。おそらくPower Supplyの略号でしょう。
(Jul. 10 1996)
西側には、コンテナ型の装置とプレハブ小屋があります。コンテナ型装置の壁面には
CAB NDB ANT と書かれています。
プレハブ小屋には、制服を着た人が詰めていました。
この写真からは見えませんが、このほかにもう一つコンテナ型の装置があります。この装置の壁面にはCAB NDBと記されていますので、これがNDBの送信装置が格納されているコンテナだと思われます。(別の日に撮影したより鮮明な写真があります。)CAB NDB ANTと書かれたコンテナはアンテナ整合装置かとおもいましたが、アンテナへの給電部分はCAB NDBと記されたコンテナから延びています。そして、このCAB NDB ANTと記されたコンテナには何の配線もされていません。今は、アンテナ自体を格納運搬するためのコンテナではないかと考えています。
無線航法に用いられる電波標識は、航空機の安全運行には不可欠ですので、事故で破壊される等何らかの理由で電波標識が使えない場合は、大がかりな建築作業が必要な VORの代わりにNDBを設置できるよう、このような可搬型装置を準備している様です。 DMEについても、装置が小さく環境に影響されにくいので、ひょっとすると可搬型装置が存在するのかもしれません。
後日、友部航空通信所の敷地内にこのコンテナがstoreされているのを見つけました。
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