5月6日に飛鳥駅を訪れるのも、4年目となりました。今年は純粋に飛鳥路観光の予定。ももこ成分はありません(^_^;。
往復共に夜行高速バス、しかも4列シートの格安便利用なので、体力勝負です。
その分、現地でのんびりしようと思っていたのですが、その算段はもろくも崩れ去るのでした……。
バス代をケチろうと格安便に目を付け、「発車オ〜ライネット」で空席をチェック。しかし既に4月下旬、いつもの「やまと号」は余裕で空いてますが、格安便はどれも満席。そして、出発5日前にキャンセル分と思われる“残1席”を発見、何とか往復分を確保できました。
ローソンのLoppiで発券手続き。同じ端末なのに2通りの手順(“各種料金支払い”と“JTB
HTAサービス”)があり、往路便はその一方にしか対応しておらず、当初予約番号が無いと言われて冷や汗。案内をもう少し親切にして欲しいです。
5月5日、往路は東京駅から「青春ドリーム京都・奈良号」(定刻:東京駅八重洲口20:50→JR奈良駅6:30)、東名・名神高速経由です。4列シートの夜行バスには初乗車。西日本JRバスのダブルデッカー車で、2階の通路側3B席。4列シートでも通路が狭く、つまり座席幅は一般的な観光バスより若干広めになっているようで、当初予想していた窮屈さをさほど感じませんでした。隣の人が“ヤセ型”だったのも幸いです。
東京駅を2分延発(20:52)、霞ヶ関から首都高に入り、22:20に東名足柄SAで10分休憩。23:40静岡IC、1:00三ケ日IC、2:59に多賀SAで2度目の下車休憩。3:15発車とささやくようなアナウンスがあったので、売店の方まで散歩。4:16京都東ICで名神高速を降り、4:45京都駅着。駅の手前で10分位時間調整してたのは何故? 大半がここで下車し、4:56発車。6:07にJR奈良駅へ23分早着。
奈良駅旧駅舎は移転保存の為の工事で柵に囲まれ、その南側の仮駅舎で「ICOCA」を購入。8月から「suica」との相互利用が開始されるので、使い残しも気にする必要はありません。
近鉄奈良駅へ移動。ちょっと猿沢池に寄り道すると、あ!植樹されてる〜!(→2年前の様子)
近鉄奈良から大和西大寺,橿原神宮前乗り換えで飛鳥へ。西大寺手前で、車窓左手に平城宮跡の朱雀門が見えます。
※近鉄奈良(2)657[快急・難波行]703(3)大和西大寺(1)712[急・橿原神宮前行]742(1)橿原神宮前(4)746[普・吉野行]752(1)飛鳥
飛鳥駅。朝の通学ラッシュもそろそろ終わる時間帯。窓口で入場券を買うと、『台紙は要りますか?』と駅員さん。おーっ!そんなんあるんですか! もちろん戴きます。4月4日の入場券と合わせれば、04-4-4&04-5-6記念になる、というわけ。硬券入場券への日付印も、西暦になってますね。
昨年9月から交通社会実験として、明日香周遊バス「かめバス」が運行されています。今年は、3/20〜5/31が約30分間隔、6/1〜9/17は約1時間間隔なので、徒歩と組み合わせて利用すると良いでしょう。
この周遊バスの1日フリー乗車券が650円(こども330円)で販売されており、3回も乗れば元が取れるから、観光パスポート「飛鳥王国」(100円)と合わせて、飛鳥駅前の観光案内所「飛鳥びとの館」(8:30開館)で買っておきます。
飛鳥駅のバス停も新しく立派なものになっていました。
飛鳥駅8:39発で飛鳥バス停へ。この周遊バス用の飛鳥バス停が、路線バス用のバス停の北側に新設されていました。
飛鳥バス停から歩いて森酒店=飛鳥北簡易郵便局へ。去年は旧様式だった100円の定額小為替は、現行様式になっていました。カップ酒「萬葉
飛鳥」も購入(220円)。
そのまま歩いて飛鳥資料館へ。入館料260円が、観光パスポート添付の割引券利用で230円に。小学生の課外授業団体がうるさいー。引率者も館内で児童を記念撮影。ゴールデンウィーク直後で児童も先生も気合が入らないから課外授業の形でお茶を濁す、ってところかな?
庭に何故か亀石が! その後ろにも、本来他所にあるべき石像が並んでいます。複製品で良ければ、ここで一通り見ることができるということですね。退館時にアンケートに答えたら、塑像頭部の絵はがきをくれました。でもあまり嬉しいデザインじゃないな。
周遊バスのバス停は、道路の向かいにある土産物店の前になります。
※石の話のついでに、昨年の訪問の際にページでは紹介しなかった石を2点。(写真は共に昨年のものです。)
1つ目が、石舞台古墳の約400m南方にある「マラ石」。はい、そのまんまでございます。
2つ目が、飛鳥坐神社にある「むすひの神石」。これはご丁寧にも、“セット品”ですね(笑)。
飛鳥資料館前10:24発の周遊バスに乗り、7分で万葉文化館西口に到着。やたら立派な建物で、その分入館料もお高い600円(割引券利用で540円)。受付に3人もいる必要は無いと思うが……。
展示館地下の一般展示室は、等身大の人形を用いた万葉世界の舞台セットが凝ってます。ボランティアの説明員がいたので、一通り案内をしてもらいました。万葉集に興味のある人には、おすすめの施設でしょう。自分は興味無いけど(ぉぃ)。やかもちさまって誰? 日本最古の貨幣とされる富本銭の本物が、発掘時の状態そのままに、一般展示室の床下に展示されています。
文化館外の売店で、地元黒大豆使用の発泡酒「飛鳥美人」を購入。350mlで500円。普通に美味しく飲めました。
バスの時間が合わず、歩いて岡寺へ。急坂がキツイです。自転車での登坂も無理なので、急坂の手前に駐輪場があります。入山料300円(割引券で240円)。境内は山の上の方まで、結構広め。個人的に寺でのお参りはしないので、見るだけ。
岡寺前12:39発(2分遅延で12:41発)の周遊バスに乗り、3分で河原下車。徒歩数分で橘寺。入山料350円(割引券で300円)。
小学生は本堂前で昼休みか? 境内には右善面・左悪面の「二面石」。
河原13:12発の周遊バスで健康福祉センターへ。ここ健康福祉センター「たちばな」にある「太子の湯」は、地元住人以外の人も800円で入浴でき、割引券を使えば500円の村内料金適用なので、ここだけで観光パスポート代100円の元が取れてしまいます。今回一番の楽しみで、昼食を含め2時間の滞在を予定。そろそろ歩き疲れてきたし、丁度良い頃合です。
が! 入口まで来て愕然、何と休館日!! 「たちばな」の公式サイトで“月曜休館・祝日の場合は翌日”ってとこまでは確認済みだったけど、その翌日も祝日だったから、今日まで繰り越された模様。だったら“祝日の場合は翌平日”って書いといてくれよ〜(泣)。自転車でやって来た、地元の方と思われるお爺さんも、“休館”の表示を見て残念そうに帰って行きました。こういうイレギュラーな休館の際には、事前の周知を徹底して欲しいです。
※帰宅後に調べたら、明日香村の公式サイト内に、営業カレンダーが載っていました。完全にこっちのチェック漏れなんだけど、何で「たちばな」のサイトには載せないかなー。
周遊バスの運転間隔が開く時間帯と重なり、トボトボと歩いて明日香村観光会館へ。特にめぼしいものも無く、トイレ休憩のみ。
観光会館近くの犬養万葉記念館。入館料300円(割引券で250円)。万葉故地巡礼の犬養孝氏に関する資料が集められています。そっち方面に関心の無い自分としては、喫茶コーナーでの昼食に期待していたのですが、空きスペースにテーブル置いただけで、メニューは簡単な飲み物しかありませんでした。
大阪大学万葉旅行200回記念貸切列車用ヘッドマークの展示が、唯一の収穫でしょうか。
腹も減ったので、石舞台古墳手前まで歩き、食堂「あすか野」で昼食。石舞台古墳入口前には小学生の大群が見えました。あれに巻き込まれたら観光どころではなくなってしまうな……。
石舞台14:42発の周遊バスで飛鳥路を後にします。夜行明け&歩き疲れで、眠ぅ〜。橿原神宮駅東口に15:06着。
駅東口駐輪場脇の地下道を通り、駅正面へ。歩いて10分位で橿原神宮に到着。駅は何度も通っているのに、橿原神宮への参拝は初。旅行安全お守りは無いようです。おみくじは200円だったので引きませんでした。
観光は一通り終了し、これから大阪市内へ向かいますが、難波に寄りたい所があるので、大和八木経由で行きます。
※橿原神宮前(2)1608[急・京都行]1613(6)大和八木(3)1615[急・上本町行]1647(4)鶴橋(3)1654[快急・難波行]1701(降)近鉄難波
さて、難波で向かうは南海駅に隣接する「なんばパークス」。ここの7階に、去年の秋にオープンした麺類のフードテーマパーク「大阪ヌードルシティー 〜浪花麺だらけ〜」があります。全国から10店舗が出店(一部は入れ替え制っぽい)、その中に、かの麺通団プレゼンツ「大阪麺通団」がエントリーしているので、表敬訪問しようという次第。混雑時は入場制限もあるらしいけど、この時間はどの店も閑古鳥が鳴いています。
まずは、「TVチャンピオン」で讃岐うどんを負かし、優勝を奪ったライバル稲庭うどん「稲庭養助」を偵察。“二味(ふたあじ)せいろ”840円。おぉ、細いのに歯ごたえがあって確かに美味いわ。でも量が物足りない上、これで不味かったら詐欺に思える高値設定は不満。「TVチャンピオン」では売上金額勝負だったから優勝できたようなものですからね。味の評価は値段に反比例します。
で、「大阪麺通団」。しょうゆ大が480円、あれ?! 東京麺通団より高くない!? ナムコにテナント料ぼられたか? 他に半熟玉子とゲソ天を食います。何と言うか、もぅ食い慣れてしまった感がありますな、麺通団は。それより、自分の舌はうどんと大根おろしの組み合わせがあまり好きではないらしいことを発見。
JR難波から天王寺に移動、奈良駅で買った「ICOCA」を初使用します。天王寺で降りる際、手元の「モノレールSuica」と同じ定期入れに入れて改札機にタッチしてみたら、当然ですが『ピー』と鳴ってエラーになりました。8月以降はどっち使うかな〜。
※JR難波(1)1917[普・奈良行]1923(15)天王寺
復路は、あべの橋から「カジュアル・ツインクル号」(定刻:あべの橋駅21:10→新宿駅西口6:51)、今度は名神・中央道経由です。今宵は多摩バスのハイデッカー車で、席は6A。普通の観光バス仕様に見えますが、リクライニングは深めになっているようです。
あべの橋バスステーションを定時発、まだ半数以上が空席。阿倍野〜湊町間は阪神高速経由でOCATを21:22発、まだ空席有り。湊町〜扇町間を再び阪神高速経由で、東梅田21:37着、21:43発。まだカーテンは空いたまま、名神高速黒丸PAでの休憩以降に閉めるとのこと。事前情報では途中休憩無しのはずだけど、あるなら嬉しいことです。南森町から阪神高速に入った後は、疲労による睡魔に襲われ、22:12に茨木付近で一度目が覚めた以外は、22:58の黒丸PA着まで寝てました。隣席の人もバスを降りたので、自分も外に出て体を伸ばします。
黒丸PA23:15発、カーテンを閉めて消灯。以降は運転手休憩による停車3回のみ。0:40屏風山PA、3:48諏訪湖SA、5:29談合坂SA。5:29八王子料金所、6:23初台で一般道へ。6:29に新宿高速バスターミナルへ22分早着。帰りは結構良く寝たけど、やはり尻が痛くなりますね。
カーテンを閉めた夜行高速バス車内では、現在地が分かり難くなります。そんな時は、ハイウェイラジオを聞いてみましょう。事前にポケットラジオを1620kHzに合わせておき、現在地が知りたくなったら電源オン、しばし待って放送エリアに入れば渋滞情報が聞けます。最後に地名を言ってくれるのがミソ。
以上で今年の飛鳥旅行は終了。もぅネタも出尽くした感が否めませんなぁ(苦笑)。
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( by KASHIWA )