1日目 北斗星
2日目 青函トンネル・襟裳岬
3日目 納沙布岬・釧路湿原




1日目   1996年 9月1日

この日、9月1日は、10年前ぼくと片が初めて出会った日でもある。あの頃 はまだ小学5年生。

片の兄ちゃんの車で大宮駅へ。旅の始まりのわくわく感がたまらない。
17時15分 北斗星1号5号車10番B個室に乗り込む。中学生の頃鉄道ファンだったぼくは、北斗星 に憧れ、見るたびにいつか乗りたいなあ、と想っていた。その北斗星の個室に今 乗っている。
車窓の風景を眺めたり、部屋の見取り図を書いたり、始まったばかりの旅行記 を書いたりする。 はしゃぎすぎ て二人で歌っていたら、隣の部屋からクレームがくる。
22時30分 ロビー室に行って歌詞作り。




2日目    9月2日

0時
1時30分
2時50分
3時15分
3時22分
3時35分

3時50分
4時05分
各自の部屋に戻る。
寝る。
目覚まし時計で起きる。片がぼくの部屋に来る。
青函トンネル突入。
竜飛海底駅通過。
最深部。車窓に「Welcom to 北海道」の電光表示板が現れる。
二人でカウントダウン。ここから、北海道だ。
トンネルを抜ける。
片が部屋に戻り、ぼくは再び寝る。 

7時20分 起きて外を見ると、牛や馬がいる。
苫小牧で北斗星から降り、日高本線に乗り込む。列車は太平洋を間近に臨み走 っていく。

11時07分 浦河駅
列車がなかなか発車しない。業界人ぽい人が駅を走り回り始める。なにが始ま るんだろうと見ていると、女の人が歩いてきた。石田ひかりだっ。ドラマの収録らしい。('96 10/14「ナチュラル愛の行方」日本テレビ 系 にてこの場面放送)。偶然がとても嬉しく、 写真 まで撮ってしまう。手を振るが、あっさり無視される。まあいいや。この旅 、さい先良さそう。

終点の様似駅からバスに乗り、海岸線をひた走る。海岸には大きな日高昆布が 、きれいに並べて干されている。植物で満たされた丘の中を走り抜け、12時40分  襟裳岬 到着。
いきなり凄い風。寒い。体感温度11度。灰色の空、荒々しい海。殺伐として いるが、 スケールのある景観 だ。とにかく風が強く、体が押される。1年中、ぴゅーぴゅーと風笛が鳴っ ているそうだ。
大漁ラーメンを食べる。磯の味。魚介類が新鮮でおいしい。

バスを乗り継ぎ、18時12分、帯広駅到着。駅周辺を散策。道路が碁盤の目のよ うにまっすぐに整備され、広々とした気持ちのいい街。19時12分、おおぞら9号 で釧路へ。21時00分、釧路駅ですぐに乗り換えて、終電へ。人がほとんど乗って いない一両編成の列車に揺られていく。ぼくは、こういう見知らぬ土地での夜の 雰囲気が大好き。

21時54分 厚岸駅着(今日の宿)
駅の寝れそうな場所にはすでに3人先客がいる。他に寝れそうな場所がないの で、その人たちの横、公衆便所の前に寝袋を広げる。今からかなり寒い。

やせた犬が通り過ぎる。しっぽが太く長い、、、?!犬じゃないじゃん。キツネだよ。北海道ならではの風景だ。近くに小ギツネでもいるのだろうか?ぼくた ちの前を小魚をくわえ、何度も往復していく。 フラッシュで写真 を撮ったら、逃げるどころか寄って来ようとする。やがて、近くにいたタク シーの運転手に追い払われて、逃げて行ってしまった。 これも、石田ひかり同 様、うれしいハプニングだった。

往復2.5qある道のりを歩き通し、厚岸湖へ行って来る。
さあ、この旅最初の野宿だ。オオカミ系の犬が明らかにぼく達に寄って来て、ぼくらの寝袋の横で寝る 。続いて犬の吠え声を甲高く、狂わせたような吠え声が、だんだん近づいて来る 。今度は何だろう? 再びキツネさん登場。いつまで鳴き止まない声を聞きつつ 、便所のにおいの下、犬とともに眠りに落ちる。0時。




3日目    9月3日

寝ているうちに寒くなってくる。
頭では「さみー」と思いながら、かまわず寝る。
6時起床。割とさわやか。

←昨日の犬がまだいるので、いっしょに戯れる。
名前はCOOL DOG ジョン

6時49分 厚岸発。花咲線の車内が暖かく、よだれをたらして眠りこける。
8時11分 根室着
バスで納沙布岬へ向かう途中、根室高校前を通過。コギャルじゃなくて、ホッ とした。
「返せ!北方領土」の看板が立ち並ぶ。

9時 納沙布岬
ここも襟裳岬同様に寒い。風景も寒々としているから余計に寒い。「4つの島 」、「平和の道」、「平和の鐘」などのモニュメントがある。北方領土、ロシア に向かって、 ぼくたちのアピール
北方館の望遠鏡で、北方領土と、ロシアの巡回艇を見る。北方領土は近くて遠 い。
花咲ガニのてっぽう汁を食べる。盛りだくさんのカニ、みそ汁で心体が温まる 。花咲ガニは安くてうまいのだ。店のおばちゃんがサービスしてくれた昆布巻き を、おいしくいただく。
北海道では「熊出没注意」グッズが売られている。ぼくは手袋を、片はトラン クスを買う。

バス、列車で、釧路へ。コンスタントに眠い。
混雑したワンマン列車で釧路湿原へ。駅を一つ間違って降りてしまい、湿原の中を 歩く二人 。晴れた水色の空、辺りは植物帯、右には釧路川が流れている。北海道の景 色を満喫でき、歩いたのが逆に充実していた。
一時間ほど歩き、釧路湿原を見渡せる細岡展望台へ。パノラマの風景が目の前 に広がる。雲の隙間から、太陽の光線が下界に降り注ぐ。 天から舞い降りる二人

列車で川湯温泉駅へ。途中、列車がスピードを緩めて警笛を鳴らし、線路上の シカを追い払っている。今日、野宿できそうな駅を探し、川湯温泉駅に決定。駅 近くの温泉つつじ湯へ行く。リフレッシュした後、駅へ野宿しに向かう。駅には キツネ以外誰もいなく、やるせない気持ちになる。 寝る準備 を整え、21時10分、電気が消えたので仕方なく寝る。昨日ほど寒くないので 何とかやっていけそう。





     
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