番号 10F-001  送信日 10/06/09  差出人 林 正幸
件名 MOLの会通信案

こんにちは、林まさです。
 6日(日)に開いたMOLの会の通信案ができました。間違い、追加などありましたら、知らせてください。1週間後にはホームページに掲載します。
 次回のMOLの会は次のように決まりました。
  10月3日(日) 13:00〜17:00 市立北高校化学室
 ではまた。

<通信案>
                                   10.6
                               事務局 林 正幸

   MOLの会通信10−6号

 今回は岡田、田中(英)、田中(裕)、出口、林まさ、福島、藤井、藤本、船橋、堀の10
名が参加しました。新しい仲間2名を含みます。
 今回はお茶の時間も取れ、福島さんから地学を始めて教える感想を聞きました。教材を
整理するのに時間がかかる上に、生徒(定時制)から「地球と太陽の距離はどうしてわか
るか」「核融合ってどんなものか」「光は曲がるのか」などと質問されて勉強が追い付か
ない・・・。また船橋さんからは津波の速さの話題が出ました。普通の波からは考えられ
ない速さである。後で調べてみると、津波の速さは水深と波高に関係するが、太平洋のよ
うな深い海ではもっぱら水深で決まり、その平方根に比例する。水深4000mでは時速
720キロになる、とのことです(ウィキペディア)。
 また田中(英)さんからは、1年前に自作のpHメーターの紹介がありましたが(MOL
の会通信09−6号)、皆さんの要望も受け止めていよいよEHCで製作講習会を開くと
いうことで、新しいバージョンの紹介がありました。
参考:96年7月以降の「MOLの会通信」は、すべて私のホームページで閲覧できます。
     http://www.water.sannet.ne.jp/masasuma/masa/shwmenu.htm#MTS
 今回は5時前に終了したのですが、何のことはない、皆さん話し好きで、会場を引き上
げたのは5時半でした。

アルコールでポンとドカン(船橋、堀)
 素材はもう20年以上も前に紹介されています。350mLアルミ缶の上をくりぬき、
底近くに点火のために1cm弱の穴を開け、エタノールなどを噴霧して紙コップを被せ、
点火するとコップが飛びます。
(船橋さん)
 500mLのボトル缶を使い、同じように点火すると、このときの音は「ポン」で、楽
しめる。ところが、アルミ缶にチップスターの筒(長さ30cmくらい)を取り付けると、
「ドカン」と大音響を発し、コップは天井に当たってつぶれ、アルミ缶も底がへこむほど
の威力になる。どうしてこれほどの差が生まれるのか。
 確かにコップをしっかりはめると、爆発音が大きくなります。圧力が高くなってからコ
ップが飛び出すからでしょう。それにしてもチップスターの筒は他に何かを秘めているよ
うに思えます。
(堀さん)
 職場の仲間が指導している部活で、生徒たちが取り組んでいたもの。350mLアルミ
缶に圧電素子の点火装置を組み込み、紙コップの底に発泡スチロールの半球を貼り、ロケ
ットのように羽根を付けたりして飛ばしている。燃料はメタノールとエタノールを7:3
に混ぜたもの。これで校舎の4階に届くほどである。水平発射すると教室の前から後まで
飛ぶ。

周波数メーターなど(船橋)
 H8汎用計測制御システムを利用して、周波数メーターを製作した。センサーには超音
波送受波器を使い、1波長の時間(周期)を計測して周波数を計算するようにプログラム
している。超音波送受波器は40kHzのものだが、かなり広い周波数をカバーできる。
ゴキブリ撃退器は20kHz、犬笛は17kHzあたりの数値が出る。
 同時に、かつてEHCで製作した超音波の送波器と可聴音変換器を改良した。送波器を
動かして周波数を計ると、ドップラー効果が確認できる。ちなみに送波器2つを並べ、そ
の前で変換器を横に移動すると、干渉が確認できる。この超音波の波長は8.5mmと通常
の可聴音よりはるかに短く、机上で実験ができる。

 退職して時間がある船橋さん、ますますエレクトロニクスにのめり込んで、村田さん
(岐阜物理サークル)考案の「マルチストロボ」も作ってしまいました。これは使い捨て
カメラ「写ルンですFLASH」のストロボを外して少し手を加えたもので、一定電圧以
上の信号が来るたびに発光します。
 周波数発振器につなぐと同じ周期で光ります。今回は音楽信号を入力すると音と光の共
演になり、雰囲気が盛り上がりました。中に「何が面白いか分からないけど面白い」とい
う感想もありました。

色の行き帰り(岡田、林まさ、船橋)
 科学の祭典の予行演習です。
[1]振動反応(青色と黄色が行き帰り)
 数年前にでんきの科学館の「なるほどサイエンス」で取り上げた振動反応(MOLの会
通信06−6号)を、子どもが手を出せる形にした。
(1)スターラーにマグネットの入った50mLビーカーを置き、ピペットでA液10m
Lを入れる。
(2)B液10mLとC液10mLをスクリュー管に入れてわたし、順番に加えさせる。
参考:数分間、色の行き帰りをくり返す。

 ところがやってみるとうまく行きません。始めは過酸化水素の分解を懸念しましたが、
それだけでなく主な原因はデンプンが微生物に食われてしまったことでした。つくづく予
備実験は大切であると感じました。

[2]カメレオン・エマルジョン(振ると黄色、置くと緑色)
 参考文献(日本化学会編「教師と学生のための化学実験」(東京化学同人))に従って
ベンゼンを使っていましたが、出口さんの提案でヘキサンに代えたところ、うまくいくの
で切り換えました(ベンゼンは発がん性)。
(1)びんを激しく振らせるとエマルジョンになって黄色になり、置かせるとやがて2層
に分離して下層が緑色になる。
 準備は、100mLの水にBTB3mgをかき混ぜて溶かし、その30mLをJPボト
ルに移す。これに硫酸アンモニウム1gほどを加えて溶かし、ヘキサン30mLを加え、
しっかりふたをする(まわりをビニールテープで巻く)。

 文献によるとこれは、BTBはスルホン酸であり、水層において次のように電離する。
  B−SO2OH ←→ B−SO2O− + H+  (Bは残基)
   黄色       青色
平衡は酸を加えると左に移動し、塩基を加えると右に移動する。この実験では水溶液はほ
ぼ中性で緑色であるが、B−SO2OH は分子性物質でヘキサンの表面に吸着されやすく、
したがって水との境界では平衡が左に移動して黄色になっている。したがってこれを振っ
てエマルジョンにすると、境界面が増えて黄色が目立つようになる。

[3]アクアコバルトイオン(熱くすると青色、冷たくするとピンク色)
(1)ゴムせんをした試験管を熱湯に浸けさせると青色になり、氷水に浸けさせるとピン
ク色になる。
 準備は、試験管にエタノール10mLと水1mLを入れ、塩化コバルト(U)6水和物小
さじ1杯を加え、振り混ぜて溶かす。これを別の試験管と2分し、しっかりゴムせんをす
る。
 この理由は、塩化コバルト(U)6水和物は次のように2水和物と平衡になる。
  [Co(H2O)6]Cl2 ←→ [CoCl2(H2O)2] + 4H2O
    ピンク色         青色
左は6配位(8面体)のヘキサアクアコバルト(U)イオンであり、右は4配位(4面体)
のジクロロジアクアコバルト(U)錯体である。そして平衡は温度が高くなったり水分が少
なくなると、右に移動する(「配位化学〜金属錯体の化学」(化学同人)を参照)。

 関連して岡田さんから、塩化コバルト(U)を水に溶かし、濃塩酸を十分に加えると、赤
色から青色になることが紹介されました。それは4配位のテトラクロロコバルト酸イオン
     [CoCl4] 2−
が生成するためです。

[4]フェノールフタレイン(アルカリで赤色、酸で無色)
(1)スターラーに100mLビーカーを置き、水30mLを入れ、フェノールフタレイ
ン2,3滴を加え、マグネットを入れてまわしておく。
(2)プチボトルのアルカリを1滴1滴と加えさせると赤色になり、同じように酸を加え
させると無色になる。
<以上>



番号 10F-002  送信日 10/06/13  差出人 田中 英二
件名 LEDストロボ製作のご案内をします

こんばんは、田中です。
7月18日(日)に物理サークルでも紹介しましたLEDストロボと簡易メルデの装置を製作します。製作を希望される方は、6月18日(金曜日)までに、田中まで連絡をください。EHCの方で連絡済みの方は連絡いりません。詳細は以下のとおりです。不明な点がありましたらメールください。

7月18日(日)9:00〜16:00**高校2階物理実験室
テーマ:LEDストロボと簡易メルデ装置(弦定常波装置)の製作。なおLEDストロボは2セットペアです。
制作費:7000円
持ち物:ハンダ付けセット、ニッパ、ラジオペンチ、リーマー、電動ドリル(お持ちの方)、ドライバー、ヤスリ、延長コード、定規、筆記用具、カッター、など



番号 10F-003  送信日 10/06/**  差出人 ** **
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番号 10F-004  送信日 10/06/**  差出人 ** **
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番号 10F-005  送信日 10/06/**  差出人 ** **
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番号 10F-006  送信日 10/06/**  差出人 ** **
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番号 10F-007  送信日 10/06/**  差出人 ** **
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番号 10F-008  送信日 10/06/**  差出人 ** **
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番号 10F-009  送信日 10/06/**  差出人 ** **
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番号 10F-010  送信日 10/06/**  差出人 ** **
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番号 10F-011  送信日 10/06/**  差出人 ** **
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番号 10F-012  送信日 10/06/**  差出人 ** **
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番号 10F-013  送信日 10/06/**  差出人 ** **
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