イギリス刺繍旅行その1〜ロンドン1


日本から、ロンドンについた翌日、ニードルポイントのキットで有名なグロラフィリア本店へ。
地下鉄ノーザンラインでエッジウェアまで行き、ゴールダーズ・グリーン行のバスに乗る。
運賃はトラベル・カードでオーケー。
ちなみに、トラベルカードは、バスも地下鉄もフリーパスなので、ちょっとの距離でもバスにのると、すごく体が楽だということがわかったのは、旅行も後半に入ってからでした。あー、つかれた。

Three Hammersで降りろ、というパンフの案内でしたが、これはレストランの名前。
リッジウェイとハマーズレーンの交差点で降りて、150メートルほど歩く。やっとお店がみつかりました。
なかなかの高級住宅街にあり、思ったよりはずっと小さな店で、これがあの? という感じですが、でも素敵。
画像にある『チャイナ・イベント』というのは、中国ではなく、磁器のチャイナのことでありました。
お皿やカップ、ポットなど白とブルーのものが多く、バックは白と黄色のストライプ。
2割引でなかなかかわいいが、ここはがまんして買いませんでした。
店は、左が印象派のタペストリー額、ゴルフやテニス、クリケットといったスポーツ額が柱に、右は天使の柄のクッション(これがかわいい)、両側にたくさんのキットがぶら下がっている。
奥が毛糸や枠、本、そしてレジがあって、あとは倉庫と事務所となっていて、通販がメインなのがよくわかります。
値段は全体に高め。
とはいえセール中なので、ぶどうのクッション(35ポンド)と、スコッチテリア(もう少し安い)と、ドガの踊子(もっと安い)のタペストリーキットを買う。
日本から来たというと、とっても喜んでもらえて、親切にされて、写真までとってしまいました。
こういう店、日本でもできるといいんだけどなあ。
お客さんは、ジャガーなどの車でのりつけて、キットや糸を買うマダムばかり。
イギリスもロンドン市内以外は車がないと、なかなかどこにも行けなくて、アメリカと一緒だなあと思いました。



それからは、地下鉄に乗ってトッテナム・コートに行き、クリエイティビティという刺繍センターを探す。
大きなただの手芸屋さんといったかんじで雑然としている。
それでもニードルポイントのキャンバスやキットは、実に豊富(たぶんここがロンドンで一番あるだろう)。
ちゃんとフランスのものも、イギリスのデザイナーズ・ブランドのものもあるし、デンマークのクロスステッチのキットも一応そろっているし、キャロン・コレクション(手染めの刺繍糸)、クレイニックのシリーズもちゃーんとあった。
ここではその糸と、ニードルポイントの本、デザイン用16カウントのトレシングペーパーなどを買う。
ここで初めて、ケイフ・ファセットのキット発見。
でもロブスターはなく、残念。
あの有名な大きな貝のモチーフのキャンバスもあったが、5万円以上もしていて、手がだせない。
だれが買うんだ、あんなもの、と言いたくなる。

そのあと、ひたすら歩いて、オックスフォード・サーカスのジョン・ルイスという、手芸洋裁全般がそろったデパートへ行く。
メインはなんといっても洋裁なのだが、刺繍やニードルポイントもそろっていて、ここは感動的。
クロスステッチでは、イギリスの古い農家を図案にしたものが何種類かあって、この色使いが、あわいグレーのかんじで、ふわっとした色合い。
これはアメリカにもデンマークにもないなあと感心。いかにもピーター・ラビット系の色合いなんです。
でも、やはりここもニードルポイントがメイン。
プリマベーラやケイフ・ファセットのキットをメインに、アップルトンやアンカー、DMCの糸が並び、うっふっふ。

フロアスタンドが29ポンドからいろいろあって、高いのはマホガニー色で彫刻までしてあるものもある。
でもトランクに入らないし、抱えて帰るのもいやなので、断念。
でも今思うと、買っておけばよかったと、くやしい。
通販のメアリー・マキシムよりは高いけど、なかなか立派なスクロールフレームだったしー。あー、もったいない。
それにしてもロンドンは、こうした洋裁をメインに、かわいい小物や化粧品、もちろん洋服も売っているデパートが多い。
デパートの1階が布地というのは、やっぱりいいものです。

(当時の1ポンドはおよそ140円です)

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