かあかが大切にしていたバスタオル
お庭で拾っちゃたんだ
なんとかっちゅう横文字が書いてあった
それもお洗濯した後だったから
いい匂いがしたんだ
ぼくは、かみかみ大好き
パパのあし
かあかのスカート
くんのおもちゃ
ねえねのおてて
なんでもかみかみしちゃうんだ
とくにひらひらする物大好き
バスタオル最高に好き
目の前でひらひらさせられると
思わず飛びついちゃって
ガオガオ振り回しちゃうんだ
だからかあかのバスタオルもガオガオしちゃったんだ
1時間ぐらい遊んだかな
じゅうぶんバスタオル君をこらしめたので
そのままお庭にほっぽっておいたんだ
そんなことは、すっかり忘れて
お昼寝してると
かあかの悲鳴
かあかを助けなくっちゃと思って
すっとんで行ったんだ
するとかあかは、泥だらけでぼろぼろになった
バスタオルを持って
すごい顔で立っていました
状況極めて我に不利
「ぼくじゃないもん」ってゆう顔したけど
だめだった
なぜなら、バスタオルにはぼくの歯と赤い血が付いていて
ぼくの口からは血が出てるんです
その上、あんよのマークまで付いちゃてるんです
それ以来、最高級のバスタオルは
ぼくの歯抜き用として
活躍することになったのです
お座り強化週間終わりました
くんのおかげで、ちょっとは出来るようになりました
でも、パパの前では出来ないんです
すぐぴょんぴょん跳ねちゃうんです
だからパパは
「おまえの頭は、ぶたの耳乗せか」
「のーみそ 入ってないんじゃない」と言いました
ぼくの耳はぶたの耳じゃないのに
そしてまた1週間
お座り強化週間は延長されました
たまにはぼくも役に立つんだ
いつものようにお庭で
こらしめる相手を捜していると
長いやつを見つけました
くんくんしても動きません
ガブッと噛んでやりました
すると中からだいすきなお水が出てきました
結構面白いし
歯ごたえもあって
のどの乾きもいやせるので
めちゃくちゃ噛みついてやりました
次の日曜日
芝生にお水をまいていたパパが
「おーーーっ、これは便利だ」
「途中の芝生にお水まかなくてもいいじゃん」
はじめて、ほめられちゃいました
でも次の日から
ぼくがこらしめてやった長いやつは
少し短くなって
ぼくの届かない所に上げられてしまいました
ぼくは外耳炎と言われました
もう直ったんですが
治療の最中にパパが
「おまえの耳はでっかくて、下がってるから外耳炎になっちゃうんだ」
「こうやって、上に立ってれば、外耳炎にもならないだろうに」と
ぼくのおみみを、立てました
そしてぼくの顔を見て
「コーギーと同じ顔じゃん」
そしてみんなを呼んで
「ほら、こうなるとコーギーじゃん」
家族中に、自分の発見を宣伝しました
その上
「多分コーギーは外耳炎にはならないぞ」
と、自分の理論を長々解説しました
どなたか、この理論を覆す事実を教えて下さい