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●2003年9月16日(火)〜26日(金)
沖縄都市モノレール

 【前編(9/16〜20)】 【中編(9/21〜23)】 【後編(9/24〜26)】  (←前編・後編へはクリックで移動)


・2003年9月21日(日)

  1. 安里 821823[那覇交通・1系統・首里識名線]839838 新川
  2. 新川 10071010[那覇交通・1系統・首里識名線]10231027 安里
  3. 安里 11131112[沖縄バス・120系統・名護西空港線・名護行]11511149 北谷
  4. 航空隊入口 13401342[琉球バス・120系統・名護西空港線・名護行]14031409 ルネッサンス前
  5. サンマリーナホテル前 15281536[琉球バス・120系統・名護西空港線・名護行]15371544 恩納村役場前
  6. 万座ビーチ前 17071708[沖縄バス・20系統・名護西線・名護行]17181721 伊武部希望ケ丘入口 {泊}
6:20起床、7Fの休憩室でパン&コーヒーのモーニングサービス(6:00〜9:30、無料)を受ける。台風15号は東へ進路を変え、TVニュースで東海から関東地方にかけての大雨予報が繰り返し放送されている。しかし沖縄は海が荒れている以外もう影響無し、全国ニュースの天気予報は役に立たん。荷物を置いたまま一旦外出。

バスで沖縄県公文書館に向かう。今日はフリー乗車券利用、乗り間違いも恐れず気兼ね無くバスに乗れる。新川(あらかわ)バス停から公文書館まで徒歩3分、沖縄らしい赤瓦の建物だ。9:00の開館までしばらく待つ。
「沖縄の乗りもの今昔」と題した企画展を開催中(8/8〜10/12)で、これを見に来た。
図録を購入(260円)。
沖縄県公文書館 

一旦宿に戻り、荷物を持ってチェックアウト。これから西海岸沿いを北へ向かう。
まずは、市外線の安里(あさと)バス停から北谷(ちゃたん)へ。出発後わずか5km程で左手に米軍基地が見えてくる。40分弱で北谷、アラハビーチに出ると波が高くて遊泳禁止になっていた。ここから海沿いに宮城海岸北端まで歩く。北谷公園の野球場では高校野球の秋季県大会が行われている。イラストの描かれた護岸が続く。きちんと管理されているものと、ただの落書きでしかないものとが混在。
サンセットビーチの波打ち際にスクが群れて泳いでいた。美浜アメリカンビレッジの店には用が無く、北谷漁港を過ぎて宮城海岸へ。ここも護岸イラストが続く。北端は鉄クズなどの粗大ゴミ置き場だった。少し戻る形になって航空隊入口バス停へ。向かい側は米軍嘉手納飛行場の広大な敷地。風の強い炎天下を約5kmも歩いてかなり疲れた。
アラハビーチ 美浜 宮城海岸

次は恩納村(おんなそん)の西海岸リゾート地区を目指す。「おねてぃ」沖縄編の舞台はこの辺りだろうという予想で、まずルネッサンスリゾートオキナワ前で下車。バス停はホテル入口をかなり過ぎたところにあり、戻るのにひと苦労。スタッフが何人も玄関で待機しているような高級ホテルだが、ビーチだけの利用も可能(温泉・プール込1,260円)で、全く縁の無いところでもない。今日は海水浴をするつもりは無いから、ホテル外観を眺めるだけに留める。
ルネッサンスリゾートオキナワ ルネッサンスリゾートオキナワ ルネッサンスリゾートオキナワ

バスは時間が合わず、しばらく歩く事にしたら、日差しと強風に阻まれ、途中で後続のバスに先を越されてしまった。こういう時の疲労度は倍増、重い足取りでホテルムーンビーチ前にたどり着く。ビーチはホテルの建物の向こう側で見ることはできないが、ここもビーチ利用が可能(500円)。建物が低く、モデルになった可能性は無いと思う。
更にバス停3つ分を歩き、サンマリーナホテルに到着。中庭が「おねてぃ」登場のホテルに似ているのを、事前にパンフで確認している(エレベーター位置が違うなどの差異は有り)。ビーチ入場料が無料ってのは本当か? 重い荷物を背負いながら再び4kmくらい歩いて既にヘトヘト。ようやくバスに乗って座席にありつく。
サンマリーナホテル サンマリーナホテル

次に目指すは万座毛、最寄の恩納村役場前バス停から徒歩10分、疲労で上り坂がキツイ。路線バスの乗り入れがあると嬉しいのだが。西日で思いっきり逆光状態、撮影条件は厳しい。目の前は断崖絶壁で恐ろしいのは確か、しかし柵もあってピナイサーラの滝の上のような怖さは感じない。その柵の外に出て記念撮影している人までいた。
万座毛 万座毛現場

万座毛の反対側を望めば、万座ビーチホテルが正面に見える。と、万座ビーチの右側に、どうにも気になるビーチを発見した。もちろん行ってみる事にする。しかし道沿いには辿り着けず、万座ビーチホテルへの入口まで来てしまった。ここも一応500円の入場料でビーチ利用が可能、ちょいと通るだけなら金も要らんだろうと、そのまま敷地内へ。駐車場からビーチの端へ降り、そこから目的地である隣のビーチへと歩いた。大きな荷物を2つも持ったヤツが砂浜を歩く様は明らかに場違い。

やって来たのは「恩納村営ビーチ(恩納海浜公園)」、入場も駐車場も無料なのはさすが公営施設だ(ただしシャワーは有料)。砂浜へ降りる大小の階段が、「おねてぃ」背景に似ていると思う。階段の角度,柵の有無,階段上が道路でない等、差異も多いが、全く同一な背景地が存在しないらしい事は、沖縄本島外周を調査したPoLoさんから報告をいただいているし、故にその発見も諦めているので、少しでも似ている“パーツ”を見つけられたことは、素直に嬉しい。防波堤には宮城海岸のようなイラストも描かれていた。ビーチ全体の雰囲気は、殆ど似てない。
恩納村営ビーチ 恩納村営ビーチ 恩納村営ビーチ 恩納海浜公園

ビーチを後にすると、コミュニティセンターの横に出た。こりゃ入口分からんわ。
後はもう宿を目指すだけ。さすがにもう歩き疲れた。今夜の宿は「ペンション&コテージ キャロライナ」。当初は名護まで行くつもりだったが、出発直前の手配になってしまい、旅窓で予約可能だったのはここだけ。バス停から高台へ上ったところにあるリゾート分譲地「希望ヶ丘」、目的の宿はその奥の方で、徒歩10分強。旅窓提供の地図は位置が違う……(汗)。
キャロライナ

旅窓では何故か2食付きでしか予約できなかった。ところが何とオーナーは明朝早くに出掛けなければならず、食事の用意ができないとの事。少し歩けばコンビニもあるし、初めは素泊まりで予約しようと思っていたし、これは結果オーライで了承した。風呂は断水の恐れがあるのでシャワーだけにしてほしい旨、張り紙がされていた。この地区一帯で観光客が一気に水を使うと、高台まで水を汲み上げるポンプの能力が追い付かないのだろう。
コンビニへ2食分の買い出しに出る。日が落ちるまでに戻らないと、街灯も乏しい夜道を歩かねばならない。「ローソン恩納インブビーチ前店」で、ジューシィーおにぎり・ソーミンチャンプルー・ポーク玉子おにぎり・ミミガー(つまみ)・シークワーサーソーダ等を買い込むが、ここは酒を売ってない。やむなく少し先にある「ホットスパ−いんぶビ−チ前店」まで行って泡盛をゲット。外は薄暗くなってきた。急いで宿へ戻る。
洗濯を済ませ、夕食時に泡盛をシークワーサーソーダで割ってミミガーをつまみに飲む。やっぱ泡盛はオンザロックの方が良いな。ジューシィーもポーク玉子も美味かった。

・2003年9月22日(月)

  1. 伊武部ビーチ前 15121517[琉球バス・20系統・名護西線・久茂地経由那覇BT行]17081713 若松入口 {泊}
6:40起床、朝食とシャワーを済ませて9:00にチェックアウト。天気が悪ければ本部半島の美ら海水族館まで行くことも考えたが、せっかく沖縄に来てるんだから泳がなきゃ!ってことで近くの伊武部(いんぶ)ビーチに寄る。まだ台風余波が残り、桟橋工事の影響もあって、海はやや濁っていた。でも今から場所を移すのも面倒だし、ビーチの端の方は水も澄んでいたから、妥協して昼頃までここで泳ぐことにする(入場500円)。泳ぐと言っても、自分の場合は波と戯れる程度だけど(苦笑)。客は数えるほどしかいない。
サンゴのかけらがゴロゴロしているので裸足での入水は困難、サンダルしか持ってきていないけど、マリンシューズがあれば便利だろう。海に胸まで浸かっても足先までくっきり見える透明度の高さには感激。風があり、海の中の方が暖かい感じ。雲は多めで日焼け止めも塗っていたが、それでも結構日に焼けたかも。関東では20℃未満の寒さだとか。こちらはまだまだ夏本番! 心地良くて結局15時頃までビーチにいた。
いんぶビーチ入口 いんぶビーチ

名残惜しいが那覇まで戻らねばならない。丁度良い時間に久茂地経由のバスがあり、これを利用。那覇市内に近付くにつれ、徐々に道も混んでくる。16:32宜野湾市に突入。今日は「フリー乗車券」の除外日で、宿への最寄りバス停(若松入口)まで1,400円、5分遅延で到着。

宿は「ホテルタイラ」、今日明日の連泊となる。予約時、シングルは既に満室だった為、ツインの1人利用。
この先必要無さそうな冊子・パンフレット類を家に送っておこうと、近くの郵便局まで出向くが、窓口は17:00まで。こりゃ本局へ行かなきゃだめだなと判断、那覇中央郵便局まで歩いて18:50に着く。窓口は19:00まで、ギリギリ間に合った。

パレットくもじで夕食、ナーベラー(へちま)の味噌煮は美味かった。味はナスに似ている感じ。
腹ごなしに国際通りを散歩。「ももこ」という名の泡盛発見!即購入して宿に戻る。

・2003年9月23日(火・祝)

  1. 三重城(営) 950951[那覇交通・45系統・与根線・具志(営)行]10081012 古波蔵(こはぐら)
  2. 西壺川 12271238[那覇交通・33系統・糸満西原線・西原(営)行]****1306 安里一区
  3. 県庁北口 1504[沖縄バス・120系統・名護西空港線・那覇空港行]1515 那覇空港国内線旅客ターミナル前
  4. 那覇空港(1)1649[ゆいレール・首里行]1652(1)赤嶺
  5. 赤嶺駅前 17281726[琉球バス・89系統・糸満線・那覇BT行]****1741 旭橋
  6. 牧志 1846[那覇交通・1系統・首里識名線]1902 鳥堀
  7. 首里(2)1910[ゆいレール・那覇空港行]1924(2)県庁前 {泊}
今日は1日那覇市内観光。朝食は宿1階の食事処で和洋バイキング。チャンプルー料理も当たり前のようにある。

外出後、まずは「あずまんが大王」の背景地となったホテル2カ所を歩いて巡る。最初に「パシフィックホテル沖縄」、本当はここに泊まって“リミッター解除”をしてみたかったのだが、あいにく満室。リゾート系のホテルはツアーで早々に押さえられてしまう模様。撮影は最低28mmの広角でないと苦しい。
パシフィックホテル沖縄

続いて「ロワジールホテルオキナワ」、建物のカーブと最上部のデザインに差異は見られるものの、たぶんこれだろう。同じアングルの撮影はホテルの中からでないと無理なので、西側にある見栄城跡へ行くと、ホテルの上部が何とか見えた。城跡と言っても、鳥居と海上保安本部の信号所の建物がある程度、先客も釣人1名。
ロワジールホテルオキナワ ロワジールホテルオキナワ

バスに乗って国場川のほとりにある公園へ向かう。「バスの日記念フリー乗車券」が今日も使えることになり、どんどん使わせてもらう。
この地点は国設鳥獣保護区で、ラムサール条約登録湿地にもなっている。川向こうに大きな干潟が広がり、野鳥も見られる。公園内にでジョギングやウォーキングをしている人も多い。でも、わざわざここまで来た理由は、単にその名前のせいなのだ、すまん(苦笑)。
漫湖 漫湖公園 漫湖公園標識

那覇大橋を渡り、奥武山公園へ。と、何やら怪しげなもの発見。このでかいカニは何?! 近くで見るとリアルでかなり不気味。モノレール沿線だから、車内からも見えるはず。
漫湖公園カニ 漫湖公園カニ

奥武山公園でしばらくモノレールの撮影。日中はこの辺りですれ違うダイヤになっているようだ。

壺川駅の下を通ってバス停まで歩く。次の目的地はホテル「ザ・ナハテラス」、バスで直接行ける路線を探して33系統を待つ事にしたが、なかなかやって来ない。しかも同じくここを通る89系統の行先が“糸満”になっている。おかしいと思って路線図をよくよく見ると、どうやら反対向きのバス停で待っていたらしい。軍桟橋前→公園前→旭橋→壺川→与儀十字路→開南→県庁南口→那覇BT→(国際通り)というのが正しいルートなのに、路線図では那覇BTと旭橋が近接して描かれていた為、西壺川から直接那覇BTを経由して国際通りに進むものと勘違いしてしまったのだ。慌てて正しいバス停に移動。この間に1本は逃してしまっただろうし、次のバスも11分遅延で、かなりの時間ロスとなった。素直にモノレールを使っていれば、今頃次の目的地へ向かっていただろうに……。
バス停の時刻表に行先が明記されていないのは不親切だ。路線名と○○方面という表記だけでは分かり難い。しかも、「沖縄・離島情報 夏号」の那覇マップを参考に安里一区で降りたら、道路工事によってかなり手前の仮バス停で降ろされてしまった。改めて路線図を見ると、ちゃんとおもろまち駅前ってバス停もあるじゃないか! 「沖縄・離島情報」に載ってる地図は、微妙にいい加減だったりする。
今回、一番バスに振り回された区間だった。

おもろまち側から「ザ・ナハテラス」までやって来ると、背景地とは反対側に出た。ホテルに沿った細い抜け道を通って、「おねてぃ」「おね2」背景地に到着。壁面形状は異なるものの、下部はそっくり。これをモデルに、描き易いよう加工したのだろう。
ザ・ナハテラス

国際通りの安里側の端にやってくる。「あずまんが大王」の背景地となるシーサーはこれ。久茂地側にも同様のシーサーはあるが、周辺の景色を比較すれば、こちらが正解。電話ボックスとベンチの組み合わせは、全く同じ場所は見当たらず。
国際通り安里側シーサー 国際通り電話ボックス&ベンチ

そろそろ腹が減ってきた。牧志第一公設市場(マチグー)の2Fにズラリと並ぶ食堂で、てびちそばを食う。豚の足先だから骨が入り組んで食い難く、ゼラチン質の淡白な肉の味にもすぐに飽きてしまい、初めてイマイチな沖縄料理だった。食後は、残る背景地の捜索。土産物屋の守礼堂は国際通りに4店舗あり、そのうちの1つ。
守礼堂

一通り巡礼も終わり、土産は時間のある今日のうちに買っておこうと、まずはバスで那覇空港へ。20日に空港内を見て回った時に目をつけておいたものがいくつかあるのだ。が、連休最終日にもなるとかなり売れてしまっている。石垣のコンビニで見掛けた時から気に入っていた、小さい角ばったシーサーの置物は残り1つ、これはすぐに買っておかねば。いりおもて泡盛ミニボトルは完売していて残念。ポークは……国際通りの方が安いから後で買おう。後は、無料開放の送迎デッキで飛行機撮影。JALの新塗装DC-10がいた。
RAC_DHC-8 RAC_BN-2B JAL_DC-10 ヤママヤー

ゆいレール「那覇空港駅」は日本最西端の駅。それを示す碑などは無い(→今は設置済み)が、スタンプには記されている。2種類のスタンプの内、丸い方は駅名以外のデザインが各駅共通、四角い方は中央部の絵が各駅異なっている。ホーム北端から、ロワジールホテルオキナワが望めた。
那覇空港駅駅名標 ロワジールホテルオキナワ

ゆいレールでに乗り、右手に見える車両基地の先、右にカーブする辺りに、航空自衛隊の古い戦闘機が展示されている。何故かコックピットには色褪せたドラえもんとドラミちゃんのぬいぐるみが座っていた……。

一駅移動して「赤嶺駅」到着。ここは日本最南端の駅。それを示す碑などは無く(→今は設置済み)、スタンプにのみ記されている。と思ったら、改札の窓口上部に辛うじて即席っぽいのが掲示されていたが、これは帰宅後の写真整理の時に気付いた。
駅近くの交差点上にあるカーブ区間が、日本鉄道最南端地点。
赤嶺駅駅名標 赤嶺駅改札 赤嶺駅駅舎 日本鉄道最南端地点

そろそろ夕暮れ、モノレール車窓から見る夜景がキレイらしいので、首里から乗ろうと、バスで最寄の鳥堀バス停まで移動する為、まずは89系統で那覇バスターミナルに向かう。2分早発、バスの時間はいい加減だ。モノレールの定時制が今までよりとても素晴らしく思える日となった。
残りの土産物を買いながら国際通りを歩き、牧志へ。市内線と市外線のバス停位置が違うのを知らずに待っていた2人組がバスを1本逃してしまったらしい。地元の人に案内されて移動して行った。雨が降ってきた。

小雨の中、もうすっかり暗くなった首里駅を出発、左手にライトアップされた首里城が見えてくる。これは良い眺めだ。夜景を楽しみながら県庁前駅で下車、宿へ戻る。
夕食は宿の食事処を利用。宿泊客は最初の1杯(生ビール、他)が100円で飲める特典付き。すっかり大好きになったゴーヤーチャンプルーに、ご飯と味噌汁。泡盛の古酒7年ものも頼んでみる。美味い〜。館内には製氷機が無く、ここで氷をもらって部屋に戻る。昨日買っておいた泡盛「ももこ」、そのままでは重いので、中身は飲んで外箱とラベルだけ持ち帰る事にした。300mlの瓶が空になった頃、眠気が……。

《つづく》

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( by KASHIWA )