「EXPERTCAD-1」のページでいろいろEXPERTCADをほめましたが、EXPERTCADも万能ではないのでどうしても投影図の作図には方法の工夫や、カスタマイズがないと作業がスムーズに進みません。
私がテクニカルイラスト作図で使用している「シンボル」「マクロ」など少しづつ紹介してみたいと思います。
Ver.7.04
現在使用しているEXPERTCADはVer.7.04で、7.02を使用していろいろ不具合をサポートセンターに問い合わせたところ、それではと送ってきたのが7.04でした。
7.04でも案配が悪いところがあり、マクロの中にうまく動かないものが出てきました。
いろいろ調べてみましたが不具合の発見は今のところ一カ所だけ見つけました。
マクロの角度入力で数値を入れてEnterキーを押すと数値がユーザー変数に入らないことが分かりました。数値の後スペースキーを押すのは変数に入るのですが・・・。
角度入力でなぜスペースではまずいかというと、作図画面からの角度プロットでなく、数値入力の場合ENTERキーが最後に押されたことを確認してジャンプするようにしてるのでスペースだと具合がわるいものですから。
以下がそのテストマクロです,お暇で7.04をお持ちの方はためしてみてください。
問い合わせをして1999/10/12 大塚商会さんからVer7.05を送ってもらいこれに対する問題は解決しました。
でもサポートは今回が最後になりそうです。
Ver.7.04 の不具合テストのマクロ
これを実行して数値を入力しても、ユーザー変数 #KA を見ると数値"0"になっている
Ver7.05では解決しているようです。
/* Ver.7.04 の不具合テスト */
/* 数値を入れて Enter を押しても数値はユーザー変数には入らない*/
/* 数値の後スペースキーを押した場合はユーザー変数に入る */
/* */
Begin;
#KA=^$(A,"角度 を入力");
echo (#KA);
End;
小物マクロその1 2要素調整
円弧線分などの2つの要素を半径"0"で"r"を連続して取る。
Ver6でこれを使用していたら Ver7で「2要素調整」コマンドができてしまった。
/* 半径0でRをとる。2つの要素の同時調整 */
BEGIN;
WHILE(1)
CMD(^S);
!P1=^$("線1を指定してください");
!P2=^$("線2を指定してください");
CMD(FILB 1 E !P1 !P2 0 ^S);
WEND;
*OWARI:
END;
小物マクロその2 特定番号の要素に向かって線分を引く
作ったときは必要があって作ったのとおもいますが、どうして作って何に使用したのかは本人も覚えていない
要素番号を聞いてくるので番号を入力する。その番号に該当する要素が存在すればそこに向かって線分を引く
/* 要素番号指定の要素位置設定 */
BEGIN;
CMD(^S);
*HAJIME:
#K=^$(I,"要素番号を入力してくれ!!");
#ENUM10=sinq(#K,"ER");
IF (#ENUM10==0) THEN GOTO *HAJIME; ENDIF;
CMD(MSTCNG #ER_L1 ^S);
SWITCH (#ER_F1)
CASE 2: /* 線 */
$ESTR="種類は 線"; BREAK;
CASE 4: /* 円 */
$ESTR="種類は 円"; BREAK;
CASE 5: /* 円弧 */
$ESTR="種類は 円弧"; BREAK;
CASE 6: /* 楕円 */
$ESTR="種類は 楕円"; BREAK;
CASE 7: /* 楕円弧 */
$ESTR="種類は 楕円弧"; BREAK;
CASE 9: /* 文字列 */
$ESTR="種類は 文字列"; BREAK;
CASE 21: /* シンボル */
$ESTR="種類は シンボル"; BREAK;
DEFAULT: /* その他 */
BREAK;
ENDSW;
Echo($ESTR);
GLINE((0,0),!ER_P1);
END;
テクニカルイラストの部屋にもどります。