<模範演技:ムウ>
芸というものは。抱っこしたり一緒に遊んだり、という数あるコミュニュケーションのうちの1つであると思っています。
フェレットにとって苦痛にならないことを念頭に置いて気長にやってみて下さい。
慣れると、自分からおやつをおねだりをして「ごろん」や「たっち」をするようになります。
我が家のミクとムウは、注意を惹きたい時に「チョンチョン」と片手で膝を叩くことがあります。これは「お手」の延長だと思います。芸が意思表示の手段の1つとして定着したと思っています。
「お手」と言いながらフェレの手を、軽く持っておやつをあげる。
多分フェレは手に触れられるのを嫌って後ずさりするでしょう。
ここでの目的は、手に触れることを気にしなくさせることです。
利き手(ミクの場合は左手)を持ってあげると、後々に「お手」をさせるときにフェレもやりやすいと思います。
おやつを見せて「お手」と言いながら人の手を出し、フェレが手を乗せれば届くような形で、おやつをあげます。右の画像では、右手におやつ(大好物のキャットフード)を持っています。
この状態では、単におやつを取るための足場として、人の手にフェレ手を乗せているだけです。
これを繰り返していると、「お手」と「手を乗せる」と「おやつがもらえる」が結びついてきます。
右の画像のように、両手を乗せてもよしとします。
きれいな「お手」をめざします。例えば、両手をのせたら片手を払ったり、おやつを見せないで言葉とジェスチャーだけで「お手」をさせて、うまくできたら隠し持ったおやつをあげる、などのブラシアップです。
ここまでできれば、更に高度な芸に発展させてみましょう。「おかわり」です。
「おかわり」と言いながら、「お手」を教えた手とは反対の手を握っておやつをあげます。「お手」のステップ1と同じ要領です。
後は、同様にステップ2、ステップ3、とすすみます。
「お手」がある程度完成していないと混乱して逆効果です。混乱している様子が見られたら、「おかわり」はしばらく中断して時々試しにやってみる程度にします。
最初は、「お手」をさせて、次に必ず「おかわり」をさせるように芸の順番を固定した方が、混乱が少ないようです。つまり、「お手」と「おかわり」をペアにした芸に発展させるわけです。
「お手」と「おかわり」の順番を入れ替えたり、「お手」を2回続けてさせたりして、「お手」と「おかわり」の区別がつくように慣らしていきます。