番号 08J-001 送信日 08/10/05 差出人 原 弘良
件名 生徒発信の理科授業づくり−その54:火薬少年プログラム
「火薬少年プログラムによる、化学反応式・モル計算自由自在」
「なあーんだ、こんなに易しかったのだ、この勉強の仕方を、中学の弟・妹に教えてやろう!」と、生徒が言った。
「化学 大嫌い!」の一斉の叫びにビックリした。 私にとって初めての普通科・女子高校生の声は、あらためて
中学理科の実態に、私の注意を喚起してくれました。
津島神社の門前町として発展し、また、農業地帯の商業地として栄えてきた津島市にあって、2校の伝統校
(津島高校と津島商・工高校)があった。 その津島商・工高校が、普通科・商業科の併設校「津島北高校」
として再スタートして間もない頃に、私は一宮工業高校から転任した。生徒たちの正直で、しかし、深刻な声。
「よっしゃあ! 楽しませてやるでえ、化学反応式・自由自在や!」
と、ファイトが湧いてきたのは、「火薬少年を、トコトン楽しんだ独学経験の頃」が、思い浮かぶからでした。
生徒と同じ年頃に発見した学習法だから、生徒たちは絶対喜んで、モノにするだろう! と期待しました。
高性能黒色火薬の製造法は、「自分なりの試行錯誤」を繰り返す過程で、「化学反応は、物質の粒同士の
接触に始まる」(粒子概念)という鮮明なイメージが描けるようになってから、満足のいく火薬製造が進みました。
この経験で発見したキーポイントは、「ほんまもんの学問知は、スッキリしとる! わかり易いぜ!」でした。
それ以来、何か疑問が湧けば、図書室で専門書を検索する中学生になっていた。その点、化学反応に関する
学習指導要領拘束の教科書内容は、昔も今も、現象事実の羅列が多くて、「学問知の本質」を避けるので、
羅列事象の丸暗記を生徒に強いるものであり、なーんもオモロクナイ!
「ほんまもんの学問知を、スパッと教えないからだ。」
接触する粒子同士に始まる、粒子の結合・離散物語(化学反応)は、周期表が教えてくれる「粒子の個性」
の理解とその活用によって、私の授業で、生徒のだれもが自由自在に化学反応式を楽しみ創作したのでした。
「化学反応式・モル計算自由自在: 火薬少年プログラム」 (概要)
・到達目標:化学反応式・モル計算自由自在の学力獲得
・授業展開は、「友だち・命」の人格コミュニケーションによる学び合う授業で、一人ひとりの生徒が互いに
「自己実現を毎授業実感する時空体験」(拍手を受ける体験など)を大切にするよう、教師が仕掛ける。
第1段階「正しい化学式と名称」の学力獲得・自由自在編
1、「ものの見方」: ものには、二つの面があり、その本質に注目すると、スッキリ見えるものがある。
よく知ってる例を、生徒に挙手して発表させる。その都度、生徒は拍手し合う。
磁極には、 N極とS極がある。N極とS極は、互いに引力を受け、同極同士は斥力を受ける。
電気には、正電気と負電気があり、互いに引力を受ける。同種電気同士は斥力を受ける。
2、「物質の化学名の仕組み」と、正・負の原子価(握手する手)。
1)原子価(握手する手)は個性がいっぱい! その個性は、「周期表」から、君もわかっちゃうのだ。
「周期表」をまとめた化学者:メンデレーエフさん、ありがとう。
水兵リーベの物語で、「短周期表」を全員ゲット!:班学習・100点満点面接検定試験で検証し合う。
*これ以降、毎時限、プリント最初の「空欄の短周期表」を完成後に、本時の学習へ。(反復も大切)
2)物質の化学名・化学式の仕組み
化学式を前後に分けると、男(正の原子価物質)が前、女(負の原子価物質)が後で、握手だよ!
握手したカップルの「名称(名づけ方)」は、後の元素名を「化」に変えて、レデイ・ファーストだぜ!
しかも、物質は、「お手手ピッタシ!」、ハバの手(のけもの、いじめ)は出さねえ!物質の正義だ。
・「化学式から名称への確認学習:10問題」;授業中は3問、7問は自学自習し次回班点検学習。
例: 化学式 ; Na Cl Mg Cl2
原子価 : +1の手 −1の手 +2の手 −1の手が2個
お手手は?: ピッタシ!OK これでピッタシ!OK
名称は?: 塩化(素→化)ナトリウム 塩化(素→化)マグネシウム
・「名称から化学式への確認学習:10問題」;授業中は3問、7問は自学自習し次回班点検学習。
3、原子の電子配置と安定性:最外殻電子と原子価、そして「短周期表」
原子構造と化学反応の本質の理解を、周期表づくりの班学習、周期表穴埋めゲームで。
4、自分の周期表を見ながら、化学式・命名ゲーム、ピッタシ図点検学習。10問。
全員満点ゲット学習。班学習とクラス発表学習で、互いに拍手!
5、「5つの官能基」導入と「周期表」の活用で、身近な物質の化学式・名称にチャレンジ!
「5つの官能基」満点ゲーム、お好みカップル組み合わせの「化学式・命名」満点ゲーム。
それぞれ10問を、班学習とクラス発表学習 で、互いに拍手!
この学習スタイルの定常化で、自学自習の習慣は確実に定着していった。
勿論、必須ポイントは、生徒が「自学自習すれば、学力獲得を実感する」手づくり授業の継続
にあるわけです。また、その生徒からの反応・喜びが、実践継続の源泉そのものですね。教師は。
第2段階へと
つづき
番号 08J-002 送信日 08/10/10 差出人 原 弘良
件名 Re:60分でできる理科実験工作を教えてください
園原さん 楽しんでみえますね。 原です。
こんなの、いかがでしょうか?
昨年の秋、地元の小学校PTA行事で、200名の親子が遊びました。
1、牛乳パック・ブーメラン:これなら、簡単・楽しい!
<つくり方>
ァ、 縦方向に、ハサミで幅2cmの短冊を2枚切り出し
イ、 短冊の中央部で、直角に交差させて
ウ、 交差させた中央部を、2箇所にホッチキスを打ち固定する
エ、 指で軽くしごいて、上反角を少しつける
<飛ばし方のコツ>
忍者の手裏剣投げの要領で、縦方向にして投げると手元に
戻ってくる。コツのコツは、ゆるくブーメランをはさみ、ブラブラ揺れる
握りの強さで、手首のスナップをきかせて投げると良く回転して
揚力を発生して、円運動する。この技術習得の過程が楽しい。
2、紙鉄砲遊び
(理科的には、ボイルの法則と、発射時の断熱膨張による「霧と音の発生」が楽しい)
<つくり方>
ア、銃筒は細竹(大体、内径1cm長さ30cm)
イ、押し棒(銃筒内径以下、長さ45cm)
ウ、紙だま(10cm平方ぐらいの新聞紙多数、水に浸して後、固く絞り丸める)
<遊び方のコツ>
ア、「銃筒」に「紙だま」を「押し棒」で、先端近くまで押し込む
イ、、「銃筒」を机上に立て、「押し棒」で「紙だま」を、カンカンと叩くように押し込み
空気漏れの無いようにする
ウ、続いて、大きめの「紙だま」を、ねじるように押し込んだ後、さらに押し棒で
5cmほど押し込み
エ、息を吸い込んでから、一気に押し込む!
パンッと乾いた音と、霧が発生すれば、大成功!
園原さん、 MLのみなさん 授業でもどうぞ。
「紙鉄砲」は、中学・高校で、「ボイル・シャルルの法則」「断熱膨張」教材にも。
番号 08J-003 送信日 08/10/11 差出人 原 弘良
件名 生徒発信の理科授業づくり−その55:火薬少年プログラム
きょうの午前は、近所の子どもたちとの「科学あそび」でした。
小学1年生から6年生・約25人と、お母さん5人・スタッフ3人・ОBの大学生の顔ぶれ。
1 シャボン玉あそび:表面張力と界面活性剤。 子どもは夢中、床のブルーシートはベタベタ!
2 ポテト・チップス:水の沸点とサラダ油の沸点。いつも、食べるときだけ、座って静かなガキども!
「なあーんだ、こんなに易しかったのだ、この勉強の仕方を、中学の弟・妹に教えてやろう!」と、生徒が言った。
「化学反応式・モル計算自由自在: 火薬少年プログラム」
(概要)
・到達目標:化学反応式・モル計算自由自在の学力獲得
・授業展開は、「友だち・命」の人格コミュニケーションによる学び合う授業で、一人ひとりの生徒が互いに
「自己実現を毎授業実感する時空体験」(拍手を受ける体験など)を大切にするよう、教師が仕掛ける。
第1段階「正しい化学式と名称」の学力獲得・自由自在編(前回:54回)
予想通り、私と生徒の40年以上の年齢差を越えても、「思春期の発想:男の子と、女の子が握手!」
が受けた。周期表から、男の子の手の数・女の子の手の数が簡単に探せるし、生徒の更なるお気に入りの
発想は、「握手する手は、ハバなくって仲良し、足らなきゃ足し続ければ、絶対に正しい化学式と名称だ!」が、
このプログラム18年間、生徒に共通の声でした。この段階の学力獲得で、以降の学習は急加速できました。
生徒たちの満足した笑顔と、「満点面接テスト合格」の歓声が、きのうのようです。。
第2段階「正しい化学反応式づくり」の学力獲得・自由自在編
化学変化を伴う例示文章20題を読解してから、以下のステップを経て、「正しい化学反応式づくり」の学習。
1)文章中の化学反応関係物質は何か?を読解し、その一つ一つの物質に、「赤い下線」を引く。
(君が、物質の名探偵、出番じゃあ。 「赤い下線チェック・ミス」が、命取り! 念には、念を!)
2)化学変化前の下線物質を左辺に転記して、→ を書き、変化後の下線物質を右辺に転記する。
(握手する相手の交換を、粒子イメージしながら1つずつ転記すると、「脳が喜ぶ」)
3)「握手ピッタシ図」チェックで、物質名→化学式は完璧だ! あと一歩で化学反応式だよ。
(化学式+化学式 → 化学式+化学式、 らしくなったね!)
4)煮ても焼いてもハンマー叩きでも、「原子は不変・不滅じゃ!」から、化学変化前後での各原子数は同数
なのだ。この事実を、化学反応式で正しく表現するために、「係数合わせ」チェックをやるのだ。
(文章題ごとに「係数表」をつくり、各原子ごとに、反応前と反応後の原子数が同数になるまで、
「化学式の係数」を操作する。その際、決して化学式をなぶるなよ!なぶると、それは別の物質じゃあ。)
5) 1)〜4)の解説授業を、小ステップずつ生徒に指名・回答させつつ、例示文章から4題を1時限で完了。
次時に6題、次次時に10題を、「板書回答させる旨の予告」をして、「自学自習習慣形成が当然!」の
原の「生徒への学習姿勢要求」の、「教育の仕掛け」を投げ込み続けるのです。
これは、以前のメールで「1時限に5人以上の指名授業」の1例で、生徒が「原先生の授業は、ボーと
しとれん」という背景です。「教育は、生徒が主人公」の授業での具体的展開例であり、「友だち・命」の
生徒同士の励まし合い学び合い、拍手で讃え合い、「自己実現実感の授業」を実現させる意図的な
授業方法です。
次回は、第3段階「モルの、4角関係。モルなんてへっちゃら学習」・自由自在編、私は化学者。 へ つづき
番号 08J-004 送信日 08/10/17 差出人 原 弘良
件名 生徒発信の理科授業−その56:モル概念
原です。
この2週間、毎朝の老愛犬「しっぽ」との散歩中に、「銀杏拾い」をしています。
自宅から100mほどの「お宮さん」境内に、公民館(科学クラブもここで)や照葉樹や竹林が元気な森の
一画に、イチョウの木もあります。生物誌で、自分より大先輩の裸子植物・イチョウの幹に手を掛け揺すりながら、
ボトボトと音を立てて落ちてくる「銀杏」です。このメスの樹から、10mほど離れてより太いオスの樹があり、
「この樹まで、精子が辿り着くルートや、受精して銀杏までに発育してきた月日のドラマ」を想像しながら、毎朝
楽しく拾い続けています。
このお宮さんの境内で、今年も盛大に「ふるさと秋祭り」が準備され、「科学クラブのチビッ子たち」の参加も
6回目になりました。「いろいろシャボン玉、飛ばすぞー!・水蒸気爆発:ポップコーン!」で楽しみます。
「なあーんだ、こんなに易しかったのだ、この勉強の仕方を、中学の弟・妹に教えてやろう!」と、生徒が言った。
「化学反応式・モル計算自由自在: 火薬少年プログラム」
(概要)
・到達目標:化学反応式・モル計算自由自在の学力獲得
・授業展開は、「友だち・命」の人格コミュニケーションによる学び合う授業で、一人ひとりの生徒が互いに
「自己実現を毎授業実感する時空体験」(拍手を受ける体験など)を大切にするよう、教師が仕掛ける。
第1段階「正しい化学式と名称」の学力獲得・自由自在編(その54)
周期表から、男の子の手の数・女の子の手の数を探し出せて、互いに握手する手は、ハバなくって仲良し、
足らなきゃ足し続ければ、「お手手ピッタシ図の完成!」 これが、絶対に正しい化学式と名称なのだ!
第2段階「正しい化学反応式づくり」の学力獲得・自由自在編(その55)
化学変化を伴う例示文章20題を読解し、「質量保存の法則」を、「係数表」でチェックして、
「正しい化学反応式づくり」へ到達した。
第3段階「モル概念の等価関係図の活用」:物質量の学力獲得・自由自在編
1) 「スゲェー!化学反応式の係数で、物質量(個数・体積・質量)がわかっちゃうぜ。」
原子・分子は、メッチャ小さい、細かい!
質問: そんなの、どうやって、計量するのかねえ?
答え; ひと山ずつに、盛る・モル。 「モル」で計るのじゃあ。 化学反応式の係数が、「モル数」なのだ。
考えるねえ、化学者は。
2)ア、1モルは? イ、1モルの個数は? ウ、1モルの体積は? エ、1モルの質量は?
アボガドロさんって化学者も、スゲエーなあ! メンデレーエフさんもだ。 ありがとう!
ア、イ、ウ、エ野4者は、お互い等しい関係にある。これを図にして、「モルの4角関係図」。
この「4角関係図」のスゴイ威力!を、例示文章6問題を解いて、実感しようぜ!
イ、例示文章3問題を授業で解いて、残り3問題は次時に、生徒指名解答。
3) メッチャすごく大きな「アボガドロ数」って、そんなの信じられねー!
アボガドロ数の概数の測定方法の一例説明:ステアリン酸の単分子膜を使う例解説明。
以上の 「化学反応式・モル計算自由自在」学力の実場面での活用と、研究における「レポート作成」
の重要性・楽しさ体験学習として、この後「化学実験シリーズ」です。 これを、次回に。 では バイ。
番号 08J-005 送信日 08/10/17 差出人 林 正幸
件名 Re:環境問題
こんにちは、林まさです。
プリウスに関しては第4回の環境勉強会で、燃料電池がらみで勉強しました。通信4−9号
http://www.water.sannet.ne.jp/masasuma/masa/s4-4.htm
で閲覧できます。元は日経サイエンスの04年8月号です。この時点ではプリウスの効率は燃料電池車を抜いていましたし、現在でも状況は変わっていないと思います。プリウスをほめ称えるつもりはありませんが、後者の弱点は、水素をつくる吸熱反応で余分にガソリンを燃やすこと、家庭向けと違って同時に発生する熱があまり利
用できないこと、触媒の白金がきわめて品薄であることなどです。実は今回の勉強会では、電気自動車化の方向についての記事を話題にしょうかと思っていました。発電所の効率は30%の前半から現在では60%に迫ろうとしています。それに太陽光発電などもあります。ただし原発については別に論じる必要があります。これから
は充電・蓄電装置あるいはフライホイールのようなエネルギー貯蔵装置の開発が重要に思えます。
加藤さんは「マクロに見れば、CO2の問題より、核汚染の方が、恐ろしい」と書いていますが、私はどちらもが深刻であると考えます。そして「環境問題は 一つの切り口でしかなくて、本質的には、地球とか他の生物や自然と我々がどういう風に向き合うのかというとこなんだ」という記述は興味が湧きます。もうすこし具体的
に言うとどういうことでしょうか。私は環境問題は生き方にもつながると考えています。
人類が持続して生存するには、資源は循環利用、エネルギーは太陽エネルギーを基本にするのが原則であると思います。そのためにどうするべきか。そして現実からどう道筋を付けていくか・・・。科学技術的展望と共に、加藤さんが言う「正義が勝たない方程式」を越える解を探り、世界世論としていく必要があります。ある意味
で解は見えているようにも私には思えます。むしろその解に近づく人類の知恵の方が不足しているのではないでしょうか。
太陽光発電は通信の5−1号などで取り上げています。日本は生産量は世界一を守っていますが、設置数ではドイツに抜かれています。現在の変換効率は15%くらいですが、まだ技術開発の余地はあり将来的には40%になるだろうとされています(温水器との結合のアイデアもあります)。現在のエネルギーペイバックタイム(
日本に設置)は約2年だそうです。設置価格が高いことが障害になっていますね。
ではまた。
番号 08J-006 送信日 08/10/19 差出人 原 弘良
件名 チビッ子たちに、拍手の波
「ふるさと秋祭り」出演のチビッ子(小1〜小6)たちに、町民からの拍手の波でした。
こうした地域環境づくりに、8年間「科学クラブ活動」に関わってきた意義を自己確認しています。
たった今、4時に町民人気の「抽選会」が終了です。
午前中、町内380戸を「子ども獅子」で練り歩いた子どもたちは、休憩もそこそこに、午後の出番。
私が関係する「わくわく(農園・科学)クラブ」に、ギャアギャア・ワイワイと出演しました。
農園クラブは、泥んこになって「田植えした、餅米」の収穫祭・「杵餅つき」をして、わくわくクラブの
協力母さんたちが、「きな粉餅とあんころ餅」に調理して、ふるまい例年大好評。
つづいて、25人の科学クラブ員が、3グループ3種の道具を使い、ステージ上でシャボン玉を秋空に
飛ばしました。「わくわく」の総合司会をした原が、一人ひとりの「氏名紹介」して、町内の人に披露します。
親は勿論、孫の出番を待つ顔が、ステージを注目していますから。
境内の森をバックにした東向きのステージ上は、真昼の秋の日差しがやや半逆光気味。
ちびっ子たちが、私の合図毎に創りだすちびっ子たちのシャボン玉は、変幻自在に虹色に輝き、形を変えて
八幡神社の境内の空を漂った。そのえもいわれぬ美しさに、感嘆の声と拍手の波が起きて、ますます
ちびっ子たちは夢中になり、遂には、飛び入り参加のOBやおとなも楽しんだのでした。
「ヒトの子ども」は、人生の独り立ちを目指し、他者の支援に育てられ、自己の意志を杖に育ちゆきます。
「ふるさと秋祭り」で受けた近所の人たちからの「感嘆の声と拍手」が、堆肥肥料のように、じんわりとチビッ子
たちの自分づくりにプラスするであろうと信じて、6回めの「ふるさと秋祭り」が、今、終わりました。
番号 08J-007 送信日 08/10/20 差出人 原 弘良
件名 「おはよう、すごかったねえ、きれいやった!」:秋祭り、翌朝に
いつもの愛老犬「しっぽ」と、「銀杏拾い」をして散歩してたら、お宮さん通りの向こうから
「原先生、おはよう!」と呼びとめ近づいてきた老婦人(原も老人じゃが)が、興奮気味に
「すごかったねえ、きれいやったねえ。子どもたち、楽しんでたねえ!」と、一気にしゃべくった後に
「まいとし、ご苦労さんでございます。ありがとうございます。」と、丁寧なご挨拶に、恐縮。
なんと、妻が言う。「庭にいたら、Tさんが、すごかった、きれいやったと、眼を大きくしてお話されて、
私にも、何度も、ありがとうって。良かったねえ、父さん。」で、ビックリ。
隣人のMさんと、互いの散歩中に出会った。日頃は、無口で自分から話しかけてくることは
少ない彼が、「きのうは、1日中ご苦労さんやったなあ。」と、ぼそっと、声をかけてくれた。
今年も昨年も、全身麻酔下の手術をする体調管理下におきながらも、自分の日々を生きる
を楽しんでいます。 この日々は、以下の線上でもあるようで意義深い感慨がある。
人間として生きることは、人と人、互いのコミュニケーションにおいて、「自他の存在を味わう」
大切さを意識して、20代前半から生きてきた。
その背景には、大学3年生のときに、「病気治療のために、1年間休学して、
生死の苦悩体験」から得た、「生きることの絶対的孤独」 と、養護学校生徒との教職生活から得た
「人と人のコミュニケーションこそが、絶対的孤独 を克服する生命力」の、二つの要素の認識があった。
それに加えて、52歳の現職中、「ガン治療、教室復帰までの13ヶ月」の、心の葛藤・変遷も大きい。
そういうこともあり、現職中の「原の教育実践の特徴と成果」は、「友だち・命」に象徴されるように、
学級担任・理科教員の仕事の必須要素として、意識して「教育しかけの工夫と改良」を、
目の前の生徒一人ひとりの事実に基づき、「友だちとのコミュニケーションこそが、生徒の孤独 を
克服する生命力・学習意欲を育てる」という信念に、こだわり続けた実践にあるようです。
「ふるさと秋祭り」が、こんな心の漂いを残しました。
番号 08J-008 送信日 08/10/** 差出人 ** **
件名 ***********
番号 08J-009 送信日 08/10/** 差出人 ** **
件名 ***********
番号 08J-010 送信日 08/10/** 差出人 ** **
件名 ***********
番号 08J-011 送信日 08/10/** 差出人 ** **
件名 ***********
番号 08J-012 送信日 08/10/** 差出人 ** **
件名 ***********
番号 08J-013 送信日 08/10/** 差出人 ** **
件名 ***********