番号 09E-001  送信日 09/05/06  差出人 伊藤 政夫
件名 NHKの番組にがっかり

昨日の夕方6時10分から、NHKで昨年2月の小林・益川先生ノーベル賞受賞記念講演会に合わせて、開かれた中高生との座談会の様子が、放送されました ね。
 川田先生の授業の様子や、物理サークルの雰囲気も流れ、川田先生の現在の物理教育に対する問題点「問題の解き方を教えるばかりで、物理好きの生徒が育 たないのではないか?」の提示も紹介されました。それに対して、両先生からの解答もあった。小林先生:物理は科学の根本なので、全員必修にしてはどうか。
益川先生:退官した大学の先生に、科学クラブの顧問になってもらう。
のですが、番組自体のつくりがもうひとつで、まるでひとごとだったのが、とても ひっかかりました。「川田先生、参考にしてくださいね」というコメントで締めくくってしまったのです。
番組自体のコンセプトもよくわからない展開でした。ちょっと残念です。



番号 09E-002  送信日 09/05/08  差出人 川田 秀雄
件名 NHK戸塚ディレクターから電話

川田です。先ほど、NHKの戸塚氏から電話あり。概要は以下の通り。
 「先日、物理サークルを取材させてもらった時、多くの皆さん方に協力していただいたが、流れの中で、たったあの時間しか放送できなくて、申し訳なかった。 
 今後、小中学生をも視野に入れ、たとえば夏休中に、子どもの自由研究のヒントになるような実験を、さらさらサラダ(11時30から12時)などの番組で、シリーズで紹介できないかと考えている。その節は、理科の先生方に是非協力してほしい」と。

「皆さんに伝えておきます」と返事。後日、もしかしたら具体的な話があるかも。そのときは、直ちに、akknでお知らせし、どう対応するか、皆さんに相談します。



番号 09E-003  送信日 09/05/10  差出人 岡田 晴彦
件名 旧暦と潮汐

大型連休が終わり、また忙しい生活が始まりましたが、私の疑問にお答えいただけるとありがたいです。
今年の1月の理科教育論研究会の最後にレポートしたことです。

旧暦についての疑問はほとんど解決したのですが、ひとつ疑問が残りました。
その時のレポートではなく、新聞の連載記事から紹介します。
毎日新聞日曜版「旧暦どっぷり」(4月5日)のなかで、「沖縄の人々の多くが、旧暦を頭に描けば、日付と月の姿、潮の大小から、おおよその干満の時刻まで予測できるといいます。・・・「月が上がると満潮。月が自分の頭の上(南中)にきたら干潮。また月が落ちたら満潮になる。・・」」という記述がありました。
そして、名古屋港での満潮と干潮の時刻と名古屋での月の出と月の入りの時刻を見比べたところ、近いときには10分くらい、遠いときは1時間と少しくらいの誤差はありましたが、大体は記事の内容と合いました。
研究会の時に時間がなくうまく説明出来なかったのですが、地球と月と太陽の位置関係から考えると、90度ずれているようで、この理屈が分かりません。
いろいろ調べる中で、潮汐に対する影響は月の方が太陽の2倍くらいであるという記述をインターネットで見つけました。
潮の大小については月と太陽の相互作用で説明されますが、潮汐については月の影響で考えた方がいいようです。
地球から見て月が南中するときはその場所にとって月が最も近い時だと思うのですが、そのときに満潮であれば納得できるのですが、実は干潮なのです。
この理由が分かりません。どなたか教えてくださると助かります。

なお、今年の科教協大会へは、「旧暦と不定時法」のレポートを持って地学分科会へ参加してみようかと考えています。



番号 09E-004  送信日 09/05/10  差出人 伊藤 政夫
件名 Re:旧暦と潮汐

わからなかったので、適当に検索をかけてみたところ、yahoo百科事典「潮汐」の項に、こんな文章がありました。

以下、引用。

月の真下付近およびその反対側で海面が高くなるが、地球が1日1回自転するので、各観測点では1日2回満潮と干潮が生じる。月の公転のために毎日数十分
遅れる。

このように、起潮力と海面の変形が静力学的につり合うと仮定して得られる理論を平衡潮汐論equilibrium theory of tideまたは静力学的潮汐論とよぶ。これは最初にニュートンが提唱した理論である。この理論によれば、月による潮汐(太陰潮(たいいんちょう)lunar tide)の最大潮差は53.4センチメートル、太陽潮(たいようちょう)solar tide(太陽による潮汐)の最大潮差は24.6センチメートルである。両者が重なる大潮の最大潮差をとっても78センチメートルにすぎない。また、満 潮は月が観測点の子午線を通過する前後に現れる。実際の海洋では大潮の潮差が10メートル以上に達する所があるし、月が子午線を通過する前後に干潮とな る所も珍しくなく、平衡潮汐とはかなり大きく食い違っている。しかし、大潮・小潮、日潮不等などは平衡潮汐論により説明できる。
引用終わり

さて、実際の海洋でずれる理由については、まだわかりません。地形の関係でしょうか?



番号 09E-005  送信日 09/05/10  差出人 林 熙崇
件名 Re:旧暦と潮汐

素人判断ですが、干満の差が大きい地域は一種の共振現象が起こっているのではないでしょうか?50年ほど昔、瀬戸内海の鳴門海峡で感じたのですが、海面まで降りて水面を見たときの印象が強烈に残っています。海峡を境にして、明らかに水面の高さが数十センチメートル瀬戸内側と外洋側とで違っていたのを覚えています。そのときは瀬戸内側のほうが高く、海水が川のように瀬戸内側から流れていたのを覚えています。地形によってはその海水の流れの周期と振幅の増加の周期が一致するところもあると思います。そのようなところでは5m〜10mの干満の差が出ることも可能になるのではないでしょうか? 



番号 09E-006  送信日 09/05/11  差出人 近藤 直門
件名 Re:旧暦と潮汐

潮汐の説明から考えると、月の引力により月の方向に海水が引っ張られるので、月が南中したときと、その反対側にあるとき満潮になるはずですが、実際はそれより2,3〜10時間遅れます。
月の引力を受けても、干満の位置はそのまま追随できず、海水が移動するための時間だけずれてきます.その時間は簡単には計算できず、海水相互の摩擦や海底や陸地との衝突など複雑です.そのため潮汐の時間は簡単な公式では表せず、各地点での観測結果に基づいた経験則による補正が必要となります。ずれる時間は場所ごとにちがいます。
 海上保安庁水路部でだされている潮汐表はこのような補正を加えて計算されています。私もパソコンで計算できないかとプログラムを組みはじめたことがありましたが、各港ごと補正のためのパラメーターが必要ということであきらめました。パラメータは水路部で発表されているようです。インターネットで時間を計算してくれるサービスがありますが、どこでも計算できる訳ではなくパラメータの公表されている場所に限られます。
 また、漁師さんなどは、旧暦、すなわち月の姿からの経験則が昔から伝わっていて、自分で計算されているようです.三河湾の篠島でそのような式を教えていただいたことを記憶しています。

 実際の干満の時間や潮位は、さらにそのときの気象状況や海流の流れ方などが複雑に絡んでくるので、潮汐表と少しずれてきます。



番号 09E-007  送信日 09/05/12  差出人 近藤 直門
件名 Re:旧暦と潮汐

潮汐の説明はなかなかむつかしいですね。
潮汐を引き起こす力、起潮力のおおもとはは月の引力ですが、月の引力は月に近い側では距離が短いので大きく、月と反対側では小さくなります。
また90度ずれた位置では、月の位置が少し地球の中心側に傾く分だけ地球の中心方向の成分が生じるので干潮を引き起こすことになります。
月と反対側でも月の引力の向きは地球の中心方向を向くのになぜ満潮になるのかは、地球と月はその共通重心のまわりに公転しているので、その遠心力との合力を考えると遠心力が勝って起潮力は外側を向くと説明されます。
でもこのとき、公転による遠心力は地球上のどこでも等しいとなっていてこの説明がなかなか納得できませんでした。
共通重心は地球の内部になりますが、その周りに公転したら、地球の各点の回転の半径は共通重心からの距離の違いによって変わってくるので、場所によって遠心力の大きさは変わってくると思えてしまい「どこでも等しい」ということを理解するのに苦労しました。いまでも皆さんにちゃんと説明しろといわれると理解してもらえるように説明できるか自信ありません。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%BD%AE%E6%B1%90
にアニメーション付で解説されていたのでそちらを見てみてください。
共通重心のまわりの公転を単純に考えると、地球と月の円を書いた紙の共通重心にあたる部分に画鋲をさし、画鋲を中心に回転させて考えてしまったのですが、実はこのやり方では、1回公転すると地球は1回自転することになってしまいます。公転による遠心力を考えるには地球を自転させないで公転させる必要があります。そうすると、たしかに地球上のどの地点も回転の半径は等しくなり、公転による遠心力はどこでも等しいということがやっと理解できました。

このことが理解できれば、もっと単純に月による起潮力は、地球上の各地点に働く月の引力と、地球の重心に働く月の引力との差ということになります。



番号 09E-008  送信日 09/05/12  差出人 岡田 晴彦
件名 旧暦と潮汐 岡田です

近藤さん、伊藤政夫さん、林ヒロさん、ご指摘ありがとうございました。
近藤さんの最初のご指摘からは、月の位置と潮汐の関係は偶然かなと思っておりましたが、第2回目のご指摘から関連がありそうな気がしてきました。
近藤さんのご指摘と参考については、私にとって難解ですので、印刷して何回(ダジャレではなく)も熟読しており、何とか理解できるように頑張っています。
また新たな情報がありましたら、お知らせください。



番号 09E-009  送信日 09/05/13  差出人 船橋 隆久
件名 Re:廃液

加藤先生、こんばんは。愛知の船橋です。
硝酸アンモニウムの廃液の件ですが、私はそのまま流しに流しています。硝酸アンモニウムは強酸と弱塩基の塩ですから、溶液としては酸性のはずですね。まあこれくらいは許されるのではと勝手に判断していますがいかがでしょうか。
廃液に関しては「モルの会」でも時々議論されます。以前は私も「酸塩基廃液」「重金属廃液」としてこまめに回収し、業者に有料で引き取ってもらっていましたが、最近は経費削減で事務が許可してくれなくなりました。そこで「酸塩基」に関しては中和して下水へ、重金属や有機物は新聞紙等にしみ込ませて可燃物として袋に入れて捨てています。
akknのみなさんはどのように処理されていますか?
ではまた。



番号 09E-010  送信日 09/05/14  差出人 岡田 晴彦
件名 理科実験お楽しみ広場

科教協東海ブロック主催                          2009年5月11日
                                    愛知科教協事務局
       2009年 理科実験お楽しみ広場 のご案内

 毎年恒例となりました実験交流会を今年も企画しました。この会は科教協愛知支部が岐阜・三重・静岡の各支部に呼びかけ、東海ブロック集会として実施しています。今回も多くの方にご参加いただき、成果をあげたいと考えています。
 「実験紹介」では、最近工夫した実験やサークル等で紹介された実験やあまり知られていない昔からの実験などを持ち寄りましょう。
 「実験レポート」では、実験・観察を軸にした研究発表をしていただきます。
 もちろん、見学だけでも歓迎ですので、気楽にご参加ください。

【日時】 6月27日(土)9時30分〜15時00分 

【場所】 愛知淑徳高校(5階)
     (地下鉄東山線「星が丘」駅下車、1番出口から東へ徒歩5分「サンウェーブ
展示場」を左折)
     参加される方は、学校の入口で研究会の参加者であることを伝えてください。
      実験道具の搬入など必要な場合を除き、自家用車の利用はひかえて下さい
(自家用車利用の方は6月20日までに下記連絡先までご連絡下さい)。
搬入時は事務所階(地階)奥、校舎正面玄関右のエレベーターが利用できます。

【日程】
  9:30  受付開始  フリー交流
 10:00  実験紹介@
 11:15  実験レポート(1)(2)
 12:00  フリー交流(昼食)
 13:00  実験紹介A
 14:15  実験レポート(3)(4)
 15:00  終了

【実験レポート】(敬称略)
(1)高橋 賢二(愛知 高校) 「素焼きの壺と分子運動」
(2)立松 裕子(愛知 中学) 「金属探知機の工夫」
(3)藤本 奈々(愛知 高校) 「微生物材料(真菌類)の作製と授業展開」   
(4)林 正幸(愛知 MOLの会)「退職後の実験開発(盗みも)と最近のお気に入り化学実験」      

【会費】 無料
     今年も昼食の準備はできませんので、各自でご用意ください。なお、地下鉄「星ヶ丘」駅付近にはコンビニなどがあります。 

【お願い】
 「実験紹介」は持ち寄った実験や教材をひとつひとつ順番に紹介しあうものです。受付の時間に発表数によって時間配分をしますので、発表者全員が時間内に交流(意見交換も含む)ができるようにご協力ください。
また、発表される方はできましたらプリントなど(60部)をご用意ください。



番号 09E-011  送信日 09/05/24  差出人 山田 吉孝
件名 先進科学塾の新講座

先進科学塾の新講座を次のように開催しますので、 ご案内させてください。
また、高校生、大学生、それ以上の方々にご推薦頂けると嬉しいです。
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5月の講座は物質の根源は何か?という疑問を放射線で探ります。物質の根源探しはギリシャ時代から始まり、昨年はそのテーマで名古屋出身の方がノーベル賞を受賞しました。実験と講演により、究極の物質について考えてみませんか?

6月の講座は音について探ります。最初は音について実験で基本的な理解をしてもらい、その中でわき出てくる様々な疑問について自分自身で解決してもらうよう実験を行ってもらいます。また楽器作りを楽しんで音に親しんでもらいます、

7月の講座はノイズの中から重要な信号をひろう技術に挑戦してもらいます。 ノイズとは何か?信号とはなにか?それを分けるテクニックはどのようなものか。そして自分の手でノイズキャンセル回路を製作。などなど、理論と実践の両面で理解してもらいます。

是非、ご参加頂ければ、幸いです。

先進科学塾ホームページ
http://www.ncsm.city.nagoya.jp/asw/



番号 09E-012  送信日 09/05/25  差出人 近藤 直門
件名 Re:超音波

もちろん写りません.
マイクで拾った信号は音声の信号ですから、画像端子につないでも写りません。
具体的にどのような計算処理をするかは知りませんが、地球内部を地震波の伝わり方から探ると同じように、超音波の反射や屈折を利用しながら、媒質の境界面(臓器やその内部の境界面)の位置をコンピュータで計算処理して境界面の形状を画像化しているのだと思いますがエコー検査というくらいですから.最も単純にはスピーカから出した音が境界面ではね返ってくる時の時間差で距離がわかるので、その位置を画像にプロットしてやれば境界面の形が描けるのでしょうか?.



番号 09E-013  送信日 09/05/26  差出人 岡田 晴彦
件名 チャンスです−予算要望

 このように,文部科学省から知らせが出ています。
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/__icsFiles/afieldfile/2009/05/21/1267075_1.pdf
 みなさん,早急に,100万円以上の予算要求をしましょう。
 本当に信じられないことですが,今年度限りのボーナスみたいなものです。

1 史上最大規模
・事業費総額400億円
・過去5年間(H16〜H20)の平均(26億円)に 比して15倍、つまり15年分をまとめて設備整備することが可能
・小・中・高等学校(中等教育学校含む)、特別支 援学校1校当たり平均100万円*の設備整備が可能
*積算上の考え方であり、実際は100万円以上の申請が可能

Q&A(よくあるご質問)
その1
.
例年の15倍の予算=15倍の備品の整備を、 全国津々浦々の学校で行うことになる
と、備 品の供給が間に合わないのではないです か?
ご心配にはおよびません。教材を供給している業者の方々にも、 すでにご協力をお願い
しています。したがって、「15年分の設備 整備をする」との意気込みで、必要な経費
を申請してください。
仮に、供給が間に合わずに、学校への納品が遅れた場合には、 平成22年度に支出を繰
り越すことも可能です。
なお、200億円規模の補助金の申請を受け付けるのは、平成 21年度のみです。来年
度はありません。

各教育委員会からの申請がなけ
れば使えません!!
.
早急に各学校の設備整備状況を把握し、不 足しているもの、老朽化して使えないものを
リ ストアップしてください。
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補助金の申請準備をしてください(補正予算 成立後、すみやかにご連絡します)。
−少なくとも、事業費ベースで所管の学校数×100万円以
上を目安として申請を検討してください。
−学校を設置しているすべての都道府県・区市町村にお
いて、申請を検討してください。
.
早急に財政部局と調整を始め、地方単独事 業の中から、補助裏を確保してください。


各教育委員会からの申請がなけ
れば使えません!!
都道府県教育委員会から域内の 区市町村教育委員会への伝達も 確実かつすみやかに。

スピードが最重要です!!
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