W&B

(Weight and Balance)

ベルバラではなくて
  上腹いやウエバラです・・・・
    ごめん しらけたか・・・・・


飛行機は微妙なバランスで飛んでいます
このバランスが飛行機にいろいろな制限を付けます
今回は 飛行機の重さと重心位置のお話です


先ずは重さのお話です

飛行機は出来るだけ軽い方が飛ぶのに有利です
同じ飛行機でも 重さが1kg増えると 航続距離が5nm減ると言われます
また 重さが増えるとそれを支える構造も 強くしなくてはいけません
そると その構造のために更に重くなります

ですから飛行機の設計で 最も 注意が払われるのが自重です
それにも関わらず、何故か普通は飛行機が出来上がると
設計よりも重くなってしまうのです

パソコンを自作する時に 最初20万円以下と決めても
出来上がると343200円になってしまうのと 似ています

飛行機で意外に 盲点なのは
地上にいる飛行機の重さです
飛行機の重さは通常3本の足で支えます
前足にはほとんど主さがかかっていませんので
大体の重さは 主輪にかかります
ですから 主輪は頑丈になります

しかし 脚は 飛ぶためには全く不必要な物です
昔は 脚を離陸と同時に投棄してしまう飛行機もあったようですが

着陸を考えると 脚は常についていた方が 怪我が少ないでしょう
もし 離着陸に脚が不必要な飛行機や装置や方法を考えついたら
仕事をしなくても充分遊んで暮らせるだけのお金が手にはいるでしょう・・・・

ですから 飛行機の脚は
出来るだけ軽く作るために
必要最小限の強度しかありません
ちょっと無理をすると 簡単にこわれます

また 普通の飛行機は 離陸した時の重さでは
着陸出来ません
かなり軽くして 着陸しないと
脚が自分の重さに耐えきれずに
壊れてしまいます

ですから 離陸直後に忘れ物を思い出したとか
何かトラブルがあって直ぐに着陸したくても
簡単には着陸できません

そこで なんとかして身を軽くしなくてはいけません
普通はお客さんを 空中で下ろすわけにはいきませんので
普通は 燃料を捨てます

多分 私だけでしょうが
酸性雨の正体が 燃料ダンプだと私は信じてます・・・

さて、戦闘機には面白い話があります
最大全備重量が 最大離陸重量より重い機体が多くあります

簡単に言うと
沢山の爆弾やミサイルを搭載して飛べるんですが
離陸が出来ないんです・・・・・

おばかでしょう!

全部搭載して離陸しようとすると 
離陸姿勢が取れなかったり
離陸速度まで加速出来なかったり・・・・
脚が壊れたりします

多分一番の問題は 脚の破壊でしょう
飛行機が離陸のために加速していくと
当然足にかかる 力は増えてきます
すると 離陸速度で離陸姿勢をとる前に
足がボッキ・・・・・

では、どうするのでしょう
一番の解決策は、爆弾やミサイルをいっぱい積まないことです

ハードディスクが2.1Gありると
普通の人は100kぐらいは開けています
欲張りの人は 2.1Gめいっぱい入れて
アプリケイションが 不正な処理を・・・・で 突然死・・・・
大事なデーターがセイブ出来ないで
振り出しに戻れ!攻撃を受けて
計算機を蹴った経験がおありでしょう!
winの話ですが・・・・・
Macはこうならないのかな・・・・

えーっと 何のお話でしたか・・・
そー最大離陸重量です

簡単な回答は 武器を減らすです
それで戦争したくない人は
減らした武器を空中で補給ます
しかし、空中でミサイルや爆弾を搭載するのは
かなり力がいりますし
まだ世界中で成功した人を聞きません・・・

その上 これから戦争しようと思ってるのに
爆弾やミサイルをの数を減らして飛ぶ訳にはいきません
ではどうするのでしょう

燃料を抜きます
武器を全て搭載して 最大離陸重量になるまで燃料を入れます
普通は、最大搭載燃料の半分ぐらいは入ります
これなら 最大武装で離陸出来ます

でもこれでは戦場まで行けません
ですから空中給油が必要なんです

一般の方は空中給油は
航続距離を稼ぐための手段とお考えでしょうが
戦闘機に於いては、戦争するために不可欠の手順なのです
空中給油無くては 戦闘機の最大能力は発揮出来ないのです

もし 現在PCパイロットで 最大搭載形態で戦闘している
お方がおられましたら その辺も考えてミッションを組み立て直して下さい

残念ながら 我が国には空中給油機がありません
ですから 永遠に 我が国の戦闘機は最大能力を発揮できないのです・・・
もったいない・・・


次にCGです 
コンピュータ グラフィックスではなくて
センター オブ グラビティー 重量重心です

模型飛行機をやられ方はご存じでしょうが
空力中心と重量重心の位置が
飛行機と自動車を区分します

飛行機の重心位置は 通常翼中央から翼の幅四半分ぐらい前にあります
翼全体から見ると前から25%ぐらいの所です
これから前後数%が普通の飛行機の重心許容範囲です

飛行機の翼はいろいろの大きさがありますが
B4でも平均翼弦長は10mぐらいです
その中で重心位置は10%程度の移動がOKですので
重心移動は 1m程度許されます 多分・・・
私は、B4知りませんので 民間機はこの辺にして

戦闘機では 同じ10%でも
翼の幅が小さいので
重心移動可能幅は 数十センチです

これを外れると 離陸や着陸が出来なかったり
飛行中突然 コントロールが利かなくなったりします

ですから 重心位置は 想像以上に重要なです・・・
重心位置を外れた飛行機は 飛べません

ですから 単なる翼を持った自動車なんです