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━━[MUSICA MUNDANA]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 
             
 「MUSICA MUNDANA No.55」をお届けします。 
             
 [MUSICA MUNDANA]の情報は惣田正明のホームページに載せてあります。 
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           MUSICA MUNDANA NO.55 
             Aug.30.2005 
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━━[MUSICA MUNDANA]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 
             
             ◆ 目次 ◆ 
             
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 ◎ 音楽史 
    ◆記譜法の発達◆ 
 ◎ 数学史 
    ◆焚書に続く時代◆ 
 ◎ Homepage Updated (Aug.25.2005) 
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 ◎ 随想 
 ◎ あとがき 
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━━[音楽史] ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 
             
 ◆記譜法の発達◆ 
             
 東地中海地域の音楽とだけでなく、世界の他のすべての音楽と西洋音楽 
とを分かつもの、西ヨーロッパ音楽全体の伝統の基礎的理論の始まりは、 
文献上に残されている限りそのようなものでした。しかし、実際の演奏は 
もっと早くに始まっていたに違いありません。実際には、すべて、ヘテロ 
フォニーが次第に少しずつ変化していったもので、その「始まり」につい 
て言うことは難しいでしょう。 
             
フクバルトの著作、偽フクバルトの著作をこれほどまで重要にしているの 
は、それらが実際の演奏を記録し集成していること、また、それを西洋音 
楽の最も重要な形式、教会音楽との関連でそうしていることからです。優 
れた「楽器」であるオルガンが、異教とのつながりを示す最後の痕跡をも 
拭い去り、西ヨーロッパで、歌手の訓練のためだけでなく、ついに正式に 
認知され、少なくとも10世紀までには礼拝で用いられるていることが認 
められます。 
             
まさに、その時に、オルガニザチオ、そしてオルガヌムが認められ始めた 
こととは、単なる偶然の一致では、決してないでしょう。楽器によるサポ 
ートは、たとえ不可欠なものではないとしても、大いに役立ったに違いあ 
りません。そして、更に複雑化するには、それなしでは、--あるいは正確 
な音高を示す実用的な方法なしでは、ほとんど考えられないでしょう。 
             
フクバルトの図表は、実用的な記譜法ではありませんでしたし、そうなる 
こともありませんでした。私たちがこれから見ていくように、それは12 
世紀まで、時折用いられることはあったとしても、その線と空間は、譜表 
の先駆となることはありませんでした。それを解決するのは、ネウマをよ 
り正確にすることにありました。 
             
 ネウマ自体は、地方地方で様々な形を発展させています。最も重要なの 
は、北フランスとメッスのタイプであり、それにイギリスやドイツ語を話 
す地域と北イタリアのタイプが、多少なりとも密接に関連しあっていまし 
た。後の、南フランスの「アキテーヌの(Aquitanian)」ネウマと南イタリ 
アの「ベネヴェントの(Beneventan)」ネウマは、ずっと、際だった違いを 
発展させていましたし、一方、スペインやカタロニアでは、モサラベの典 
礼が、それ自体独自の記譜法を保持していました。 
             
             
━━[数学史] ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 
             
 ◆焚書に続く時代◆ 
             
 焚書に続く時代は、こうして生み出された必要性から予想されるように、 
かなり知的な活動の時代でした。全く異なった理由からではありますが、 
それは、プラトンによって学問が刺激された時代に続く世紀のようでした。 
             
 また、中国の歴史に常に存在した暦の調整は、学者たちの関心を集めて 
いました。BC104年頃、皇帝は、公の天文学を復興し、新しい暦が考案さ 
れます。また、商業算術に関連するものとして、この頃(BC135年)貨幣の 
鋳造が政府の優先課題となったことも注目に値するでしょう。この時期の 
中国の歴史書は、また、西域との交流を行おうとする皇帝の努力について 
も語っています。こうした努力すべては、東洋と西洋との数学的知識の伝 
播という問題と関ってきます。 
             
有名な中国の将軍、張騫(Ch'ang K'ien)は、BC2世紀に、西域遠征を行い、 
BC100年頃には、西はバイカル湖まで使節が送られます。こうした東洋 
と西洋との交流は数世紀続けられました。例えば、紀元1世紀(AD1-20年 
頃)のアラム語の写本、最も初期の布パルプ製の紙(rag paper)の標本なの 
ですが、それが中国の国境で発見されています。中国とインドとの交流が 
あったことは、BC218年、すでに、そうした関係が記録されていたり、シ 
ンードゥ(Sin-du)という名が、BC120年頃の中国の歴史書に現れている事 
実からも明らかです。 
             
また、この時期、中国は、西洋に知られていたことも十分立証されていま 
す。天文学者プトレマイオス(150年頃)は、ティン(Thin=秦)という名の国 
について語っていますし、166年には、マルクス・アウレリウスが(中国 
の)皇帝の宮廷に使節団を送っています。 
             
 こうした思想の絶えざる交流は、暦がしばしば変更されたり、円と関連 
する幾何学的図形の研究の原因の一つであったでしょう。AD25年頃、劉向 
(Liu Hsiao)という名の有名な哲学者、天文学者がいました。彼は、漢王 
朝の宮廷に属しており、当時の「円の求積(circle squarers)」の最も優 
れた人の一人でした。彼の息子、劉音欠(音へんに欠)(Lin Hsing)は、 
新しい暦を工夫します。数年後(AD75年頃)、班固(Pan Ku)は、竹の棒(算 
木)、原始的な算盤の形をしたものの使用について述べた書物を書きまし 
た。 
             
この頃に、皇帝安帝(An-ti)の下の主要な占星家であり大臣であった張衡 
(Ch'ang Hong)(78-139)は、アーミラリ天球(渾天儀)を作成し、天文学 
と幾何学とについて著述しています。彼は、πの値として√10をあげてい 
ます。これは、 √10を近似値として用いた最も初期の例の一つです。恐 
らく、彼と同じ時代、確かではありませんが、周髀(Chou-pei) の注釈を 
書いた趙君卿(Ch'ang ch'un-ch'in)がいたでしょう。190年頃、暦学の多 
くの専門家の一人である蔡ゆう(巛に邑)(Ts'ai Yung)が活躍していま 
す。 
             
             
━━[随想] ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 
             
 ◆Animal idioms◆ 
             
 前回、Animal idiomsを羅列したら、ちょっと説明しろ、手抜きだなんて 
冗談でおっしゃられる人がいましたので、今回ちょっと説明を加えてみる 
ことにします。全部ではありませんが。 
             
 紹介したWebPageに解説がありますので、自分で読める方は読んで頂けれ 
ばいいのですが。 
             
 bull market: 株式市場の株価が上昇している状態、下がっている状態は  
bear market 
 take the bull by the horns: 問題を避けるのではなく、問題に立ち向 
かう 
 donkey work: 日常の決まったそれほど重要でない簡単な仕事 
 flog a dead horse: 成功しそうにないことに時間を無駄に費やす(flog  
= whip) 
 a stag night: 結婚式前に花婿の男友達のために飲み明かす社交的晩餐、 
花嫁の女友達が集まってするのは hen night 
 keep the wolf from the door: 食べ物など生活必需品を買うのに十分な 
お金を稼ぐ 
 let sleeping dogs lie: 干渉しない、問題を引き起こすようなことを言 
わない 
 let the cat out of the bag: 秘密を暴く 
 smell a rat: 何かが調子が悪いと感じる 
 lark about: ふざけて子供のように振る舞う 
 a wild goose chase: 成功の見込みが全くない捜索、探索 
 chicken out: 危険すぎたり難しすぎたりすることに参加するのをやめる 
 have other fish to fry: 他にしなければならない、あるいはもっと大 
切なことがある 
 a fly in the ointment: すべての喜びを妨げる困難 
 no flies on someone: 容易にだませない用心深い利口な人のことについ 
て言われる 
 have a bee in your bonnet: 何かに取り憑かれている (bonnet = hat) 
 the bee's knees: 自分はとても利口で重要だと考えている人 
             
             
━━[催し物情報]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 
             
 ◇室内実習「ミクロの世界ー電子顕微鏡で植物を見よう1     」 
             
 植物の葉や種などの表面には気孔や珪酸細胞など非常に微細な構造がた 
くさん散らばっています。けれども、これらはあまりに小さいので特別な 
道具を用いなければ観察することができません。走査型電子顕微鏡はとて 
も強力な虫眼鏡のような道具ですが、これを使えばそんな小さな物を数千 
倍に拡大してみることができます。 
  ○日  時  9月25日(日)13:30〜15:30 
  ○場  所  博物館実習室・電子顕微鏡室 
  ○講  師  茨木 靖(博物館学芸員) 
  ○対  象  小学生から一般  ○定  員  10名 
  ○申込方法  別記の方法で,9月15日(木)までに。 
             
 徳島県立博物館のその他の催し物情報は、以下のサイトをご覧ください。 
      http://www.museum.comet.go.jp/ 
             
━━[メルマガ紹介]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 
             
 知人が発行しているメルマガです。興味関心のある方はどうぞ。 
  「知」とIT/ビジネスへのTIPS 
  金融と経済/「人生」のボスに、 自分がなる為のAtoZ 
 URL http://kinyuu-literacy.hp.infoseek.co.jp/ 
             
━━[Homepage Updated]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 
             
 ホームページ update情報 
             
 落書き帖第171号 
 Plato "The Republic" を読もう 
   http://www2m.biglobe.ne.jp/~m-souda/cgi-bin/plato/wforum.cgi 
 各国語で聖書を読む 
       http://hpcgi1.nifty.com/m-souda/bbs6/wforum.cgi 
 ロシア語初級コースのテキストを読む 
       http://hpcgi1.nifty.com/m-souda/bbs4/wforum.cgi 
             
 MySouda--惣田正明のホームページ 
        http://www2m.biglobe.ne.jp/~m-souda/mysouda/ 
 TeleScope WebPage--MySouda Information Page 
   http://www2m.biglobe.ne.jp/~m-souda/index.html (English) 
   http://homepage1.nifty.com/m-souda/ (Japanese) 
   http://www004.upp.so-net.ne.jp/mysouda/ (Japanese) 
 AIHARA Hiroaki's Page (English) 
  http://www2m.biglobe.ne.jp/~m-souda/mysouda/aihara/index.html 
             
 [MUSICA MUNDANA]Doblog版  
        http://www.doblog.com/weblog/myblog/3403 
             
 JavaScriptや DHTMLに対応していないブラウザをご使用の方、あるいは 
 重くて仕方のない方は、[SIMPLE版]をご覧ください。 
             
━━[あとがき]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 
             
 8月も終わりが近づいてきました。朝晩は幾分涼しく感じられるこの頃。 
             
 特に変わらない日常ですが、今月から、新しいメルマガを発行していま 
す。「BBC English で英語を学ぶ」というものですが、ここで登録できま 
すので、興味がありましたら、どうぞ。 
  http://www.melma.com/backnumber_144657/ 
             
 ブログはこちらです。 http://blog.melma.com/00144657/ 
             
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