FOR・RUM(代吾録)/NEWing(東北はね)

前例のない事態に困惑

                                          1997/09/24 19:15 

 「火山ガスで遭難」,「クマに遭遇」のニュースから,業務で密着している防止,対策の文字がメディアから目立って見えました。

 防止と対策って何だろう。

 防止の対策,防止に対策。防止は対策。防止を対策。「ウー・・・」,○○防止。□□対策。

 ○○事故防止,○○災害防止。□□事故対策,□□災害対策,△△事故防止対策,△△災害防止対策。

 等々があっての造語力はパワーがあって豊作です。

 「安全防止対策」と言い回してしまいそうな「超」のパワーがあります。

 安全を防止し,ぼうしで対策するとは誰もおもっていません。(安全帽)

 防止対策という4文字,社内の要領には明文化されています。

 《防止:ふせぎとめること》

 《対策:@相手の態度や事件に応じてとる方策A…試験…問題,その答案》

 広辞苑です。

 《防止:ふせぎとめること》という意義に,回路は短絡してしまいました。

 ついでに,防止の反対は《助長》のようです。

 昔,新入社員教育の初日,初老の若生労務課長が開口一番,此方に向かって 「信用と信頼とはどういうことか」と質問されました。

 「信用は信じて用いられること。信頼は信じて頼られること。」と返答し, 「そういうこたえでない」と一蹴され,こたえた記憶が再生されました。

 「信用は目下に対して使い,信頼は目上に使うのだ」と言われ,しかと記憶したものです。

 ‥‥‥‥‥今思うと「信頼される企業」とは,何の上になるのでしょうね。 

                            修行中の下学者

 

 


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