悪ガキのお話


悪ガキ1号は通称「ねえね」小学校6年生
悪ガキ2号は通称「くん」小学校3年生
共に、元気な悪ガキです

ねえねは、ぼくがこのおうちに来るきっかけを作ってくれた人です
そしてお嫁に行くときには、絶対に連れていくと言っています

くんは、ぼくにしつこく「お座り」を教えてくれる本当の悪ガキです
自分では、かあかに、「食事中は座っていなさい」と言われても
そこらじゅううろうろして止まることないのに・・・・・・
先ず、自分でお座り出来るようになってからにして欲しいものです

では先ず「ねえね」のお話です
ねえねは本当にWANが好きなんです
道でどんなWANを見ても触らずにはいられないんです
だから、なんとしても自分が自由に触れるWANが欲しかったのです

隣の太郎君
裏のマリちゃん
近所のゴマちゃん etc
みんな大好きです
特におうちの前を毎日通る
コーギーのともちゃんは大のお気に入りです

「お散歩もする」
「ご飯もあげる」
「うんちゃんの世話もする」
「お躾けもちゃんとする」
「お勉強もする」
「とっても、いい子する」
「くんを、いじめない」
「だからWAN欲しい」
お決まりのコースです
答えは得意の「結婚したら、そうしなさい」

これは、遺伝だな
かあかの・・・・

ぼくが来た日は、ねえねは学校でした
お昼に学校から帰ってくると
今まで閉めたことのない駐車場のゲートが閉まってました
変だなと思いましたが、それ以上考えませんでした
家に近づくと
パパとかあかが、玄関の前でニコニコ
極めて変な雰囲気
足下を見ると
「うんころ虫」
まだ黒毛虫状態
ねえねは直ぐに抱き上げて
今にもぼくをなめそうな状況
こんなにねえねが喜んだ姿は、パパは初めて見ました

遅れること約2分
くんの姿が見えました
いつものように石を蹴りながらの下校です
どうして一緒に帰ってこないのか不思議でした
ねえねは、大声でくんを呼びました
「くん!!WANちゃん」
すると約50m、くんは全力疾走
なんだあいつも走れるんじゃないか
いつものたのたしてるくせに
パパの感想でした

この日以降、くんとねえねは毎日一緒に帰ってくるようになりました
それも駆け足で

次は悪ガキ2号の「くん」のお話です
「くん」は自分のこと「くん」といいます
だからみんなから「くん」と呼ばれます
だから、かあかの実家のお母さんは
「くん」の事「くん君」と呼びます

くんの趣味は、虫集め
どんな虫でも持って帰ってきます
特に、芋虫関係は得意です
学校の帰りには、必ず芋虫を持っています
だから、カモネギ家は芋虫だらけです
パパが大事にしてた、ミカンの木も
ハゲハゲです

そんなくんの趣味が変わりました
ぼくに「お座り」を教えることです
目を合わせれば「お座り!!」
昼寝してても突然「お座り」
ご飯を食べていても「お座り」
ぼくは自分の名前が「お座り君」になったんじゃないかと
誤解しそうです

なにしろパパから今週は「お座り週間」
何があっても「お座り」を教えること
と、パパから命ぜられてるんです
来週は「お手週間」だそうです

ぼくが今出来るワザは
ご飯の「まて」「よし」だけです
でもじっとは待てないんです
後ろ足がどうしても飛び跳ねちゃうんです
だからパパは、早くぼくに「お座りまて」を教えたいんです

ところで、そんなくんも嬉しいことがありました
かあかに、「くんはマックよりもかしこいじゃん」と言われたことです
「くんは、ちゃんと自分でうんちゃんできるもんねー」と
本気でくんは、喜びました
なんでもほめられると嬉しいものです

そうです、まだぼくは、うんちゃんちゃんと出来ないんです
パパ製作のウッドデッキの上でしちゃうんです
隣の空き地でしなさいと教えられているんですが
だめなんです
空き地に行くと、嬉しくてはね回っているうちに
うんちゃんするの忘れちゃうんです
そのうち疲れて、自分で帰っちゃうんです
おうちに帰って、我に返ると
うんちゃんがしたくなって出ちゃうんです
だから今の成功確立は70%ぐらいなんです

これでは、まだ当分「うんころ虫」と呼ばれそうです
でもちっちは、ちっちシーツの上でちゃんと出来るんです
これはほぼ90%位の確立です
残りの10%は当然みんなが見ていないときに
3畳ほどのウッドデッキの上です

でも最近は体が大きくなって
前足はシーツの上なんだけど
大事な部分は外にあって
結局デッキの上になっちゃうんです
どうして大きなWAN用のトイレはないんでしょうか
このままだとパンパースをはかされそうです
早く覚えないと
また、くんにばかにされます


悪ガキ同盟は、常にけんかしてました
TVのチャンネル争い
おかずの量
鉛筆の長さ
かあかの奪い合い
何があっても、喧嘩の種になります
毎日喧嘩の材料を探していた日々でした

ところがぼくが来てからは
全く喧嘩しなくなったそうです
ぼくも役に立ってるんだと
誇らしく思います

そればかりか、2人が協力して物事をやるようになったそうです
くんがぼくを押さえてる間にねえねがぼくのうんちゃんの始末をしたり
ねえねがぼくと遊んでるときに、くんがお水を代えたり
昨日の敵は今日の友
孫子の兵法?

でも、かあかは「どうせ直ぐ元にもどるわよ」と
冷静に観察しています
なにしろ、かあかの子供ですから
遺伝?

かあかも、昔の自分を見ている様だそうです