関心・疑問・探求                                                                                                                トップページへ戻る

ばらまき
(Brodcaster)

通信と放送の違い

「はじかき」(はしがき )

電波放送が先進的な知識の持ち主で、世の中の進歩に果たしてきた役目は大きかった。
 けれども、近ごろの放送は、先に知った情報を編集も疎かに、事態を伝える送り手が、目障り、耳障りなことを受け手に抜け抜けとようやってしまう。
 過誤と錯誤(やり損じと間違い)、馬から落馬式あるある。
 平然と言い放っているのを放送。
 双方向通信の時世に対応能力があるのだろうか。
 某アナウンサーが 、マイクロフォンに向かって発した音声を電磁波に乗せて視聴者へ伝えていることを忘れて、「電磁波を出すのは困ったもんです!」と息巻いて話していた。
 電波利用の携帯電話が無線通話(
送信と受信=交信で、TV放送も電波で視聴者へ伝えているということを知っていないと疑っている。
 音声の波を変調、電波(搬送波)を発信、受信、検波復調、拡声器で音声を聞くという放送の仕組みを無知なアナ輩がいて、困った界です。

                                        
(ラジオ・テレビジョン放送暮れ今)

TV放送編


 
中継がつながっています。

○○と中継がつながっています」とアナウンスをするのを耳障りに感じる。
 「中継」は、中継放送≠フ略のはずである。
 【中継】とは、中間で受け継ぐこと、なかつぎであり、《つながっている》ということである。

通常の放送は放送局が発信して受信者へ伝えるという状態、中継放送≠ヘ、現場で発信したものを放送局で中継して受信者へ伝えているということである。
 アナウンサーが「中継が、つながっています」と話すのは、つなぐこと≠重複して説明しているようにおもう。
 中継放送に受信者がいることには違いない。
 往年には、「現場を中継で放送します」と言っていたのではないかと憶えている。
 それでも、5月10日6時36分には、「中継でお伝えします」とアナウンスがあった。これは、すんなりと聞くことができた。
 (2002・5・8 7:00 NHK)


二十四年の歳月

最近の話題で、どのチャンネルのTV放送局アナも「二十四年の歳月で・・・」とアナウンスしている。
              (二重顎でないアナウンサーでも、二十余年のことを伝えているのではない。
 『二十四の歳月・・』とか、もしくは、『二十四年の日々・・』とあらわすべきでないかと此方がおもっていたところ、被拉致の会代表の伴侶が、せつない心情と察する顔で「二十四年の月日・・・」と話した。
 放送関係者は、気づかないのだろう。
 その後の放送でも「二十四年の歳月で・・・」を繰り返している。
放した≠ニ、話した≠ニの違いを感じ取った。
 《二十四年の月日》は、ながい。
                        (2002・10・15 各テレビジョン)


注目が集まっています。

アナウンサーが「いま注目が集まっています」と言うのを耳障りに感じる。
 目をそそいでいる、目を集中している事象を《注目している》であるとおもう。

                                                (2002・×・× 7:00 某局)



朝夕の気温差に注意してください。

アナウンサーが「朝夕の気温差に注意してください」と言うのを耳障りに感じる。
 朝と昼、昼と夜の気温差に注意してのことで、朝と夕の気温差を注意する必要がないとおもう。

                                             (2002・9・18 18:40 福島TV)


人込みを人ゴミ

10チャンネルTV放送を見ていると画面の下に〈人ゴミのなかに・・・〉とテロップがでた。
 驚きである。
 ヒトが多くこみあっている状況の画面である。
 ヒトゴミ≠ニしたTV放送局だが、ウィンドウズ95以来、ごみ箱が画面にあるからなのだろうか。
 MS・IMEでは、変換しない。
                                 
 (2002・×・× テレビ朝日)


不良債権を不良債券

TV放送を見ていると画面の下側に、〈不良債券・・・・・・〉とテロップがでた。
 問題である。
 国家的課題は、《不良債権》の処理の問題である。
 番組が、TVタックル=@だけに、症点≠あてたのかもしれないが。

                                                  (2002・×・× テレビ朝日)


独身前のことですが

 TV放送を見ていると画面の下側に、〈独身前からやせてしまった・・・・・〉とテロップがでた。
 ???独身前≠ニは、いつの履歴をあらわしているのだろうか。
 インタビューの状況の画面である。
 インタビューを受けた女性のはなしをそのまま、字幕としたようである。

  (一般人がユニークな表現をした場合・・・を附けて注目させることがある)
 《結婚前のこと》のような気がする。

                                                (2002・11・10 某テレビ)


ラジオ放送編


リリースポイントの
はなすタイミング

「寺沢投手は、リリースポイントのはなすタイミングをおぼえるともっとよくなる」と怪説を唱える野球解説者がいた。
 リリースポイント≠ニ、はなす、タイミング≠ニは、同じであるはず。
                   元プロ野球選手、牛島解説者
(2002・5・8 7:00 TBS)


返球がかえってきた

「外野から返球がかえってきた。」というフレーズの実況アナウンサーは多い。
 実況アナウンサーが興奮し、「スーパーウルトラホームラン!!!」と 、サッカータイプ絶叫アナウンサーがNTVにいる。
 スーパー(超)≠ニウルトラ(極超)≠ニ合わせると、超極超本塁打となる。
 『ウルトラホームラン』(極超本塁打)程度にとどめないとボールが地球上には返ってこなくなる。
             
                             (2002・5・11 NTV)


新しい新天地


 松井選手は、あたらしい新天地のメジャーリーグでがんばってもらいたい」というスポーツジャーナリストの話が耳障りになった。
 新天地≠さらにあたらしい≠ナ修飾していた。
 メジャーリーグ≠ヘ、松井にとって新天地≠ナの就職。
 このスポーツジャーナリスト、少し前には、「ものすごい、すごいことだ!」とも言うくらいで、ものごとをちゃんと見て、しっかり中身を掬っている人でもある。
 それを伝えたいがゆえに、重ねて力を入れてあらわしているのであろう。
             スポーツジャーナリスト、永谷 脩氏(2002・11・11 8:00 TBS)


本が300万本うれました

「ハリーポッターの本が、300万本売れました」というアナウンサー。
 いくら本≠フニュース、とはいえ、販売数量を〈本〉という単位で言うのはいかがなものか。
 『ハリーポッターの本が300万部売れました。』とか、『ハリーポッターの本が300万冊売れました。』とかでは。
 木から紙、紙から本がうまれたからとしても、木の数量が《本》だからか。
                                   
(2001・12・26 TBS)


民営化後以来はじめて

 「NTTが民営化後以来はじめて減収」という遠藤やすこアナウンサーに、「馬から落馬式ですね」と即座に訂正アナウンスを促した森本武郎氏。
 「NTTが民営化以来、はじめて減収となりました」と再アナウンス、絶妙なフォローアップであった。
 流れが良いので、耳障りがなく、聞き手も反省と学ぶような感じを受ける。

                                                (2002・11・19 7:15 TBS)


アナガキ
 

落語家には、落ちが附いて落着くが、アナウンサーにはアナが附いているとはいえ、耳障りのない話のほうが抵抗ない。
 アナとは、アナテキストである。

 テロップでは、テロリストのごとく、機関銃のようにキイボードを撃っているのだろう、目障りになる画面がある。
 スーパーインポーズといっていたことが懐かしい。(字幕)
 

2002.11.20
 

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