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●2003年9月16日(火)〜26日(金)
沖縄都市モノレール
10日間の沖縄旅行。蒲田前泊や帰宅が0時過ぎになる為、足掛け12日間。
旅程が長いので、3つに分けてご紹介。
沖縄都市モノレール(ゆいレール)完乗日は9/19。

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・2003年9月16日(火)

  1. 久喜(3)1926[3546M・通快・上野行]2005(7)上野
  2. 上野(4)2010[1917C・京浜東北線・桜木町行]2038(1)蒲田 {泊}
羽田早朝発便搭乗の為、前夜は蒲田に宿泊。「おね2」を観てからの出発で、慌しい。
宿は「ビジネスホテルサンセイ蒲田店」。安いが古い、古いが安い。晩飯はコンビニ弁当で済ませ、とっとと寝る。

・2003年9月17日(水)

  1. 京急蒲田(1)517[普・羽田空港行]526(2)羽田空港
  2. 羽田空港(Gate80・Spot110・RWY34R)635637[JTA071便]940936(RWY04・Spot2)石垣空港
  3. 石垣空港 955957[東運輸(バス)・空港線・石垣BT行]10121015 港前
  4. 石垣港(6)1100[安栄観光・船浦行]11401141 船浦港
  5. 船浦港 12001148[安栄観光無料送迎バス・白浜行]12151203 浦内川
  6. 浦内川 12301232[浦内川観光(遊覧船)]1300 軍艦岩
  7. 軍艦岩 1430[浦内川観光]15001451 浦内川
  8. 浦内川 15151518[西表島交通(バス)・大原行]15231525 星砂の浜
  9. 星砂の浜 16131614[西表島交通・船浦行]16211622 ヒナイ館前 {泊}
4時前に起床。暑かったのでシャワーで汗を流す。旅行時は朝のシャワー利用が多い。
ホテルロビーの無料ネットPCで情報収集後、モーニングコーヒー無料サービスを受け、5時過ぎにチェックアウト。
羽田空港行き初電はそれなりに客が多め。空港に移動してすぐにチェックイン手続き。「あずまんが大王」の背景地を撮影後、セキュリティゲートで手帳のペンが引っ掛かってから、搭乗待合室へ。
空港ターミナル天井 JAL側出発ロビー 案内表示板 団体待合所

搭乗口80でバス移動、6:12搭乗開始、6:15バス出発。
待っていたのは、今年7/16にJAL488便(岡山→羽田)で利用したのと同じ機材だった。
6:37ドアモード変更、6:39プッシュバック、6:44TAXIING。機内に「島唄」のインストが流れているが、自分はオーディオサービス5ch「キッズ・フィールド」を聴く。「デ・ジ・キャラットにょ」のOP「Heartbeat」がTAXIING SONG。この曲は結構好き。6:52に34Rからローリングテイクオフ。

7:04大島、左側席なので以降しばらく海ばかりの景色。7:06ベルトサインオフ、しかしジェット気流の影響で時折少々揺れる。7:32、JAL沖縄キャンペーンの「エンジョイサマーミニブック(スピードくじ付き)」が配られる。あっけなくハズレた……。まぁ当たってもビーチサンダルが貰えるだけだが。7:41に機長アナウンス、室戸岬,高度8,500m,速度830km/h,10分後に足摺岬,30分後に種子島,1時間後に沖永良部島との事。どうやら陸地に沿って飛行しているらしい。7:47、機内サービスでりんごジュースを貰い、羽田で買っておいたサンドイッチ&おにぎりで朝食。

8:13種子島。種子島宇宙センター付近が眼下に見えた。思いがけず「ストラトス・フォー」巡礼第1号。
種子島

8:31機内販売開始。8:47伊平屋島。8:57久米島、はての浜がよく見える。9:10降下開始、9:14宮古島。
9:15伊良部・下地島。旅行後半で訪れる下地島空港17エンド側を確認。
下地島

9:19多良間島、滑走路上に×印の書かれた新空港も見える。9:20ベルトサイン点灯。9:24石垣島北側、ここから反時計回りに島を半周。9:28ギアダウン。9:32、RWY04に着陸。暫定ジェット化空港により滑走路長が1,500mしかないので、思いっきりブレーキをかけて減速(※B737-400の必要着陸滑走距離は1,480mだから、一応ギリギリの長さはある)。22エンド側でUターンし、9:36にSpot2へ停機。ターミナルまで歩いた方が早いのに何故かバス移動。外は暑い! 9:52に荷物をピックアップ、急いでバス乗り場へ。日差しがただもんじゃない。

東(あずま)運輸の小型バスで港へ。安栄観光の窓口で船浦までの往復乗船券を購入する。復路分は便指定無しのオープン形式。
定刻に出航した「第1あんえい号」は、港の外に出るといきなりスピードを増す。巡航速力40ノット(≒74km/h)。乗客は25人程。携帯電話が“圏外”になった。J-PHONEのエリア最狭。船浦港に着くと、目の前に安栄観光の無料送迎バスが待機しているので、乗り換える。運転手に行き先を告げ、浦内川で降ろしてもらうが、12:00発の定期船には間に合わなかった。『ヤマネコがいるかも! スピード落としてね』の標識は、この道路沿いに発見。
第1あんえい号 船浦港 安栄観光送迎バス

浦内川観光の船乗り場で大きな荷物を預け(屋内のベンチに置いておくだけで、人は常駐しているが個別に管理まではしていないと思う)、遊覧船は12:32に出発。乗客6人。丁度満潮時で、マングローブの根は水面下。途中、時々船を止めて観光案内。マングローブは海水と淡水の混じるところ(汽水域)に群生し、塩分濃度の高い方には根がタコ足状のヤエヤマヒルギ、塩分濃度の低い方にはオヒルギが分布しているそうな。オヒルギより背の低いメヒルギも生えているが、言われなきゃきっと分からない……。パイナップルにも似たオレンジ色の実がなっている木はアダン(ここでは食えないと聞いたが、後に現地の人は食ってる事を知った)。
浦内橋 浦内川 アダン

約30分で軍艦岩に到着、滝見学コースはここからトレッキングとなる。乗船時間も含めて通常3時間のコースだが、頑張って歩いて見学時間も削れば、2時間半で行ける。人数チェックを行っているので、30分短縮する旨を遊覧船の船長に告げてから、滝を目指す。
足元に気をつけながら、尾の青いトカゲ(名前は明日判明する)をたくさん見かける、シダの多い山道を行き、マリュドゥの滝の展望台まで22分。そこから10分でマリュドゥの滝、ここでバンザイ。更に7分でカンピレーの滝に着く。
マリュドゥの滝 カンピレーの滝 自然研究路

30分短縮プランでは、トレッキング片道45分が所要時間の限界、展望台と2つの滝の見学時間は数分ずつしか取れないが、後で“星砂の浜”にも寄る為には仕方ない。復路は少し疲れてスローダウンしたが、14:24に軍艦岩到着。船は予定通り14:30にやってきて、そのまま船で折り返す人たちと共に、出発地点へ戻る(14:51着)。
建物の2階に小さな展示室があり、イリオモテヤマネコの写真や、とてもカニには見えないヤシガニ(オオヤドカリ科)の標本などを見て、西表島交通のバスのりばへ。
軍艦岩 浦内川マングローブ 浦内川バス停

空気を運んできたバスに乗り込んだ計4人は、全員星砂の浜で下車。海が青い!というより緑色! 海水温も高く、シュノーケリングには最適だろう。とにかく海がキレイで感動。濡れている岩場は滑りやすく、裸足では危険。浜には星砂がいっぱい。
西表バス 星砂の浜 星砂の浜バス停

船浦行きの最終バスに乗るが、空気を運んできた今度のバスには整理券など無く、運転手への下車地申告制(^_^;。ヒナイ館前で下車し、今日の宿「民宿ヒナイビーチ」へ到着。
ひとまず荷物だけ置いて、目の前のヒナイビーチへ。が、ビーチが無い。コンクリートの階段の下の方に波が打ち付けている。右の方に目をやると、コンクリートが途切れた先に、小さな砂浜があった。これがビーチか? まぁこれしか見当たらないからこれなんだろう。
小さな砂浜には小さな貝がいっぱい落ちている。でもその場で少しじっとしていると、その貝から足が生えてきてワラワラと動き出す。ヤドカリかー! 他にも平べったいのやウルトラマンの頭みたいな実が落ちていた(これが何かは明日判明する)。
ヒナイビーチ?(9/18朝、撮影)

夕食後、星を見に屋上へ。カシオペア座がかなり低い位置にあり、天の川もクッキリ見えて感激。何処かのイエネコがエサ欲しそうに鳴きながら擦り寄ってきて、足がくすぐったい。残念だがエサは無いのだ。
TVとエアコンは共に1時間100円のコイン式なので使わず、他にする事も無くて、すぐ寝た。

・2003年9月18日(木)

  1. 船浦(営) 1650[安栄観光送迎バス・大原行]1738 大原港
  2. 大原港 17401745[安栄観光・石垣行]18151819(6)石垣港 {泊}
今日はエコツアーの日。朝食中にTVニュースで台風15号発生を知る(食事場所のTVは無料)。宿の人が言うには、発生位置から考えてあまり大きくならないとの事。しかし北東の風が強く、船浦航路は朝の1便を除き欠航となった。エコツアー申込先からも確認の電話があったが、今夜は石垣泊なのでこちらに影響は無く、予定通り決行。9:10に迎えの車が来た。

参加するのは、村田自然塾の「オープンデッキカヤックDAYツアー ピナイサーラの滝(滝上・滝つぼ)」コース、所要7時間半。各宿に参加者を迎えに行き、カヤックのりばへ行くまでの間にも車を止めつつガイドがある。
でかくて長いサヤに、直径5cmくらいの平べったい実が入ってるのは、最大の豆「モダマ(藻玉)」。ヒナイビーチで見たのは正にこれ。キーホルダーなどに加工されて土産物屋で売っており、その為に採取される事も多いらしい。何と絶滅危惧種(絶滅危惧IB類(EN))、昨日ビーチで拾っておけばよかった……。

カヤックのりば(の手前)に着き、保険加入用紙への記載、パドルの扱い方やカヌーの説明の後、ライフジャケットを着けてマーレ川のカヤック係留地点まで少々歩く。
いよいよカヤック初体験、500mlペットボトルに入れた水を凍らせたものが配られ、いよいよ出発。おー浮いてるー! 意外と小回りが効いて面白い。いや、これはかなり楽しい。
船浦大橋が見えてくると、右に折れてヒナイ川に入った。途中、要所要所でガイドを受ける。満潮でマングローブの根は水面下だが、オヒルギの“膝小僧”のような根を上から確認できた。マングローブの棒状の種子が落ちて地面に刺さる、ということはまず無いらしい。しばらく進むと、前方にピナイサーラの滝が見えてくる。カヤック係留地点に着き、パドルとライフジャケットを置いて、ここからは滝の上までトレッキング。

板根(ばんこん)が有名なサキシマスオウノキの実は、ウルトラマンの頭のような形をしている。昨日見たアレか! この板根、地面の下はどうなってるのかと思ったら、意外と普通の形をした根が深さ数十センチのところに広がって、木を支えている。
サキシマスオウノキ サキシマスオウノキの根

引率の塾長がトカゲを捕まえた。15cmくらいのキノボリトカゲで、エリマキトカゲの仲間らしい。参加者に手渡しで回され、恐る恐る手に取ると、指を噛まれてチョット痛かったが、なかなか愛嬌のある顔かも。最初緑色をしていた体が、少し茶色っぽくなってきた。コイツは体色を変えられる。調べたら絶滅危急種(絶滅危惧II類(VU))、ペット用の乱獲も原因らしい。ちなみに、昨日も見掛けた尾の青いトカゲは、イシガキトカゲだそうだ。
時々塾長が自然に関する問題を出す。参加者がそれに答え、塾長が解答・解説をしつつ、滝上を目指す。1ヶ所、ロープを頼りに上り下りする箇所があるなど、道は結構険しい。またまた出題、答えは道沿いに落ちているらしい。分かったらそれを密かに拾っておくように言われた。実は旅行前の下調べで知ってはいたが、足元にそれが見当たらず、少々自信を失う。しかし3回くらい出されたヒントの後、無事に発見、参加者全員正解だった。

ピナイサーラの滝の上に到着、確かに眺めは素晴らしい。しかしそれよりも、ここは沖縄県最大の落差(54m)を誇る滝の上、数十センチ向こう側で地面が途切れているという状況には、さすがに足がすくむ。柵とかロープとか、そんな親切なものは無く、命の危険を感じると共に、この場所が大自然のど真ん中である事を思い知る。風が強い時は危なくて全く近付けないとの事。濡れているところも滑りやすいので危険。
思いっきり手を伸ばして下の滝つぼをデジカメで撮影、うわっ!怖ぁ〜!! くれぐれも落ちないように……絶対助かりません、これは。
ピナイサーラの滝上 ピナイサーラの滝上からの俯瞰

少し奥のところで昼食、パンに野菜やハムなど色々挟んで食べる。美味い! 川の水をそのまま沸かしてコーヒーも飲む。美味い! 
道を引き返し、今度は滝つぼに向かう。滝の直下は岩場になっており、滝つぼはその下。まずは岩場に登って滝に打たれてみる。岩場は滑り易いので要注意。滝が風でなびいて、直撃を食らったり食らわなかったり。しかし気持ち良い。その後滝つぼで泳ぐ。トレッキングで汗ばんだ体が、適度に冷却された。
ピナイサーラの滝 ピナイサーラの滝下 ピナイサーラの滝つぼ

いよいよツアー終盤、カヤックで出発地に戻る。川にはゴミや油のようなものが浮いているが、決して生活排水ではなく、土の中の栄養分などである(西表は初めてという引率アシスタントの質問に、塾長がツッコミを入れた)。
振り返れば遠くにピナイサーラの滝。あの上まで行ったんだと感慨にふける。
ヒナイ川カヤック係留地点 ヒナイ川

河口付近に出ると、台風15号の影響であろう、突然の向かい風。風に弱いタイプのカヤックなので、なかなか前に進めない。左に折れてマーレ川に入り、出発地点に戻った。さっと着替え、ツアー代金を支払い、終了証をもらった。『五感を大事に』という言葉を受け、無事にツアー終了(16:30)。船会社の代行バスのりばまで送ってもらう。他の参加者はそれぞれの宿へ向かっていった。楽しいツアーをありがとう。

船浦航路欠航時は大原までの送迎バスが出て、大原航路を利用する事になる(乗船券は船浦からのものが必要、これに送迎バス代金が含まれる計算)。大原までは信号の無い道をひたすら快走して約50分、西表島は結構大きい。訪れる予定の無かった東部地区を、少しでも見られたのは嬉しい誤算。撮影はできなかったものの、「イリオモテヤマネコ とびだし注意 B-1」や「西表野生生物保護センター」への標識,仲間川の欄干など、「あずまんが大王」の背景地を車内から確認できた。港では「やまねこタクシー」2号車にも遭遇。
ちなみに、西表島にはこのタイプの小型タクシーが3台しかないらしい。「やまねこタクシー」がもう1台と、「いりおもて観光」が1台。この2台は昨日西部地区で目撃したから、これで島内の小型タクシーは全部見たことになる。
やまねこタクシー なかまりん 大原港

安栄観光の石垣行き最終便はほぼ満席。船室外の後部席に座るが、エンジンの近くで、話し声も全く聞こえない程にうるさい。「第8あんえい号」は巡航速力38ノット(≒70km/h)。
大原航路 第8あんえい号

宿は港の目の前にある「ホテルハーバー石垣島」、安栄観光の乗船券売場(観光予約センター)の真上で非常に便利(今回の旅行では一番設備が良い宿だった)。チェックインしたらまずコインランドリーで洗濯。夕食は八重山郵便局裏手の「あやぱにモール」にある民宿併設の食堂を利用。ゴーヤーチャンプルー定食に八重山そばを加えて腹いっぱい。石垣バスターミナルの乗り場位置を確認してから宿に戻る。台風15号接近中、明日の飛行機は大丈夫か?

・2003年9月19日(金)

  1. 石垣港(2)800[八重山観光フェリー・竹富行]810 竹富港
  2. 竹富港 11151117[八重山観光フェリー・石垣行]11251129(4)石垣港
  3. 石垣バスターミナル 1145[東運輸・空港線・石垣空港行]1159 石垣空港
  4. 石垣空港(Spot2・RWY04)13001259[JTA610便]13501401(RWY36・Spot27)那覇空港
  5. 那覇空港(1)1513[ゆいレール・首里行]1529(1)牧志
  6. 牧志(1)1553[ゆいレール・首里行]1604(2)首里
  7. 金城二丁目 1815[那覇交通(バス)・15系統・寒川線]1846 安里(あさと) {泊}
7:30からの朝食は和洋日替わりで、今朝は洋食。急いで食事を済ませ、無料ネットPCでJTAの運航状況を確認。今のところ欠航にはなっていない。空には晴れ間があり、船も大丈夫そう。すぐにチェックアウトして、八重山観光フェリー乗船券売り場で竹富島往復を購入。8:00発の便まであと数分、荷物を預けるのも忘れて船に飛び乗る。わずか10分で竹富島到着。

何台か停まっていた各業者の送迎ワゴンは、船の撮影をしている間にとっとといなくなってしまい、島の中心部までのんびり歩く事に。なごみの塔は階段がかなり急。大して高さは無いけれど、上からの眺めは良い。
なごみの塔 なごみの塔階段 なごみの塔からの眺め

その後、レンタサイクルを使うか水牛車に乗るか迷うが、滞在時間を考えて水牛車を選択、「竹富観光センター」に向かう。もう1社の「新田観光」よりコースが少し長い。荷物を預かってもらって、土産物を見ながらしばし待機。

水牛車は9:20に出発。狭い交差点もスムーズに曲がっていくのには感心した。道順もちゃんと覚えているそうな。道路は牛が優先、車を待たせて牛はゆっくりと歩いて行く。景観が観光の目玉だけあり、建築や掃除にはうるさいらしい。年2回、各敷地内と隣接道路の掃除点検もあるとか。ガイドの案内が面白く、レンタサイクルだけでは知り得ない情報も満載、三線の演奏も良かった。最後に聴いた「安里屋ユンタ」(正確には標準語歌詞の新安里屋ユンタ)、曲の『チンダラカヌシャマヨ』(=可愛い娘という意味)というフレーズが『死んだら神様よ』にしか聞こえなくなってしまったのは、このガイドのせいだ(笑)。
水牛 水牛車 水牛

水牛車は40分で終着。でもまだ少し時間があるので周辺散策し、なごみの塔すぐ横の店でグァバジュースを飲みながら、ひと休み。美味い! 建物に何やら張り紙が。犬・猫よりも小中学生の方が珍しい存在……。
パーラーぱいぬ島 竹富島人口300人

竹富郵便局に寄ってから、11:00発の送迎ワゴンで港へ向かう。復路の船は往路より大きめ。台風の影響で波は高く、スピード控えめでやや遅延。
石垣港に着いたらすぐにバスターミナルへ移動。10人足らずの客を乗せたバス車内に、ラジオニュースが流れている。気になる飛行機は、小型機就航の離島路線に欠航便が出ているものの、自分が乗る那覇線は飛んでいるようだ。

石垣空港の送迎デッキはレンズ穴の無い高いフェンスに囲まれ、飛行機撮影には向かない。
12:45搭乗開始、やっぱりバス移動。事前に、離陸15分後くらいから台風の影響で揺れが予想されるとの案内が。12:59ドアモード変更。オーディオサービスは無し(装備は有り)。座席前の広い空間は、ギャレイ撤去の跡地か。13:04TAXIING、04エンドでUターン(13:07)。重量制限で空席が多い(B737-400の必要離陸滑走距離は1,990mなので、晴天時でも重量制限がかかって燃料すら満タンにできない。その為、石垣から大阪や東京へ向かう便は宮古,又は那覇での給油が必要。悪天候時は更に厳しい重量制限となる)。13:09スタンディングテイクオフ。13:14ベルトサインオフ、13:30頃までは気流が安定しているので、トイレ利用はそれまでに、とのアナウンス。13:21、下地島空港を再度上空から確認、今度は35エンド側。
下地島・伊良部島

13:25ベルトサイン点灯、外は雲が多くなり、機長アナウンスが始まると共に揺れてくる。到着は5分遅れ予想で、場合によっては上空待機やゴーアラウンドもあり得るとの事。客室乗務員も着席し、機内販売等は行われず。13:39降下開始、思っていたよりは揺れが少なく、13:54ギアダウン。雨の那覇空港に無事着陸(13:58)し、11分遅れでSpot27に停機(14:01)。
台風15号の影響で離島便を中心に欠航が相次ぎ、空港内は混雑している。カウンターには長い列。風が強く、時折強い雨が降っては止む。ソーキそばで遅めの昼食、美味い!

いよいよ沖縄都市モノレール(ゆいレール)初乗車、先月通販しておいたSFカードはまだ売れ残っていた。駅スタンプを押し、ホームへ。エスカレーターも階段も狭いのが気になる。
那覇空港駅 那覇空港駅改札 ゆいレール

車内はかなりの乗車率、荷物が邪魔なので一旦牧志で下車し、すぐ隣の宿「南西観光ホテル」へ先にチェックインした。荷物を置いたらすぐ出発、再びゆいレールに乗る。終点首里で乗りつぶし完了、日本完乗タイトル奪還。
雨が降り出す中、首里城公園まで歩く。

園比谷武御嶽(そのひゃんうたき)石門の前を通る。急に雨が強くなって、5分くらい守礼門の下で雨宿り。
園比谷武御嶽石門 守礼門 守礼門前

そして歓会門へ。
歓会門 シーサー シーサー シーサー 歓会門前背景地

瑞泉門・漏刻門を通り、広福門の裏側に券売所がある。奉神門から先が有料区域(大人800円)。
瑞泉門 漏刻門 首里城公園 広福門 券売所 奉神門 「よーし、行くぞぉー!」

奉神門をくぐると、正面が正殿、右手が南殿・番所、左手が北殿。
首里城正殿 南殿・番所 北殿 正殿前

番所(ばんどころ)から中に入り、南殿〜正殿〜北殿と見て回る。建物内部は撮影禁止。「おせんみこちゃ」は正殿2階にあるが、まぁ名前が面白いだけかも。正殿内のトイレにある洗面所は、蛇口がシーサーの口になっているのが面白い。右掖門,久慶門を抜けて城外に出る。玉陵(たまうどぅん)は時間が無くて見ることができなかった。これはまたの機会に。

木曳門を見てから金城町石畳道に向かう。大アカギの木に立ち寄ったら、たくさん蚊に食われた……。
金城町石畳道 シーサー 大アカギ

いよいよ風雨が強くなってきた。近くのバス停で15分程待ってバスに乗り込むと、松川交差点の手前から大渋滞、約2kmの道程に30分もかかってしまった。歩いた方が早いくらいだが、風雨を避ける意味もあったので、仕方ない。

一旦宿へ戻り、夕食をとるべくすぐまた外出。天気が悪いので当初予定のマチグーまでは行かず、国際通りからちょいと横道に入ったところの店へ入る。ゴーヤーチャンプルー,フーチャンプルー,ソーミンチャンプルー,パパイヤチャンプルー、どれも美味い。スク豆腐や海ぶどうも食って沖縄の味を満喫。泡盛「どなん」60度のオンザロックに挑戦、おー!これは美味いぞ〜! 今まで焼酎などの蒸留酒は苦手だったが、どうもヘタに割って飲むより、そのままの方が良いらしい。美味い飲み方を知って、非常に満足。

宿に戻って少し洗濯をしてから就寝。

・2003年9月20日(土)

6:30起床。台風15号は夜のうちに沖縄本島を通過し、種子島付近に進んでいた。朝食は和洋バイキング、結構美味かった。9:30チェックアウト。
今日は定期観光バスで南部戦跡を巡る。のりばが宿に近い、琉球バスの定期観光Aコースを利用。事前予約不要で、出発15分前までに受付を済ませればOK。
琉球バス

10:00出発、客10人。
最初の見学地「旧海軍司令部壕」では時間が短すぎ、資料館を殆ど見られなかった。せめてあと10分は欲しい。10:55発。
慰霊之塔 司令官室 壕内部

続く「琉球ガラス村」ではガラス工房見学、「おジャ魔女どれみ ドッカ〜ン!」第40話に登場した未来さんを思い出す。11:56発。
琉球ガラス村工房

ひめゆりの塔に12:00着。見学後の昼食は焼肉がメイン、食い終わってから、出発までにもう一度ひめゆりの塔へ行ってみた。12:48発。
ひめゆりの塔 

12:55平和祈念堂。向かいの平和祈念資料館(別料金)まで見学する時間は全く無いが、平和の礎(いしじ)は見ることができた。途中でまた強い雨、これぞまさしくスコール。13:27発。
平和祈念堂 平和祈念像 平和の礎

“玉泉洞王国村”から名前を変えた「おきなわワールド」へは13:45着。国内第2位の長さを誇る鍾乳洞「玉泉洞」が見もの。鍾乳洞への入口で、もれなく琉球衣装を着た女性と並んでの記念撮影があり、出口でその写真を売っている。こちらが鍾乳洞を見学している間にプリントして待っているというわけ。買わなかったけど。琉球王国の町並みを再現した各施設を通ってバスまで戻るが、ここも見学時間が足りず、ブクブクー茶を飲む余裕すらない。あと20分は欲しい。土産物屋のTシャツを眺めていて素朴な疑問。「島人=しまんちゅ」、「海人=うみんちゅ」、と読むが、「畑人=はるさー」、なのは何故? 恐るべき、うちなー口……。14:40発。
玉泉洞 玉泉洞内部 玉泉洞内部

那覇市内に戻り、那覇バスターミナルで1人下車の後、国際サンゴ加工所へ15:15着。一応、加工作業を見られるようにはなっているが、結局は単なる土産物屋で、高価な宝石サンゴなど買えるわけも無く、ただブラブラと眺めて終わり。ここへ寄らずに玉泉洞での時間を伸ばしてくれた方が嬉しいのだが、そうはいかない事情ってもんがあるのだろう。15:35発。
国際サンゴ加工所

国際通りの三越前で5人下車し、残る4人は営業所へ定刻の16:00着。
今回の若いガイドさんはあまり案内が上手くなかった。同じ事柄の繰り返しが多かったり、説明のタイミングを外したり……。以前、那覇交通の定期観光を利用した時の年配のガイドさんは、流れるような語り口で客を飽きさせず、沖縄戦についての思いも感じる事ができた。ベテランと比較しては可哀想だが、今回のガイドさんの健闘を祈る。

今日の宿は「カプセルイン沖縄」。琉球バスの営業所に近く、定期観光を終えたらすぐにチェックインして荷物を預ける。カプセルの横に個人スペースを確保できるデラックスタイプにした。通常のロッカーでは荷物が入りそうにない。ここは24時間制なので、明日の夕方まで利用可。そんなにいる予定は無いが。身軽になってすぐ外出。

ゆいレールで那覇空港へ。台風の影響でまだ足止めを食らっている人が、あちらこちらで床に座って空席待ちの長期戦に突入している。今日は「空の日」、30日までの「空の旬間」の間は送迎デッキが無料開放されるので、早速利用し飛行機撮影。土産物をあれこれ物色、夕食はフーチャンプルーの定食にした。

ゆいレールで旭橋に移動。今日は「空の日」であると同時に「バスの日」でもある。これを記念して、高速・リムジンを除く本島路線バス全線に乗ることができる「バスの日記念フリー乗車券」(1,000円)が発売されており、那覇バスターミナルで購入。枚数限定だったので売り切れを心配していたが、まだまだ余裕で買えた。当初の有効期間は9/20〜21、しかし台風15号の影響を考え、9/23にも使えることになった。これはぜひ有効活用させてもらおう。バス路線図ももらって、国際通り経由で宿に戻る。
フリー乗車券

《つづく》

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( by KASHIWA )