番号 99E-001 送信日 99/07/01 差出人 近藤 直門
件名 愛科教メーリングリストの投稿の仕方(再)
近藤です
メーリングリストへの投稿の仕方がまだ徹底してないようですので再度連絡です。
<発信>
全員にメールを発信するにはakkn@cosmo21.net宛にメールを出します。すでに、愛科教あてのメールの宛先をメールソフト側で指定してあって、従来のように全員のアドレスをコンマでくくって登録してある方は設定を変更するか、akkn@cosmo21.netとそのつど宛先を入力してください。
メーリングリストのアドレスにだされたメールはメーリングリストのサーバーから登録されている全員のところに配信されます。そのとき、サーバー側で自動的にサブジェクトにメーリングリスト名と連番をつけてくれます。
<返信>
メールをもらった人はそのまま返信の操作をすれば自動的にメーリングリスト当てに返信されます(発信者にではなく)。したがって、もし全員にではなく、発信者にのみメールを返したいときは発信者のメールアドレスを確認して宛先を入れ直す必要があります。
発信者のアドレスはメールの頭に着いてくるヘッダーをみればわかります。利用しているメールソフトによってじゃっkんの違いがあるかもしれませんが、次は私からのakkn20のメールについていたヘッダーです。
Mailing-List:
contact akkn-help@cosmo21.net; run by ezmlm + TAM patch
Precedence:
bulk
X-No-Archive: yes
Reply-to: akkn@cosmo21.net
Delivered-To: mailing
list akkn@cosmo21.net
Message-Id:
<199906110945.SAA00552@sn.schoolnet.or.jp>
Date: Fri, 11 Jun 1999
18:40:20 +0900
To: akkn@cosmo21.net
From: nkondo@schoolnet.or.jp (Naoto
Kondo)
X-Sender: nkondo@sn.schoolnet.or.jp
Subject: [akkn 10] Re:
加藤さんからメール
X-Mailer: Eudora-J(1.3.8.8r6-J16)
Content-Type: Text/Plain;
charset=iso-2022-jp
X-UIDL:
b8f03a9ef033707bdb336602d68754c3
このメールにそのまま返信操作をすると発信者ではな
くReply-to:
akkn@cosmo21.netakkn@cosmo21.net
つまりメーリングリストに返信されます。
個人的に発信者に返信するにはFrom:行のFrom:
nkondo@schoolnet.or.jp (Naoto
Kondo)をみます。
メーリングリスト当ての発信がうまくいかない方は近藤までご連絡ください。このメールが着いた方はすくなくともメーリングリストのサーバーにはアドレスが正しく登録された方です。うまくいかないときは次の点を確認してください。
宛先が間違ってないか。 cosmo21
の o はアルファベットの o
です。
登録されたメールアドレスから発信しているか。
登録されて以外のメールアドレスから発信するとメーリングリスト側のサーバーから拒否されます。複数のアドレスを利用されている場合は注意してください。
なお、メーリングリストではなく、個人的にメーリングリストのメンバーにメールを送る場合は従来のようにコンマで区切ってアドレスをならべて送信してください。このときはサブジェクトにakkn
10のような連番はつきません。
番号 99E-002 送信日 99/07/01 差出人 Re:山岡 世司郎
件名 Re:山岡さんの抵抗の問題
山岡です。
船橋さん,田中さんご意見ありがとうございます。
私も最初は数列の極限で解こうとしましたが,極限の式がうまく作れませんでした。万歳して,質問者に解を聞いたところ,以下の通り。
○−○−○−○−○−○−
| | | | | |
○−○−○−○−○−○−
| | | | | |
○−○−◎−◎−○−○−
| | | | | |
○−○−○−○−○−○−
| | | | | |
○−○−○−○−○−○−
左の◎をA点,右の◎をB点とします。今,A点へ1Aを流し込み,無限のかなたで吸い込む図を考えます。すると対称性からA点周りの4つの抵抗には1/4Aずつ外向きに流れるはずです。
○−○−○−○−○−○−
| | | | | |
○−○−○−○−○−○−
| | | | | |
○−○−◎−○−○−○−(A点へ1A流し込む)
| | | | | |
○−○−○−○−○−○−
| | | |
| |
○−○−○−○−○−○−
次に,B点から1Aを吸い込み,無限のかなたから電流を流し込む図を考えます。すると対称性からB点周りの4つの抵抗には1/4AずつB点向きに流れるはずです。
○−○−○−○−○−○−
|
| | | | |
○−○−○−○−○−○−
| | | | |
|
○−○−○−◎−○−○−(B点から1A吸い込む)
| | | | |
|
○−○−○−○−○−○−
| | | | |
|
○−○−○−○−○−○−
二つの図を重ね合わせると,無限のかなたでは,流し込みと吸い込みが打ち消して0,AB間は,1/4A+1/4Aで1/2A流れることになります。よってAB間の電位差は1/2V。結局,1A流れているAB間の電位差が1/2Vだから,AB間の抵抗は1/2Ω。
いつも最初に,2点間に電位差を与えたらどうなる,という視点で考えてしまうのですが,電流を仮定する,という考え方は思いつきませんでした。
いろんな見方が必要ですね。
番号 99E-003 送信日 99/07/02 差出人 近藤 直門
件名 メーリングリストに投稿できない件について
近藤です
愛科教のメーリングリストにうまくメールが出せないという問題が林さん、田中さんで発生していましたが、これはメーリングリストに登録されたアドレスと利用しているメールソフトに設定してある自分のアドレスとが異なっているためです。
たとえば林さんの登録アドレスは
masasuma@zzz.or.jp
ですが、林さんからのメールには林さんのアドレスが
masasuma@zzzs.zzz.or.jp
となっています。これはメールの先頭に着いてくるヘッダーをみるとわかります。ヘッダーのFrom:行には使用しているメールソフトによって自動的につけられた発信者のメールアドレスがついてきますが、林さんの場合ここにmasasuma@zzzs.zzz.or.jpとかかれてきます。
zzzs.zzz.or.jpはメールサーバーの名前で、メールソフトの設定で、メールサーバーに対する利用者(自分)のアカウントを設定するところ(POPアカウント)と、電子メールアドレスを指定するところがあるはずです。masasuma@zzzs.zzz.or.jpは電子メールアドレスではなく、メールサーバーに対するユーザーアカウントです。まちがえてこちらを電子メールアドレスとして指定してもメールは到着するのでいままで気づかずに利用していたということになります。他の方でも、akknのメールは着くが投稿できないという方はメールソフトの設定を確認してみてください。
番号 99E-004 送信日 99/07/02 差出人 田中 英二
件名 山岡問題
愛知教育ネットのみなさんこんばんわ 田中です。
山岡さんの抵抗の問題聞いてみればなんだという感じですが、なかなか気づきませんでした。
山岡さんへ
そうすると、もう一つの正三角形のときは、1/3Ωになるわけですね。
勝野さんへ、
昨日のプリント配線についての件了解されましたでしょうか。そろそろ、7月24,25日のEHCまで、日数がなくなってきました。プリント配線を確定する必要がありますね。それと、そのプリント配線での抵抗の位置コンデンサーの位置、ジャンパー線の位置を確定する必要がありますので、連絡を取りたいと思います。よろしく
番号 99E-005 送信日 99/07/05 差出人 船橋 隆久
件名 デジタルカメラを買いました
船橋です。
6月26日の科教協「お楽しみ実験広場」でも話題になった「デジタルカメラ」を思い切って買いました。機種についてはいろいろ迷いましたが、オリンパスの「CAMEDIA C-2000 ZOOM」で、画素数は今はやりの200万画素(211万画素)です。スマートメディアと呼ばれる8MBの記憶媒体を使うと、「画質モードが標準,画素数640×480,JPEG圧縮」という条件で122枚撮影可能です。ランニングコストはゼロですから失敗を恐れることなく撮ることができます。試しに「NaCl」と「ダイヤモンド」のイメージアップ写真を撮り、ホームページの「結晶格子」のコーナーに載せてみました。フラッシュをたきましたが、全体として暗い感じがします。カメラの性能をひきだすためには、かなり練習が必要なようです。
5月12日のメール(99C-014 OSR2その後)で「フロッピーディスクアダプターをつかってパソコンに画像を取り込む方法は断念しました」と書きましたが、その後考えを変えて取り込むことに決めました。そのきっかけは「外付けハードディスクの低価格化」です。3年前に1GBを4万円で購入したのが、先月になると容量が4倍の4GBでなんと1万7千円になっていました。そこで愛用のPC-9821Ap3(100MHz)に増設し、Windows98をインストールしました。Windows95では「スマートメディア用フロッピーディスクアダプター」が使用できませんでしたが、98によって復活です。
この作業をしていて一つ勉強になったことがありました。それは「FAT32ファイルシステム」ということです。FAT32ファイルシステムはWindows95のB/Cバージョン(OSR2,OSR2.1,OSR2.5)と、Windows98でサポートされたファイルシステムです。これを使用すると2GBを越えるハードディスクを1つの論理ドライブとしてフォーマットすることが可能になり、ハードディスクの有効利用やアクセス速度が向上します。今回購入したハードディスクはこのFAT32でフォーマットしましたが欠点もありました。それは「FAT32フォーマットのドライブからFAT16フォーマットのドライブは認識しますが、逆は認識しない」ということです。これによる不都合にはいまのところ出会っていませんが、「古いシステムを騙し騙し使うのはなかなか大変だ」ということがよく分かりました。こうした挑戦はこれで最後と決めました。
ではまた。
番号 99E-006 送信日 99/07/06 差出人 近藤 直門
件名 Re:デジタルカメラを買いました
近藤です
>件名:デジタルカメラを買いました
> 船橋です。
> 6月26日の科教協「お楽しみ実験広場」でも話題になった「デジタルカメラ」を思い切って買いま
>した。機種についてはいろいろ迷いましたが、オリンパスの「CAMEDIA C-2000 ZOOM」で、画
>素数は今はやりの200万画素(211万画素)です。
私もこれがほしいのですが、つぎがでるまでと、じっとがまんしています。C-2000は、スイッチを入れるとレンズ部が繰り出してきますので、コンバージョンレンズをつけたりするには専用のアダプターを購入すると便利なようです。
http://www.asahi-net.or.jp/~gg9m-knst/digicame/index.html
にデジタルカメラ大実験というホームページをみつけました。C-2000についてもいろいろ活用例がでているので参考にしてください。
番号 99E-007 送信日 99/07/06 差出人 近藤 直門
件名 summer seminar
近藤です。
私教連(愛知県私立学校教職員組合連合)がサマーセミナーのホームページを立ち上げましたのでご案内します。
summer@asknet.tcp-ip.or.jp
にsubscribeという内容のメールを送るとサマセミのメールでのニュースの購読申し込みができます。講座内容も検索できます。
------------------
〜〜○〜☆〜△〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
&
& & &&&& 第11回愛知サマーセミナー
メールニュース
&&&&&& &&&&&&
&&&&&& &&
& & & & &
&&& 『サマセミ EXPRESS』 vol.1 PR版
& & & & & &
&&& 7/3 発行
& && & &&&
「4万人夢の学校」
&& & &&&& &&&
サマセミ開催まで
あと15日
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜○〜☆〜△〜〜〜
このメールマガジンでは、7/18、/20、/21、/22の4日間で行われる「愛知サマーセミナー」(略称:サマセミ)についての最新情報を、ほぼ2日に1度のペースで購読希望者の元に無料でお届けする予定です。
この号に限り、より多くの方に広く知って頂きたく、様々な方にPR版として送付させていただきました。引き続き購読ご希望の方は、ホームページより購読の手続きが可能となっておりますので、ご面倒ですが登録をお願いいたします。
また、サマセミの最新情報はホームページでも公開していますので、ぜひアクセスしてみてくださいね。
<http://www.ask-net.org/summer/>
この第1号は、この「サマーセミナー」について紹介します。より多くの方々にサマセミをご紹介いただくときに使っていただければ幸いです。
番号 99E-008 送信日 99/07/06 差出人 田中 英二
件名 愛科教ネットにメール送信ができるようになりました
近藤先生のアドバイスで、愛知教育ネットにメールを送信できるようになりました。ありがとうございました。
今日、サマーセミナーの案内を見ました。勉強が好きだといえない子に勉強をさせなくてはいけないとき一体どういえばよいのでしょうか。アインシュタイン曰く「学問とは長い忍耐である。」アインシュタインでも、しかし本当は、アインシュタインだから、長い忍耐ができたのでしょうね。好きだから、忍耐できるのでしょうね。だとしたら、勉強が好きでない子にはさせない方がいいのかもしれません。我が子を含めて悩みますね。
番号 99E-009 送信日 99/07/10 差出人 林 正幸
件名 科教協山梨大会参加状況(追加・変更)
7月11日時点での科教協山梨大会への参加状況は次のようです(敬称略)。それぞ
れ自分が関係するところをチェックして、間違いがあれば連絡してください。なお、
その後参加を決めた人があれば連絡してください。
参加:
飯田、井階、伊藤の、岡田はる、小島、鈴木ひ、田中、戸田、林まさ、
林ひろ、深谷、船橋
以上12+2名
お楽しみ広場:
飯田 「いきいき物理わくわく実験 U」
伊藤の 万華鏡づくり、「すべての高校生に2単位の物理を」
小島 「いきいき生物のびのび実験」、アナジャコの巣のレプリカ
田中 静電気メーター、加速度計
戸田 「壁を突き抜ける指」「手づくり分光器」「アルミ缶楽器」(
生徒作品)
林まさ 3D−ボックス、バッキーボール
林ひろ 水ロケット、「まさつ電気と電池の電気」
船橋
結晶・分子モデル
備考:申込み&責任者は林まさ
メイトウの柘植、大石も分子モデル製作キット販売でお楽しみ広場に参加 (行きだけは荷
物を依頼すること可能)
「科学お楽しみ広場出展票」に関連して:
タイトル:「お楽しみ広場・愛知」
代表者:林 正幸
荷物:当日持ち込み、搬出に宅配を利用しない。
火気・電気:コンセント1つを必要とする。火気は使用しない。
広さ:長机2つを単位として6単位、そして全部が連結した状態で使えるように要請
してあります。
場所:湯田小学校体育館
(車による搬入はできるが、駐車は総合市民会館(徒歩で5分の距離)にする
。)
時間:9:00〜11:30
(8:00から準備ができる。12:00には撤収完了)
「広場」責任者:竹野 貢造
ナイター:
実施日は8月2日になります。
岡田 草木染の化学
船橋 結晶・分子モデル
井階 ばね振子の共振、ブランコおもちゃ、熱パイプの共鳴
備考:申込み&責任者は林ひろ
アルケのナイターも2日になったので林まさはそちらに参加
鈴木ひさしは司会者会議
宿泊(林まさ引き受け分):
1〜3日(1日の夕食は申し込まない、そしてどこかで「交流会」)
飯田、岡田はる、田中、戸田、林まさ、船橋
1、2日
井階
2、3日
小島、鈴木ひさし、林ひろ
備考:旅行社からまだ返事が来ていません。
伊藤のぼるは家族で別途、深谷も別途。
交通:
1日昼に車で
船橋車:船橋、岡田はる、林まさ
井階車;井階、飯田、田中、戸田(帰りの運転は飯田、田中)
備考:井階は3日に他所に移動
岡田はる、林まさは4日はアルケ合宿(鈴木ひさしも)
グループごとに荷物・集合について打ち合わせてください。
13:00に両グループが小牧インターで落ち合ってはどうでしょう
か。
(田中がトランシーバ準備)
2日未明に車で
林車:林ひろ、小島(荷物が多くて満席)
2日のいつか車で
鈴木車:鈴木ひさし、深谷(予定)
以上です。ではまた。
番号 99E-010 送信日 99/07/11 差出人 船橋 隆久
件名 物理サークルに参加して
船橋です。
前回(5/21),今回(7/10)と2回連続で物理サークルに参加しました。各サークルともそれぞれに特色がありますが、物理サークルはなんといっても「話好きの人が多い」ことでしょう。そのため1時から始まって5時半に終了しましたが、とにかく話題が途絶えることがありません。1つのテーマが、思いもよらないとんでもない方向に発展してゆく面白みも味わうことができました。当日(7/10)レポートされた内容をメモしましたので報告します。詳細は後日発行される「愛知・物理サークルニュース」をご覧下さい(敬称略)。
1.「生首・透明人間」
(飯田)
50×50×30cmほどの大きさの箱の中に、下から首を入れるとアラ不思議! 箱の上に頭はでていますが箱の中に首がありません。一瞬「ギョッ!」としますが、仕掛けは箱の中に鏡(アクリル製)2枚を直角に入れ、反射をうまく利用したものです。箱の上下左右に縞模様のシートを張り付け、鏡の存在をうまくごまかすのがコツです。
2.「摩擦電気と電池の電気」
(林ヒロ)
@スチロールコップとアルミ板(0.3mm厚)を接着剤で固定したものと、金属製の菓子箱(導通するように一部をヤスリでこすってある)を用意します。スチロールコップ付きのアルミ板を金属製の菓子箱の上に載せ、軽く押さえながら単3×3(4.5V)の電源をそれぞれに触れます。その後アルミ板を持ち上げはく検電器に近づけると、はくは180度に開き、ネオン管に触れると「ピカッ!」と光ります。これにより、摩擦電気と乾電池の電気は同じものであることが分かります。
A摩擦電気で豆電球をつける
アルミ板+絶縁用プラスチック(1.0mm厚)+アルミ板で平板コンデンサーを作ります。20万ボルトバンデグラフ(米製,8万7千円)を使って上記のコンデンサーを充電した後豆電球をつなぐと、バチッ!という音とともに豆電球が光ります。豆電球は使い捨て。
3.「無限箱」と「濃度差振動2」
(山岡)
@「無限箱」
1面が半透明鏡(アクリル製)、残りの5面が黒色不透明のアクリル板で立方体(一辺が15cm程度)を作ります。半透明鏡を正面にして天井の黒色アクリル板の中央部分に豆電球(3v)を取り付け光らせると、小さな箱の中に無限の世界が見えてきます。
A「濃度差振動2」
濃度の違う2つの液体(食塩水と水)を用意します。食塩水を穴の小さい容器に入れ、その容器を水につけます。
【問題1】穴をどんどん大きくするとどうなると思いますか。
【問題2】穴の位置を横にするとどうなると思いますか。
【問題3】細い管のサイホンで2つの液をつなぐとどうなると思います。
4.「波」「半透膜モデル」
(戸田)
@「波」
ペットボトルの中にインクで薄く着色したメチルアルコールと、ホワイトガソリン(ガソリンスタンドにて入手可能)を入れます。2つの液体は混じり合うことなく分離(ホワイトガソリンが上)し、きれいな境界面ができます。ペットボトルを揺らすと上層部のホワイトガソリンは激しく揺れますが、境界面は不思議なくらいゆっくりと波打ちます。
A「半透膜モデル」
ペットボトルをまん中で切断し、一方(口)に大きめの粒を、もう一方(底)に細かい粒を入れます。切断部に大きい粒は通らないが小さい粒は通過できる網目状のネットを張り、最後にビニールテープで固定します。ペットボトルを横にして左右に振ると小さい粒子が大きい粒子の方に移動し、浸透圧現象をモデル化することができます。ペットボトルをたてる小さい粒が落ちてゆき、モデルがリセットされます。
5.「ばね振動と単振動の振り子」
(川田)
ばねにおもりをぶら下げ、上下に振動させます。しばらくすると上下振動は振り子運動になり、またしばらくすると上下振動にかわります(詳細は科教協「6/26お楽しみ実験広場」にて井階さんが報告)。クリエイトに「ばねとおもり」の実験セットを作ってもらい、1500円にて希望者が10セット購入しました。
6.「ミラクルミラー」
(船橋)
中村理科が半球状のプラスチックにアルミニウムを蒸着したもので、内側が凹面鏡、外側は凸面鏡になっています。ミラクルミラーの凹面鏡により実像を見ることができ、実際凹面鏡にうつした自分の指が飛び出して見えます。また、黒い下敷きの端に小さなマスコット(1cmくらいが適当)を張り付け、逆さにしてミラクルミラーの凹面鏡に近づけるとマスコットが凹面鏡の中に浮いて見えます。もちろんこの映されたマスコットはつかもうとしてもつかめません。また、太陽の光を当てて焦点(凹面鏡の中)に黒い紙を置くと燃え出します。このおもしろいミラクルミラーも1セット3700円と生徒実験用としてはちょっと高いし、アルミニウム蒸着ということでちょっとしたことで簡単にきずがつきます。
そこでこの「ミラクルミラー」に決して負けないくらいピカピカの「おたま」を見つけました。ステンレス製ですので傷にも強く、なんといっても値段が安い! 400ml用で750円、500ml用で1250円と1/3〜1/5の値段で手に入ります。もちろん「ミラクルミラー」の実験はこの「おたま」で100%実行可能です。これなら10セット用意して生徒実験に使えそうです。なお、入手先は「名東区上社 地下鉄の近くにある 調理村」です。理科教材屋「メイトウ」(電話 0561-62-8800)からも入手できます。
7.「白色光を作る」
(井階)
白熱球の光をプリズムに通すと赤・黄・緑・青・紫に分かれます。この分かれた光を鏡に反射させ再び1つにまとめると白色光に戻ります。白熱球は電圧が低くなると赤色部が強くなり、逆に電圧が高くなると紫色部が強くなることが分かりました。
8.「砂時計の重さ」
(前田)
ペットボトルで砂時計ならぬ「鉄粉時計」を自作し、鉄粉の @落下前 A落下開始直後 B落下中 C終了直前 D落下終了 のそれぞれの場合の重さをデジタル天秤で測定する。電磁石を使うことによって@〜Dの状態を自在に作り出すことに成功した。鉄粉は150メッシュがいい。
9.「電磁波チェッカー」
(清水)
高周波FET(2SK241)を使った「電磁波チェッカー」を自作しました。種類の違う2台の携帯電話(DoCoMoとJ-Phone)で試したところ、J-Phoneのほうが大きく反応しました。これは中継点の数と関係があるのでしょうか。
番号 99E-011 送信日 99/07/13 差出人 林 正幸
件名 「認識の広がりや深まり」について
こんばんは、林です。
どうやらメールが正しく設定できたようです。近藤さん、ありがとうございました
。田中さんにも電話で世話になりました。以下はアルケミストに送信するものですが、愛科教ネットにも話しかけたいと思い
ます。
野中さんが6月27日のメールで次のように紹介しています。
<引用>
認知の発達論に以下のものがあります。
@活動的段階:事物に触る、動かすなど操作して認知する
A映像的段階:模型、モデル、画像などで認知する
B記号的段階:記号、言語などで認知する
@ABと段階的に認知されていく。
<以上>
授業を構成・展開するときには、生徒の認識の現状やその発達は避けて通れません。上の3つの段階も、実験をやり、図解しながら、数式や言語のまとめていくことにつながります。
認識というと、岐阜の酒井さんが「認識ののぼりおり」という分かりやすい提起をしたことが印象に残っています。くわしいことは忘れてしましましたが、たしかたとえば「植物は葉緑素を持って光合成している」という概念を、実験・観察と概念を何度も「のぼりおり」して形成していくものでした。そのころは理科にとってエッセンシャル・ミニマムは何かという議論が行われていました。
話は変わって私の今日の「授業ノート」に次のような文がありました。
「注射器で水蒸気をつくる実験で、こんなに簡単に、水蒸気ができるなんてびっくりした。水蒸気をつくる方法は分ったけど、プリントの中に絵をかいた時、注射器の先に泡とやじるしがあったけど、どういうことかわからない。
沸点は大気の圧力によって左右されることも、びっくりした。中学は、沸点とははじめから決められているのだと思ったけど、圧力がちがうと、沸点もちがうのは、お
どろいた。
中学ではきめられたことだと思っていたことが実は、まだ続きがあって、もっと化学が深いことにおどろいた。」
私は最近、「認識の広がりや深まり」という視点をかなり意識しています。言いかえると認識は固定しているものではなく、発展していくものであることをつかませたいわけです。最近の授業で言えば、「熱運動の激しさの程度が温度として観察される
」「20℃でも真空容器中に液体の水を入れると水蒸気ができるのは、熱運動にばらつきがあるためである」「空気中で水が蒸発するには、水蒸気にとって空気は無視できる存在で真空と同じである」・・・そして上の生徒の文につながります。現在では科教協においても「自然を豊かに」というスローガンがよく掲げられます。
もうひとつ、前回のメールでも書いたことですが、比例概念の形成についてです。理系の人間にとってはなんでもない、そして自然科学の基本概念である比例概念は、意外に難しいもののようです。そこに公式主義がはびこります。公式を記憶し、数値を当てはめて答を出すのですが、これは比例概念の形成を忌避しているわけです。試験の点数が良くならなくても、粘り強くこれを教えていきたいものです。
ではまた。
追伸:
振り返ると、新任のころに飯田さんから「生徒の認識の現状を分析する」ことの重要性を強調されたのをしっかり認識しています。この種の話し合いもしていきたいものです。
番号 99E-012 送信日 99/07/17 差出人 林 正幸
件名 原 弘良 さんのレポート
こんばんは、林です。
今日は原さんのレポートを紹介します。6月27日には支部教研があったのです。私はすでにメールで書いたように、千葉館山での「でまえ教研」に参加していました。そこで彼がレポートを郵送してくれたのでした。あまりにも素晴らしい内容でぜひ皆さんにもお知らせしたいと、手書きのものをできるだけ忠実に入力しました(もちろん、本人の了解を得てあります)。幸い、今年度の県教研の理科分科会(10月3
1日)で発表してもらえる予定です。
ではまた。
*******************
*友だちがスゴイ!! 私も科学者だい*
*******************
原 弘良・田辺 元祥
1.はじめに
******
本校で「総合理科」を始めてから5年め。98年度から3学年の2、3学期の全授業で「個人別テーマ課題研究」に全生徒が取り組み、97年からは成績評価に「生徒自身による自己評価」も取り入れた授業を進めている。田辺氏転勤により、99年度は、原が3学年7学級全部を担当している。
想像するだに超多忙をきたす授業をなぜやるのか? 教育的意義をどう考えているのか? そして毎日をどう切り回しているのかその実務的工夫、予算の裏づけ等の概要を報告する。(各学年2単位、教科書:「総合理科」東書)
2.3年間の理科学習分野概略
**************
1学年の1、2学期で「生物」、3学期から2学年の2学期中間テストまで「化学」、以降3学年1学期まで「物理・地学」、3学年1学期までの全学年で随時「環境」「気象」を指導する。そして、3学年の1学期期末テスト以降、卒業まで「個人別テーマ課題研究」に取り組む。
3.なぜだ?
******
1)理科を楽しく教えたい、学ばせたい。
*******************
「総合理科にしようや」と田辺氏と原(本校の理科は2人)は、95年の新カリにむけて即決した。「理科の全分野を、最後になるであろう生徒たちに、楽しく学ばせたい、教えたい。」との理科大好き人間の二人の思いが一致していたからだ。原が「リンパがん」から15ケ月ぶりに生還、職場復帰して間もない頃で、毎日夢心地でふらーりフラリと生徒とともに、この世に在る幸せを味わっていた日々だった。その時は、認定済教科書が未発行であることも知らず、結果的に全て自主プリントの授業がスタートする幸運になった
。
2)どんな人間をめざすのか?
**************
生徒が「自立した人間」をめざし、自らが成長・発達することに、理科の授業で寄与したいとの思いが、原、田辺氏に共通していた。おシャベリは達者だが、簡単な実験をやろうにも「マッチが使えない」不自由な手・足・頭。「どうしよう、どうしよう」を連発、クラスの9割はルーズソックス(でない生徒が1割は救いか)。拝金主義と情報過多の世の中で、他人と異なることを避ける流れに身をおいて、からくも「表面的自己保身」の安らぎを見出しているかに私には映る生徒たち。
しかし、どんな自分であろうと、「自分は自分」であることを受容し、「愛しい自分を発見し、自分を抱きしめる」ことがあってこそ、自分意外の他人も受容できるのだ。それが「自立した人間」だ。
3)「学校の優位性:”ヒト”から”人”、そして”人間”への発達
*******************************
だったら、「自分もなかなかええぞ!」と実感できる日々、「友だちはスゴイな!」と発見できる場が、生物の一種としての”ヒト”から社会的存在としての”人間”に発達し、「自立した人間」として、その人の人生を生きていく上で「不可欠なプロセス」になると考える。
そのような体験学習は、学校教育でこそ可能なことだ。これこそが「学校の優位性」である。授業において、「生徒が主役(学習者)、教師が黒子としての演出者」、そんな授業があってもいいし、それが「本当の学校」ではないだろうか。
4.[3学年総合理科・課題研究」の授業展開
*********************
1)なぜ「個人別研究テーマ」なのか?
******************
はじめから終わりまで生徒自身が判断と行動によって学習をやり切ること。自分の頭・手・足を働かせなきゃ物事は何も始まらないし変化もないけど、自分が動けば自分が変わる! この経験は、生徒にとってとてもいいようだ。 {資1}<生徒の感想>
教師の守備範囲内において「10テーマほど例示」「グループ別研究」による課題研究事例を散見するが、個人研究に徹する方が、個々の生徒にとってかけがえのない経験をもたらすと信じている。また教師にとっても未経験なテーマが多いのでとても新鮮だし、ワクワクしながらチャレンジして、生徒をダシにして教師が学び、遊ぶことも多く、それが実験助手もいなくて超多忙にもかかわらず、乗り越えるパワーをプレゼントしてくれるのが本当のところだ。
約280名の生徒の研究テーマ一覧表は、{資2}にある。
これらのテーマは8月時点のものなので、未定の生徒もいれば、研究半ばまで進行している生徒、12月までに複数テーマにチャレンジした生徒も多数いる。99年度も6月19日時点で約7割方決定しているようだ。
2)なぜ生徒自身に成績をつけさせるのか? 「自己評価の意義・方法」
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「人間を信じなくて、生徒を信じなくて教育なんてできるかよ!?」ってのが、私の若者観だ。思春期の人間は、高校生は、直接に「命」や「生活」「金銭」にかかわって教師と接していないから、表面的現象は変質しているように見受けられても、本質的には、人間本来の「よりマシな人間に自分はなりたい願望、意欲、行動力」を秘めている。ちゃんとサポートして、本人が納得する物事であれば教師の指導をバネにして、生徒自身が、自分の力で「自分の花」を咲かせ、若者の輝きを放つものだ。授業時間以外に、自主的に研究を続ける生徒は、毎年たくさんいる。
そのためには、生徒が「自分自身を知る=自分の行動の客観視」が不可欠だ。それには「自己評価の基準」を教師が提示し、生徒が「なるほど、納得」することが大前提だ。{資3}がその様式で{資4}の「記録」を自己点検して、自己評価する。研究行動をしても記録の記載が無ければ、やったことにならない。「記録は研究の命」として、2学年当初から習慣化させる指導を重視している。{資5}
3)導入段階、具体的展開はどのようにやっているのか。
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@2学年1学期中間テスト以降、3学年卒業まで全期間を特別教室において、「生徒実験」中心に展開する。したがって、2学年の生徒は、2学期以降は、3学年の生徒の研究途中の装置、物が散在する教室で学習するので、心準備に役立つようだ。このような展開のため、2、3学年担当者の授業コマは全て重複を避ける時間割をしている。
A3学年当初から、「物、地」の授業と並行して、「課題研究」にむけて、ムードづくりと具体的説明をする。
{資6} この間に「自分のテーマ」を決めて、すでに研究を自主的に始めた生徒も10名以上にのぼる。
その生徒の記録を紹介。→今の3年生
B1学期中間テスト後、具体的説明と、{資7}
研究テーマ決定のためのサポート資料として、{資8}{資9}卒業生の記録の現物(1クラス分)を生徒がベルトコンベアー方式で移動しながら1時間かけて閲覧させ、イメージを一気にふくらませる。その後、資8、9から「リストアップ用紙」(略)に転記した候補の中から、更に1〜2テーマに生徒が絞り、「コピー願い」{資10}を提出する。教師は「コピーサービス」をして、次時に生徒に渡す。これがスゴイ仕事量だが、ガンバル。これで生徒が動き始めるのダ。
Cここまで教師が準備し説明して、いよいよ「生徒の番」となる。
4)生徒の研究活動の展開と展望
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@小・中・高と長期間学校生活を送り学んできた生徒たち、考えてみれば生徒たちの「学ぶ行動」の多くは、「受け身的」でよかった。
A「受け身的学習と生活」が骨の髄まで習慣化している多くの高校生にとって、パタッと教師による授業が無くなり、生徒のグループ活動も無くして、あるのは「自分自身の判断と行動のみに依拠する時間」の現実に直面してある種の戸惑いは隠せない。
スタート時の現象として、あちこちで集まってボソボソ話と「どうしょう」が・・・・・。勿論、早速自分の研究を始めたり、教師の助言を求めに自分の見解をもってくる生徒もいる。多種多様な人間模様が展開する。これでいいのだ。これでなきゃあ。教師は静観し、待つ。
B「学校の優位性:”学校の力”の発揮」
”ゆらぎ”から宇宙が生まれたかの如く、「多種多様な人間模様の中から、自分という”個”の存在があぶり出され、自分の行動によってのみ、自分の研究の進展がある。」というあたりまえのことに直面する。一方では「自分の研究活動を自分で真剣に取り組む級友」の存在と行動によって、心が揺振られ、内なるエネルギーが高まり、遅かれ早かれどの生徒も「自分の一歩」を踏み出すのだ。
この事実は「学校の力」を示している。教師は、より具体的研究が進むように、{資11}、{資12}も配布しつつ、個々の生徒の求めに応じた助言や、アイデア例等を示し、教師も生徒とともに考え、学ぶ。
教師は、全ての生徒の研究に対する「質や進行スピードの多様性」を受容し、「個々の生徒の”発達力”と「学校の力」を信じて、「仕掛をして待つ姿勢」が肝要なようだ。そうすれば、どの生徒も、それぞれの歩みを始めるものだ。
Cテストをどうするか?
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したがって、テスト問題は、生徒各自の研究内容、進行状況、考察を中核としたレポート形式となる。{資13}2学期中間、期末テスト学年末テストは実施しないで、「卒業レポート」を提出させている。
D成績は?
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「自己評価点とテスト点の合計」から評価する。
5.おわりに
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1)「理科大好き人間」がたったふたりで始めた「個人別テーマ課題研究」
「生徒の自己評価による成績評価」実践を支えたのは、生徒がみせる「人間の可能性」「人間を育てる力が大きい”学校の優位性”」「大好きな理科を生徒と一緒に体験する”生きる喜び”」これらの複合エネルギーだと、つくづく思う。
2)ときどき生徒が「授業やってるときの先生って、本当に楽しそうだね。」と話しかけてくれる。「そうだよ、幸せだよ!」って私。準備室の仕事机の一隅に、いかにも粘性が高かったであろう「まっ黒熔岩」がある。「リンパがん」から生還・復職間もない頃「岩石の授業のとき、石が好きで好きでたまらない先生の様子を思い出して、”お土産にしょう”と持ってきちゃった。キラウエア火山のだよ、ハイッ!」と手渡してくれた石だ。
3)余談だけど、私には「私の原点」がある。1940年3月生まれの私は、幼児期を焼夷弾の火の雨の中、戦火の街から逃げ出した「疎開生活」を、敗戦後の少年期を、腹ペコ、馬糞拾い、物売り、新聞少年で生きて、尾西市の工場の染色工員として、社会人をスタートした。数カ月後には、仕事中の事故で重傷を負い、社長のアメ車で運ばれて、生まれて最初の「白い病室生活」から、「がんセンター」まで5度にわたる「白い生活」から生還。それらいろいろの生活から得た「原点」は、「@幸福の基盤は「平和な社会」にあり、A個人の尊厳にかけがえはなく、B個人が連帯し合ったときに、人間社会が成立する。」ことであった。「白い部屋」の天井をみつめながら、18才の私が「原点」に立脚した仕事=教職}への夢を描いてから、アッという間の41年間だった。
4)そんなこんなの教職生活も、あと数カ月で引退の時となった。死に別れた多くの病友たちと学んだこと「一日一生や!!」を心の支えにしながら、未来を生きる高校生たちと「一緒に理科を遊ぶ」この頃だ。
備考:資料は割愛させて貰います。
番号 99E-013 送信日 99/07/18 差出人 加藤 聡也
件名 原 弘良 さんの課題研究の実践はすごいですね
原さんの課題研究の紹介を読みました。
実は、私も本校にきてから、3年生の2単位(生物TA)で2か月ほど、やってはみているのですが、まだまだです。個人研究の方がよいという指摘が新鮮です。
私は数名の班単位。
280名の生徒の研究テーマ一覧表(資料2)をネットにのせていただけるとありがたいのですが。林先生どうでしょうか?
番号 99E-014 送信日 99/07/18 差出人 戸田 亜昭
件名 メーリングリストな受信できるようになりました
船橋さん、近藤さんありがとうございました。mailing
listが届くようになりました。mailが届くようになり、ほっとしています。
私は先日の物理サークルや科教協の時見せてもらった飯田さんの「胴なし」人間を作ろうと頑張っています。
もうひとつの話題です。いきいき物理わくわく実験」のなかにある「そろった運動をバラバラに」は弾性衝突と非弾性衝突の違いを大変イメージしやすい優れた教材ですが、あまり普及をしていません。そこで鉄枠を溶接して作って広めようと思います。バネを吊るす穴まで業者にあけてもらうと大変高くなると思われます。2ヶ所で見積もりを取っていますが、まだ1つの工場から見積もりがきただけ
ですが、結構工賃は高いものですね。これだけ高価では注文する人はいないかな。
価格:4千円(鉄枠を作るだけ)
1万円(バネを吊るす穴もあける)
この教材が欲しい方が十人を超えたら、発注します。なお、十人に達しない場合は作りません。欲しい方は、連絡してください。9月末で注文を締め切りますので、考えておいてください。
なお次のことを記載し、連絡してください。
氏名
枠のみか、穴あけもするか
注文数
番号 99E-015 送信日 99/07/18 差出人 田中 英二
件名 IR2406Gがない
こんばんわ。 田中です。
変な表題ではじめてごめんなさい。実は、第2アメ横のタケイ無線に今度製作予定のアナログマルチメーターに使うICを昨日取りに行ったところ、もう製造元のシャープが生産を中止したと知らされ、いまのところ在庫もないといわれ、目の前が真っ暗になりました。今タケイと、カマデンにさがしてもらっていますが、無いかもしれません。第1アメ横のボントンにも行きいましたが、ICだけは持っていないと言うことでした。
それで、いま2つのことを考えています。1つは、IR2406Gがさがしてもらってあればそれでよし。2つは、無い場合はどうするか。タケイで聞いたところ、シャープは、今でもレベルメーター用のICとして、IR2433というのを作っていて、ピンは位置はIR2406GとLEDの部分は全く互換できること。一カ所だけ、違うところがあるけれど、それは問題ないことがわかりました。
ただ、シャープが製造していることと在庫があることは別だということでした。だから、IR2406Gが手に入らない場合、IR2433にするのだけれどその場合、IR2433すぐ手に入らないかもしれないと言うことです。 その場合、この企画が、10月が最終ですので、10月までまつということになるかもしれません。この点を企画に参加される方はご理解ください。
番号 99E-016 送信日 99/07/19 差出人 戸田 亜昭
件名 「地域活動調査票」なるものについて
個人情報の保護は自分でしなくてはいけません。先日、町内会の役員から「地域活動調査票」なるものについて記入して提出するように言われ、考えました。私だけの問題ではないと思ったので、臼井さんのように投書をするなど行動しなければと思い、中日新聞社に投書をしましたが、何も反応がありません。どこでもあることなので、取り上げるほどのことはないのでしょうか。皆さんの地域ではこのようなことはありませんか。私の名前が出て職場で難しくなると困るかもしれないからと妻に言われ、妻の名前で次のような文章を新聞社に送りました。どのように考えられるか、皆さんの考えを教えてください。
中日新聞社会部市民版「読者から」係様 fax(201)4331
「地域活動調査票」なるものについて
七月初め、町内会の役員(班長)が「記入して提出してくれ」と言って、「地域活動調査票」(コピー添付)なるものを持ってきました。「災害対策に必要」ということでした。班長さんは「名前と生年月日だけなのでプライバシーは関係ありませんので」という説明でしたが、電話番号、生年月日などはプライバシーそのものなので私は提出しないでいます。しかし、「うちの班で出してくれないのはあなただけです。阪神大震災のような大災害が起こったとき、助けてもらえなくてもいいですか」などといわれました。近所の方で、何度も催促され、うっとうしくなって提出したといっている人もおり、実態は半強制的になっています。
近所の知人が緑区役所地域振興課の坂神誠課長代理に電話で尋ねたところ、おおむね次のような答えだったそうです。
@
以前は名古屋市が災害対策のための調査票を市民に提出してもらい、学区で管理していた。個人情報保護条例が施行されたこともあり、学区で管理するのはまずいということになって四年ほど前にやめた。
A
ところが区政協力委員会から、名簿がないと不便だという声が出て、二年前から作るようになった。提出を強制するものではない。
B 調査票は区政協力委員会の要望で区役所が印刷業者に発注している。費用は区政協力委員会からいただいている。
C 集めた調査票は各学区で区政協力委員が管理している。
D 緑区ではほとんどの町内会で実施している。他区でもやっていると聞いている。
E この件については、区役所に問い合わせが各地からきている。
名古屋市がまずいということでやめた調査が装いを変えて復活しているようです。私の考えでは、強制しないのは当たり前のことで、より問題なのは、プライバシーにかかわる個人情報を一民間人にすぎない区政協力委員が管理してよいのかということです。情報が業者などにもれないという保証はなく、それをチェックする仕組みもありません。漏らしたことがわかっても、刑事罰に問われるけでもなく、道義上の責任しか追及できません。区政協力委員を信用せよといわれても、顔さえ見たことのない人たちです。区政協力委員の中には議員のちょうちんもちといわれる人もいると聞きます。選挙に使われないかと心配している人までいます。ダイレクトメールやマルチ商法の業者が小学生からさえ学級名簿を買うという時勢です。国政調査もずいぶんプライバシーに気をつかったやり方に改善されてきています。小学校の家族調査でも最近は生年月日などは書かないと聞きます。私の経験でも一度個人輸入をしたのがきっかけで、名簿が国際的に売り買いされていることを感じることがあります。また、職場で他の人が私の生年月日を生命保険の勧誘員に教えてしまったため、見ず知らずの勧誘員から「
あなたの運勢を占ってみました」といわれびっくりしたこともあります。そこには私の生年月日が書いてあったのです。このように立派に商売に使われているのです。息子が20歳になったとたん、友人を装い、マルチ商法らしい誘いの電話がしつこくありました。息子の友人はそのような誘いに乗り、高いダイヤを買う寸前まで行っていました。その両親が消費生活センターのビデオを借り、子どもの帰りを寝ずに待っていて、なんとか被害が出ないうちに難を逃れました。
災害対策のためといいますが、だからといってプライバシー保護上問題のある調査をしていいということにはなりません。どうしても必要というなら、別の手を考えるべきではないでしょうか。
近所の知人が、緑区役所にたいし、この調査に役所がかかわることはやめ、きっぱり調査をやめるよう指導してほしいとのべたところ、坂上課長代理は「区政協力委員会にはお世話になっていますので」とにえきらない態度でした。しかし、区政協力委員会の会議でこうした声があることは伝えると約束したということです。町内会長にも、こういう調査はおかしいと電話で話したところ、「区政協力委員が持ってきたので配っただけ。そんなこというなら、町内会に入るだけでもプライバシーは守れないことになる」「そんなことをいうのなら町内会に入らなくてもいい」とけんかのようになりました。こんなことで住民同士の関係がぎくしゃくするのもたまりません。 以上
番号 99E-017 送信日 99/07/20 差出人 田中 英二
件名 続 IR2406Gがない
EHCのみなさんこんばんわ。田中です。
昨日、報告しましたが、IR2406Gというレベルメーター用のICが製造中止になりました。アメ横のタケイ、カマデンに探してもらいましたが、どうもないようです。それで、IR2433を使うことにしました。これは、一週間くらいで手にはいるそうです。それに、これからのことを考えたときにIR2406Gはもう無いわけですから、新しいICに対応できる回路の方がよいと思うのです。勝野さんと連絡を取りながら、大変無理をお願いして、IR2433用のプリント配線に変えてもらいました。ですから、今度の企画では、レベルメーター用ICが私の作ったのとは少し違います。それによる特性の違いはないと見込んでいます。それでは、7月24,25日にお会いしましょう。
番号 99E-018 送信日 99/07/20 差出人 鈴木 久
件名 テレビ番組に出演します
MLのみなさん こんばんは。鈴木
久です。
コンピュータ不調のため届くかどうか分かりませんが。。。。。。
東海テレビで放送されている「めざましテレビ
調べてヤッパくん」の放送日変更がなければ7月23日に30秒ほど出演します。
内容は、「ミミズは鳴くのか?」という疑問を調べるというものです。なお、前日の22日から中身は始まっているそうです。よろしければ、みてください。
朝からちょっとこのシーンはと思われたらすぐに切ってくださって結構です。
番号 99E-019 送信日 99/07/20 差出人 鈴木 久
件名 岡島先生からの要請
愛知科学教育mlの皆さん こんばんは。鈴木
久です。以下は、応用物理学会の第2回リフレッシュ理科教室開催にあたり岡島先生からの要請のメールです。8月7日の公開講演会参加と8月8日の小・中学生のための実験工作教室への援助です。
以下は、鈴木のメールに対する岡島先生からの返信メールの転送です。
以下引用文
------------------------------------
「鈴木先生
中部大学の岡島茂樹です.メイルありがとうございます.先日のメイルに対してお返事ありがとうございます.
> どういう手伝いをすればよいのでしょうか?
> 参加、実験の手伝い?それとも動員?
> あと少しくわしく教えてください。”
お問い合わせの件ですが、もし、可能ならまず、8月7日鈴木先生に御参加頂きたい.そして、8月8日の公開実験工作教室のチュターの一人として御協力頂きたい.更に、鈴木先生のお知り合いの(グループの)先生方にも参加要請をして頂きたい.生徒さんにも御推薦頂きたい.
という厚かましいお願いです.」
>次は、上の要請に対する鈴木からの質問に対する返答の転送です。
「中部大学の岡島茂樹です.早速の返事ありがとうございます.
お問い合わせの件、
> こちらは聴衆としてということですか。念のため。”
その通りなのです.
> チューターは何人くらい必要ですか?”
8月8日のチューターは4名必要としております.
> 今、愛知の科教協関係のインターネットMLで情報交換
>
していますので、そちらからも要請しておきますが。
ありがとうございます.宜しくお願いします.
”岡島先生にも加わっていただき直接メッセージを発信されればもっと効果的かもしれません。”
そうですね.そうしましょう.」
”生徒さんにも御推薦頂きたい.たしか申込締め切りは、7月15日だったはずですが。。。。まだよいのでしょうか?最終的な締め切りはどこでわかるのでしょうか?”
8月8日の公開の実験工作教室はほぼ満員です.8月7日の講演会はまだまだ定員に届きません.こちらは是非お願いしたいです.最終的数は名古屋市科学館で掴んでいます.
8月8日の実験工作の材料はかなり余分に用意しますので、後で生徒さんの分は差し上げられるかと思います(今はまだ確約は出来ませんが.宜しくお願い致します.」
番号 99E-020 送信日 99/07/20 差出人 戸田 亜昭
件名 非弾性衝突のモデルについて
先日「そろった運動をバラバラに」(非弾性衝突モデル)の製作について連絡しましたが、2つ目の見積もりが出ましたのでお知らせします。こちらの方がお勧めだと思います。
材料:10ミリの四角いパイプ
(これならば枠を完成した後でも自分達で穴あけできそうです)
枠のみ:@3500円
穴あけ:@1400円
実験装置を完成するためにはこのほかに次のものが必要です。
ナット:10ミリ用約30個
バネ:約50個(岐阜の長野さんから500円で手に入るステンレス製のものを3本くらい切ればよいと思う)
力学台車:約1万円(中村理科製1台)
フィルムケース:1個
締め切り:9月末
この教材が欲しい方が10人を超えたら、発注します。なお、10人に達しない場合には中止します。9月末で注文を締め切ります。その後では10個以上まとまって注文できなければ作れません。欲しい方は連絡してください。希望者の数で作るかどうかを決めたいと思います。
この教材を作ってみたい方は次のことをお知らせ下さい。
氏名
希望:枠のみ、穴あけまで、力学台車まですべてセットで
注文数
番号 99E-021 送信日 99/07/22 差出人 勝野 恒光
件名 アナログ電圧計のプリント基板ができました
EHCの次の企画のアナログ電圧計のプリント基板ができました。IR2406でつくりテストを重ねてもう量産するばかりになっていたのですが,ICが製造中止ということで急遽IR2433でのプリント基板に作り替えるという予想外のことが起こりましたが,無事作ることができました。時間がなくてテスト基板を作らずに量産をしたので,間違いがなければいいがと思っています。
25枚の基板を作るということで,朝9時から午後4時まで休みなく焼くだけで2日間かかりました。明日は最後の仕上げと,廃液処理が残っていますが,これも1日かかりそうです。それでは24日に会いましょう。
番号 99E-022 送信日 99/07/22 差出人 田中 英二
件名 勝野さんご苦労様でした
こんばんわ。田中です。
勝野さん本当にご苦労さまでした。こちらも、IR2433を手に入れるのに奔走しました。明日、タケイに入るそうなので、取りに行ってきます。海外通商に頼んであった部品はやっと今日届き、中を開いたら間違いが2つもありました。それの交換にも行って来ます。24日までにプリントも用意します。これが終わったら、勝野さんに次のプリント配線をお願いしなくてはなりません。でもこうなったら早く作りたいですね。
勝野さんもうひと頑張りお願いします。
番号 99E-023 送信日 99/07/23 差出人 勝野 恒光
件名 教えて下さい
プリント基板作成中に塩化第2鉄の液を服につけてしまいました。洗っても落ちません。うまい方法はないですか。また,廃液処理中にガラス器具が銀鏡反応のように汚れてしまいました。狭いガラス管の中なので機械的にこすり取ることができません。うまくとることはできないでしょうか。
番号 99E-024 送信日 99/07/23 差出人 林 正幸
件名 科教協山梨大会参加状況最終版(追加・変更)
7月23日時点での科教協山梨大会への参加状況は次のようです(敬称略)。それぞれ自分が関係するところをチェックして、間違いがあれば連絡してください。特に、宿泊に夕食がもともと付いていなかったことには留意してください。
参加:
飯田、井階、伊藤のぼる、岡田はる、小島、鈴木ひさし、田中、戸田、林まさ、
林ひろ、深谷、船橋 以上12+2名
お楽しみ広場:
飯田 「いきいき物理わくわく実験 U」
伊藤のぼる 万華鏡づくり、「すべての高校生に2単位の物理を」
小島 「いきいき生物のびのび実験」、アナジャコの巣のレプリカ
田中 静電気メーター、加速度計
戸田 「壁を突き抜ける指」「手づくり分光器」「アルミ缶楽器」(
生徒作品)
林まさ 3D−ボックス、バッキーボール
林ひろ 水ロケット、「まさつ電気と電池の電気」
船橋 結晶・分子モデル
備考:申込み&責任者は林まさ
メイトウの柘植、大石も分子モデル製作キット販売でお楽しみ広場に参加
(行きだけは荷物を依頼すること可能)
「科学お楽しみ広場出展票」に関連して:
タイトル:「お楽しみ広場・愛知」
代表者:林 正幸
荷物:当日持ち込み、搬出に宅配を利用しない。
火気・電気:コンセント1つを必要とする(私がコードリールを持っていきます)。
火気は使用しない。
広さ:長机2つを単位として6単位、そして全部が連結した状態で使えるように要請
してあります。
場所:湯田小学校体育館
(車による搬入はできるが、駐車は総合市民会館(徒歩で5分の距離)にする。)
時間:9:00〜11:30
(8:00から準備ができる。12:00には撤収完了)
「広場」責任者:竹野 貢造
ナイター:
実施日は8月2日になります。
岡田 草木染の化学
船橋 結晶・分子モデル
井階 ばね振子の共振、ブランコおもちゃ、熱パイプの共鳴
備考:申込み&責任者は林ひろ
アルケのナイターも2日になったので林まさはそちらに参加
鈴木ひさしは司会者会議
宿泊(林まさ引き受け分):
1〜3日(1日の夕食はどこかで「交流会」として)
飯田、岡田はる、田中、戸田、林まさ、船橋
1、2日
井階
2、3日
小島、鈴木ひさし、林ひろ
備考:宿泊券が届いています。
ホテルは「ホテル内藤 昭和」というビジネスホテルです。
(住所:甲府市国母7の123の3
電話:0552−26−7001)
泊と朝食のみで、夕食は付いていません。
料金は1泊につき7000円と、手数料500円です。
林まさが立て替えて振り込みますので、現地で宿泊券と引き換えに支払ってください。
地図は林まさが持っています。林ひろにはコピーを渡します。
伊藤のぼるは家族で別途、深谷も別途。
交通:
1日昼に車で
船橋車:船橋、岡田はる、林まさ
井階車;井階、飯田、田中、戸田(帰りの運転は飯田、田中)
備考:井階は3日に他所に移動
岡田はる、林まさは4日はアルケ合宿(鈴木ひさしも)
グループごとに荷物・集合について打ち合わせてください。
13:00に両グループが小牧インターで落ち合ってはどうでしょうか。
(田中がトランシーバ準備)
2日未明に車で
林車:林ひろ、小島(荷物が多くて満席)
2日のいつか車で
鈴木車:鈴木ひさし、深谷(予定)
以上です。ではまた。
番号 99E-025 送信日 99/07/27 差出人 田中 英二
件名 マルチメーターの製作、ご苦労様でした
こんにちは、田中です。
マルチメーターの製作ご苦労様でした。勝野先生に、プリント基板を作ってもらって、みんな、ほとんどのひとが、できました。これは大変いいことです。今度の十月の、時も、プリント基板にしてもらいます。だからたぶん、みんなできると思います。この夏休みに、勝野先生といっしょにがんばって、プリント基板が完成するよう、精を出します。、どうしてもほしい方は、田中のところまで連絡をください。今夜、勝野先生から、電話があり、たぶん今、精を出して、プリント基板化をしていると思います。だから、早いうちにできると思います。ぼくも早くこの仕事を終わって、次の仕事にかかりたいと思っています。、明日、また、学校に行って、今度は加速時計を作って、科教協のお楽しみ広場で見せるつもりです。
ではお休みなさい。
番号 99E-026 送信日 99/07/28 差出人 船橋 隆久
件名 PC98の2000年問題は大丈夫?
船橋です。
パソコンショップへ行ったら、NEC「西暦2000年対応情報〜PC98−NXシリーズ/PC−9800シリーズ〜」のパンフレットがありましたので、一部持ち帰り読んでいます。
「西暦2000年問題」とはご存知の通り”年”を下2桁で表記するため、1900年か2000年かの判断ができなくなり不具合が発生するというものです。そのため「日付の順にデータが並ばない」「2000年以降に作成したファイルが古いファイルと誤認され削除される」「システムが起動しない」などの現象が発生する可能性があると警告しています。
今回入手したNECのパンフレット情報によると、パソコン本体については1986年11月以降出荷分については問題なく利用できるようです。ただし、下記の機種でMS−DOS(3.3から5.0A−Hまで),Windows95を利用している場合は、BIGLOBE(PC−VAN)で公開している「カレンダ時計補正プログラム」の再インストールが必要になります。なおこの「補正プログラム」はインターネットの「PICROBO」からダウンロードできます。
http://www.nec.co.jp/picrobo/
再インストール対象機種:
PC-9821/Ap2/As2/Be/Bs/Bp/Ts/Ne
PC-9800/BA2/BS2/BX2
また、独自に購入してインストールしたアプリケーションソフトについては、98AP情報
http://www1.psinfo.nec.co.jp/apinfo/
から対応情報が入手できます。
【パソコン本体の簡単なテスト】(NECのパンフレットから)
(1)Windows95/98の場合
@[スタート]メニューから、[設定]、[コントロールパネル]の順にクリックし、コントロールパネルを起動する.
Aコントロールパネルにある[日付と時刻]のアイコンをダブルクリックして<日付と時刻のプロパティ>を表示する.
B日付を1999年12月31日、時刻を23:56:00と入力し、[OK]をクリックして<日付と時刻のプロパティ>を閉じる.
Cそのまま5〜6分間待ち、[日付と時刻]のアイコンをダブルクリックして、再び<日付と時刻のプロパティ>を表示する.
D日付が2000年1月1日と正しく表示されているかどうか確認する.(越年)
E手順B〜Dと同様の操作で、2000年2月28日から29日、2月29日から3月1日の日付変わりを確認する(閏年).
F日付・時刻を正しい日時に修正してコントロールパネルを終了する.
(2)MS−DOSの場合
@MS−DOSプロンプトから、dateコマンドで日付、timeコマンドで時刻を入力し、Windows98/95の場合と同様に越年時と閏年の確認を行う.なお、dateコマンドで日付を設定する場合、西暦の年は4桁で入力する.
Adateコマンド、timeコマンドを使って、日付・時刻を正しい日時に修正する.
上記の件で情報を集めています。不都合がありましたらお知らせ下さい。ではまた。
番号 99E-027 送信日 99/07/29 差出人 田中 英二
件名 加速時計について
この前の淑徳高校での、「科教協お楽しみ広場」で見せた加速度計よりも、もっと小さくしました。だいたい、、トランプケースの半分くらいになりました。それと回路を少し改良しました。手の上に乗せて回転させると、向心力が見えます。向心力が見えると言うことは、中心向きの加速度が見えると言うことです。また、バネに付けて単振動をさせると、運動の方向と加速度の向きが反対であることがわかります。
今回のEHCに参加された人たちは、今作っているアナログマルチメーターを使うと、レベルメータ式に加速度を見せることができます。前回作った、ディジタルマルチメーターとアナログマルチメーターを使うと、それぞれの長所を生かして加速度を示すことができます。8月1日からの、科教協お楽しみ広場で見せようと思っています。
番号 99E-028 送信日 99/07/30 差出人 久保田 英慈
件名 ログはありませんか?
こんにちは。
時々出てきて、茶々をだしてばかりで恐縮です。
このMLの記録(ログ)は公開しないのでしょうか。私が他で加入しているMLは、内容が公開され、データベース化され、それを利用することができます。質のよい内容は公開していただくと有り難いです。ただ、その分気密性が薄れます。また、誰がやるのか、という問題もおこるでしょう。
本当に茶々を入れるだけで申し訳ありません。
番号 99E-029 送信日 99/07/30 差出人 戸田 亜昭
件名 Betty P. Preece さんを迎えて
ベティさんについて金髪の若い方を想像されていた参加者もいましたが、72歳で小柄な方で子どもたちに科学教育をしっかりやろうと訴え、実践されている方です。アメリカのPhysics
Teachinng Resource
Agentという物理教育研究団体の指導者です。どこにそんなエネルギーがあるのか不思議なくらいバイタリティにあふれた方です。出身はフロリダの方です。フロリダ州にはあのワニの生殖異常が見つかり有名になったアポプカ湖のあるところですね。やはり、環境問題をどのように教育していくかを真剣に考えておられます。千葉で行われた女性科学者、技術者会議に参加され中学生百人に対して環境問題についての講演をされました。その会議は千葉の幕張メッセで31カ国から約1200人の女性の参加で盛況に行われたそうです。そのついでに名古屋にも立ち寄りStray Catsの仲間にも会いたいとのことで名古屋へ見えました。
昭和区では川勝さんを中心に母親達が科学教育を行っていることを聞き、注目をされていたようです。28日、彼女は杉本さんの通訳で、昭和区の小学生にいろいろな形いろいろな大きさいろいろな形のパスタを使って行う環境教育のモデル実験実習の指導してもらいました。29日も、明和の科学部の生徒に同じモデル実験実習をさせてくれました。29日は心の準備もないまま杉本さんがいなくなったため、急に私が通訳することになり、冷や汗をかきながら通訳しました。
最初に土や木ガソリンなどいろいろな物質を資源としてリサイクルできる(英語ではrenewable)かどうかを考えさせます。生徒には手を挙げてもらっただけですが、時間があれば議論した方がいいでしょう。
次に各種類のパスタの混ざったパスタの山を地球に見立てます。三人一組でチームを作り、一定時間(20秒間)の中でチームごとに異なる形のもの(それぞれの天然資源と考える)を探させるのです。各チームの中で採掘者と数を数える人と記録者を決めます。係りをお互いに交代して、同じ資源の採掘を三回行います。その後、腕が長ければ沢山資源を取り出せるか、パスタの大きい方が取り出しやすいか、形が似たものが沢山あった方が取り出しやすいかなどと、どのような条件のとき資源として取り出しやすいかどうかを考えさせます。
ではここで皆さん問題です。形の似通ったものの中から自分達の形のものを選ぶのは能率が落ちます。では、大きいパスタと小さいパスタではどちらが探しやすいと思いますか?小さいタイプのものを探すチームがトップでした。彼女はそれを予想していました。
最後に実験実習の最後にひとりひとりにチョコレートの粒の入ったクッキーを配り、資源のチョコビーズを取り出すのにはクッキーの地球に何の変化も与えずに取り出すことはできません。このように環境問題をきちんと考えながらクッキーを味わってください。このような言葉で講演を締めくくられました。
通訳をしていてちゃんと英語は分かるのだが、何を聞きたいのか分からないところもありました。しかし、全部終わってみると、それぞれどんな条件の下で考えていてもよい。ぜんぜん違うことを考えていてもいい。要は自分の頭を使って考えて欲しいということのように思いました。もう少し時間があれば、生徒同士討論をすれば自分達で何をどのように考えていけばいいのか浮き彫りになってくるように思います。
その他、次のようなことも指導されました。
@ 宇宙ステーションが浮かび上がる3D写真をもらいました。
A うちに帰ってから作るようにスペースシャトルの紙切り細工の材料をいただきました。
B 発泡スチロールのトレイで作った自動車をストローとゴム風船で走らせる工作
歓迎会は自己紹介と明和の科学部の製作した実験の紹介と、先生達のいつもの物理サークルをそのまま行いました。盛り沢山でとても時間が足りないと思いました。こんなときにはこれでいいのかもしれませんね。彼女はソーラーエネルギーをテーマにした取り組みをされているとのことです。そこでクリーンな水ロケットをテーマにした国際会議をやろうではないか、との提案もされ、とても意欲的で頭が下がる思いです。
他の参加者へ
間違っているところや追加することがありましたら、皆さんからもメールを送っていただきたいと思います。
田中さんへ
アナログメーターの製作指導ご苦労様でした。皆さんの完成度はいかがですか。プリント基板のおかげで沢山の人が完成したでしょうね。今度は加速度計も簡単に作られるとのこと、楽しみにしています。伊藤昇さんもキットを買って加速度計を作ったそうですね。明和高校で行われたベティさんの歓迎会で伊藤さんより聞きました。EHCのサークルで教えてもらえるのを楽しみにしています。
アナログメーターを私も早く作りたいので、材料をいただけませんか。いつどこへ取りに来いと連絡いただければ都合のつく限りもらいに行きます。連絡を待っています。
奥村さんへ
29日には家まで送っていただきありがとうございました。愛知科学教育ネットの申し込みなどの管理は船橋さんが行っています。以下のアドレスまで加入の連絡をしてください。メーリングリストの内容も船橋さんのホームページに載せて公開しています。詳しくは彼に聞いてみてください。
船橋
隆久
電子メール アドレス :
tfuna@mtb.biglobe.ne.jp
ホームページ
アドレス
http://www2m.biglobe.ne.jp/~tfuna/index.html
番号 99E-030 送信日 99/07/30 差出人 林 正幸
件名 山梨大会レポートがやっと完成
こんばんは、林です。
夏休みは夏休みに忙しさがありますね。そんな中で今日、やっと科教協山梨大会のレポートが完成しました。やはり新しい自分を絞り出すには抵抗があります。昨夜は3時まで、そして今日も午前中原稿作りをして、午後に部指導の合間に印刷しました。明日は土曜で学校には入れないのでぎりぎりセーフです。以下にそれを紹介させてもらいます。
山梨大会へは、成島さんも参加するということで久しぶりににぎやかです。彼は井階さんの車に乗せてもらうことになりました。
勝野さん、EHCのプリント基板づくり、ありがとうございました。残念ながら塩化鉄(V)による汚れについては、私はあきらめて捨てます。
田中さん、アナログ電圧計の準備、ご苦労さまでした。私も夏休み中に所定のところまでは製作しておくつもりです。
船橋さん、2000年問題の情報をありがとう。私たちにとってはめったなことはないと思いますが、時間を見付けて試してみます。
岡田さん、統計力学の問題提起をしませんか。みんなで考えましょう。
戸田さん、いつものように国際的活動ですね。なお井階さんには、大会参加の情報をメールで送ってあります。
ではまた。
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99.8.3〜
4
科教協山梨大会化学分科
会
林 正幸(愛知・高校)
「授業プリント」を作って
昨年のレポート「思考を引き出すための断片」に続いて、同じくテーマは生徒の思考を引き出すことである。生徒が書いた「授業ノート」を引用しながら、そのための「授業プリント」づくりの視点を探ってみた。
A 板書から「授業プリント」へ
昨年は転勤早々で、板書を中心に授業展開していた。しかし三学期になって、生徒
から「書くのがたいへん」という苦情が多くなり、私も新しい学校での見通しが立ってき
たので、「授業プリント」を作成することにした。
これは「穴埋め式」を中心としたプリントで、説明の後にその用語などを答えさせる。生徒には思考を停止しないように、説明を聴きながら予め自分で記入していこうと呼びかけている。そしてところどころに生徒に思考させる質問や演習を、章末には宿題を入れている。
生徒の手作業が軽減されて、結果的に生徒が思考しながら授業を聴く余裕ができたようである。教科書からの独立性が確保できるので、私が思考させたい項目を選び、それらを順序よく配列できる。
できた授業プリントはホームページにも掲載しているが、授業実践をしながらどんどん修正している。今回の資料は1年生の一学期分で次の4章から成っている。
1.元素と原子
2.化学結合と物質
3.物質量と化学反応
4.物質の三態
B 生徒が書いた「授業ノート」から
「授業ノート」は、毎時間順番に1人の生徒にB5の用紙に、「授業内容」「納得
したことor疑問に思うこと」「感想or知りたいこと」を書かせているものである。
生徒A
「昔の人が、まちがいを恐がらなかったから今の化学があると思った。元素と単体の区別が少し分かりにくかった。他のテーマについても昔の人の考え方を知りたい。答を知
っている私が思いつかない考え方をしているのでおもしろい。」
生徒B
「アリストテレスはすごい考え方をしたんだなあと思いました。私はアリストテレスとちがい、ただ「知っている」だけなので、「知る」だけにならないようにしたいと思います。」
生徒C
「授業で先生が「アリストテレスはいまから2500年前の人だ」と言ったのを聞いたので、すごい驚きました。だって、そんな昔の人は、何の技術もないのに、いろいろなことを考え出したりして、すごいなあと思いました。それに今日の授業は、ふしぎに思ったり、すこしおどろいたりして、おもしろかったです。」
生徒D
「メンデレーエフという人は、原子を軽い順にならべ、それで表をつくりすごいと思
う。しかも、昔はだれも知らなかったので感動する。化学が進歩している中、こういった”もと”がないと化学は進歩していかないのですごいと思う。」
生徒E
「今私たちはラボアジェが発見した、物質が突然誕生したり消滅したりすることがないということを、あたりまえのように知っているけど、質量保存の法則など学ばなければ気づきもしないことを、ラボアジェは自ら発見したなんてすばらしいと思った。」
生徒F
「メンデレーエフさんはすごいと思った。なんかマジックって言ったら大げさだけど、1時間”ホー”っと納得する授業だった。元素を覚えるのは苦手だったけど少し興味をもった。」
生徒G
「ドルトンはよくすべての物質は原子と呼ぶ小さい粒からできているということが分ったなあと思った。化学の進歩はすごいなあと思った。最初、走査型トンネル顕微鏡ってなんだよそれと思っていたけど、すごいものということが分った。」
生徒H
「(前略)
どうして非金属どうしでしか共有結合が行われないのか?そして陰イオンのイオン結合と共有結合の関係は?引力の発生のナゾ。軌道の輪が大きくなるとなぜ発生するのか?
今日の授業をふくめ、いつも楽しいブレイクタイムがあってうれしいです。今日のはたまたま宿題になったけど、せんす(これは仕掛がすぐにわかってしまったけど・・・
)や、あの貯金箱、虹の見える箱など。いつも不思議に思います。特にあの三角形・・・、
どうなっているのでしょ?
あと昔の人たちは頭よかったのかな・・・どうやったら説明できるとか、どうやってわかるんだろう・・・そもそも物質が小さいもののあつまりだとかふつうには考えられないし、目に見えないから。本当に電子が原子核の周りをまわるとかって、どうして分ったんだろー!?と思います。やっぱりそれなりの努力があってこそだと思うから、やっぱりえらいなぁ・・・と思います。」
生徒I
「化学結合は原子の最外殻電子に依存していることから、周期表はただ単に並べたのじゃないんだということがわかり、周期表をつくったメンデレーエフはすごいとあらためて思った。
・太陽電池の中にアモルファスシリコンの固体がはいっていることを知りました。
・ガラスの電導性実験で、熱して電気がとおるなんで、めちゃくちゃびっくりしました。
→どうして通るの?
・どうして金属結合はどうして方向性がないのか。
無定形をアモルファスというけどアモルファスとは英語ですか?
・図を目をよせてみるとき、目がおかしくなった。
・ガラス棒を熱して電気がとおったから、プラスチックなどの物でも熱したらとおるか知りたいです。
・金属結晶、イオン結晶と、化学には同じような言葉がどんどんでてきて、あらためて、化学は難しいと感じました。」
生徒J
「変形性のイオン結晶のとき、力を加えると、陽イオンどうし陰イオンどうしになるからこわれるといったけど、力が強いなら、陽イオンと陰イオン、陽イオンと陰イオンというふうに組合せが変化する場合はあるのですか。 やっぱり1時間でも授業を休んでしまうと、次の授業の内容も分けが分らなくなってしまう。」
生徒K
「液体の種類によって沸点がちがうということが分った・・・。100℃で沸とうするものもあれば、−10℃ぐらいで沸とうするものもある・・・。でもマイナスのって、どうやって沸とうさせるの? 空気中だとダメだし・・・。 もっとたくさんの種類の沸点を知りたいと思った・・・。あと、ほんとにその温度で沸とうするのか、実験をしてみたいな!!」
生徒L
「同じ原子で構成される単体でも結合の状態によって性質が異なるということの意味が、同素体を勉強したことで分りました。
・結晶配列の違いを生じる原因は何ですか。
・原子量を、相対質量で求めるならば、1番軽い水素原子を基準にした方がやりやすと思ったのですが、なぜ炭素12が基準になっているのですか。
・イオンの式量を求めるとき電子の質量は無視できると習いましたが、本当に全く支障はないのですか。
化学の授業は、毎回今まで疑問に思っていたことが理解できたり、新しい知識が増えたりして、とても楽しいです。特に共有結合を習ったときは驚き、そんなことを思いついたことに感心しました。このまま、今まで通り楽しく、分かりやすい授業を進めてほしいです。
・電気陰性度の差は何の違いによるものですか。」
生徒M
「同じ原子からできているものでも、構造のちがいで、かたさが全然ちがうんだなとわかりました。原子量や分子量が炭素の12を基準にしていることもわかり、小さい原子、分子でもちゃんと質量をはかることができることがわかりました。けどどうして炭素を基準にするのかなと思いました。 原子とかはとても小さいものだけど、そんな小さな原子でも、いろいろな質量をもっているのだなあと思いました。 ダイアモンドと黒鉛が同じ炭素からできているのにはとてもおどろきました。」
生徒N
「・物質量、molの計算の仕方がよく分った。
・mol数とg数の比は一定であるということも納得。
・同じモル数の物質=同じ個数の物質 というもの覚えておくと利用できる。
・(風船で)空気はけっこう重いんだなあ。
計算は、そんなに難しくなかったし、先生の説明も分かりやすくてなんとかできた
。 大きくふくらました風船は、手を離すと空気がぬけるごとに、どんどんすごい勢いでフッ飛んできてこわかった。でも、おもしろかった。」
生徒O
「亜鉛を希硫酸に投入すると、水素が発生して硫酸亜鉛ができるというように、反応式でこれを表したとき、水素が発生すると分らなくても、反応式を見れば、水素が発生するということが推測できるので、反応式は便利だと思いました。 今まで化学反応式は原子の数がよくわからなくて難しいと思っていたけれど、今回の授業で、反応式の左辺と右辺の原子の個数の関係が理解できました。 それぞれの反応式を覚えるのは大変だと思っていたけども、ほとんどは物質の化学式を覚えるだけでいいので安心した。中学校よりくわしく学習して、納得するところがあったのでよかった。」
生徒P
「(前略)
実験で1[l]のはこにほぼきっかりなのを見て少しおどろいた。
反応量の計算で、[l]の単位が入ってくるとムズカシイ。
基本が大切だと思った。」
生徒Q
「注射器で水蒸気をつくる実験で、こんなに簡単に、水蒸気ができるなんてびっくり
した。水蒸気をつくる方法は分ったけど、プリントの中に絵をかいた時、注射器の先に泡とやじるしがあったけど、どういうことかわからない。 沸点は大気の圧力によって左右されることも、びっくりした。中学は、沸点とははじめから決められているのだと思ったけど、圧力がちがうと、沸点もちがうのは、おどろいた。 中学ではきめられたことだと思っていたことが実は、まだ続きがあって、もっと化学が深いことにおどろいた。」
生徒R
「洗たくものがなぜ100℃でもないのに乾くなんて、気にも止めたことがなかったので、そうなっていたのかあと納得しました。 また、注射器の実験でも同じような感想をもちました。普だんなにげなくまわりに起こったり、なっていたりすることの中には、こんなふうになりたっていることもあるん
だよ、ということが分った。 化学の授業をかさねていくにつけて、難しくて、複雑になり、よくわからなくなってきた。どこがわからないのかもわからないので手のつけようがない。
富士山頂には、富士山を観測するところがあり、人が交たいで住んでいるというのを聞いたことがあるので、そういう人たちは、レトルトカレーなどを食べるとき、どのようにして、湯が沸騰しているのかを判断しているのかなあと思った。温度計をつっこむとか。」
生徒S
「納得したこと
・細いガラス管に空気を封入するのも、酸素や水素を封入するのも、まったく同じ結果になること。
・この世の最低温度が−273℃であること。
疑問に思うこと
・なぜ−273℃であるといいきれるのですか?
精密といってもやっぱり−272℃とか−274℃とかにもなるのでは?
・絶対温度の単位はK(ケルビン)で、ケルビンという人が提案したからケルビンという単位なのですが、なぜ自分の名前を単位につけたのですか?
感想
・シャルルの法則の実験は、すごく楽しかったです。最低温度がこんなに低いことが分かり、すごいと思いました。
知りたいこと
・この世の最高温度はどれくらいなのでしょうか?」
C 思考を引き出すための「授業プリント」を
十分な授業プリントが生徒の思考を試験まで先送りさせては逆効果である。思考を引き出すためのプリントづくりの視点を探ってみた。
(1)まずそれぞれの項目を理解する。
実験や事実から出発するのを基本とし、できるだけモデルやイラストを利用する。
認識や思考はそのようにして確かに発達する。そして生徒が思考しやすいように、用語を選択し、表現に整合性を持たせるように努力している。
(2)どうして分かるか、科学はすばらしい。
科学者はそれをどのように発見したのか。科学はそれをどのように理解するのか。
科学的認識のすばらしさが実感できる授業を目指す。
(3)それで納得する、さらに疑問が生まれる。
生徒が関心をもつことの謎解きをできる。そしてさらに新しい疑問が湧いてくる。
自立した思考を引き出したい。
(4)知識・理論は、広がり深まっていく。
科学は固定的なものではない。教材を歴史的、発展的に構成する。毎時間が未知だった世界を発見する授業でありたい。
(5)自然は互いに関連を持っている。
環境問題にも絡みながら、人間の生産活動も含めて、自然の多面的な相互連関を意識させたい。
(6)科学が万能ではない。
持続可能な未来社会は、科学情報を踏まえて、人間がその自由意志で選択する問題である。
最後の2項は、1〜4章ではまだ欠落している、これからの授業プリントに是非盛り込みたいことである。
番号 99E-031 送信日 99/07/31 差出人 戸田 亜昭
件名 子どもたちの非合理志向と楽しい科学教育
林正幸さん
相変わらず頑張っていますね。でも頑張り過ぎだと思います。身体に気をつけて長く頑張ってもらわないといけません。お互いに無理をせず長く頑張りましょう。科教協大会でもよろしく。
akknの皆さんへ
私も科学教育研究協議会山梨大会に参加してきます。そのときのレポートを送りますので、参加されない方もご意見をいただきたいと思います。資料をつけることができないですが、欲しい方は連絡してください。研究会に参加できなくてもこのようにe-mailで意見の交換ができるのはすばらしいですね。ただし、顔を見ながらレポートをするのと違っていろいろ考えねばならぬ点もあるように思います。一言でもいいから反応があれば続けようという意欲が出てくると思います。ぜひご意見をいたたきたいと思います。
もうひとつ報告します。臼井さんのように新聞社にいろいろと意見を送ろうと思い、自分のプライバシーは自分で守ろうと呼びかけた問題です。バラバラ殺人事件など重なって取り上げるのが遅くなったけれど「地域活動調査表」についていろいろなところで取材し取り上げて記事にするとの連絡がありました。
戸田 亞昭
e-mail
address : tsu-toda@tcp-ip.or.jp
ここからがレポートの内容です。
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子どもたちの非合理志向と楽しい科学教育
科教協第46回全国研究大会山梨大会 1999.8.2〜4.
愛知 戸田 亞昭 e-mail address: tsu-toda.@tcp-ip.or.jp
私は名古屋市立**高校で理科を教えています。この学校に転勤してきたときから、6年間生徒の意識調査をしてきました。はじめは、立命館大学の安斎育郎先生の『超能力を科学する』(かもがわ出版)の中で紹介されていた「子どもたちの非合理志向」(アンケート調査結果)(『子どものしあわせ』1998年11月臨時増刊号のデ−タから計算)を読み、幽霊や超能力などを信じる子ども達が非常に多いのに驚き、私が教えている生徒たちの状況はどうかと思い、同じ項目のアンケート(資料1)を毎年最初の授業で取るようになりました。私達の学校も大体同じような傾向にあることが分かりました。
では子ども達はなぜこのような非合理的な考えをするのでしょうか。毎年学年のはじめには同じアンケートを取り続けて気がついたことがありました。それはテレビや雑誌などの影響が大きいのではないかということです。このように考えていたので、ある裁判の判決が出るのに注目していました。日本テレビの番組と本で紹介された「宇宙パワー」による治療を受け、自称超能力者らに現金をだましとられたとして、九都県の難病患者とその家族が日本テレビと下請けの番組製作会社などに損害賠償を求めた訴訟の判決が出た後、各テレビ局の番組を作る姿勢が変わったことを感じました。うそと知りながらテレビ局がこのような番組を放映するのは絶対に許してはいけません。きちんとテレビ番組を調査分析しているわけではないが、やはりテレビの影響が生徒の考えに現れていると感じました。実際、その影響が子どもたちの考え方に出ているのではないしょうか?
地下鉄サリン事件を扱うテレビ番組の中であまり取り上げない意見がありました。その意見とは、テレビなどマスコミの影響が私達視聴者の考えに大きく影響を及ぼしマスコミの責任が大きいということです。その頃のテレビの番組では超能力や超常現象を煽り立て、世の中は不思議なことがいっぱいで、世の中は合理的には分からないのだといっているような番組が多いと感じていました。この事件は単純に一つの原因だけで起こったわけではないが、その背景にはマスコミの及ぼす影響が大変大きいことをもっと考えないといけないと思います。
私のアンケート調査の中で、残念ながら1996年度のデータを紛失してしまい、手元にありませんが、私の記憶では、この年は1995年度とあまり変わらないように記憶しています。1997年度から少し非合理的な考えをする生徒の数が減少しているように思います。これは、超能力裁判の判決が出たためにテレビの番組の作る姿勢が変わったからだと考えます。しかし、1999年度の番組の中で生徒たちのよく見るものを考えてみると、またUFOや超常現象を扱う番組が増えてきたように思います。しかも番組ではあたかも公平な扱いをしているような言い訳ができるように反対論者を参加させ、結論は視聴者が出せばよいというような番組の構成になっています。皆さんはこれをどのように考えればいいと思いますか?国民が自分で考えるようになれば、これでいいのだろうか。ご意見をお聞かせ下さい。
皆さんの学校の生徒たちはどのように考えているのでしょうか。一緒に調べていきましょう。私のアンケート調査では毎年同じように幽霊や超能力を信じる生徒が多いので、理科の教師としてこれにどのように対処していったらいいのか考えてこうと思います。マスコミの影響はやはり大きいので、私達がいい番組には激励の意見を送り、悪いと思った番組にはどんどん反対であるとの意見を出していく必要があるのではないでしょうか。
もうひとつ考えないといけない問題があります。私達理科の授業中でこれをどのように扱っていったらいいのでしょうか。私は授業の中で、超能力者であるといって、いろいろな手品をやり、生徒に考えさせています。今年は年度のはじめの授業で、次のようなことをやって見せました。
@
超能力を使って触ってもいないペンを落としました。
A 超能力を使って五円玉の小さな穴にパチンコの玉を通しました。
B
エイムズの三角形といって普通錯視図形でしかありえないものの証拠写真を撮りました。
C
口の小さい瓶の中に入れた棒にボルトとナットをはめておきました。
D
三辺の長さが3cm、4cm、5cmとなる直角三角形の木片に念力を送ると直角トライアングルパワーがつくためベルトでバランスをとることができます。
1995年のアンケート調査では私の行った超能力でもそれを信じた生徒が約25もありました。もちろんこの調査の後ではマジックの種明かしもきちんと説明し、先生といえども鵜呑みにせず疑って自分の頭で考えるように訴えました。
私はどんな教材の中でも次のことをしっかりと押さえておくべきだと思います。
@
世の中すべて法則的に考えていくことができること。
A
何もかも科学で扱えるわけではないが、科学的な考えを身につけていけば誰でも楽しくいろいろななぞを解いていけること。
B
不思議なことがあれば、なぜと問う心が大切です。今の科学で分かっていないことは沢山あります。すぐに結論を急がず、どんなからくりがあるのかじっくりと調べ考えていこう。これが科学的な態度です。
C
科学は身近で手の届くもので、未来を切り開く武器となるもの。
ささやかな教材ですが、いくつか私の実践を紹介します。真似でもいいから生徒たちの目も輝くような教材を広めていきましょう。
資料1 科学と超能力アンケート
資料2 壁を突き破る指とミツバチの目
資料3 歯車楽器とアルミ缶楽器(生徒の感想つき)
資料4 地下鉄切符の暗号解読(生徒の感想つき)
資料5 手作り分光器
資料6 渦巻きを手の中に
資料7 アナモルフォーシス ひずみ絵
資料8 床屋さんテレビとアニメの原理