Keisuke Nagase
E-mail: nagase@mxw.meshnet.or.jp


空の旬間 大子航空無線標識所施設公開

 平成8年9月の空の旬間に行われた、大子航空無線標識所施設公開に参加して、施設を見学してきましたのでその様子を報告します。

 大子航空無線標識所は、茨城県久慈郡大子町にあります。近くには茨城県の観光地の一つで、冬になると毎年NHKの関東地方のニュースで取り上げられる「袋田の滝」があります。標識所は、大子町の中心部と久慈川を挟んで対岸の小高い丘の上にあります。ここには、NDB(GO)が設置されているとともに、職員が常駐し大子VORTAC、大子RCAG、那須VOR/DME、AEIS(Tokyo Information Nasu)の施設を保守・遠隔監視しています。

 施設公開は朝10時からの予定でしたが10時前にはすでに人が集まり、予定よりやや早く受け付けが始まりました。NDBのアンテナ直下、玄関まえのスペースにだされたテーブルで受け付けをすませると、資料の入った袋をいただきました。建物にはいり、右手おくの所長室で、航空無線標識所の役割や施設の概要についてお話をうかがいました(写真で示している本がAIP:航空路誌です)。

 この後、大子航空無線標識所に設置されている機器、施設を説明をうかがいながら見学しました。
標識所の見学が終わると、タクシーに分乗し近くの太郎山山頂に設置されている大子VORTACと大子RCAGへ移動しました。
途中の道は険しく、車がやっと一台通れる程度の道が山頂まで続いています。 山頂には平屋建ての鉄筋コンクリート造りの局舎があり、ここにVOR TACAN RCAGの送信、制御装置が設置されています。局舎の施設を見学したあと、山頂に埋め込まれた VORアンテナ平面に登ってみると、はるか上空には旅客機がのこすcontrailが、そして山並みが蒼く連なり、風が心地よい絶景をたのしむことができました。

(C) Keisuke Nagase. All rights reserved. 1998.