目次
[MUSICA MUNDANA No.91] 2008年8月30日発行
 
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 「MUSICA MUNDANA No.91」をお届けします。

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           MUSICA MUNDANA NO.91
             30 August, 2008
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             ◆ 目次 ◆

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 ◎ 音楽史
    ◆世紀の変わり目のイタリア◆
 ◎ 数学史
    ◆スペイン◆
 ◎ Homepage Updated (24 August, 2008)
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 ◎ 随想
 ◎ あとがき
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━━[音楽史] ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 ◆世紀の変わり目のイタリア◆

 フランス同様の複雑な曲とシンプルな曲との対比が、14世紀から15
世紀への変わり目頃のイタリア人、ランディーニより若い世代で、一層フ
ランス化した同時代人の作品を特徴付けています。

これらのうちで最も重要なのは、マッテオ・ダ・ペルージャ(Matteo da
Perugia)でした。マッテオは、歌手で、当時、1402年から 1416年まで、
ミラノ大聖堂の最初のマエストロ・ディ・カッペラ(礼拝堂指揮者)
(maestro de cappella)であったことが知られています。

彼の作品は、すべてモデナ写本にあり、5つのグロリア、一つのアニュス
(と恐らくいくつかの作曲者不詳のミサの一部)、そしておよそ24の世
俗曲、ロンド、ヴィルレ、フランス語の歌詞で完全にフランス様式のバッ
ラードからなっています。ボド・コルディエ(Baude Cordier)のもの同様、
それらは、時には、記譜が期待させるほど音において複雑でない場合もあ
ります。しかし、グロリアの一つは、確かに、イタリア・マニエリズムの
頂点に位置するでしょう。

 シャンティリ写本(Chantilly Codex)の終わりにあるモテトゥス、四声
の曲が9曲、三声の曲が4曲ありますが、それらはリズム的には歌ほど複
雑ではないことに注目すべきです。それらは、三つを除いてすべてラテン
語のテキストですが、すべて宗教的なものでは全くありません。世俗のモ
テトゥスは、長い間それほど重要であったのですが、今や絶滅の危機に瀕
した形式になっていました。

他方、宗教的モテトゥスは、シャンティリ写本には決して現れませんが、
実際にはそれが知られていなかったイタリアでは、その写し、モデナ写本
の中で、新しい生命が与えられていました。ここでは、その作曲家はマニ
エリストと見られていて、彼のヴィルレに、彼の友人であったかあるいは
師であったに違いないフィリップス・デ・カセルタ(Philippus de
Caserta)による三つのバッラーダの歌詞と音楽とが織り込まれています。

この新参者は、北から、リエージュから来たワロン人、ヨハネス・チコニ
ア (Johannes Ciconia)(1411年没)でした。彼は、少なくとも生涯の最後
の9年間をパドヴァで過ごしています。

 彼は、ここ時期イタリアにやって来た君主司教職(prince-bishopric)の
唯一人の音楽家であったわけでもなく、アヴィニョンの教皇たちだけが外
国人を雇ったわけでもありませんでした。ローマのボニフェティウス9世
は、少なくとも3人のリエージュ出身の歌い手を礼拝堂に雇っていました。
彼らは、イタリア音楽を変貌させてしまうことになる著しい(外国人の)
侵入の先駆者たちでした。前の半世紀の間に、そうした変化の条件がすで
に整えられていました。彼らの中で著しく抜きんでて重要なのがチコニア
です。

━━[数学史] ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 ◆スペイン◆

 AD1000年頃、多くのムーア人学者がスペインに現れ、算術や天文学、ま
た代数の文献を残しています。

 コルドバ生まれのイブン・アルサッファール(Ibn al-Saffar)は、天文
表と天文器具について書いています。少し後(1050年頃)、イブン・アル
ザルカラ(ツァルカラ?)(Ibn al-Zarqala)は、恐らくコルドバの生まれ
だと思いますが、天文学と占星術について著述し、天文表を残しています。

 その世紀の後半、デニア(Denia)出身のスペインの医学者アブル・サル
ト(Abul-Salt)は、幾何学と天文学について書き、ジャビール・イブン・
アフラ(Jabir ibn Aflah)(1140年と 1150年の間に没)、一般にはヘベル
(Geber)として知られていますが、セヴィリアで活躍し、天文学や球面三
角法、メネラオスの定理について書いています。

 しかし、11世紀の終わり、スペインで最も学識ある学者は、イスラム
教徒ではありませんでした。ユダヤ民族、彼らは都合のよいことにスペイ
ンの東洋文明との関係で述べられることになるのですが、全般的に、キリ
スト教の支配でよりもサラセンの支配の下での方が、よい扱いを受けてい
ました。この時代以前に、イタリアでいくらか活躍したことはありました
が、ムーア人からの励まし受け、ユダヤ人たちはスペインの数学の発展に
少なからぬ貢献をし、キリスト教徒たちは、数学に関するアラビア語の著
作の最初の知識を彼らに負うています。

この世紀、ユダヤの優れた学者の第一は、アブラハム・バル・キイア
(Abraham bar Chiia)(アブラハム・ユダエウス(Abraham Judaeus))、一
般に、サヴァソルダ(Savasorda)として知られるバルセロナ生まれの人です。

(1070年頃から 1136年頃)彼は、天文学について著述しましたが、主とし
て、算術、幾何学及び数学的地理学などを含む百科事典のために知られて
います。断片しか現存しませんが、彼はまた、Liber Embadorumという書名
の著作も書いています。この著作は、チボリのプラト(Plato of Tivoli)に
よってヘブライ語からラテン語に翻訳されました。

━━[随想]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 ◆遺伝子組み換え食品に関する20の質問◆

 少し前から、遺伝子組み換えについて興味を抱いたのですが、どうもよ
く分からないところもありまして、今回から、WHO(世界保健機関)のサ
イトに書かれている「20 QUESTIONS ON GENETICALLY MODIFIED (GM)
FOODS」を訳してみることにしました。何かの参考になれば幸いです。

 20 QUESTIONS ON GENETICALLY MODIFIED (GM) FOODS
 http://www.who.int/foodsafety/publications/biotech/20questions/en/

 遺伝子組み換え食品に関する20の質問

 Q1 遺伝子組み換え(GM)作物や遺伝子組み換え食品とは何?

 これらの質問と答えは、遺伝子組み換え食品の性質と安全性に関する
WHO に加盟する多くの国の疑問と不安に応えて WHO が用意したものです。

 遺伝子組み換え作物(GMOs)とは、遺伝物質(DNA)が自然には起こらない
仕方で変えられた作物と定義することができます。その技術は、しばしば、
「現代バイオテクノロジー(modern biotechnology)」「遺伝子テクノロジ
ー(gene technology)」と呼ばれますが、また時には「遺伝子組み換え技
術(recombinant DNA technology)」「遺伝子工学(genetic engineering)」
と呼ばれることもあります。その技術を使えば、一つの生物から別の生物
に、また、関係のない種の間で、個々の遺伝子を選択して移す(組み換え
る)ことができます。

 そうした方法は、遺伝子組み換えた植物を作り出すのに使われます。-
その後、その植物は、遺伝子組み換え農作物を栽培するのに使われます。

━━[催し物情報]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 ●「まど・みちお+みやこうせい 詩と写真展」
 「ぞうさん」「やぎさんゆうびん」等の童謡の作詞者としても有名な詩
人、まど・みちおと、写真、ルポなど幅広い分野で活躍するエッセイスト、
みやこうせいによるコラボレーション展示です。

  日時:8月23日(土)〜9月28日(日)
  場所:文学書道館 3階 文学常設展示室
  料金:常設展示室入場券が必要
    (一般300円、高校・大学生200円、小・中学生100円)
     ※小・中・高校生は、土日祝日、夏休みは無料
  問い合わせ先:県立文学書道館  088−625−7485

 徳島県立博物館の催し物情報は、以下のサイトをご覧ください。
      http://www.museum.comet.go.jp/

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━━[Homepage Updated]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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━━[あとがき]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 「今年は暑い夏が続くのでは?」と思われた頃もあるのですが、このと
ころの涼しさとその後の局地的な豪雨には、驚かされますね。

 皆さんのところは、如何ですか。

 豪雨被害を受けられた方々にはお見舞い申し上げます。

 私のところも、このところずっと雨が続いていますが、それほどの豪雨
にはなっていないようです。ただ、この雨で、庭や畑のあちこちで草が随
分大きくなりました。晴れ間を見つけては草取りをしなければならないと
思っているところです。

 それでは。

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   ■発行人:文責:TeleScope(相原寛彰)  ■発行:MySouda
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