目次
[MUSICA MUNDANA No.94] 2008年11月30日発行
 
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 「MUSICA MUNDANA No.94」をお届けします。

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           MUSICA MUNDANA NO.94
            30 November, 2008
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             ◆ 目次 ◆

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 ◎ 音楽史
    ◆チコニアへのイタリアの影響◆
 ◎ 数学史
    ◆12世紀以降のアラビアの著述家たち◆
 ◎ Homepage Updated (24 November, 2008)
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 ◎ 随想
 ◎ あとがき
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━━[音楽史] ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 ◆チコニアへのイタリアの影響◆

 チコニアのすべての世俗曲が、事実上、イタリアの詩に作曲されたもの
であることは驚くべきことではありません。しかし、彼は、また、上声部
に多くのコロラトゥーラを付けて2声や3声のバッラーダを洗練させ、そ
の世紀の変わり目に生じたマドリガーレの短い復興に参画しました。一方、
3声部のカノン「Le ray au soleyl」は、北方の精巧さの典型的な使用
例であり、モデナのヴィルレ(Modena virelai)「Sus un fontayne」のマ
ニエリズムについては、すでに述べました。

イタリアがいかに侵略者たちを豊かにし始めたかを示しているのは、イタ
リア人には馴染みの薄い形式ではありますが、彼の作品の最も重要な部分
を占めているモテトゥスです。それらは、1400-10年の時期に年代付けら
れます。その中の二つは、2声部だけのもので、共に、同じラテン語のテ
キストを歌い、様式的にマドリガーレとは区別がつきません。また、別の
二つは、同一のテキストで、器楽のテノールの上に、自由なあるいはカノ
ン風の模倣の同じ声部の二つのデュエットがあります。

 チコニアは、恐らく、初期の他のどの音楽よりも作品にすばらしい響き
の効果を冠する方法をよく理解していたのでしょう。それは、「Venetia,
mundi splendor/Michael」の最後のファンファーレや「O virum/O lux/O
beate Nicolae」の最後の「アーメン」が証拠付けています。それらを、
それほど世俗的ではありませんが、それでも印象的なカノニチ写本
(Canonici Codex)の中にあるグロリアの「アーメン」と比較してみるべき
です。

この特別なグロリアは、カンタービレ(歌うような)の最初部とある意味
で器楽的なテノールやコントラテノールのあるチコニアのモテトゥスと似
ています。しかし、写本の中では、そのすぐ前にある(「Spiritus et
alme」のトロープスのある)曲は、チコニアの別のグロリアやクレドにも
ある革新を示しています。合唱とソリストとの交替のための「dui」と
「chorus」という印です。それは、この時までに、声のポリフォニーは、
もはやソリストのためだけではなかったことを確認させます。

━━[数学史] ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 ◆12世紀以降のアラビアの著述家たち◆

 12世紀の西方アラビア人の算術に関する著述家の中で、最もよく知ら
れた人の一人は、アブ・ベクル・モハメド・イブン・アブダラ(Abu Bekr
Mohammed ibn 'Abdalah)、一般には、アル・ハッサル(al-Hassar)として
知られている人物でしょう。彼の著作は、あまりに広く知られていたので、
すでに述べたように、モーゼス・ベン・ティボンによってヘブライ語に翻
訳されています。(1259年)

 13世紀初め、キリスト教徒の呼び名で、アルペトラギウス
(Alpetragius)という人が、スペインの、恐らくセヴィリャに住んでいて、
天文学について著述しています。(1200年頃)彼の惑星の運動の理論は、
その著作が彼を数学の著述家としての地位を与えたのですが、マイケル・
スコット(Michael Scott)によってラテン語に訳されました。

 アルペトラギウスと同時代の人に、イブン・アル・カティブ(Ibn
al-Katib)(1210/11年没)という人物がいました。彼は、算術、幾何学と
建築についての若干の議論を含む二つの著作を書いています。

 13世紀に、地理的にスペインの文明と緊密な関係にある北アフリカで
生まれた学者の中で、最もよく知られているのは、アルバンナ(Albanna)、
すなわちイブン・アル・バンナ(Ibn al-Banna)です。彼は、アル・マラク
シ(al-Marrakushi)としても知られているという事実から、私たちは、彼
はモロッコ生まれであったと推測しています。彼は、天文学、計量、代数、
アストロラーベ、そして比について著述しています。彼の最もよく知られ
た著作は、算術の論文である「タルキス(Talchis)」です。

 また一人、イブン・ベドル(Ibn Bedr)として知られるセヴィリャのイス
ラムの学者がいました。彼は、当時の代数の概論(要約)を書いています。
年代は不確かですが、1311/12年に韻文で書かれた注釈があります。

 スペインのムーア人の偉大な算術家の最後の人物は、アル・カラサディ
(al-Qalasadi)です。グラナダの近くの町、バザ(Baza)の生まれで、算術
について広く著作をし、数の理論の扱いにおいて、ある独創性を持ってい
たように思えます。

━━[随想]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 ◆遺伝子組み換え食品に関する20の質問◆

Q5. 人間の健康に関する懸念の主要な問題は何か?

 理論的な議論が、幅広い範囲の局面でなされている一方で、論争となっ
ている3つの主要な問題は、アレルギー反応を引き起こす傾向(アレルギ
ー誘発性(allergenicity))、遺伝子導入(gene transfer)と異系交配
(outcrossing)である。

 アレルギー誘発性:原理的に言うと、一般のアレルギー性食物からの遺
伝子導入は、それが導入された遺伝子のタンパク質産生が、アレルギーを
引き起こさないことが証明できなければ、阻止される。伝統的に開発され
た食物が、一般的にアレルギー誘発性のテストは行われない一方、遺伝子
組み換え作物のテストの手順は、国連の食糧農業機関(FAO)と世界保健機
関(WHO)とに評価されている。現在、市場に出回っている遺伝子組み換え
作物には、いかなるアレルギー性の影響も見いだされていない。

 遺伝子導入:遺伝子組み換え食物から身体の細胞や消化管(胃腸管)内
のバクテリアへの遺伝子導入は、もし導入された遺伝子の物質が人間の健
康に悪影響を与えるなら、懸念を引き起こすだろう。これは、遺伝子組み
換え作物を創り出すのに使われた抗生物質耐性遺伝子が、万一遺伝子導入
されるようなことがあると、特に関連があるだろう。遺伝子導入の可能性
は低いが、抗生物質耐性遺伝子を用いない技術が、最近の FAO/WHO 専門
家パネル(専門委員会)では、推奨されている。

 異系交配:これまでの伝統的な一般の種からできた作物と遺伝子組み換
え植物を育てた作物とが混ざることだけでなく、遺伝子組み換え植物の遺
伝子がこれまでの一般的な作物や野生の関係する種に交じることも、食物
の安心安全性に間接的な影響を与えているかも知れない。このリスクは、
アメリカ合衆国で、飼料用のためだけに認可されたタイプのトウモロコシ
の痕跡が、人間の消費のためのトウモロコシ製品にあったことが示してい
るように、現実的なものとなっている。国によっては、遺伝子組み換え作
物とこれまでの伝統的な作物とを栽培する畑を明確に分けることを含め、
混入を減らすための戦略を打ち出している国がいくつかある。

 市場流通後も遺伝子組み換え作物製品の安全を継続して監視することの
実行可能性と方法は、現在議論中である。

━━[催し物情報]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 第4回こまつしま・うまいもん祭り 日時:12月7日(日)10時〜

 場所:小松島市 みなとオアシス交流広場周辺
 料金:無料
 問い合わせ先:小松島市産業振興課  0885−32−3809

 おいしい食材があふれる港町の交流イベント。地元の農林水産物等の販
売(10時)をはじめ、体験餅つき(10時)、ちりめんのすまし汁無料
配布(10時10分・先着300食)、『新鮮なっ!とくしま』号による
地元食材を活かした料理実演(12時)など、うまいもんづくしの一日。
NHK歌のおねえさんによるクリスマスコンサート(11時・13時30
分)も見逃せません。ぜひご参加ください。

 徳島県立博物館の催し物情報は、以下のサイトをご覧ください。
      http://www.museum.comet.go.jp/

━━[Homepage Updated]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 ホームページ update情報

 落書き帖第210号
 Plato "The Republic" を読もう
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 各国語で聖書を読む
   http://www2m.biglobe.ne.jp/~m-souda/cgi-bin/bible/wforum.cgi
 ロシア語初級コースのテキストを読む
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 MySouda--惣田正明のホームページ
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重くて仕方のない方は、[SIMPLE版]をご覧ください。

━━[あとがき]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 今日で11月も終わり。明日から師走です。今日は、少し北風(北西の
風)が強く感じられます。

 また、今日からアドヴェント(待降節)が始まります。欧米では、アド
ヴェント・カレンダーを毎日見ながら、クリスマスまで、あと何日と待ち
わびるのでしょうか。日本も、かつては「もういくつ寝るとお正月・・・」
なんて歌がよく歌われていましたが、それとよく似ていますね。

 日本の師走同様、年末の慌ただしい時期でもあります。

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   ■発行人:文責:TeleScope(相原寛彰)  ■発行:MySouda
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