目次
[MUSICA MUNDANA No.48] 2005年1月30日発行
 
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 「MUSICA MUNDANA No.48」をお届けします。

 [MUSICA MUNDANA]の情報は惣田正明のホームページに載せてあります。
      ( http://www2m.biglobe.ne.jp/~m-souda/mysouda/ )
   何かありましたら、ここに連絡ください。
        ( vem13077@nifty.ne.jp )

 登録(申し込み)解除はこちらです。
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           MUSICA MUNDANA NO.48
             Jan.30.2005
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             ◆ 目次 ◆

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 ◎ 音楽史
    ◆記譜法◆
 ◎ 数学史
    ◆ローマ時代(その2)◆
 ◎ Homepage Updated (Jan.30.2005)
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 ◎ 随想
 ◎ あとがき
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━━[音楽史]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 ◆記譜法◆

 さて、今回は記譜法に触れてみます。

 西洋には、音楽の理論も記譜法も東方からやって来ます。ボエティウス
 (Boethius)(c.480-524)は古いギリシア文字の記譜法に精通していました
 が、彼は「音楽の理論について(De Institutione Musica)」の中で、テ
 トラコードの長たらしいギリシア語の名前とテトラコードの音符の位置
 の略号としてローマ(ラテン)文字を使いました。(章が異なると、略し
 方が異なるなど混乱していますが)それで、人々は、ヒュパーテ・メソ
 ン(真ん中のテトラコードのヒュパーテ)を単にD、パルヒュパーテ・
 メソンをEなどと呼ぶことができたのです。ただ、紛らわしいことに、
 ギリシアの「音の」記譜法では、アルファ(Α)は最も高い音を表して
 いますが、ボエティウスは、最も低い音符にAを用いているのですが。

 しかし、大雑把な言い方ですが、こうした古い文字の記譜は、最初のキ
 リスト教紀元1000年の間に、実際の使用から理論家たちの手に移ってい
 ってしまい、別の記号の体系、元来はテキストを「声に出して発音する
 方法(エクフォネシス)(ekphonesis)」を規則化したアクセント記号か
 ら発展したものですが、それが、西洋で実際に用いられる記譜法に成長
 していくルーツとなりました。

 文字の記譜法は、それぞれの音の高さを表しており、結果として、テト
 ラコードの体系によって、近隣の音との間隔の関係を表していましたが、
 エクフォネシスの記号は、正しいアクセント、抑揚、句読法を表すため
 に印を付ける経験的な工夫であり、そのどちらも表してはいませんでし
 た。

 エクフォネシスの記号は、ヘレニズムの(作詩法の)韻律の符号に由来
 するもので、音高の意味で初めて採用されたとき、最も小さな旋律の一
 部で、漠然とした関係を示すことができるに過ぎませんでした。4世紀
 の終わりまでは、それがビザンティウムの聖句集で、ずっと用いられて
 きたと考えられています。

 これらは、話し方(発声)の方法と関連があり、ギリシア悲劇のデクラ
 マチオン(declamation=朗読法)、ヘブライの詩編のカンティレーショ
 ン(cantillation=朗詠法)、レシタティヴォやシュプレッヒゲザング
 (Sprechgesang=叙唱)のような、普通の会話と本当の歌との中間にある
 ものでした。

 しかし、こうした工夫は、ほんのゆっくりとしか西洋には広まりません
 でした。カッシオドルスは、記譜法について何も語っていませんし、セ
 ビリアのイシドルス (Isidore of Seville(c.560-636))も「もし、音が
 記憶に留められなければ、それらは失われる。なぜなら、それらは書き
 とどめておくことができないから。(Nisi enim ab homine memoria
 teneantur, soni pereunt, quia scribi non possunt)」と言っているぐ
 らいです。

 ラテン語の聖句集の初期の句読点の記号は、単にそういうものに過ぎず、
 音楽的な意味はありませんでした。アルクィンの「音楽について(De
 Musica)」の中でも、記譜法について全く触れられていませんし、モン・
 ブランダン(Mont-Blandin)やモンツァ(Monza) のアンティフォナーレの
 中にもありません。更に後の、いくつか9世紀のものにもありません。
 「ローマ」の聖歌に特別な関心のあったところのコルビーのグラドゥア
 ーレの中にさえないのです。

━━[数学史]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 ◆ローマ時代(その2)◆

 数学の応用に関するローマの著述家の中で、ウィトルウィウスの次に優
 れているのは、セクストゥス・ユリウス・フロンティヌス(Sextus Julius
 Frontinus(40-106年頃))です。将軍であり、水の供給(水道)の管理者
 で、戦争に関する著作と水道に関する著作の著者でした。

 測量の仕事に数学を使用した人々の中で、グロマティクス(Gromaticus=
 測量師)として知られるヒュギヌス(Hyginus)は、最も優れた人の一人で
 す。グロマティクスというのは、長さを測ったり、土地を区画するのに
 用いた道具グロマ(groma)を使う人々のことでした。ヒュギヌスは、それ
 について書いた人としてよく知られています。現存する彼の著作の断片
 は、その学問に対する数学の貢献を何も示してはいませんが。

 私たちが今話題にしている時代の初め頃、他のどの著述家よりも数学の
 応用分野を代表しているのは、アレクサンドリアのヘロンです。彼は、
 エジプト人であったように思えます。彼のスタイルは、ギリシア人の様
 式ではありません。彼は、一般にヘロンの泉(Heron's Fountain)として
 知られる空気圧を利用した装置や蒸気エンジンの簡単な形、その他様々
 な機械を発明し、数多くの活動で多くの才能を発揮しました。

 彼は、気力学(pneumatics)、屈折光学(dioptrics)や機械学について著作
 していますが、数学の観点から見ますと、測量術(法)に関する著作が
 一番おもしろいものです。恐らくエジプト人によって用いられていた方
 法を要約しているのでしょう。彼の三角形の面積を求める公式ヘロンの
 公式は、よく知られていますね。また、彼は、私たちが axx+bx=cという
 形で書く方程式を解くことができました。今日私たちが知っているよう
 に、一般二次方程式は、ギリシア人の数学者によって、十分マスターさ
 れていたのです。

━━[随想]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 さて、今日から My Blosxom Weblogに書き始めた Bloglinesの使い方。
 その第1回の「Bloglinesの登録」をここにも載せることにします。

 多分、このメルマガを読んでくださっている人たちは、こんな説明をせ
 ずとも Bloglinesを使いこなされるような気がしないでもないですが。

「 最近 RSSリーダも随分と市民権を得てきまして、世の中でもたいぶ知
 られるようになってきたと思いますが、私は Bloglinesというブラウザ
 型の RSSリーダを愛用しています。

 昨年には日本語版もできましたので、その使い方でもここに書いていこ
 うかなと思ったもので。

 と言うことで、今回は登録の仕方から。

 先ずは、Bloglines(http://www.bloglines.com/)のサイトにアクセス。
 (英語版が表示された時は、左サイドの New at Bloglines - Bloglines
 In Your Languageのところで「日本語」をクリックしてください)

 そして「さぁ登録ここをクリック!」をクリックします。

 [Eメールアドレス]と[パスワード]そして[パスワードタイプ変更]となっ
 ている[パスワードの確認](誰だ!こんな訳をつけたのは、と突っ込ん
 でみる)、[パスワード]で入力したのと同じパスワード、を書き込むだ
 けで登録できますが、時間帯を日本時間にしたい人は、時間帯を「+0900
 Japan, USSR Zone 8」にします。「Bloglinesのニュースレターに登録」
 にチェックをしておくと Bloglinesからアップグレードや新しいサービ
 スのお知らせがメールで届きます。(多分英語の)

 そして[登録する]をクリック。

 そうすると画面が変わって

 「Bloglinesに登録されました。すぐに登録確認のメールが送られます。
 そのメールを返信された時点で、すべての登録手続きが終了します。」

 と表示されます。

 「Bloglines Validation Email」というメールが届いているでしょうか
 ら、

 To validate your address, click on the following link:

 と書かれている下の

 http://www.bloglines.com/....

 で始まるリンクをクリックします。

 そうするとブラウザ画面になって

 Bloglinesメンバー登録成功。メンバーとして登録されました。これより
 登録されたメールアドレスも使用することができます。

 と表示されるでしょう。

 これで登録は終わりです。」

 実は、登録しただけではまだ使えないのですが、順次使い方を説明して
 いきたいなと思っています。興味があれば見てください。

 My Blosxom Weblog
 (http://www2m.biglobe.ne.jp/~m-souda/cgi-bin/blosxom/blosxom.cgi)

━━[催し物情報]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 ◇歴史体験「七草がゆをつくろう」
  旧暦正月の七日頃は、ちょうど若菜が芽生えるころで、七草粥をつく
 って食べ、一年の健康を祈るというならわしがありました。春の七草を
 実際に採集して、七草粥をつくり、植物とかつてのならわしについてま
 なんでみましょう。
  ○日 時  2月13日(日)10:00〜13:00
  ○場 所  博物館実習室
  ○講 師  小川 誠(博物館学芸員) 庄武憲子(博物館学芸員)
  ○対 象  小学生から一般(小学生は保護者同伴)
  ○定 員  20名
  ○申込方法 別記の方法で,2月3日(木)までにお申し込みください。

 徳島県立博物館のその他の催し物情報は、以下のサイトをご覧ください。
      http://www.museum.comet.go.jp/

━━[メルマガ紹介]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 知人が発行しているメルマガです。興味関心のある方はどうぞ。
  「知」とIT/ビジネスへのTIPS
  金融と経済/「人生」のボスに、 自分がなる為のAtoZ
 URL http://kinyuu-literacy.hp.infoseek.co.jp/

━━[Homepage Updated]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 ホームページ update情報

 落書き帖第164号
 Plato "The Republic" を読もう
   http://www2m.biglobe.ne.jp/~m-souda/cgi-bin/plato/wforum.cgi
 各国語で聖書を読む
       http://hpcgi1.nifty.com/m-souda/bbs6/wforum.cgi
 ロシア語初級コースのテキストを読む
       http://hpcgi1.nifty.com/m-souda/bbs4/wforum.cgi

 MySouda--惣田正明のホームページ
        http://www2m.biglobe.ne.jp/~m-souda/mysouda/
 TeleScope WebPage--MySouda Information Page
   http://www2m.biglobe.ne.jp/~m-souda/index.html (English)
   http://homepage1.nifty.com/m-souda/ (Japanese)
   http://www004.upp.so-net.ne.jp/mysouda/ (Japanese)
 AIHARA Hiroaki's Page (English)
  http://www2m.biglobe.ne.jp/~m-souda/mysouda/aihara/index.html

 [MUSICA MUNDANA]Doblog版
        http://www.doblog.com/weblog/myblog/3403

 JavaScriptや DHTMLに対応していないブラウザをご使用の方、あるいは
 重くて仕方のない方は、[SIMPLE版]をご覧ください。

━━[あとがき]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 新たな年 2005年になって、はや一ヶ月が過ぎました。いかがお過ごしで
 すか。

 今年は、なんとなく寒い冬という感じがしているのですが、実際のとこ
 ろはどうなんでしょう。北陸や北日本では大雪に見舞われたところもあ
 ったようですが。

 今日は、「寒中暖有り」と誰かが書いていたように暖かな一日でしたが、
 明日からはまた寒波到来という予報です。しばらくは寒い日が続くのか
 も知れませんが、お身体には十分お気を付け下さい。

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