FOR・RUM(代吾録)/NEWing(東北はね)
鳴く砂に戯れる
1997/08/25 19:15
「スキーは,身心のバランスを保つ,比類のないスポーツ」と同好で遊ぶ,スキーヤーズクラブの夏行事「海貝会食」は,例年どおり,いわき塩屋埼灯台の南側海辺のメンバー宅庭で行いました。
新鮮な貝,いか,うに,えび,さんまを焼き,食べた後は砂浜の散歩です。
カモメ,ユリカモメ,ウミネコが休息,人間が近寄っても逃げない浜です。
親「竜の頭に似ているね」。子「流木だもの」。
先を読まれている会話をしながら,渚を親子での貝殻散策です。
唐突に「砂が音を出す!」と,子が感嘆の声をあげたのです。
子の足の動作状態をを真似ると,確かに「キュッ,キュッ,キュッ」と海砂と足裏の間から音を発したのです。
「いわき七浜」と観光ふれこみですが,「いわき鳴き浜」とは紹介をされていないのです。
これが「鳴く砂か」,南の島の「鳴き砂」というのを伝聞にはありましたが初めての音に,何度も繰り返して聞き,「耳がテン」になりました 。
少年時代,夏休みをほぼ毎日,海で遊んでも聞いた記憶がなかったのです。
野人のごとく育ち,職に就いては山野を歩きめぐり,最も自然に近い生活していても,海の「鳴く砂」には気づかずにいたのです。
子から自然の戯れかたと楽しみかたを教えられました。
鳴く砂は,砂浜全面ではなく,ポイントがあることも知りました。
8月23日は,「鳴く砂記念日」としました。