Accident


今回は
ちょっと まじめに 上空での Accidentです


飛行機は 機械です
それも 沢山の部品の集まりです
いつかは どれかが 壊れます

まあ 飛行中には 壊れないように 整備や点検をしていますが
これで 完全に 飛行中安全が 確保されているわけでは ありません

また 飛行中 鳥にぶつかったり 雷に遭遇するような 
事前点検では 発見できない ACCIDENTも あります

ですから 飛行中は 細心の注意が必要です
なぜならば 起きた事象に 正確に対応しなくては
命が いくつあっても 足りないからです


飛行機で 一番怖いのが
操縦系統の 故障です
いくら 操縦がうまくても 飛行機が思うように 動かなくては どうにもなりません
特に 最近の飛行機は 安定性が 強くないので
ちょっとした 故障が 墜落に つながります

次は
降着系統です
これが 上空で壊れると 着陸出来ません
永遠に飛んでいないと いけなくなります
降着系統は 飛ぶには 全く必要ない物ですが
とても 大事な 装置なのです

次は 発動機でしょうか
エンジンが 止まると グライダーと違って
飛行機は 長い時間飛べません
せいぜい 数分です
この間に エンジン再始動が出来なければ 飛行機を捨てることになります
まあ 最近の飛行機のは 複数のエンジンがついていて
1つでも 回っていれば 飛べるような 設計ですので
単に 止まってしまっても 問題は それほどでも 無いかも知れません

しかし 一番の問題は 火災です
エンジンは 常に 火がついています
この火が 漏れると 大騒ぎです
消す方法が ありません
エンジンを止めて 運が良ければ 火災も鎮火する可能性もありますが
すでに 機体に 延焼している場合は 瞬時に 爆発です
ですから エンジンの数は 少ない方が 安全なのかもしれません

まあ この3つ
   1 操縦系統
   2 降着系統
   3 原動機系統
これらに かんする 故障以外は
かなり 時間的余裕もありますし 
飛行機にとっては 致命的でないので それなりの対処をすれば
安全に 降りられるでしょう

緊急事態に於いて パイロットがすべきことは

  1. MAINTAIN AIRCRAFT CONTROL
  2. ANALYZE THE SITUATION AND TAKE PROPER ACTION
  3. LAND AS THE SITUATION DICTATES
    1. LAND AS SOON AS POSSIBLE
    2. LAND AS SOON AS PRACTICAL

と なっています

要するに 先ず飛行機を 操縦しなさい
そして 状況を正確に判断して 適正な対処をしなさい
その上で 状況に合った 着陸をしなさい
と 言っています


まあ 海軍さんや 陸軍さんや 民間機の マニュアルには ちょっと違った書き方をしてありますが
まあ 同じ様な物と 考えて良いでしょう


では 実際の 飛行中を想定して お話ししましょう

通常 飛行機の異常は マスターコーションライトの 点滅で パイロットに知らされます
最近の飛行機では これと同時に 音声も 出ます
女性の声で 「右エンジン火事ですよ〜」って 具合です

まあ あまり 緊急性のない物は マスターコーションの 点滅だけですが
そこで パイロットは コーションパネルを見ます
機種によっては 名称が異なりますが
まあ 警報ランプがまとめて ついているところを 見ます

すると 何が おかしくなったかを ランプの点灯で教えてくれます
まあ 車も 同じですね
OILの警報灯とか 半ドアの警報灯とか 同じ様な物です
ただし その数は 50を越えるでしょう

おかしな 部分がこれで 分かります
今度は これに関する 計器があれば それを見ます

たとえば コーションパネルを見たら 「OIL LOW」であったら
OILの 圧力計を見ます
すると 多分 圧力が 下がって行くところか もしくは かなり 低い値を示しているはずです

これで 多分 OIL系統が おかしいことが パイロットに知らされます
そこで 今度は 手順書にある 手順を 実行するわけです

これは 最も簡単な 状況の一つです

現実は こうは簡単に 行かないのが 常です
日頃の行いが 悪いせいでしょうか・・・・・・

同じように マスターコーションが 点灯して
パネルを見ると「OIL LOW」
そこで OILの圧力計を 見ると 正常指示
さて どうした物でしょう

これからは その飛行機に対する 知識の差が出ます
どこか 正常でないのは 確かです

ここで OIL圧力計と コーションパネルの関係を 考えます
各の センサーの位置や その作動原理を 思い出します
もし 計器とコーションが1つの センサーから出ていれば
飛行機は 異常でさらに
計器かコーションパネルの 故障かもしれません

もし センサーが 別の所にあったり
その センス方法が違えば
また 状況は ころっと 変わります

これだと
少なくとも そのセンサー付近は 異常なのです

また別に
もしかすると たんなる 警報系統の故障かも知れません

こう考えていくと 何が本当で 何が嘘なのかを 考えて判断しなくては
正確な 手順を実施することは 出来ません

この間も 一番重要なのは 飛行機の操縦です
人間は 1つの事に 集中すると 大事なことを忘れがちです
状況判断 しているうちに 飛行機が 落ちたり
山にぶつかったのでは 全く意味がありません
意外に 実際は このような事が 起きているのですが・・・・・・

なにしろ このように 本当は 何が故障なのかを 正確に判断しなくてはいけません
ここで 間違えると
状況は さらに悪化して 取り返しがつかなくなります

また 状況は 設計者が考えて いなかった 事象も引き起こします
こうなると もう マニュアルには 書いてありません
マニュアルには 考えられる 代表的 事象の対処要領しか 記載されていません

ですから 上空で 発生する 事象は 全ての知識を動員して
適切であろう その時の事象に会う 対処を 要求されます

ちょっと 文書が 意味不明ですね
要するに マニュアルには 書いてない 状況になることが 多々あるという事です

また 複数の不具合が 同時に発生する場合も あります
こうなると 完全に 応用動作です


緊急事態に 対する お話は いくらでもあります
しかし 永遠に続いて きりがありませんので 今回はこの辺で・・・・・・

パイロットは 飛行機を操縦する人です
でも 内容は 飛行機の監視員なのです

だからこそ 
パイロットが 一番嫌う 故障は
警報系統の 故障なのです

最後に 笑い話を 1つ!

飛行機が 火災になる確率よりも 
火災警報が誤報する 確率が高いのは どうしてなのでしょう・・・・・・・・・・・・