Cock Pit


文字通り 鶏小屋です
最近 ヨーロッパでは 養鶏場の 鶏小屋の大きさを
大きくしなくてはいけない 法律が出来たようですが・・・・・・

戦闘機のコックピットは 一向に 改善されません

戦闘機のコックピットは 無駄がありません
最も機能的に設計された 空間の一つでしょう

それ故
この中に長時間 閉じこめられるのは あまり 気分の良い物ではありません


戦闘機の操縦席は通常 1座席です
F−4やF−14のように 2座席の物もありますが
ほとんどが 単座席です

入り方は 機体に内蔵されている はしごか 
整備員さんが取り付けてくれる タラップを利用します
通常戦闘機の コックピットは 地上から 2〜3mぐらいの所にありますので
簡単には 乗り込めません

コックピットに入るには 通常 上から入ります
横に ドアとかは 付いていません
キャノピーが 開いていれば そのまま入れますが
開いていないときは その辺にスイッチかボタンがありますので 
適当に押して 開けます

キャノピースイッチは通常 飛行機に電源が入っていなくとも
これだけは作動するようになっています
さもないと コックピットに入れませんから・・・・・

F−104以外は 飛行機の左側から入ります
理由は・・・・・・ よく分かりません

先ず 右足を 座席の上に置きます
左手を 前方風防の上に 沿えて
左足も 座席の上に置きます

完全に 座席の上に 立った感じです
そこで 床に 足を下ろしながら
ゆっくり 座席に 座ります

座席に 座ったなら
座席の下に搭載されている サバイバルキットと ハーネスをつなぎます
次に シートベルトをしめて 
最後に ハーネスとパラシュートをつなぎます
F−1はパラシュート 自分でしょっていくので その必要はありません

F−4やT−4は 足もげ防止装置も 装着します

これで 着席完了

ヘルメットをかぶって マスクをはめて バイザーを下げれば 誰でも戦闘機乗りに見えます


コックピットに 入ったら
コックピット内を見渡します

先ず 座席の直ぐ前に操縦桿があります
飛行機によっては 座席の右にある物もありますが
形は ほぼ同じですので すぐに分かるでしょう

左には スロットルがあります
これは 車のアクセルみたいな物です
これを前に出せば エンジン出力が上がります

コックピット前方には 計器板があって 沢山のメーター類があります
メーター類の配列は ほぼ決まっていて
中央に 姿勢指示器 その下に水平位置指示器
左側に 速度関係の計器
右側には 高度関係の計器 と エンジン計器が配列されています
そのほかに 武器関係やECM関係の 表示器などが 並んでいます

F−2になると これらほとんどが CRT表示になっていますので
電源が入っていない 機体は 大きなブラウン管が 並んでいるだけです

左右のコンソールを 見ると 沢山のスイッチが並んでいます
F−15では スイッチの数だけで 100以上と 言われています

また最近の飛行機は HUDが搭載されているので
コックピットの正面に 大きなガラスが設置されています
ここには 飛行や戦闘に必要な情報が ほとんど表示され
計器類を見る必要がありません

古典的な コックピットは 全体が黒色で 照明は 赤が 基本でしたが
最近は 灰色に白色照明となっています
また CRT形式のコックピットは 沢山の色を表示に使いますので
夜間は とてもカラフルになります

コックピットから外を見ると
目の前には 大きなレドームがあって
前方視界はあまり 良くはありません
左右の視界は コックピットがかなりの部分 カラス張りですので
自分の真下付近まで 視認できます
後ろを振り向くと 自分の主翼や 垂直尾翼が見えます
当然上方は 妨げる物が全くありませんので 丸見えです
夜間 お星様の観測には 最良です


それでは コックピットからの 降り方です
入ってきたのと 逆ですが

必ず シートのアーミングのセイフを確認しましょう
もし 何らかの刺激で パラシュートをはずした瞬間に 射出されると 命はありません

先ず 身体と座席をつなげている物を はずします
マスクとヘルメットをはずして 整備員さんに渡します

これで やわら立てば コックピットから離れられます

通常は Gホースやサバイバルキットのクリップを 外すのを忘れて
立った瞬間に また座席に引き戻されます
その時は 何も無かった振りをして それを外せば 外から見ている人には 分からないので
かっこいいままで いられます

もし 仮に どこか民間飛行場に着陸してしまった場合には
戦闘機用のタラップとか ありませんので
自力で 飛行機から降りなくてはいけません

その際には 整備員の支援は全く受けられませんので
通常手順とは 違ってきます

座席と自分を 離すのは同じです
ヘルメットを外しても 持ってくれる人がいませんので
そのあたりに置きます
しかし 戦闘機には そんな場所ありませんので
フレームに掛けるか
射出座席の 頭の部分に置きましょう

次に 飛行機からの 降り方です
F−1には 全く降りる装置がありませんので
コックピットの横に ぶら下がる様に 降りなくてはいけません
まあ 2mぐらいなので ぶら下がれば なんとか 降りれそうです
どうやって ぶら下がりの姿勢にするかは 疑問ですが・・・

F−4やF−15には 搭載型階段が 付いていますので これを利用します
このラダーの出し方は ちょっと こつが必要です

   F−4やF−15の コックピットの左側に 黒い線が書いてあります
   右側には ありません
   この 2本の 黒い線が 大切なのです
   これな無くては 飛行機から 降りれません
   
   先ず 左足を 向かって左の線にそって 下ろします
   すると そこに 外板がへこんで ステップが出現します
   次に 右足を 右側の黒い線にそって下ろします
   すると そこも へっこんで ステップが できます
   それと同時に 機体下方に ラダーが 出現します

この際 両手は しっかり コックピット横を 持っていなくては いけません
これで 簡単に 飛行機から 降りることができます

乗る時にも 便利ですが
その際には 最大の 欠点が・・・・・・・
それは 自分で そのステップをしまえないので
出したまま 飛ばなくては いけないことです

この際の制限速度は F−4で400kts F−15は 不明ですが 同じ様な物でしょう
まあ 風圧で曲がっても 特に飛行には支障は無いでしょうが・・・・・

ちなみに F−2には 飛行機から降りるために 簡単な縄ばしごが装備されています  


お話が 飛行機からの 乗り降りになってしまいました
次回は もう少し コックピットの中身につて お話ししましょう