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━━[MUSICA MUNDANA]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 
 
 「MUSICA MUNDANA No.67」をお届けします。 
 
 [MUSICA MUNDANA]の情報は惣田正明のホームページに載せてあります。 
      ( http://www2m.biglobe.ne.jp/~m-souda/mysouda/ ) 
   何かありましたら、ここに連絡ください。 
        ( vem13077@nifty.ne.jp ) 
 
 登録(申し込み)解除はこちらです。 
( http://www2m.biglobe.ne.jp/~m-souda/mysouda/home/home.htm#toroku1 ) 
 
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           MUSICA MUNDANA NO.67 
             Aug.30.2006 
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━━[MUSICA MUNDANA]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 
 
             ◆ 目次 ◆ 
 
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 ◎ 音楽史 
    ◆音価の測定◆ 
 ◎ 数学史 
    ◆マハーヴィーラの著作◆ 
 ◎ Homepage Updated (Aug.25.2006) 
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 ◎ 随想 
 ◎ あとがき 
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━━[音楽史] ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 
 
 ◆音価の測定◆ 
 
 ディスカントゥス(Discantus)の著者は、他の点でまた、私たちに有益 
な情報を与えてくれています。例えば、彼は、まだ、三度を不協和音と 
みなしている一方で、恐らく、彼に非常に近い同時代人であろうと思わ 
れる 「定量音楽の様々な技法について(De diversis manieribus in  
musica mensurabili)」の中で、「Anonymous VII」として知られる著述 
家や、De musica mensurabili positioのヨハネス・デ・ガルランディア 
(Johannes de Garlandia)は、それら(三度)を「不完全な」協和音とし 
て認めているのです。 
 
しかし、この時期、困難な問題は、協和音の概念の解放ではなくて、音価 
の測定法--あるいは、むしろ、音の長さの記譜--でした。今や、musica  
mensurabilis (定量音楽)と musica plana(ロンガとブレヴィスで明確 
に測られたわけではない音楽)との間には違いがありました。最初、記譜 
は同じでしたが。 
 
Anonymous VIIとディスカントゥスの著者は、古いネウマの形式の後のア 
キテーヌ様式化された「四角い」記譜で、ロンガとブレヴィスとを示すこ 
とができたということで、学者たちの意見は一致しています。このように 
計量された音楽では、ウィルガ(virga)はロンガを示し、四角いプンクト 
ゥム(punctum)は、ブレヴィスを示しました。 
 
 両方の著者は、リガトゥーラとモーダル・リズム(rhythmic modes)につ 
いて語っているのですが、一方を他方を使って示すことを示唆していませ 
ん。それは、恐らく、一世代後のヨハネス・デ・ガルランディがそうした 
のでしょう。彼は、明らかに、実践的に確立されたものを編纂したにすぎ 
ないのでしょうが、そのための規則も主張しています。 
 
 
━━[数学史] ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 
 
 ◆マハーヴィーラの著作◆ 
 
 著作(ガニタ・サーラ・サングラハ)自体は9章からなっています。第1 
章は序論(導入)で、主として用いられる単位、演算、数え方(命数法)、 
負の数と零に言及しています。8つの数の演算法が与えられていますが、 
加法(級数を除く)と減法(分数の減法さえ)は、あたかも必要条件であ 
るかのように省略されています。 
 
興味のある特徴は、零に言及している規則で、こう述べられています。 
「(零をかけた数は=ある数に零をかけると)零であり、その[数]は、零 
で割られても、零を加えられても、減じられても変わらない。」すなわち、 
バスカラによって、零で割るときに与えられた規則は、ここでは認められ 
ていず、零による除法は効果がないとみなされている点です。 
 
負の数による乗法は述べられていますが、虚数は次のように処理されてい 
ます。「物の性質において、負[の数]は平方[の量]ではないので、平方根 
はもたない。」 
 
 算術の演算において、彼は最初に乗法を扱っています。それから順に、 
除法、平方、平方根、立方、立方根、それから級数の総和という課題を考 
えます。 
 
 分数の扱いで最も著しい特徴は、除数をひっくり返すことです。その規 
則は次のように書かれています。「除数の分母を分子に(そしてその逆) 
した後、その時に行われる演算は[分数の]乗法と同じように行う。」この 
工夫は、他の資料から、私たちは東洋で用いられたことを知っていますが、 
16世紀にヨーロッパで再び採用されるまで失われた技術となったことは 
奇妙なことです。 
 
 すべてのことを考慮にいれますと、マハーヴィーラの著作は、恐らく3 
世紀に生きていたバースカラの著作を除けば、ヒンドゥー数学への貢献と 
いう意味では最も著しいものであるでしょう。マハーヴィーラは中国の学 
者の著作を知っていたかも知れません。なぜなら、彼が円の弓形の面積に 
与えている数値は、張蒼(Ch'ang Ts'ang)によって6世紀前すでに与えら 
れていたものだからです。しかし、いずれにしろ彼は科学の学識ある人で 
ありました。 
 
 
━━[随想]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 
 
 ◆Google More◆ 
 
 CNET Japanに、 
 
 Googleの「Writely」がトップ--オンラインワープロアプリの比較評価 
 http://japan.cnet.com/column/somethingnew/story/0,2000067121,20205847,00.htm?ref=rss 
 
 なんて記事があり、 
 
 「この3月にGoogleに買収されて以来、新規ユーザーの受付を停止して 
いたオンラインワープロアプリの「Writely」が、昨晩あたりからまた受 
付を再開したとのニュースがTechCrunchで上がっていた。」 
 
 ということですので、まあ、試しに早速私も登録してみました。 
 Writely - http://www.writely.com/ 
 
 日本語も使えるようですので、これから少し試してみようかと思ってい 
ます。簡単な文書なら作成できそうな感じではあります。 
 
 他にも、Googleの Web 2.0関連の企画はたくさんありますね。今回はそ 
れをいくつか紹介。 
 
 有名なところでは、Blogger(http://www.blogger.com/)や Gmail 
(http://gmail.google.com/)に Google Maps(http://maps.google.com/) 
などがあるのでしょうが、ここでは少しマイナーなサービスから。 
 
 他にも Google Earth(http://earth.google.com/)や Google Desktop 
(http://desktop.google.com/)のようなソフトウェアも提供していますね。 
 
 
 Google Calendar - http://www.google.com/calendar/ 
 いわゆるカレンダー(スケジューラ)です。 
 
 Picasa Web Albums - http://picasaweb.google.com/ 
 写真共有サイトですか。 
 
 Google Spreadsheets - http://2ph.spreadsheets.google.com/ 
 Web上の表計算ソフトです。 
 
 Page creator - http://pages.google.com/ 
 いわゆるホームページ作成ソフトです。 
 
 Google Reader - http://www.google.com/reader/ 
 Rss Readerです。 
 
 あと、Google Notebook(http://www.google.com/notebook/)や Google 
Analytics(http://www.google.com/analytics/)などがありますが、これ 
ぐらいにしておきます。よく使うのもあれば、滅多に使わないのもありま 
すね。 
 
 皆さんも、是非お試しを。すべてフリーで使用できます。 
 
 
━━[催し物情報]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 
 
 ■ 「華麗なる木版画の世界 吹田文明展」 
 
 現代版画界のリーダー的存在として活躍している吹田文明さん(阿南 
 市生ま れ)の画業半世紀をこれまでにない規模で展示します。 
 
  とき:  9月2日(土)〜10月22日(日) 
  月曜休館(ただし月曜日が祝日または振替休日にあたるときは、その 
  翌日。) 
  ところ:徳島県立近代美術館 
  観覧料:一般600円 高・大生450円 小・中生300円  
 
 徳島県立博物館の催し物情報は、以下のサイトをご覧ください。 
      http://www.museum.comet.go.jp/ 
 
━━[メルマガ紹介]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 
 
 知人が発行しているメルマガです。興味関心のある方はどうぞ。 
  「知」とIT/ビジネスへのTIPS 
  金融と経済/「人生」のボスに、 自分がなる為のAtoZ 
 URL http://kinyuu-literacy.hp.infoseek.co.jp/ 
 
━━[Homepage Updated]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 
 
 ホームページ update情報 
 
 落書き帖第183号 
 Plato "The Republic" を読もう 
   http://www2m.biglobe.ne.jp/~m-souda/cgi-bin/plato/wforum.cgi 
 各国語で聖書を読む 
       http://hpcgi1.nifty.com/m-souda/bbs6/wforum.cgi 
 ロシア語初級コースのテキストを読む 
       http://hpcgi1.nifty.com/m-souda/bbs4/wforum.cgi 
 
 MySouda--惣田正明のホームページ 
        http://www2m.biglobe.ne.jp/~m-souda/mysouda/ 
 TeleScope WebPage--MySouda Information Page 
   http://www2m.biglobe.ne.jp/~m-souda/index.html (English) 
   http://homepage1.nifty.com/m-souda/ (Japanese) 
   http://www004.upp.so-net.ne.jp/mysouda/ (Japanese) 
 AIHARA Hiroaki's Page (English) 
  http://www2m.biglobe.ne.jp/~m-souda/mysouda/aihara/index.html 
 
 [MUSICA MUNDANA]Doblog版  
        http://www.doblog.com/weblog/myblog/3403 
 
 JavaScriptや DHTMLに対応していないブラウザをご使用の方、あるいは 
重くて仕方のない方は、[SIMPLE版]をご覧ください。 
 
━━[あとがき]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 
 
 8月もいよいよ終わり。このところ、秋風が感じられるようになってき 
たような気もしますが、まだまだ、暑い今日この頃。涼しくなってから暑 
さの疲れがどっと出るという話もあります。 
 
 お身体、くれぐれもご自愛のほど。 
 
 
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   ■発行人:文責:TeleScope(相原寛彰)  ■発行:MySouda 
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