FOR・RUM(代吾録)/NEWing(東北はね)
「とら」は『とらづな』で【とらなわ】から
1997/08/19 19:15
〔「とら」は『とらづな』で【とらなわ】から〕
「とらをとれ」と指示され,誰も虎を捕獲することではなく,立っている物を支える綱,とら綱=支線(ステー)のことをいっていて,仮支線を準備するのは業界では常識です。
業界の本,土木の本,建築の本等をめくってみると,とら綱=支線=ステーという語釈がありますが,語源・語誌について載せてはいないのです。
「足利時代に遡れば,支を『とら』と読む。干支(えと)の支で『支える』こと」と講釈してくれた雷門OBがいました。
成る程とはおもいましたが,解釈評価は,○(イッコウマル)としました。
建築や船の自然,事物等関係から狙い,方角の面からも展開してみました。
寅の方角にとった綱の『とら』は,どうやら方向がずれていたようでした。
解釈評価を,○(イッコウマル)から△(ミカクニン)へと後退させます。
しかし,フォーラム/談話室/テーマ・知識の泉/Q:トウザイナンボク,トウナンシャーペイ…/A:「指南無」の方面では方角講釈の役立ちました。
植木職人が『とらなわ』として使用し伝承している。とは,子の子テーマの文中に記しました。
然からば,『とらなわ』は,田藁(たわら→とぅら→とら)+縄(なわ)=田藁縄(とらなわ)と推測してみました。
解釈評価は,仮に,◎(ニコマル)とし,にこにこ顔で満足しています。
『とらづな』の語史は,『とらなわ』。と仮説を立ててみて,仮支線を張りながら『とら』の筋を探索していきます。(縄は綱より古代物と仮定)
虎は千里行って千里帰るといいますので,虎につられて2000里の辺りをみてくりゃ土産もあるでしょう。
『とら』のキクロモヨウは,縄があざなうがごとし。いまだ九合。