目次
[MUSICA MUNDANA No.78] 2007年07月30日発行
 
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 「MUSICA MUNDANA No.78」をお届けします。

 [MUSICA MUNDANA]の情報は惣田正明のホームページに載せてあります。
      ( http://www2m.biglobe.ne.jp/~m-souda/mysouda/ )
   何かありましたら、ここに連絡ください。
        ( vem13077@nifty.ne.jp )

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           MUSICA MUNDANA NO.78
             Jul.30.2007
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             ◆ 目次 ◆

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 ◎ 音楽史
    ◆フォヴェール物語◆
 ◎ 数学史
    ◆6世紀 - その他の著述家◆
 ◎ Homepage Updated (Jul.25.2007)
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 ◎ 随想
 ◎ あとがき
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━━[音楽史] ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 ◆フォヴェール物語◆

 新しい音楽(アルス・ノヴァ)の最初の大きな資料は、パリ写本、Bibl.
Nat.fr.146,「フォヴェール物語(Roman de Fauvel)」の豪華版です。その
中で、mesire Chaillou de Pesstain や bailli d'Auvergne は(いずれ
も写本作成者ですが)、多くの文字や音楽の書き込みをして楽しんでいま
した。

「散文も韻文も、ラテン語もフランス語も、典礼のも祈りのも、教会のも
世俗のも、モノフォニーもポリフォニーも、歌も歌のようなものも、借用
されたものも新しく作曲されたものも、古いのも新しいのも、過去に生み
出されたものも現在作られたものも、野獣、F[latterie](追従)、
A[varice]吝嗇)、V[ilenie](卑しさ)、V[anite'](虚栄)(あるいは、
Varie'te'(豹変))、E[nvie](嫉み)、L[achete'](臆病)のオリジナ
ルの物語に合わせている。」

お話に歌を挿入する例は、13世紀にもありました。例えば、有名な「歌
物語(chante-fable)」「オカッサンとニコレット(Aucassin et Nicolete)」。
しかし、フォヴェールの160ほどの曲は、全く並はずれています。特に
面白いのはモテトゥスです。そのいくつかは前の世紀の前半に年代付けら
れます。例えば、「Condicio nature defuit/O Nacio nephandi generis/
Mane prima sabbati.」は、モンペリエ写本、H.196 の第4分冊(facs.4)
の最初にあるモテトゥスです。それで、私たちは14世紀の10年代のフ
ランスの宮廷臣たちにまだよく知られていた音楽の様子を面白く得ていま
す。しかし、それは新しいスタイルのモテトゥスです。特に、確実にフィ
リップ・ドゥ・ヴィトリのものとされる5つに注意を向けることにしまし
ょう。

━━[数学史] ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 ◆6世紀 - その他の著述家◆

 カッシオドルスの時代より少し前に、「文献学と水星との婚礼
(Nuptials of philology and Mercury)」として知られる百科事典の著者、
マルティアヌス・ミネウス・フェリクス・カペッラ(Martianus Mineus
Felix Capella)が活躍していました。これは散文と韻文との入り交じった
作品で、著作の一部は幾何学についてであり、別の一部は算術についてで
した。算術との関連で言うと、カペッラは様々な数字と想像上のより小さ
な数についての謎について議論していますが、その書はカッシオドルスの
書よりはるかに内容に乏しく、それを補う点と言えば、水星と金星が地球
ではなく太陽の周りを回っているという陳述があるだけです。

 5世紀の終わる前に、ダマスクスに一人のシリア人、その誕生の地から
ダマスキオス(Damascius)という名をとった人物が生まれています。彼は重
要な新プラトン主義者の最後の人物で、プロクロス(485年頃)の後を継いだ
マリノス(Marinus)の弟子でした。彼は 510年にアテネの学校の長となりま
す。ユスティニアヌス帝がアテネのその異教の哲学の学校を閉鎖した時
(529年)、ダマスキオスはペルシアへ行きますが、5年後(534年)に戻って
います。彼の著作は、ほとんど哲学的なものですが、彼の名は、疑いなく、
ユークリッド(エウクレイデス)の「幾何学原論」に加えられた15番目
の書と関連づけられています。

 アルケニアヌス写本(Codex Arcenianus)は、6世紀に書かれたように思
えます。それは田園の自然の法則に関する問題に広く関与している一方、
ローマの測量技師に関する情報もかなり含んでいます。

 その世紀(6世紀)の間、他に言うべき事はほとんどありません。それ
はヨーロッパの知的発展の曲がり角の最も低い時点を代表しています。教
会の要素は、民衆全般の無知を克服することはできませんでした。そして、
アイルランドの修道院のかすかな光を別にすれば、ヨーロッパは闇の中に
あったのです。

━━[随想]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 ◆ Second Life ◆

 アメリカの次期大統領候補のヒラリー・クリントンが、仮想世界
"Second Life"に選挙事務所を開いているとかいう話を聞いて、"Second
Life"って何だろうと思っていた矢先、こんな記事を見つけました。

 アジア初の仮想世界カンファレンス「VWC2007」
            --Second Lifeに見るネットの未来
   http://tinyurl.com/2jxoru

 "Second Life"の日本語版のサービスが開始したということのようです
ね。Web 2.0 以後の Webサービスということのようで、Web 3.0などとも
言われているようで、一度暇を見つけて試してみようかななんて思って
たのですが、一方で、こんな記事も見つけました。

 Second Life“不”人気、7つの理由
  http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0703/07/news074.html

 そこに書かれている現状は、「盛り上がっているのはメディアと企業と
ごく一部のユーザーだけ」「ユーザー数、世界合計でもmixi未満」であり、
不人気の理由の中に「要求PCスペックが高い」「何をするにもお金がいる」
「人気の場所はエロかギャンブル」なんてのがありますね。

 実際使ったことのない私には、なんとも言えないところではありますが、
話を聞いただけですと、少々厳しいところもあります。興味のある方はお
試しを。

 ところで、昨年10月から mixiに参加して、そこの「数学史・数学者」
というコミュの副管理人を、「アノニマス4」というコミュでは管理人を
しています。よろしければお立ち寄りください。

 mixiの招待状が必要な方は、「mixi招待状希望」と書いてこのメールを
返信してくだされば、お送りします。

━━[催し物情報]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 文学特別展「瀬戸内寂聴展 〜生きることは愛すること〜」(1期)

 文化勲章受章を記念して2期に分けて特別展を開催します。前半となる
1期では、瀬戸内寂聴の代表作を、住職を務めた岩手・天台寺の仏像や舞
楽面などとあわせて紹介するとともに、寂庵の様子や34年前の出家時の
秘蔵ビデオを上映します。
  日時:8月11日(土)から9月9日(日)まで
  場所:県立文学書道館(1階特別展示室、ギャラリー)
  URL http://www.bungakushodo.jp/

 徳島県立博物館の催し物情報は、以下のサイトをご覧ください。
      http://www.museum.comet.go.jp/

━━[メルマガ紹介]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 知人が発行しているメルマガです。興味関心のある方はどうぞ。
  「知」とIT/ビジネスへのTIPS
  金融と経済/「人生」のボスに、 自分がなる為のAtoZ
 URL http://kinyuu-literacy.hp.infoseek.co.jp/

━━[Homepage Updated]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 ホームページ update情報

 落書き帖第194号
 Plato "The Republic" を読もう
   http://www2m.biglobe.ne.jp/~m-souda/cgi-bin/plato/wforum.cgi
 各国語で聖書を読む
       http://hpcgi1.nifty.com/m-souda/bbs6/wforum.cgi
 ロシア語初級コースのテキストを読む
       http://hpcgi1.nifty.com/m-souda/bbs4/wforum.cgi

 MySouda--惣田正明のホームページ
        http://www2m.biglobe.ne.jp/~m-souda/mysouda/
 TeleScope WebPage--MySouda Information Page
   http://www2m.biglobe.ne.jp/~m-souda/index.html (English)
   http://homepage1.nifty.com/m-souda/ (Japanese)
   http://www004.upp.so-net.ne.jp/mysouda/ (Japanese)
 AIHARA Hiroaki's Page (English)
  http://www2m.biglobe.ne.jp/~m-souda/mysouda/aihara/index.html

 [MUSICA MUNDANA]Doblog版 
        http://www.doblog.com/weblog/myblog/3403

 JavaScriptや DHTMLに対応していないブラウザをご使用の方、あるいは
重くて仕方のない方は、[SIMPLE版]をご覧ください。

━━[あとがき]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 7月に入って、雨がちの日が続き、気温も低めで、今年の夏は冷夏にな
るのではないかと思った時期もあったのですが、梅雨明けとともに、この
ところ暑い日々が続いています。

 皆さん、如何お過ごしですか。

 私など、毎年、いかに夏を乗り越えるかが、この時期一番大切なことに
思えるのですが、何か早くも夏ばて気味の私でありました。

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   ■発行人:文責:TeleScope(相原寛彰)  ■発行:MySouda
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