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MUSICA MUNDANA NO.54
Jul.30.2005
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◆ 目次 ◆
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◎ 音楽史
◆「ムシカ・エンキリアディス」と初期のオルガヌム◆
◎ 数学史
◆中国◆
◎ Homepage Updated (Jul.25.2005)
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◎ 随想
◎ あとがき
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━━[音楽史]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆「ムシカ・エンキリアディス」と初期のオルガヌム◆
もう一つの論文、小論「スコリア・エンキリアディス(Scholia Enchiriadis)」
のある有名な「ムシカ・エンキリアディス(Musica Enchiriadis)」は、極
めて初期の段階に紛れ込んだ誤りを取り込みつつ、40以上の様々な写本
に保存され、また、旋法はギリシア語の名で言及されているのですが、フ
クバルトのものによく似た記譜法でポリフォニーを示そうとする試みのた
めに、とりわけ重要です。
その著者のオリジナルは失われてしまいましたが、それがキタラ(cythara)
の弦に対応する6本以上の線があったに違いないことを除けば、フクバル
トのものと同じであっても不思議はないでしょう。また、写本では、テキ
ストが線のすぐそばに書かれていることがありますが、全般には、線と空
間のとの意味は逆転し、音を示すのが空間で、テキストはその中に書かれ
ています。縁のTとSの記号は、空間にではなく、線を背景に書かれまし
た。その内容は、フクバルトの体系と一致していますが。
残念なことですが、全体は、空間のところにギリシアの「楽器の」記譜法
を歪曲し、そこから派生したダセイア (daseian)の印(ギリシア語の
δασεια
προσοδι
α,「大ざっぱな」気息音の印からこう呼ば
れる。)を付け加えられることで混乱させられ、非常に分かりにくいもの
になっています。四つの記号が、それぞれのTSTテトラコードに採用さ
れました。
この記譜体系の矛盾にもかかわらず、それは、ムシカ・エンキリアディ
スの著者に、彼が説明しようとしているポリフォニーの種類を、完全なま
でに明確に描写することを可能にさせました。もともとの旋律、ウォクス
・プリンキパリス(vox principalis:主要声部)が、低い ウォクス・オル
ガナーリス(vox organalis:楽器声部)によって、平行四度で伴奏されてい
るもの、(プリンキパーリスが歌われるだけでなく演奏されたものか、オ
ルガナーリスが演奏されるだけでなく歌われていたものか、私たちは知ら
ない)、プリンキパーリスが1オクターブ下で重なり、オルガナーリスが
1オクターブ上で重なっているもの、また、オルガナーリスがプリンキパ
ーリスの4度下でなく5度下であって、再び両方が1オクターブで重なる
もの。
普通のオルガヌムの演奏は、第一の方法、平行4度のオルガヌムでしたが、
実際には、著者も認めているように、厳密な平行4度は、しばしば不可能
でした。というのは、どのテトラコードでも、第3音は、常に上のテトラ
コードの第1音と不協和になるからです。この不協和音を避けるために、
オルガナーリスは、テトラコードの4度下の音には決して来てはいけない
と、著者は示そうとしています。
━━[数学史]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆中国◆
さて、今回から東洋に少し目を向けてみましょう。
AD500年までの時期、中国では数学活動の盛んな時期の一つであり、そし
て、わずかではあるにしても、日本が数学への関心を示した注目に値する
痕跡が残されている時期です。
この時期の初め、中国の数学の歴史の中で、最大の関心を惹く出来事は、
すべての書物を焼却した事件(焚書)でしょう。秦王朝(BC221)の創始者、
始皇帝の命によるものであり、書物を焼却しなかった際には、焼印を押さ
れて、万里の長城での4年間の労役という厳しい刑が科せられました。記
録によれば、460人の学者が、この忌まわしい法に反対したため、他の
ものへの見せしめとして生き埋めにされたといいます。
古代の古典のどれだけが生き残り、どれだけのものが記憶によって書き写
すという手段で、忠実に(もとの形を)伝えることができたのか、私たち
には分かりませんが、恐らく、中国の学者たちは、時の経過とともに、こ
の点を明らかにしようと、本文批判(texual criticism)という学問の方法
を発達させたのでしょう。
この頃、恐らく焚書のすぐ後、張蒼(BC250-152年頃)という学識者がいま
した。彼は、政府の高官で、同名の初期の作品の断片に基づいて、新しい
「九章算術」を書いたという伝承があります。張蒼は、円の弓形の面積を
1/2(c+a)としています。cは、弦の長さで、aは弓形の高さです。また、彼
の問題の中に、木の幹の高さを求める問題があります。
一方、弓形の面積の規則は、ヒンドゥーのマハーヴィーラ(Mahavira)
(c.850年)の著作の中に、木についての問題は、アーリヤバタ(Aryabhata)
(510年頃)の時代以降の様々なヒンドゥーの数学的著作の中に見出されます。
遙か古代からインドと中国との何らかのつながりがあったことを示すもの
とみていいでしょうね。
━━[随想]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆Animal idioms◆
何気なく BBCの Web Siteを見ていますと、こんなページを見つけまし
た。
We use many animal idioms in English. Here are a selection
of
those involving both larger and smaller animals. How many of these
do you know? Explanations provided beneath examples of use where
meaning is not so obvious.
英語では、動物に関する多くのイディオムが使われます。ここにいろん
な動物に関するイディオムを集めてみました。どれぐらい知っていますか。
使用例と解説もつけておきましたので、参考にしてください。
というので、そこに書かれているイディオムを書いてみました。
a bull / bear market
take the bull by the horns
do the donkey work
flog a dead horse
the lion's share
a stag night
keep the wolf from the door
dog tired
let sleeping dogs lie
let the cat out of the bag
cat nap smell a rat
a wild goose chase
up with the lark
chicken out
a fish out of water
a cold fish
have other fish to fry
a fly in the ointment
not hurt a fly
no flies on someone
a busy bee
have a bee in your bonnet
the bee's knees
皆さん、どれぐらいご存じですか。私は結構知らないのがあったりしま
すが。
Animal idioms
(http://www.bbc.co.uk/worldservice/learningenglish/grammar/learnit/
learnitv355.shtml)
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◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 百観音献灯会 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
◆ -- ユニセフ募金協力行事 -- 於百観音明治寺 ◆
◆ 日時:平成17年7月31日 午後6時より9時まで ◆
◆ 百観音明治寺(http://www.meijidera.com/kentoue.html) ◆
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━━[Homepage Updated]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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━━[あとがき]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
このところ、首都圏では、比較的大きな地震があったり、台風7号が接
近したりと、いろいろありましたが、それほどの被害にはならなくてほっ
とした人も多かったのではないでしょうか。
こちらも、台風がそれてほっとしたりしていますが、その後は、また暑
い夏に逆戻り。予報では今晩から雨になりそうで、今は、湿気の多いむっ
とした暑さです。
皆さん、お身体には、十分ご注意のほど。
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