地獄の夏休み


お電話


おばーちゃんから 電話です

「今日みんなで 帰ってくるの?」
「いえ まだです・・・・・ 」
「えーー マックの場所も作ったのに・・・・・」

密かに 今年は 帰省さぼろうと 思っていた かもねぎ一家は 先制パンチをくらいました
どうも 今年も帰省しなくては いけないみたいです

まあ 名古屋から東京方面へ ですので それほどの混雑は無いでしょうが
おばーちゃんちは 海の近くなので
あの辺は 全く 車動けないのが 心配です

真夜中にでも 帰省しようかしら・・・・・

車改造


パパの 車は 4駆のワゴン車です
3列目の 座席が 一度も使わないのに いつもじゃまです
そこで 改造開始

3列目の座席を 取り外して
ぼくの 場所の確保です

でも それならば 3列目の座席を出して ぼくを座らせてくれれば いいのに!
安全ベルトも してあげるのに

さーて 出発!?


あれー?
かあかと ねえねと くん だけが 
いかにも 田舎のおばーちゃんちに 行く格好で 出発です
パパと ぼくは 普段着です・・・・
なんか おかしい!

でも みんなで 車に乗って しゅっぱーーーーつ!
ワクワク・ワクワク・・・・・・

3分後停車
あれー? 駅だ!

かあかと ねえねと くんだけが 電車に!
ぼくとパパは?
えーーー お留守番?
パパは どうでもいいけど ぼくは?

結局 パパとぼくは おうちに帰りました

地獄の夏休み!


閑散とした おうちには パパとぼくだけ!
パパは 夏休み恒例の 日曜大工さん
ぼくは 暑くて ハアハア ハアハア・・・・・・・

これだけなら まだ 我慢できるけど
あまりにも パパ 暇なもんだから
ぼくに 新芸を 教え込もうと ホームセンターで ジャーキーを大量に購入
新芸講座が 始まりました

芸の名称は「新型 待て!」です

夏休み特別講座 1


「夏休みに 特別講座受けるのは 高いんだぞ!」と 訳の分かんない事を言いながら
パパは 訓練を始めました
そんなに暇なら ウッドデッキを完成させればいいのに・・・

訓練の目標は ぼくの身体のどこかに ジャーキーを置いて 
「待て」が 出来るように なることです
TVで 鼻の上に ビスケット置いたまま 「待て」している WANを放送したのが 悪いんです

最初は ぼくにも 「鼻の上 ジャーキー 待て」を 教えようと パパ頑張りました
でも だめに 決まっていました
鼻の上にある ジャーキーを 「待て」出来るわけが ないじゃないですか ぼくに!
直ぐに パク!

1日目 終了

夏休み特別講座 2


次の日は 「鼻の穴 ジャーキー 待て」です
この芸は 以前に ねえねが 挑戦して 失敗した 芸です

ジャーキーを ぼくの鼻の穴に突っ込んで 待て しなくては いけないのです
なんと 残酷な芸なのでしょう
その上 直ぐには 食べれないし・・・・・・
それに 苦しいし・・・・

さすがの パパも 1時間ほどで あきらめました
だって うまく 刺さらないんです ジャーキーが鼻に・・・
刺そうとすると ぼくが パクって 食べちゃうからです

これで 2日目 終了

夏休み特別講座 3


3日目 
もうぼくは パパに 「のーなし わんこ」って 呼ばれ始めてました
本当は 訓練の仕方が悪いのに!

今日は 「お手」からです
これは 簡単 得意技!
何も 言われなくても 何か食べたいと すぐに 「お手」だもん!

パパは お手した ぼくの指に ジャーキー挟みました
食べようと 思ったら 「待てっ!」
「ずーーと 待て」です
ぼく 偉い子だから お手したまま 「待て」です

「よし!」 
さあ 食べれる!
でも その時には もう 指に ジャーキー挟まれてるのを 忘れて
その辺を きょろきょろ どこかにジャーキーあったはずなのに!

これの繰り返しで 約30分後 完全マスター
「新芸 指の間ジャーキー 待て」完成です
これで TVに出られないでしょうか・・・・・・・・・・・

早く みんな 帰ってこないかなーーーー
この 新芸 見せて上げるのに・・・・・・・