古代ロシア文学発展の結果

[目次]

 1.古代ロシア文学は、古代ルーシの支配階級の利益に本質的には奉仕しながら、その最も優れた作品においては、ロシアの民衆の社会政治的生活と一般民衆の利益を反映していた。豊かな口承民衆作品は、風変わり、民族性、独立性といった特徴を接ぎ木しながら、自らのテーマ、思想と芸術的方法で文学の発展を促してきた。

 2.古代ロシア文学の発展は、ロシアの人々の生活や歴史的事実と緊密に関連している。
 古代ロシア文学の優れた作品の根本的テーマは、ロシアの大地のテーマ、すなわち、ロシアの大地の建設と強化、独立を求めての外敵との戦いであった。17世紀後半になると、新しいテーマが現れる。社会の中間層の人々の生活の歴史というテーマが。

 3.歴史的な出来事を描きながら、古代ロシアの作家たちは、それらに意味を賦与し、それらは教育的価値を有していると結論づけようと努力している。すなわち、読者に愛国的感情を目覚めさせ、国家の独立のための戦いにおける勇気と断固とした性格とを育んだ。物語の主人公(英雄)の形象を創造しながら、作家たちは、彼らを絶賛したり正当化したり、またけなしたり非難したりしている。このように、古代ロシア文学の中に、すでに、社会的傾向が定まっていた。

 4.優れた古代ロシアの文学作品は、民衆によって印づけられ、作家の能力によって、人生に対する民衆の関心に応じたものを理解し、それを社会の一般民衆の言葉を土台に発展した文学言語によって、わかりやすい芸術形式で表現したものである。

 5.古代ロシア文学は、7世紀に及ぶその発展において、多様なジャンルと芸術手法を築き上げ、それらを18世紀に伝えた。
古代ロシア文学の優れた作品の著しい特徴--愛国主義、民衆性、独立性、社会的傾向、人生を正しく描写しようとする志向性、口承民衆文学の創作との関連--は、作家にとって、今日に至るまで、その後の数世紀、主要な伝統となった。


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