ビールに関する最古の記録と言われているのは、紀元前3千年ころ、シュメール人が住んでいたという北部イラクのシャルモ遺跡から発掘された粘土板。これは当時の生活の有様を記録した板碑(モニュマン・ブルーと言う。ロンドンの大英博物館にある,いや、今はフランスのルーブル美術館かな?)だが、この中にビール醸造の様子が描かれている。この粘土板によると、シュメール人たちはエンマーと言う一種の小麦ビールを造っていたらしい。さらに大麦を混ぜて色づけをし、蜜や肉柱(「にっけい」樹皮を干して香味料・健胃剤にする)、香料植物で味付けをしていたという。このシュメールのビール造りの技法は、その後、そのままバビロニア人に、さらにアッシリア人へと伝えられていった。また、シュメール人の都市国家ウルクの王ギルガメッシュを主人公とする英雄叙事詩をイギリス人ジョージ・スミスが解読して発表したのは1872年である。ここには「ノアの洪水伝説」の原型とも言うべきシュメール時代の洪水伝説が含まれる。聖書考古学で、このことが発表されたとき、大きなセンセーショナルを巻き起こした。ビールの歴史に戻る