番号 09J-001  送信日 09/10/19  差出人 林 正幸
件名 環境勉強会の報告

こんにちは、林まさです。
 先日開いた環境問題を勉強する会の通信案ができましたのでお知らせします。誤り・不足などありましたら連絡してください。
 次回は
  1月31日(日) 13:30〜 「林ラボ」(一宮駅から徒歩5分)
です。
 ではまた。

<通信案>
                                  09.10
                               事務局 林 正幸

   環境問題通信09−10号

 今回は臼井、林まさの2名でした。塚田さんからは "Let't try 4R" の
No.19号(「春日井市のプラスチック製容器包装分別収集」に付いての答申など)を送
っていただきました。
 皆さんのさらなる参加を呼びかけます。

ボタン電池のリサイクル(臼井)
 ボタン電池がよく使われるようになったが、リサイクルはどうなっているのだろうか。
回収箱が置いてある店は少ない。うすいボタン電池(コイン電池と言う)でも日本中で1
年に使うものを積めばすごい高さになる・・・。
 改めて電池工業会のホームページを調べてみました。通常のマンガン乾電池は水銀使用
がゼロになった時点で回収せず、不燃ゴミの扱いになりました。ボタン電池では水銀電池
は生産されなくなりましたが、他の酸化銀電池(記号:SR)、空気電池(PR)、アル
カリボタン電池(LR)は、水銀の使用が避けられず回収することになっています。これ
は電池工業会の自主規制で、処理事業に参加している業者の電池に限られます。ちなみに
リチウムコイン電池(CR、BR)は水銀を含まず対象外です。
 カーバッテリー(鉛蓄電池)のリサイクルは有名ですが、小型の充電式電池もリサイク
ルマークが付いており、再資源化が義務づけられています。ニッケルイオン電池、ニッケ
ル水素電池などです。
 ところが先日、古くなった携帯電話の電池を店に持って行ったら、一瞬エッというよう
な顔をされました。大丈夫かなあ・・・。

これからの炭素資源(林まさ)
 雑誌「化学」(化学同人)9月号に瀬戸山「これからの化学産業はどこに炭素資源を求
めるか?」という時評があった。私はこれまで化石燃料が枯渇すればバイオマスしかない
と単純に考えていた。
 問題は化石燃料の枯渇だけでなく、その燃焼で発生する二酸化炭素による地球温暖化が
ある。日本全体の排出量は年に14億トン、そのうち化学産業(製品もいつか燃えて
CO2 になる)は9000万トンで7%程度である。
 中東諸国では、石油随伴のエタンをクラッキングしてオレフィン(エチレン、プロピレ
ンなど)が製造されるようになり、工程で必要とするエネルギーが小さいことに加えて現
地生産で輸送がないため、日本におけるナフサのクラッキングに比べて、二酸化炭素の発
生量が2/3で済む。
 日本の化学品製造プロセスは完成の域にあり、二酸化炭素削減の余地はほとんど残って
いない。

 二酸化炭素を削減するには、石炭より、石油、石油より天然ガスを使うべきである。炭
素水素比が順にCH、CH2 、CH4 であり、水素の燃焼分のエネルギーがより大きくな
るからである。加えて天然ガスはコンバインドサイクルの採用が可能になり、第1段のガ
スタービンの排ガスの温度は高く、クラッキングの熱源に使えばエネルギー効率が大きく
改善できる。
 メタンを水蒸気リフォーミングして一酸化炭素&水素を得、これからメタノール、続い
てオレフィンを製造するいわゆるC1化学は、すでに完成した技術である。かつ二酸化炭
素の発生量がエタンのクラッキングに負けないくらい少ない。そして天然ガスの貯蔵施設
はすでに火力発電所が備えている。当面の炭素資源として有望である。またメタンでなく
石炭を利用することも考えられる。理論計算上は、石炭からコークスとプロピレンを生産
するのに、エネルギーはほとんど不要である。
 ここで押さえておきたいのは、既存のエネルギー・素材産業が立ちはだかっている。巨
大な投資を必要とする技術を採用するモティベーションを高めるには、国の支援・助成が
欠かせないことである。また業種間の協力協同が必要である。
 アメリカで注目されているトウモロコシからのバイオエタノール製造は、生産性が低く
それは光合成自身の生産性の低さに根本原因がある。また食用と競合している。
 地球に降り注ぐ太陽エネルギーのうち、光合成に使われるのはたかだか0.1%程度に過
ぎない。
 食用バイオマスの残さ、非可食バイオマスからの化学品製造は、導入期の技術、社会的
コンセンサスを得るための先鞭とはなるが、将来的に十分なコスト競争力をもつ大型化学
品にはなりえない。
 バイオマスは化石燃料に比べてエネルギー保有量が小さく、オレフィン製造には別にエ
ネルギーが必要になる。
 もちろん長期的視点では、現状では技術的課題の多いバイオマスからの化学品合成、さ
らには人工光合成によって水から取り出した水素と二酸化炭素から、化学品を製造する方
向を目指すべきであろう。

 バイオマスについては、生産性が低く、エネルギー保有量が小さいことは織り込み済み
であると思います。そして「太陽エネルギーの0.1%」というにはすごい数値であり、光
合成で固定されるエネルギーは、現在の人類のエネルギー消費量の10倍に当たることを
見逃してはならないでしょう。
<以上>



番号 09J-002  送信日 09/10/20  差出人 中村 光廣
件名 11月3日の益川さん講演について

 名大の中村です。本当にもよおしもののお知らせばかりで申し訳ありません。先
にお知らせしましたが、11 月3 日に豊田講堂で益川さんの講演があります。
「憲法公布63周年記念県民のつどい」で主催はあいち九条の会・名古屋大学平和
憲章委員会です。

 講演後、主に高校生・大学生・院生らの若い人を対象とした交流会と益川さんと
の対談が企画されております。対談は壇上に上がる人を事前にきめて行うとのこと
です。壇上へあがって参加してみたい高校生あるいは大学生の方がおられましたら、
今週中に連絡ください。検討委員会へ紹介します。

当日の予定プログラムは、
11時      開場
12時〜13時   プレ企画:音楽演奏・パネル展示
13時〜14時30分 益川さん講演
その後     大交流会
15時〜16時   益川さんと学生・若者との対談        
となっています。

参加協力券は大学生以下 500 円、一般1000円です。名大生協プレイガイドで販売
中とのことです。保安のため参加券を持ってないと入場できません。

関係者によれば参加協力券は関係団体を経由してすでに豊田講堂の座席数とほぼ同
じ1500 枚程度売られたようで、一般ルートでの入手は難しいかもしれませんが、
連絡頂ければ手配できると思います。また物理の講演とことなり、益川先生のもう
一方の顔である平和・護憲ですので、かなり硬いプログラム進行で進められる予定
とのことです。司会はテレビでおなじみのあまちんさんです。

参加される場合、当日なるべく早めに入場されることをお勧めします。あきらかに
オーバーブッキングの講演会となる予定です。
お問い合わせなどありましたら、中村までメイル下さい。



番号 09J-003  送信日 09/10/20  差出人 原 弘良
件名 人間ばんざい! 報告2件

こんばんは、  原です。

 人間ばんざい!ーその1
  「ふるさと秋祭り:科学クラブの子どもたちに、町民の歓声・拍手」が飛んだ!
    「チャレンジ!△・□・○のシャボン玉を飛ばそう!」に、
  会場の町民が、「何でだろう?なぜ?」と、一緒になって盛り上がりましたよ。

 祭り1週間前・76回科学クラブで、
 ・「わくづくり;古タオルをビーと引き裂いて(大喜びだった)針金ハンガーに巻く。」

 祭り本番で、
 ・ステージに上がった小2〜小5は、3グループ別(△・□・○)に各5名整列。
 ・原おじさん、祭り会場の町民のみなさんへの口上。
  1、「科学クラブの子どもたちは、『あたりまえや、常識や』のまえに、
   『なぜだろう?どうなってんだろう?』とよく観察して自分の頭で考えます。」

  2、「△・□のシャボン玉つくった人、見た人、おりますかー?手を挙げてー。
    (見たこと無いよー、シャボン玉は丸いもんだー、の声が飛ぶ。)
  3、「それホンマかー?  今から、子どもたちが、何回もチャレンジするでー!」

 ・子どもたちが、△・□・○の「子どもたち手づくりシャボン枠」をシャボン液に浸し、
  静かに引き上げて△・□・○の「シャボン膜」を、会場の町民にかざして見せると、

  あちこちから「おー、あれー」の声がもれて、どよめきが拡がり、拍手が送られる。

  「この△・□のシャボン膜が、なぜ丸いシャボン玉に変わっちゃうのか?よーく見て!
   今、科学クラブの子どもたちが、科学してますのんや。一緒に考え観察やでー。」

 ・私の合図で、1番目の子、2番目の子と、回数を重ねるうちに、
  △・□・○のシャボン膜が「変幻自在に姿を変えるシャボンの世界」に、会場の
  お祭り参加の老若男女が酔いしれていく。
  「なぜだろう?△から○になるうー?。何回見ても不思議だー?
  会場のみなさんは「科学者の心の世界」で、今、子どもたちと遊んでいますねー。

  これが、科学クラブの活動です。これからも応援してくださいねー!」(大きな拍手)
  「科学のヒントです。家族みんなでインターネット検索して、
  『表面張力・界面活性剤』を調べ、シャボン玉の不思議にチャレンジしましょう。」

人間ばんざい!−その2
覚えていますか?「普通科高校を中退、引きこもり3年間の青年」、 その後です。
「人間の素晴らしさ」を、彼からもプレゼントされたのは、2週間前、彼の訪問でした。

「一宮市の『公務員(保育士)試験の合格通知書』が届きました。」と、第一声。

 強く印象付けられた彼の述懐があります。
 「子どもの背中を、そっと支え少し押してやるだけで、子どもは自分の力で
歩むんだね。おじさん。」

・ 3次面接試験での、彼が4人の面接試験官のひとりとの質疑応答場面、
「普通科高校を中退したあと、きょうまでの「あなたの歩み」をお話してください」
(彼にとっては、予め想定していた質問であり、自分にとっては一番説明して理解
してもらいたい核心部分だった、と真剣に誇らしげに私に話しました。)
「私は長男で、弟ふたりと妹(保育園児)の4人兄弟。高校入学時は、会社を
病気退職して自宅療養中の父と主婦の母、一家6人家族でした。将来全般を
勉強したくて入学した高校でしたが、毎日毎日、校長先生はじめ担任の先生は、
「大学受験、成績の話ばかり。」友だちともだんだん話がずれていき、家計の苦し
い僕の学校ではなくなり、1年生途中から欠席して退学しました。
 その後3年ほど何処へも出ずに、家で好きなイラストや絵を描いていたら、
町内で『科学クラブ』をやっている原おじさんが、『兄ちゃんに手伝いに来て欲しい』

言ってるよと、4年生の妹が頼みに来てから、妹と一緒に参加して手伝いました。
参加して2年目から、昼間定時制高校へ再入学し卒業生総代もしました。
その間、3年生の10月頃、原おじさんが、「あんた、子どもたちにメッチャ慕われてる、
保育士に向いてるかもな。」と。  その後1ヶ月ほどして、自分で考えて、
「保育士になろう」と決めました。   進路を決めた僕を喜んだ父は、卒業前に
亡くなりました。  大学1年の終わりまでの5年間、クラブ参加しました。
・  質疑応答のつづき
「それらの経験は、その後、どう活きたか。そんな場面があれば、お話しください。」

(彼は、しみじみと原に話してくれ、私は「そのとおり!そうなんだ!」と、感動した。

彼は、「今思い返せば、どの場面でも、自分で考えて、そのときの自分に合う決心
をしていたと思い当たる。それで良かったと思う。高校不登校、自宅引きこもり、
定時制高校入学とバドミントン全国大会・アルバイト生活、おじさんのクラブ5年間、

保育士を目指したこと、どれも最終的には、自分で考え悩み納得して決めたから。)
「科学クラブの5年間で、ものづくりや実験を小さな子どもたちと楽しみながらの
成長をみました。 そして、僕は好きで得意なイラストや絵を描くことで、保育園の
子どもたちと楽しみました。
それは、3週間の保育園実習において、自分の考えで、
「3歳児の紙芝居づくり」に取り組み、実際に園児がそれぞれのすばらしい紙芝居
をつくりました。そのとき、あらためて、「保育士に就職したい」と思いましたし、
それも自分が育ち家族が生活する、地元・一宮市の保育士をと決心しました。
 そして、「保育士のやりがいは、小さな子どもの背中を少し支え、
そっと押してやることで大きく成長するすがたに出会えることかもと、思いました。」

(これを彼から聞いた途端、原の心は熱くなり、現職時代に「課題研究7ヶ月」
それぞれの高校生が熱く研究に励む場面と重なったと同時に、
  やっぱり、「一人ひとりの人間の尊厳の無限の価値」に基づくときにこそ、
3歳児から高校生の事実に検証した人間の輝きは、もっとひろがる普遍の価値
に、原は思えます。彼は、2年生になったこの4月から、サークル活動のリーダーを
しながらも(この活動は、あの24時間テレビで放映されたとか)、
大学では「公務員就活講座」が無いので(あきらめの雰囲気)、
「傾向と対策データ」を、大学教員や先輩から独自に蒐集して受験勉強の継続を
独力でしてきたとのことで、この経験を後輩の「就活説明会」で発表し励ましてやると、
言っていました。  「人間の素晴らしさ」を知る同志誕生の喜びを覚えます。)
みなさん、お元気で。


番号 09J-004  送信日 09/10/21  差出人 林 正幸
件名 人間ばんざい林まさ編

こんにちは、林まさです。
 この前の土曜(10/17)に南山男子で開かれた合同県教研理科分科会でひとりの卒業生に会いました。彼女は朝から参加していて私には気付いていたそうです。それが私の方は、午後の最後に参加者の交流の中で「**高校卒業の**です。在学した高校で非常勤をしていたのですが、来年度から正式に採用されました・・・。
」という話によくよく顔を見てみて気付きました。帰り道に色々話をしたのですが、大学卒業後も介護、農業に係わり、それから地元で非常勤、そして正規教員、その都度自分がやろうと思えたことに熱中して生きてきたそうです。思い出すと彼女は高校時代からそういう生徒でした。そして勤務先で実習助手さんと「採用されたら林先生に知らせたい」と話していた矢先の出会いであったとのことです。
 そして質問されました。「先生、どのように勉強すればよいですか。」 私は、自分で勉強するのは当然として、サークルなどで仲間と共に勉強する価値、また生徒の質問にていねいに答えようとする中での勉強の意義について話しました。また「いつもスマイル」がモットーだったとも言いました。「学校で先生の本(自費出版)を見つけて読み、さすがと感心しました。」「先生が怒ったとこ、見たことないですね。」 こんな形で私が現役のときに心掛けてきたことが伝わっていくのは本当に嬉しいことです。
 すぐにメールが来ました。「いつもにこにこして視野の広い教師を目指します。教研で先生が呼びかけた環境勉強会に参加したいです。先進科学塾は先生が講師のときに参加します。」そして明後日に彼女、実習助手さん、私が知っている物理教師さんで、学校で会うことになりました。これも「人間ばんざい」ですね。
 ちなみに彼女は生物担当です。生物サークルが新しい形でスタートさせられないでしょうか。
 ではまた。



番号 09J-005  送信日 09/10/**  差出人 ** **
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番号 09J-006  送信日 09/10/**  差出人 ** **
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番号 09J-007  送信日 09/10/**  差出人 ** **
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番号 09J-008  送信日 09/10/**  差出人 ** **
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番号 09J-009  送信日 09/10/**  差出人 ** **
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番号 09J-010  送信日 09/10/**  差出人 ** **
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番号 09J-011  送信日 09/10/**  差出人 ** **
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番号 09J-012  送信日 09/10/**  差出人 ** **
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番号 09J-013  送信日 09/10/**  差出人 ** **
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