Kemeのメトロマニラ旅行記

2001年4月18日から22日まで、メトロマニラに行ってきました。
アジアがブームといっても、フィリピンはまだまだ男性にしか人気がなく、旅行記も少ないので、なにかのアドバイスになるかと思って、ここに残しておきます。

名古屋からはノースウエスト直行便で4時間ほど。帰りは風が強く、3時間10分でした。
機内は英語とタガログ語のみのアナウンスにびっくり。日本人が少ないんですね〜。ちなみにフィリピンは、みんな英語がしゃべれます。
日本では簡単にマニラと言いますが、実際には6つの市と11の町の首都圏をさし、これをメトロマニラと呼びます。
夜中に到着。空港は古い感じで、到着ゲートは日本の30年前に戻ったような雰囲気。ここだけはアジアっぽい雰囲気だった。マニラのダイヤモンド・ホテルにステイ。ここはビジネスマンに人気だそうです。

<マニラホテルペントハウスからみた風景。左側がイントラムロス、右はゴルフ場>

 次の日の午前中はマニラ旧市街観光。アメリカ領になる前、19世紀まではスペイン領だったこともあり、どことなくラテンな香りが漂う。イントラムロスには、スペイン軍事の中枢だったサンチャゴ要塞や、カソリック教会、スペインそのままの建物や中庭があるカサ・マニラなどがあり、ロバの馬車も、ぽつんといたりします。

フィリピンの英雄といえば、独立運動をおこしたホセ・リサール。公園や博物館など、彼のものがとにかくたくさんあります。あとフィリピンで死んだ世界1周したマゼランのお墓も、教会のなかにあります。

また有名といえば、大領領官邸のマラカニアン宮殿。イメルダ・マルコス元大統領夫人が残した3千足の靴は今はもうないですが、歴代大統領の愛用品も展示されているそうです。残念ながら改修中で見られませんでした。

<マニラホテルのロビー>

夜はマニラホテルを見学。日本でいうオークラみたいな由緒正しいホテルで、ダグラス・マッカーサーが1935年から41年まで住んでいたり、日本の皇室、政府関係者をはじめ、世界の有名人はみんなここに泊まるそうです。雰囲気は最高ですが、古さはめだちます。

次の日は、金融・商業の中心、マカティへ。たくさんの高層ビルが立ち並び、ゴージャスなロビーで人気のペニンシュラやシャングリラといった高級ホテルが点在しています。気温は30度を超えるので、ホテルには大きなプールがあり、まっ青な空とやしの木、そして高層ビルを眺めながら泳ぐのだってOK。まさにシティリゾートといった雰囲気が味わえます。とくにペニンシュラはすばらしいロビーで、ホンコンよりゴージャスでした。シャングリラはマカティも、エドサのほうも、プールがきれいで、どちらもすばらしい。泊まるなら、エドサ・シャングリラがおすすめです。

<ペニンシュラ・ホテルのロビー>

<ロビンソンズ・モール>

巨大ショッピングモールが多いのが、メトロマニラの大きな特徴。ロビンソンズ、グロリエッタ、ロックウェル、SMメガモールなど、迷いそうなほど大きなモールがあちこちにあって、もう大変なにぎわい。

20世紀前半まではアメリカ領だったこともあり、公用語が英語のせいか、ショッピングモールもまるでアメリカのようです。
特にロックウエルは新しいせいか、高級でおしゃれ。グロリエッタはタワーレコードやデパートもあって、品のいいかんじ。

一方ロビンソンズはもう少し庶民的。シナボンやスターバックス、バーガーキングもあります。でもそんな店にまじって、おしゃれなアジアン雑貨や、ハロハロというカキ氷のミルク金時みたいなデザートの店もあり、このへんがフィリピンらしいです。特に中国茶カフェがあって、日本のように気取ってないところがうれしい。
洋服は、フィリピン版GAPみたいなカジュアルショップもたくさんあって、とにかくなんでも安いのがうれしい。サンダルをたくさん買ってしまった。

あととくにおすすめは、さまざまな真珠やスワロフスキーと呼ばれるクリスタルビーズがたくさんある、グリーンヒルズというショッピング・モール。超庶民的な安っぽいモールでしたが、小さな淡水真珠やビーズがすごく安くて、これだけ買いにいくだけでも価値がある。もちろん値切り交渉OK。ビーズファンにとっては、まさに聖地です。

<ジプニー>

あと、道でよく見かけるのが、ジプニー。これは十数人が乗れる相乗りバスで、元々はジープを改造して、屋根つきトラックのようにしたもの。ギラギラのメタリックの車体に馬の置物が乗っていたり、フロントとサイドに極彩色のペイントやステッカーがほどこされて、れが走っているのを見ているだけで、楽しい。窓ガラスはなく、いつもオープンエアで、乗るとかなり暑そうです。

<アドリアティコ通りの昼。まだ静か>

夜になったら活気が出てくるのがレストラン。ルンピアやシニガンといったフィリピン料理や、タイやインドネシア料理、マンゴスチンやマンゴなどのフルーツもおいしい。
特に人気なのがマラテのアドリアティコ通り。おしゃれなショップやレストラン、バーやディスコなどが並んでいて、地元の有名人もよくやってくるそうです。
道端にベンツとかBMWがいっぱい止まっている。しゃれた雑貨のお店もある。

音楽が盛んなメトロマニラでは、ライブバンドが入る店が多いのですが、ここで人気といえば、サルサやサンバを演奏する「ハバナ・カフェ」という店。フロアはダンスをする人でいっぱいで、夜中の3時ごろまで盛り上がります。

私が行った日は、ちょうど地元のFM局が道を歩行者天国にして、野外レイブを開催。みんなビールのみながら楽しそう。道路の両側のオープンレストランも満員でした。それからオカマちゃんも多い。クリスティーナ・アギレラとかマドンナとかのオカマちゃんもいました。

3日目の夜はウエスティン・ホテルを見学して、イタリアンの会食。ウエスティンは埋立地にあるので、どこからも遠く、プールもホテルもきれいですばらしいけど、場所が不便でした。

ごはんのあと、とりあえず見に行ったのが、スペイン生まれのハイアライという賭け競技。これは8人の選手が二人ずつ、三日月型のセスタという道具をもち、壁に向かってボールを投げ、ワンバウンド以内に相手がセスタでキャッチするという、勝ち抜きスカッシュみたいなスポーツなんですが、だれが勝つかを、競馬のように予想して賭けます。
広いインドアコートでプレイするハイアライ。スピード感とかけひきがあり、見ていてとても面白い。
外はいかにもひなびた場外馬券売り場っぽいけど、試合は面白く、これはすごくおすすめです。撮影は禁止でした。1試合20分かかるのも、ゆっくりしていて楽しい。私ははずれましたが、賭けるとすごく応援したくなる。

そのあと行ったのが、カジノ。サイコロ3つの目を当てるのをやりましたが、見事に500ペソを1500ペソにしました。1ペソは2.7円でした。小さい賭け事ですね〜。それでまた夜中まで遊んでました。

<うわさのジョリビー>

フィリピンの有名なハンバーガーといえば、ジョリビーということで、トライしました。いや、甘いのだった。パンが甘い。トマトスパゲティもソースが甘い。マックのほうがずっとよいと思いました。フィリピンの人は甘いのがすきなのか?

<ジョリビーのセット。チキンとごはんはまあまあだった>

<果物がおいしい>

マンゴスチンなど、フィリピンの果物は安くておいしい。ぜひ買ってたべてください。

<忙しくてプールで泳げず残念>

楽しさだけを書きましたが、治安が悪いのも確か。
ショッピングモールの入り口では、爆弾テロ防止のため、バッグチェックもあるし、外は夜は場所によってはかなり危険らしいので、タクシーでの移動が基本。
そのタクシーもホテルタクシーはぼったくりが多い。ホテルの人は、ホテルタクシーのほうが安全というが、道端の方が安くてちゃんとしている。私はホテルタクシーで2回もぼったくりにあう。基本料金は20ペソくらいらしいのだが、ホテルタクシーは90ペソから始まるらしい。ボッタクリといっても90ペソで降りたので、250円ですんだけど。
でも夜中に40分乗っても110ペソだったりしたり、ほんとよくわからん。

まあでも、建物のなかは安全だということは、ニューヨークと一緒です。ショッピングモールの爆弾テロもあり、ここんところ怖い事件が多いですが、ロンドンだってよくテロはあるわけだし、ニュースをみて判断するのが肝心。ひとりでふらふら夜歩かなければ、大丈夫だと思います。

というわけで、いい加減な旅行の話でごめんなさい。