Abbreviation


略語
日本人は特に得意です
英単語でも勝手に日本略語を作ってしまいます
だから米国人のパイロットには通じないんです


最近の航空機は、やたらに略語が多く使われています
特にF−2は略語の固まりです

多分フルネームを使っているシステムは無いでしょう
MFDとかPFLとかMPCDとか
その上
話の中でMFDのMFLとPFLの関係についてとか
UFCのICPとIKPの差についてとか
何のことか全く分かりません

また、他機で同じ様なものを搭載していても
この機では用語が違っていたり
他機の用語そのものが
メーカーの商品名であるために使えなかったりします

たとえば通常は推力増強装置を
F−4ではアフターバーナーと言います
でもF−15ではオーギュメンター
T−2ではリヒータ
みんな同じ物です
A/Bでいいじゃないですか

でも
GEはアフターバーナー
p&wはオーギュメンター
R&Rはリヒータなのです
ちなみにF2はGEのエンジンなのでアフターバーナーでOKです

同じ航空自衛隊で使うものなのに
名称が機種により異なります
メーカーによりでしょうか

その上略語は通常3〜4文字なので
同じ呼び方でも、他機では全く異なる意味の事があります
もっとひどいのが
F−15ではTWSなる全く異なった2つの物を積んでます
どっちのTWSの話なのか良く聞かなくては分かりません

また、略語をアルファベットどおり発音してくれればいいのですが
時として略語なのに、単語のように読む場合があります
多分ある時に誰かが
偶然続けて読んでしまって
それが慣習化してしまったものもでしょう

何しろ読み方に規則性が無いのです
飛行マニュアルの中もすべてが略語です
慣れるまでは略語集を横に置いて
勉強しなくてはんりません

TMSがティーエムエスだと思っていると
実はティーモスだったり
DMSがディーモスだったりします
略語集には発音までは記載されていません

NWSはエヌダブリュエスだけど
他機では単にステアリングと呼んでいます

SAIも何か最新電子戦の装置かと思うと
実は単なるスタンバイAIだったりします。

そろそろ、航空業界も略語の統一が必要だろうと感じます