目次
[MUSICA MUNDANA No.38] 2004年3月30日発行
 
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 「MUSICA MUNDANA No.38」をお届けします。

 [MUSICA MUNDANA]の情報は惣田正明のホームページに載せてあります。
      ( http://www2m.biglobe.ne.jp/~m-souda/mysouda/ )
   何かありましたら、ここに連絡ください。
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           MUSICA MUNDANA NO.38
             Mar.30.2004
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             ◆ 目次 ◆

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 ◎ 音楽史
    最も初期の時代のキリスト教音楽
 ◎ 数学史
    アリスタルコス
 ◎ Homepage Updated (Mar.30.2004)
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 ◎ 随想
 ◎ あとがき
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━━[音楽史]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 ◆最も初期の時代のキリスト教音楽◆

 これまでお話をしてきた時代、キリスト教は巧妙にヘレニズム・ローマ
 社会に浸透していきました。初めはユダヤ教の一派として、やがてユダ
 ヤ教徒は袂を分かち、独自の発展をし迫害を受けながらも、325年には、
 ついにはキリスト教徒の皇帝コンスタンチヌス帝がニケーアに初めての
 公会議を招集するに至ります。

 キリスト教会の礼拝に、どれほどユダヤの礼拝での音楽が採り入れられ
 実践されていたかは、エウセビオスやアレクサンドリアのフィロンの著
 作などから見て取れます。フィロン自身は、ヘレニズム(ギリシア)化
 したユダヤ人でしたが。

 パウロは、「詩編と賛美歌と霊の歌」という三つの分類を二度用いてい
 ます。霊の歌は、ほとんど確実にメリスマ的な「ハレルヤや歓喜・恍惚
 の性格を帯びた豊かに装飾された別の歌」あったと思われます。詩編は、
 もちろんユダヤのものでユダヤ流に朗唱されたでしょう。ユダヤ人たち
 は、また賛美歌を歌い、アレルヤ(halelu-yah:ヤー(Yah)、すなわちエ
 ホバの賛歌」を歌っていました。

 しかし、こうした音楽の本質的な部分が、どれほどまでユダヤ特有のも
 のであったかは分かりません。「オデュセイア」や「イーリアス」も朗
 唱されました。賛美歌も言葉のない歓喜の歌もユダヤ人たちの発明では
 ありません。これらは、バビロニア、エジプト、ギリシア・ローマで、
 神を呼び起こし礼拝者たちを恍惚へと誘ったのです。

 レスポンソリウム的な歌もアンティフォナ的な歌も、私たちが見てきた
 ように、人類の歴史の始まりにおいてシュメール人によって、ローマの
 歴史の初め、アルヴァレスやサリイによって歌われていた証拠がありま
 す。キリスト教徒たち(あるいはユダヤ)の音楽は、ヘレニズム・ロー
 マ世界全体の音楽の中でほんの一形態に過ぎなかったのです。信仰の広
 がりと共に、いかに急速に変化をしていったかは別にしても。

━━[数学史]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 ◆アリスタルコス◆

 今回は、エウクレイデス(ユークリッド)と同時代であろうと思われる
 マイナーな著述家についてお話します。

 先ずは、サモスのコノンという人がいます。彼は、アルキメデスがその
 特性を詳細に説明した螺旋形を発見したのではないかということです。
 アポロニウスも彼のことに触れていて、二つの円すい曲線の交点の数に
 ついて研究したということです。

 キュレネのネイコテレス(Neicoteles)と言う人もいました。恐らくアレ
 クサンドリアの学生で、アポロニウスは、彼のことを円錐曲線の先駆者
 であると言っています。

 そして、サモスの生まれですがアレクサンドリアで教師をしていた天文
 学者アリスタルコスがいました。ピュタゴラスの三角形で、地球から太
 陽と地球から月までの相対的な距離を見出す方法を最初に示したのは彼
 でした。その後およそ 2000年間それよりよい方法は発見されなかったの
 です。彼の時代の観測器具では、おおよそ正しいという結果からもかけ
 離れた結果しか得られませんでしたが。

 彼を最も有名にしているのは、宇宙の中心に太陽を置きその周りを地球
 その他の惑星が回っていると主張したことです。いわゆる地動説の最初
 ですね。科学的な根拠に基づく主張というよりは、世界観の表明という
 感じではありますが、それはコペルニクスに先立つこと実に 1700年のこ
 とでありました。

 しかし、彼らはやがて来たるべき天才の布告者に過ぎませんでした。彼
 らは到来を布告した天才とは、アルキメデス、アポロニウス、ヘロンの
 ことですが。

━━[随想]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 RSS Reader(RSS Aggregator)

 昨年末以来まだ Blogに結構はまった状態が続いていて、いろいろな
 Blog Hosting Service を試してきたのですが、一応 htmlやCSSの編集、
 trackbackや ping サーバへの送信など、だいぶ Blogの機能にも慣れて
 きましたので、今度は、RSS Readerを使ってみようということにしまし
 た。

 とはいうものの、RSSとか Site Syndicationsなどというのは、何のこと
 かさっぱり分からないという状況ではあったのですが、とりあえず「は
 てなアンテナ」のようなもの、サイトの更新情報が簡単に得られるもの
 ということでしたので使ってみることにしました。

 どこかで誰かの Blogで見つけたのが、次のサイトです。
  hail2u.net (http://hail2u.net/)

 そこの RSS(http://hail2u.net/rss/)のページには、RSSの説明が書かれ
 ています。ちょっと専門的すぎるようなところもあって分からないとこ
 ろもあるのですが、結構役に立ちました。特に、RSS Aggregatorリスト
 (http://hail2u.net/blog/rss/rss_aggregator_list.html)と言うページ
 がありまして、国内・海外のいろんな RSS Aggregatorが紹介され、著者
 のコメントがつけられています。それが参考になりました。

 これまでに使ってみた RSS Reader(RSS Aggregator)は、
  RSS Reader(http://www.rssreader.com/)
  Headlinereader(http://www.infomaker.jp/index.htm)
  SharpReader(http://www.sharpreader.net/)
  HepCat beta15(http://www.witha.jp/HepCat/)
 です。

 最初は、RSS Readerでいこうかなと思っていたのですが、upgradeすると
 動かなくなってしまって、SharpReaderに換えました。Headlinereaderは、
 私はいいような感じがしているのですが、hail2u.netの評価は今一つで
 すし Shareware(1500円)ということもあって、試してみましたが今は使
 用していません。

 しかし、SharpReader、結構重いということと、時々文字化けを起こすん
 ですよね。自然と直りますけれど、それがなんとなく不満。ということ
 で、現在は、HepCat beta15を主に 予備として SharpReader使っていま
 す。軽い感じでいいですよ、と思います。今日、beta16に更新されてい
 ましたね。

 ただ、SharpReaderでは読み込める Feedsが読み込めないのがいくつかあ
 りまして、SharpReaderも使ってはいます。

 興味のある人は、ぜひ試してみてください。

━━[催し物情報]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 第10回 花まつりコンサート  ---草野栄應氏を想いつつ---
  4月8日(木)開演午後7:00(開場 6:30) 場所:百観音明治寺 
 共催 百観音明治寺・幼い難民を考える会  チェンバロ 武久源造
     http://www.evam.ne.jp/meijidera/index.html

 徳島県立博物館のその他の催し物情報は、以下のサイトをご覧ください。
      http://www.museum.comet.go.jp/

━━[メルマガ紹介]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 知人が発行しているメルマガです。興味関心のある方はどうぞ。
  「知」とIT/ビジネスへのTIPS
  金融と経済/「人生」のボスに、 自分がなる為のAtoZ
 URL http://kinyuu-literacy.hp.infoseek.co.jp/

━━[Homepage Updated]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 ホームページ update情報

 落書き帖第154号
 Plato "The Republic" を読もう
   http://www2m.biglobe.ne.jp/~m-souda/cgi-bin/plato/wforum.cgi
 各国語で聖書を読む
       http://hpcgi1.nifty.com/m-souda/bbs6/wforum.cgi
 ロシア語初級コースのテキストを読む
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 数学史/Smith/第八章/16世紀/イタリア/
        タルタリア・フェッラーリ・ボンベッリ
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        http://www.doblog.com/weblog/myblog/3403

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 重くて仕方のない方は、[SIMPLE版]をご覧ください。

━━[あとがき]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 お彼岸の中日頃は真冬の寒さが戻ってきていましたが、昨日からは、今
 度は5月を思わせるような陽気ですが、いかがお過ごしですか。

 余りの気温の変化についていけない人もいるかも知れませんが、まあ、
 暖かくなればそれなりに元気になるのではないでしょうか。

 いよいよ新年度の始まりですね。私の方はと言えば、実は、これまでよ
 りも厳しくなるかも知れませんが。(なんとなくそんな予感)

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