番号 08G-001  送信日 08/07/02  差出人 澤 寿朗
件名 サマセミでは「肉を科学する」

今年度のサマーセミナーでは肉を科学します。
毎週火曜日に行っている学習会において、「鶏肉をさばく」ことをメインにすることが決まりました。また、タンドリーチキンや手羽先を解体してみて、骨格と筋肉の関係を観察することの面白さも知りました。さらに、授業でやった「煮干の解剖」や居酒屋でやった「ししゃもの解剖」が面白かったので、「鶏肉」でも内臓などを観察できるように丸鶏をさばくことを思いつきました。
以下は、講座内容と準備していくものです。まだ駆け出しなので、アドバイスやアイデアをいただけたら幸いです。よろしくお願いします。

『 肉を科学する 〜鶏肉の解剖〜 』
導 入(10):説明「食肉について」「鶏の起源」「鶏肉の種類」など ppt
展開1(20):演示・観察「丸鶏の解剖」 ppt
展開2(40):実験「手羽先の解剖」
展開3(10):観察「手羽先の骨格」
展開4(20):実験「肉の特性」       <片付け>
まとめ(10):チェックテスト「各部位の名称」

準 備:(CDにまとめる)
@ 写真「解剖の各段階」→pptへ
A プリント「1.解剖の手順」「2.解体写真」「3.ワークシート」→Wordで
B チェックテスト「各部位の名称」
C 感想用紙



番号 08G-002  送信日 08/07/03  差出人 原 弘良
件名 生徒発信の教育原理−その37・資格を取った普通科生徒たち

原です。 学校あげて「生徒が主役」の研究指定校づくりを

     厳しい指導と称して、体育系部活動において、「体罰指導」が横行していました。
  主任2年目の5月のある夜に、PTA役員をしている母親から教育相談電話がありました。
  「娘が、『原先生に相談して欲しい』と、勧めますから」で始まり、内容は、部活動での体罰指導を
  私たちの娘には許さないようにしたいが、娘に仕返しが無いように事を進めるには、どうしたものか。と
  いうものでした。当時は、体育系部活動における「厳しい指導」を望む親が、少なからず居ましたから、
  とても勇気ある相談でした。
           学校教育における全管理責任は、学校長にあります。     「私たち親でさえ
          叩いたことの無い娘に、たとえ指導であろうと許せない。」と、ご両親が言われました。
     「そりゃあ当然許されません。あす学校長はいますから、午前8時頃に電話して、お母さん・部顧問・
   学校長の3人での話し合いの場を、学校長に直接申し出られるといいですよ。お母さんも、役員会
   でおわかりのように、あの学校長はすぐ対応してくれますよ。心配はいりません。」

      そして、昼放課の理科準備室に、母親が「ありがとうございました」、ニコニコ顔でやって来ました。
     それから20年余、「生徒を主役にする教育」を契機にして、このご家族やPTA会長(現・保護司)
                 との「人間の絆」は、今も続いています。
    翌日、当該部顧問(主任)と、理科準備室で、じっくり教育談義をしました。「自分も小学校1年生
   の親として、本当に深い勉強ができました。一人の生徒の向こうに、親の愛がいつも思い浮かぶ指導を
   心がけたい。」  6年間の総務主任在任中、この教師は、何かにつけ献身的に協力してくれました。
   
          県教委・研究指定校(3年間)総リーダー受諾の件。

    「新設校方式」が、のし上がってきた時代でした。手取り、足取り、盆も正月も、0時限・7時限と補習
   授業にこれ努め、「普通科」は、大学進学のためのレース場と化しました。教育基本法1条・教育の目的
   「人格の完成を目指す教育」を、学校教育現場自体が蹴散らかす事態となり、明けても暮れても
   多くの普通科高校・校長の生徒への訓話は、「大学進学の話ばかり」になりました。 教育狂乱の時代。
     そして、国策の「学校多様化路線」と、教育現場の「学校別・ランクづけ競争」の結果、
   多くの普通科生徒が、卒業後就職する事態となり、県教委も看過が許されない時代となりました。
   
      この事態に対処する目的で、余儀なく就職する普通科生徒に、職業科目の履修をさせる、  
   「普・職連携教育、研究指定校」10校を、県教委は打ち出したのです。研究期間は、3年間でした。
     すぐわかるように、研究指定校普通科は、ランクづけ競争の最底辺レベル校が選定されています。
   普通科高校と実業高校が近くて連携しやすかったり、本校のように、普通科・商業科の併設校です。
           総務主任3年めが終わる年度末、校長・第1教頭・私が会談しました。
   校長が切り出した。「原先生、来年度から、本校が『普・職連携教育、研究指定校』になった。私は、
   全校一丸となって推進するための、プロジェクトチームを立ち上げ、総リーダーを原先生にお願いしたい。」
    若い主任先生たちから、私への協力態度が急速に感じられるようになったり、非組合員の同僚が、
   雑談がてら私の準備室へ来たり、職場内の深い溝やトゲトゲ空気の軟化を感じるようにはなってきていた。
         しかし、反組合色の強い職場であり、私は、分会長でもあった。
      
    「普通なら、教務主任のポストですよ。校長先生。」「いや、学校全体のスムースな運営や、生徒のことを
   考えると、原先生がベストなんだ。お願いする。」「原には原の考えがあります。しかし、あくまでも私見ですから、
   学校長がそれを了解されて、学校方針として職員会議でご説明いただき方向付け下さるならば、職場の
   一員として、その任務を受けます。」「勿論そうする。  原先生の考えとは? もっと説明してください。」
   「日頃の職員会議の議論でも主張し、私の教育実践の大黒柱でもあるのが、『教育の主役は、生徒である』
   ということです。研究対象生徒は、不本意ながら、世間では最底辺ランクの本校普通科へ入学したが、
   自分の進学をつらい思いで断念のうえ、3学年では『就職コース』で学校生活を去る生徒たちになります。
   その生徒一人ひとりの胸中にあるであろう『劣等感や、寂しさ』を吹き飛ばし、『自分への自信の実感』を胸に
   本校を卒業するチャンスを保障することが、今回の研究指定校として, 『生徒への義務』と考えています。」
   「なるほど、大事なことだ。  で、どうしたら? 原先生。」と、校長。第1教頭(商業)も乗り出す。

   「ズバリ、世間で通用する『日商簿記3級』取得の夢を生徒に抱かせ、それを実現する。本校だからこそ
   実現可能であり、生徒一人ひとりが「自信を実感する」研究になる。 職場見学や、講話を聞かせるなどの
   「生徒が受身」のアリバイ的講座は、絶対イカン。 幸い、本校商業科の先生たちの「資格取得」に対する
   専門力量・技術・意欲は、ハイレベルの実績があり、私自身感心させられ尊敬もしている。
   「就職コース」の普通科生徒の『日商簿記3級』取得実現の具体策や実務は、優秀な商業科の先生方に
   お任せする。商業科・科会で、校長先生からのこういった内容の方針説明をされれば、商業科の先生方は
   「やる気」を 出されると思いますよ。その趣旨と、全校的合意を、、プロジェクトチームで協議をすればいい。」
           
   「普通科生徒に資格を取得させて、卒業させる。これはいいな。ぜひ、やりましょう。」と、校長。スタートした。  
  
       研究指定校・3年間の実績は、いずれの年も、「就職コース」90%超の連続合格率達成!でした。
    何よりうれしいのは、生徒一人ひとりの笑顔と、全教職員が「教育の主役は、生徒」の教育に協力し合い、
    能書きではなく、「教育の主役は、生徒」を、学校教育として保障したことです。

      蛇足ですが、年に2〜3回ある研究指定校・校長会議にすべて出席し、本校の研究内容を会議で
    説明しましたが、やはり、他校の研究内容は、「生徒が受身」のアリバイ的講座が多いので、
   、    あらためて、「生徒の視点」からの教育哲学と実践の大切さを、再認識しました。

    この研究指定校への関わりを最後に、6年間の総務主任辞退を、決意し申し出ました。

       なぜなら、次年度からの校長が、「新設校方式」の強力な推進人物であったからです。 この方式は、
     私の人間観・教育哲学・教育実践からすれば、最たる「人間ドロボー教育」であり、亡国教育だからです。   
                                                      
          
    養護学校・工業高校・普商科併設高校にわたり、理科教育実践とは距離のあるかにみえる
      「生徒発信の教育原理」メールを続けてきましたが、          それは何よりも、学校教育が
    「生徒一人ひとりの人間の尊厳を守り育て、ヒトから人間への社会的自立を応援する意義と仕事の魅力」
    に魅せられ、科学大好き少年時代の7年間がバネとなり、私の人生の「変化力」となったから、こうなりました。
    次回から、
     (「理科教員って、楽しい!幸せ!」;自律・自発学習生徒への「理科授業の仕掛け」)へ、つづけます。



番号 08G-004  送信日 08/07/05  差出人 林 正幸
件名 Re:エステルの合成

こんにちは、林まさです。
 酢酸エチルの合成について、私にホームページ
    http://www.water.sannet.ne.jp/masasuma/masa/e2-1.htm
に次のように書いています。
<引用>
 これはよく行われる実験であるが通常のやり方は、水浴で10分ほど加熱するため案外
に時間がかかる。しかしどこかで(日本化学会か?)次のような指摘がされていた。これ
は化学平衡になって途中で停止する反応であり、平衡に到達する時間はもっと短い。長く
水浴で加熱している間にできた酢酸エチルが揮発して失われる。
 加えて私は、酢酸エチルを分離するのに水を加えるのだが、このとき氷を入れておくと
温度が急激に下がって逆反応が起こりにくいのではないかと考えた。それから触媒の硫酸
は十分な炭酸ナトリウムを加えて中和して塩にすれば、できた酢酸エチルも水に溶けにく
いだろう。
<以上>
 これは本格的な合成実験ですが
・長い加熱は無用で却って悪い
・水などを加えて分離するのは低い温度では簡易実験にも生きると思います。
 いろいろなエステルの合成はサリチル酸メチルを除いて、あまり試したことがないのですが、酪酸(ブタン酸 CH3CH2CH2COOH)は注意してください。臭いがきつく体に染み込んだ悪臭がなかなか抜けません。
 ではまた。



番号 08G-006  送信日 08/07/05  差出人 山岡 世司郎
件名 7月12日の物理サークル例会は杉山先生の講演です

山岡です。

 先にお知らせしていますように、7月12日(土)の物理サークル例会では名古屋大学杉山先生の講演を予定しています。
 講演内容は次のとおりです。

「暗黒の支配する宇宙」
 近年の天文学観測の急激な進展により、宇宙を支配している暗黒の成分があぶりだされてきた。宇宙の膨張を時々刻々加速させている暗黒エネルギーと、宇宙の物質の大部分を占めている暗黒物質である。また、暗黒の天体である、ブラックホールも次々と見つかってきている。天文学者が、どのようにして直接見ることの出来ない宇宙の暗黒成分を見つけ出してきたのか、そして、それらの正体にどのように迫っていくのかについて解説する。  

 万難を排してのご参加をお願いします。
 尚、日時場所はいつものとおりです。

 発表のある方もない方もぜひ参加してください。
 午後1時から。場所(愛知工業高校)はここです。

http://www2.hamajima.co.jp/ikiikiwakuwaku/infomation/reikaiannai.htm

校舎東側の階段を3階まで上ってくださ



番号 08G-007  送信日 08/07/07  差出人 原 弘良
件名 生徒発信の理科授業−その38・ヒトの子ども特性が正しいのだ

原です。  自律・自発学習を楽しむ生徒は、「理科授業の仕掛け」から。

私は、「生徒という他人を教育する、それを仕事にしよう!」  なんてバカなことする気は
     サラサラ無かった。 だが、36年間の教職生活の歳月は、最高に充実していた。

  「袖触れ合うも、他生の縁」の高校生、何と約7千人!と、一瞬の人生時空を共有し、
 一緒になって「科学あそびの夢中人」だったから、他人を教育する気など、無しだった。
     『「友だち・命」の高校生たちが、居心地のいい教室』で
      「あの子もスゲエ!私も科学者だい!」と、科学研究発表会で、研究の喜びを
     交流し、学びを連帯し合う「いまどき高校生たち」の理科授業風景を眺めながら、
                 「ホンマかいな?、この理科室の現実!は、、、」など

       チラッと、そんな感激に浸る日々の多い、理科教員晩年でした。
    
    廊下ぺっタンコ座り・くまどりクレオパテラ化粧顔・モウチョイずり落ちズボンの生徒たちなど、
  「指導部ご指導ご常連」なんて、微塵も見せない理科室での熱心な学習・研究姿でした。
  その落差の大きな姿の生きっぷりが、私には魅力的だしかわゆいので、いつも声を掛けました。
  「よおっ!クレオパトラお嬢様、本日のお肌、お化粧の乗りは?」 「しっとり、グー!よ」と
  指丸差出しながら、笑顔いっぱいの女生徒に、「それは、よろしゅうございます。」と返す。
   なぜか、私に会うといつも一緒に歩く「瓜実顔のハンサム男」も、ずりずりズボン。彼と連れ
  立って歩くと、他クラスの廊下ぺっタンコずりずりズボン仲間が、「何でお前先生と歩いてんだ?」
  「この原先生は、おれのダチなんだ。な、先生。」 「おう、ダチなんだ。」 信じられネー顔で、
  目を丸くして私らを眺める彼らに、「よろしくな」と返して、次に会えば、彼らから挨拶をしてくる。
  彼らに通用している、「ダチのダチは、ダチ」を、私にも適用する「いまどき高校生たち」でした。

   そんな、彼ら・彼女たち高校生が、理科教員の晩年を、「学び・研究に夢中する百花繚乱
  の理科室・夢世界」をプレゼントしてくれたのでした。
   それは、私の最後の10年間、一宮商業高校での理科実践の結果であり、教職人生の
  集大成でもあったのです。

    総合理科:「個人別テーマ・課題研究、7ヶ月間ひとり研究」における4年間の
  全生徒一人ひとりが、3年生の1学期半ばから卒業まで、研究三昧の科学あそび生活を、
  ときには、家族を巻き込み真剣に詳細な記録と自分だけのデータを集積し、考察しながら、
  研究発表会に臨み、自分だけの「全研究記録と、卒業論文」を提出して、学年末テスト
  期間中の「審査結果」を待つのです。
   この実践初年度に、相方教諭の担当クラス生徒に「不合格判定者」があり、「審査結果」
  の厳正ぶりは、年々口伝もされているようでした。初年度不合格者は、同級生が卒業後も
  3月下旬まで理科室での研究登校を続けて、自分の「研究記録、実験データ、考察」を

  集積して、自分の卒業論文に仕上げて再審査に合格し、
    3月下旬に、生徒・相方教諭・校長 の3人の卒業式で、感涙を。

   今、あらためて、「競争原理教育が、日本の子どもたちの『人間の尊厳』を蹂躙している現実」
  が原因して、連続年間3万人以上の「不登校の子ども」を生み出し、その子ども一人ひとりと
  両親・家族がどれだけ深い絶望の日々を生き、自死しているのか、思うだにつらく怒れる。
   目の前の子どもと生きる「先生」こそが、「ヒトの子どもの本質:友だち・命、学び大好き!」
  を、教室に実現する「勇気」が、子どもたち一人ひとりと家族から求められているのです。

  それぞれの先生が、それぞれの教育実践で、そして、互いの連帯と支えあいによっての「実践」を。
   これから、おいおいと、私が生徒と楽しんだ「理科授業の仕掛け」を、順次レポートします。



番号 08G-008  送信日 08/07/10  差出人 原 弘良
件名 生徒発信の理科授業−その39・ヒトの子どもの本質と理科授業構造概論

原です。   ヒトの子どもの本質と、理科授業構造概論

          「ヒトの子どもの本質」に、ピッタンコの理科授業は、
  「友だちと学び会う喜びと、自分が賢くなる充実感」の魅力に満ちているから、子どもたちは、
 「自律・自発型学習習慣タイプ」の高校生へと、それぞれのペースで、自己変革をします。

    それは、「理科授業構造」を具現化した「理科授業の仕掛け」によって、一人ひとり の
 生徒自身の選択意志によって内面化した「変革の原因力」を受けて、「ヒトの子どもの本質」
 が発現します。  
  即ち、「きょうの授業内容が、わかり納得する、学びが楽しい、やる気が出る」のです。
 (今、連日流されるエコ・キャンペーンのように、 「明日の授業じゃあ、遅すぎる!この授業で!」が肝心。)

   その時点から、学習習慣が、「他律タイプから、自律タイプ」へと自己変革する現象として、
     予習済みの生徒が増加する授業場面に現れるのでしょう。
   (おいおい触れますが、教材単元全体の計画と学力到達目標や次時学習プリント等は、
   事前配布をして、生徒一人ひとりが、それぞれのペースで取り組める状態です。)


   その所要期間は、授業スタートから約2週間で「原の授業スタイル・ペース」に慣れ、1学期
  中間テスト以降に(5月下旬)、ほぼ「巡航軌道」に乗ります。
   その時点からは、各生徒の「自律・自発学習」が、お互いの学習行動を連鎖的に誘発し合い
  ます。その際の相互作用力が、生徒一人ひとりの「自律・自発型学習習慣の持続力」に転化
  しているのでしょう。

    この段階までは、「教師の教育力」によって、「他律学習タイプから、自律学習タイプへの変化」
  を促進させるわけです。これが、「教育指導」なのでしょう。 放任では、「正の変化」は生じません。
    これは、生徒たちの言う「友だち・命」を、授業構造化することによる「学校優位性の正の証」
  を強く示唆すると、原は考察して、教育実践を幅広く(授業・学級・学校づくりなど)続けました。

  約15年間続けた、最初の授業「生徒一人ひとりの1分間スピーチ:『私の一番大切なもの』」
 において、いつも1位:約7割の生徒が、 「友だち」  と、教壇上から真剣にスピーチしました。
  「滑っても転んでも、教育の主役は生徒」ですから、生徒が言う「一番大切なのは、友だち!」
 は、非常に重いものです。学校教育場面で、「中核的な共通の基礎概念」として教育実践の
 根幹であっていい必須概念だと考え、「原の教育実践の仕掛け」に展開してきたのです。
   また、この点こそが、文科省の「競争教育」とは、「水と油」の相違点です。

 ここで大切なのは、「だれの視点から、教育を考えるか? するのか?」です。自分の選択です。         
  
       理科授業構造概論つづきます。



番号 08G-009  送信日 08/07/10  差出人 田中 英二
件名 超音波のうなり

こんにちは、田中です。
今年の2月の物理サークルで、超音波のうなりは聞こえるか。40000Hzと39000Hzを電気的に混ぜたら、確かにスピーカーから1000Hzの音が聞こえました。それでは、2つの超音波スピーカーに40000Hzと39000Hzのサイン波を入れたら、1000Hzのうなりの音が聞こえるだろうか。
答えは聞こえます。
超音波スピーカーを25個並列にしたものを2つつくり、それぞれから40000Hzと39000Hzの超音波を出します。これを耳で聞きます。耳を近づければ、うなりの音がよく聞こえます。少し離れたところでも聞こえるようにするには、コンデンサーマイクでこのうなりを拾って増幅器で大きくして普通のスピーカーで鳴らします。
よく聞こえます。
ここで、うなりを441Hzにして、そのすぐそばに440Hzの音叉をおいて、ならしますと、1Hzのうなりが聞こえます。うなりを442Hzにすれば、2Hzのうなりが聞こえます。うなりと音叉でまた、うなりが聞こえます。コンデンサーマイクで拾えば大きな音になりますから、音叉なととの実験も容易にできます。
とにかく結論から言えば、振動数の少しちがった2つの超音波を耳で聞けば、その差の振動数が可聴音の領域であれば、人間の耳でそのうなりの振動数の音が聞こえます。



番号 08G-010  送信日 08/07/10  差出人 林 正幸
件名 Re:アミルアルコールの語源

 こんにちは、林まさです。
 すこし調べてみたりもしたので、まとめてみます。
 エタノールは古来より発酵により生産されてきました。それは酵母菌(イースト菌)のはたらきによります。しかしエタノール発酵の基質(酵素がはたらく有機化合物)はグルコースであり、穀類に含まれるデンプンをグルコースに変える別の麦芽、麹(こうじ)などの生物も利用されます。
 実際の発酵は生物によるので、様々な酵素により様々な反応が起きます。さらに穀類はデンプン以外にもタンパク質、脂質など様々な物質を含みます。こうして酒づくりの発酵の生成物質は多様であり、その初期の研究により、エタノールより沸点が高いフーゼル油が発見され、その主成分としてアミルアルコール(8種の異性体が
あるが、多いのはイソアミルアルコール=3−メチルブタノールー1 (CH3)2CHCH2CH2OH )が発見され、伊賀さんが書いているように命名されました。その後の研究により、このアミルアルコールの基質は、デンプンでもグルコースでもなく、アミノ酸であることが分かりました。
 結論は、酒づくりの発酵ではエタノールの他に少量のアミルアルコールなども生成し、風味や味わい、ときに悪酔いに関わっているということです。
 ではまた。



番号 08G-011  送信日 08/07/12  差出人 船橋 隆久
件名 Re:鉛筆電気の続き

おはようございます。
「鉛筆蓄電池」さっそく追試されているのですね。私はさぼっていてまだ手つかずの状態です。
この「鉛筆蓄電池」を最初に知ったのは、10年ほど前の北海道の杉山剛英さんの報告でした。その中で杉山さんは「鉛筆の芯は黒鉛と粘土の微粒子を固めたもので、隙間がたくさんあり、そこに気体が付着し発電効果を高めている」と書かれていました。そして「この鉛筆蓄電池は燃料電池の構造を極限まで簡略化したものではないか」とも報告されていました。
杉山さんによると「電解液は食塩、硫酸ナトリウム、塩化鉛、塩化銅、硫酸銅でも可」と報告されているので、伊賀さんが追試されている硫酸銅でもメロディオルゴールは聞こえる可能性がありますね。この場合は陰極側の鉛筆の芯には水素とともに銅も析出することになるのでしょうか? なお、電解液の濃度は0.3mol/Lと書いてありました。
私が手回し発電機を使って鉛筆蓄電池を充電(電気分解)するとき気をつけていることがあります。それは「手回し発電機を回しながら鉛筆につないだクリップを外す」ということです。これをしないと手回し発電機の回転を止めるとほぼ同時に鉛筆蓄電池が放電してしまうためです。
引用ばかりでしたが参考になれば幸いです。伊賀さんからの情報楽しみにしています。
ではまた。



番号 08G-012  送信日 08/07/12  差出人 田中 英二
件名 波について

おはようございます。田中です。
ちょっと、教えてほしいことがあります。
3年ほど前から、工業高校の乏しい授業の中で、波を教えています。別に、波を3年ほど前から急に教えだしたわけではありませんが、この頃ちょっと疑問に思うことがあるんです。
波のはじめのところで、「波には、波源と媒質があります。」、「波は、変位が媒質中を自立的に伝わる現象」(私は、「振動が媒質中を伝わる現象」と教えています。)というようにやりますが、はじめの「波には・・・」のところで、「波には、波源と、媒質と、受信器の3つの要素があり、波源で振動を作り、その振動が波という形で媒質中を伝わり、受信器で受け取られる。」
この受信器は私の創作です。そして、この受信器を入れて波の3要素とできないか、この頃思うのです。この点で何か問題があるでしょうか。何か大事なことを忘れているような気もしているのですが思いつきません。そして、この受信器として共振(共鳴)現象を取り入れて、音叉の共鳴や、バネ振り子や単振り子の共振現象を例にして、波源、媒質、受信器の説明をしています。このようなもっていきかたは、全然間違っているでしょうか。
自分でもこの頃もやもやしているので、誰か教えて下さい。よろしく。



番号 08G-013  送信日 08/07/12  差出人 鈴木 久
件名 Re:波について

 田中先生
 波ではありませんが、音に関して中学で、音を出すもの・音を伝えるもの(媒質)・音を受け取るものの3つを考えるとして、授業の流れを作って科教協大会でレポートをしたことがあります。音が久しぶりに中学校に復活して、どうしようか、喫茶店で川勝にアドバイスを受けて考えたことがあります。今、手元に理科教室のDVDがないので、くわしいことは書けませんが、できるだけ早く書き込ませていただくつもりです。ただ、波には3つの要素があるというのは、ニッ本語的には少し違和感があります。
 波を考えるには、3つの要素を考えなければいけないというのでしたらわかりますが。とりあえず、応答まで。



番号 08G-014  送信日 08/07/12  差出人 田中 英二
件名 Re:波について

鈴木久さん、
ありがとうございました。最後の「波を考えるには3つの要素を考えなければ・・・」という表現はいいかもしれません。これを「波を考えるための3つの要素」としたらよいですか。もう少し考えてみますが、この受け取るもの(受信器)を考えると、波自身の振動方向などが、受信器のゆれ方向として捉えやすく横波・縦波の直感的なイメージも作りやすく思います。
 まずはお礼まで、



番号 08G-015  送信日 08/07/15  差出人 鈴木 久
件名 Re:波について

 田中さん
 鈴木です。
遅れてすみませんでした。 
音の学習(中1)これだけはと言われれば
1 音のとらえ方
川勝氏は、音を教えることは3者の関係を押さえることだと主張する。そして、その1つ1つの関係を実験で押さえていけばよいという。
音の3音の関係
受け取るモノ  作るモノ  伝えるモノ
感覚      波源    媒質(空気など)
高さ     =振動数   =振動数
大きさ    =振幅    =でない 振幅
       (機種依存文字?のため失礼します)
 振動数は、どんな媒質を通しても変化しないが、振幅は変化して伝わることを示している。

それぞれの実験に関しては、田中先生は豊富な持ちネタがあるので省略します。
(1993年理科教室臨時増刊号)



番号 08G-016  送信日 08/07/16  差出人 林 熙崇
件名 Re:超音波のうなり

物理サークルで見ました超音波のうなりの実験は50個の超音波スピーカで圧倒されました。すごいです。帰ってから少し気になった点が出てきました。普通の可聴音のうなりは、うなりのピークの振幅は2つの音波の振幅の和になっています。25個の超音波スピーカの合計振幅は相当な大きさだと思いますが、聞こえた可聴音のうなりは非常に小さい振幅で耳を近づけてやっと聞こえる程度でした。超音波でも重ね合わせの原理は低い振動数の音と同じだと思います。そうすると聞こえた音が小さいということを、どのように解釈すればいいのか良くわからないので引っかかっています。



番号 08G-017  送信日 08/07/16  差出人 田中 英二
件名 Re:超音波のうなり

こんばんは、林さん返事ありがとうございます。田中です。
振幅の重ね合わせですが、2つ考えなくてはと思います。
1つは、1つの超音波スピーカー自身がどれだけの振幅で振動しているかということ。
もう1つは、40kHzの波長は8.5mmくらいでとても短いので、指向性がかなり強いので、どの程度、重なっているかが問題だということです。
この辺が、あまり大きな音にならない原因かもしれません。
もう少し考えてみます。今夜はこの辺で、失礼します。



番号 08G-018  送信日 08/07/17  差出人 原 弘良
件名 ***********

原です。  「理科授業の仕掛け:学び合いの自律学習システム」
        
   
   私がやってきたことは、「ヒトの本質:  好奇心いっぱい・学び大好き!」に
   依拠した「本来の教育実践」でした。 こんなのフツーって、実践です。
   それは、自分が生徒だったら、受けたい参加したい授業づくりでもあります。    
  
   その結果は、「理科授業の仕掛け」進行につれて、生徒自身が
 居残り学習をし合ったり、必要な予習をしてきて授業に臨む生徒が、次第に
 増えていく現象変化として現れました。私の予想通りで、シメシメでした。


   「理科授業の仕掛け:学び合いの自律学習システム」に取り組み
 始めたキッカケは、普通科・商業科併設の津島北高校で学級担任をはずれ、
 総務主任になってからでした。     
  私にとっての教職の楽しさは、「生徒一人ひとりの、学びの喜びと人格形成の
 統合過程の学校生活の日々」に対して、生徒と私の、互いに貴重な人生の時空を
 共有する仕事である、に尽きます。
  だから、授業で学び合う生徒の教室風景は、新任から退職の日まで、好きでした。

 
  生徒一人ひとりと、学級づくりや理科授業づくりで、深く人間交流をする。
 しかも、それぞれの分野に独自の魅力がある、学級担任・理科担任の仕事です。
  総務主任仕事は、ある意味の遣り甲斐もありますが、打てばトーンと響くような
 学級担任・理科担任のストレートな魅力を、実感しませんでした。   しかし、
  私の本心は、両者の魅力を、統合した理科授業づくりを、追い求め続けました。
 そして、以下のプロセスを経て、構想が固まってから始めたのでした。
   
 「統合した理科授業づくりの礎」は、既に、ありました。

  1、少年時代からの、私自身にありました。そして、これは
       「ヒトの子どもの本質は、好奇心旺盛・自律学習大好き!」なのさ。
     敗戦後の極貧・飢餓で働きづめ少年時代にあって、「発想・材料調達・部品

    加工・機体製作や、文献独学のすべてを、ひとりで楽しみ、科学に夢中少年」だ

    った小6〜愛知工業高校卒業までの7年間は、明けても暮れても、「飛行機と

    ロケット」の基礎理論学習と機体製作、推進火薬製造、飛行実験データ取りと

    改良飛行・発射実験に夢中でしたが、愛工卒業後、当然の地元就職でした。
     その染色工員時代、自分自身の労災事故・重傷によって、「人間社会の歴史は
   『人間の尊厳』を、人間の連帯行動により確立・保障を目指した共有財産である。」

    事実に気付きました。その時、私は18歳6ヶ月でした。
    
    そして、1回きりの貴重な自分の人生の時空を、意義ある生き方を実現可能にする
    職業で生きたい!できるならば、人間の尊厳を追求する仕事と、文句無しに楽しい
    科学する仕事、この二つを両立する仕事は? と考えたとき、「理科の先生!」    
    に、すごく憧れました。
     しかし、大学進学なんて、庶民には他人事でした。(同級生、約200人中、

    7人だけ大学へ。6人は、普通科進学校へ。)
    先生になるには、普通科・工業科のカリキュラムのちがいを補足する学習が必要
    でしたが、国立大学に合格した親友が「受験参考書・一式」をプレゼントして

    くれながら、「カワイ塾へ行かなきゃ、無理だよ」と、忠告してくれましたが、

    「塾通いの大金あるわけネーし、受験学習するのは自分自身なんだからと、普通科と
    同じ3年後の合格を目指し、自宅でマイペース受験勉強を開始。朝9時から始めて、
    夜10時半には就寝。昼食後、1時半まで昼寝タイム、夕方5時から6時まで木曽川
    まで自転車で運動タイム、7時から8時まで夕食・家族団らんタイムのスケジュール

    通りの毎日。土は半日、日は全日休日で、「進度調整日」とした。
     ということで、3年後の教育系国立大学・中学課程・物理学教室の合格をめざして、
    実質9時間の独学での受験勉強を、のんびりワクワクこつこつ続け始めたのです。
    会社を辞め、受験勉強半年後、「受験の雰囲気を経験しておこう」と受験したが、
    合格発表日に、一宮の自宅から名古屋の大学まで、運動がてら片道30kmを自転車
    こいで見に行きました。昼頃でしたが、誰も居ない「合格発表掲示板」に、
    自分の受験番号の記載を発見して、眼を疑りもう1度見てそれでも信じられず、大学
    構内を自転車で1周してから再確認して、やっと、「合格した事実」を信じました。

         そんな事実のなかに、「目の前の生徒一人ひとりの自律学習の芽の普遍性」を信じるからこそ、
       口先だけの「絵に描いた餅」ではない、「目の前の生徒一人ひとりが、賢くなる自分を実感する、
       理科授業の仕掛け」の大黒柱に、「学び合いの自律学習システム」を構想し、実践したのです。
   
         18年間にわたるその結果は、私自身が感動させられる「生徒という人間の正の可能性と、
       人間の尊厳」を、生徒たちが理科室にくりひろげたのです。競争教育という「人間の差別・選別」を
      超克して、「友だち・命」と、「科学する楽しさ、賢くなる喜び」が飛び交う理科室風景は、
      以下の2,3の生徒一人ひとりの存在あっての「教育実践の開花」といえます。
       (目を通してくださるとうれしい本。 「授業づくりで変える高校の教室・4、理科」 明石書店
         2005年11月刊     川勝 博編著  奥村さん 成島さん 原 3人の実践レポート) 
           
   2、「教科書が欲しいんじゃない!友だちが!と友だちとの居心地のいい教室」を創り、
     国家権力による究極の「人間の尊厳」蹂躙、「就学猶予制度」を超克した養護学校生徒
     と家族に学びます。 現在も、弱視生徒が、「拡大文字教科書」なら学ぶことができるのに、
     文科省は保障責任を果たさず、教科書会社の善意を期待したり、ボランティア頼りの
     事実です。MLのみなさん、ご存知でしたか?

   3、「退学したくて、入学するわけネーダロウ!」と、みんなで一人も退学させネー!
     と励まし合い支え合って「全員進級!」の奇跡を起こした工業高校生たちに

     「友だち・命」が必須授業である事実を学びます。

 

      上の、1〜3の事実にみるところの、生徒が持っている
   「ヒトの本質: 好奇心いっぱい・学び大好き!、友だち・命」は、
    学び合いの自律タイプ学習によって発現するという教育実践の実現を示唆します。 
  私がそうでしたが、「生徒は、選択意志をもつし、熱心に教え込む気配には『逃げ水』となり
  『授業の仕掛け』にある学びのクスグリには、くらいつく習性を持っています。」

     そして、それらを「理科授業の仕掛け:学び合いの自律学習システム」として、 
       以下の授業実践を始め、退職までの18年間継続したのでした。
 
 

   「理科授業の仕掛け;学び合いの自律学習システム」の3本柱概要

      1、自主編成・作成した「授業プリント」のねらい
       1) 科学する楽しさを、生徒みんなに経験させたい。それを保障するため。
         理科教育で、必須価値のある「教える内容・学ぶ内容」は、何だろうか?
         それを、何よりも「目の前の生徒の実態」から考察し、到達目標を定め、
         展開過程を構想する。
       2) 各分野の到達目標と展開
         1)生物 2)化学 3)物理 4)地学
      2、授業展開には、生徒の多様な価値観の交流こそが、必須学習意欲源です。
       1)学校の優位性を活用した、
         「生徒一人ひとりの学力獲得と人格形成を保障する授業展開の仕方」

       2)学校の優位性を活用した、
         生徒輪番制の「授業記録」と、生徒1人ひとりの自由発想による
        「学びのコミュニケーション・システム」効果は、絶大かつ授業必須アイテムなり。
      3、生徒の日常が、「楽しい科学でいっぱい!」に、気付かせる誘惑法
       わが身に引き寄せる科学学習の展開法のいろいろ
       1)、朝刊記事にある科学記事プリント配布と、一口問答
       2)、参加義務の無い、「身近な科学」応募参加のよびかけと、
                      応募レポートの印刷配布、評価点加算システム
     つづきます。



番号 08G-019  送信日 08/07/24  差出人 鈴木 久
件名 花火の撮影

 毎年、何度もこの場をお借りしてお願いしています。昨年は、「やった!」と思ったのですが、その後上書きして消してしまいました。
 春日井に住んでみえる方も多いようなので、是非お願いします。7月26日(土)春日井納涼祭りの花火で花火を何本か撮影していただける方はみえませんか?
あと、8月23日(土)志多味納涼花火祭りなどです。
物理(中1第1分野)で音と光の差から距離を求めたり、逆に音速を計算したり、したいのです。
やってみようと思われる方が見えたら連絡願えませんか?
最近はデジカメの動画でも結構きれいに入ります。



番号 08G-020  送信日 08/07/24  差出人 近藤 直門
件名 Re:花火の撮影

近藤です

私も春日井の住人なのです。ちょうど花火が上がっているときうまく見える場所にいるかどうかわかりませんので確約はできませんが、可能であれば査定しておきます。
撮影ポイントがはっきりしていれば、どの花火を撮るか、どの時間帯を撮るかの指定は別にないですよね?撮れるとすれば
千種区平和公園平和堂
庄内川堤防
知多町付近(新木津用水堤防)
あたりのどこかかな。  
当日カメラと三脚を忘れないように車に積んでおきます。



番号 08G-021  送信日 08/07/24  差出人 原 弘良
件名 生徒発信の理科授業−その41:理科授業の仕掛け

    原です。  連続殺人事件の背後に、「自己肯定実感」を否定する教育か?。 

  私がやってきた教育実践は 自分が生徒だったら、受けたい参加したい授業
 を、意識的に探究し、その評価を、「目の前の生徒」の反応に、検証してきました。

   教育は、科学であり、芸術であると、私は信ずるからです。

  また、「目の前の生徒一人ひとりの、人間そのもの」と、「人間と人間が、その人間の
 全てをかけた人格交流が、『人格発達力』として教育機能の源泉である事実」を、
 新米教師時代に、養護学校・高校生に学び教えられて以来、「人格交流の教育仕掛け」

 を、学級づくり・理科授業づくりに一貫して仕掛け、システム化した実践展開をしました。
  
  そして、この「人格交流の教育仕掛け」こそが、「ヒトの本質: 好奇心旺盛、学び大好き!」
 の種火から、立ち昇る炎へと変化させる、必須教育要素である事実を、
     生徒たち一人ひとりが、学級づくりや、理科授業づくりにおいて、実証したのでした。
     それは、 世間で言う「教育困難校」にランク付けされた私の勤務校で出会った、 
 約 7000人 もの高校生を、学級から、授業から、ただのひとりも「落ちこぼし」せず、
 単位不認定や退学生無しで進級した稀有な事実にあります。これは、重いです。
 
   しかし、意外と、「生徒間の人格交流・教育仕掛け」を意識的・継続的にした教育実践には、
 寡聞にして出合う機会は少なかったですが、私学や小学校での「子どもたちの生き生きした、
 教え合い学び合い学習活動」の教育実践には見られるので、うれしく心強くおもいました。
    
     だからといって、24時間、私が教育実践に必死こいてたはずが無い! のです。
 同僚には、「遊び人の、原さん」と公言する人もいて、事実、乗るクルマは、すべて「野宿車」に
 自分で改造して毎週のように若狭湾で「釣り野宿」したり、時には、そのクルマで、能登半島
 一周4泊5日の「4人家族野宿旅」したり、船長免許歴は35年など、筋金入りの遊び人しな
 がら、 生徒と楽しく「教育遊び:学級担任と理科担任」やってたわけです。 

  「〜だから論」は、「責任回避論、いいわけ論」だと、私自身は一蹴します。 

 工業高校での「全員進級!」実践が、全国教研で支持されて以降、各支部・各職場の教研集会
 に招待を受け、講演のあとに、よく、「原さんだから、、、」の発言が出ましたが、「それでは、
 あなたの目の前の生徒さん一人ひとりに失礼だと思いますよ。生徒は、みんな『友だち・命』
 の心を持って学校へ来てるのですよ。だから、学級で、授業で、『友だち・命』の出番チャンス
 を演出し、その継続を支援するのが、『教育実践』という教師の仕事だと、思いますがねえ。
  出番さえつくり、ちょこちょこ支援するだけで、生徒は『友だち・命』ですから、連鎖反応起こし
 ながら、自己成長・発達して、自分の居場所や自己肯定感を、自分の学級や授業に実感します。
 教師は、左団扇でその風景を愛で楽しみニコニコしてりゃあ、ええんです。」てなこと言ってると、
 実際にやる人も出て、「本当に、役員に立候補したよ」という学級づくりレポートが2本も翌年
 あり、「そうだろうが、、、生徒の可能性を信じて、仕掛けりゃいいんだよ。」と、思ったことでした。

  最近、「学校教育と無縁ではないと、私が思う一連の事件」に、あらためて、
                「学校教育とは何か?」を
 考えざるを得ません。現職の先生方は、自分の学級、自分の授業との関わりを、どのように
 考えておられるのでしょう?  そして、日ごろのご自分の教育実践との関わりをどう位置づけ、
 何を心がけ、どのように実践展開しておられるのでしょうか?
  「目の前の生徒一人ひとりが、自己肯定感を実感している授業の、1時間1時間か?」
 から、考察をスタートして、多種多様な見地からの多種多様な具体的展開、そして、

 生徒による検証の繰り返しをした、螺旋的教育実践だったかなと、自分を回顧します。

  私の親友(社長で保護司)のことばが、最近、事件が起こる度に、痛く私の心に刺さります。
     「原先生、私の世話する子は、例外なく、授業は何にもわからん言いますよ。

      わからん授業に、教室に居続けるのは、つらいだろうね。」

  「理科授業の仕掛け;自律学習システム」3本柱の概要

      1、自主編成・作成した「授業プリント」のねらい
       1) 科学する楽しさを、生徒みんなに経験させたい。それを保障するためです。
         理科教育で、必須的根幹価値のある「教える内容・学ぶ内容」は、何だろうか?
         それを、何よりも「目の前の生徒の実態」から考察し、到達目標を定め、
         展開過程を構想しました。「目の前の生徒の願い」に応えてこそ、授業です。
       2) 各分野の到達目標と展開(おいおいレポートします)
         1)生物 2)化学 3)物理 4)地学
      2、「授業展開システム」のねらいは、生徒1人ひとりの「学力と人格発達統合」です。
       1)学校の優位性を活用します。
         生徒一人ひとりの学力獲得と人格形成を保障する授業展開の必須要所は、
         「生徒個人のつまづきを、生徒共通の『学びの要所』とする共有財産」ととらえ
         て受容し合い、生徒個人の正解は、互いの拍手による『具体的称賛』です。
       2)学校の優位性を活用した、
         生徒輪番制の「授業記録」と、生徒1人ひとりの自由発想による
        「学びのコミュニケーション・システム」効果は、絶大かつ授業必須アイテムです。
      3、生徒の日常が、「楽しい科学でいっぱい!」に、気付かせる誘惑法
       わが身に引き寄せる科学学習の展開法のいろいろは、意欲の喚起に有効でした。
       1)、朝刊記事にある科学記事プリント配布と、「一口問答」を授業始めにする。
       2)、参加義務の無い、「身近な科学」応募参加をよびかけると、連鎖的に
         応募してくる。その応募レポートのうち、ユニークなものを全クラスに印刷配布
        することで、「自発学習コミュニケーション」が始まり広がり継続する。
        応募評価点加算システムにより、1応募につき3〜5点加算する。
       (学期中、3応募10点上限なのに、夢中になるのか10応募以上生徒が4割!)

      つづきます。



番号 08G-022  送信日 08/07/25  差出人 近藤 直門
件名 Re:春日井納涼祭りの花火

ちょうど家に帰れたので、いつ始まるかと音を気にしていたのですが、いつまでたっても音は聞こえてこず、もうはじまっているはず
8時少し前、知多町の東漸寺北の新木津用水の橋の上までいってみたら、ちょうど真正面に花火はきれいに見えました。何組かの親子がすでに椅子やシートを持ち込んで花火をみていました。
しかしやはり音はほとんど聞こえず耳を澄ましてみてもたまにパラパラとかいう音が聞こえるかなという程度で、マイクのモードをズームにし、折りたたみ傘をパラポラ代わりにして少しでも拾えるように工夫はしてみたのですが、音量最大にして再生しても花火の音はほとんどわかりません。たまに小さく聞こえても、どの花火の音なのかを特定するのはかなり難しそうです。
子どもの頃は、犬山の花火大会の音もたしかにはっきり聞こえたはずですが、はるかにちかい落合公園の花火の音が音が聞こえないとは世の中よほど騒がしくなったのですね。
平和公園からでは花火は見えても音など全く聞こえなかったでしょうね。



番号 08G-023  送信日 08/07/27  差出人 林 正幸
件名 Re:鉛筆電池の続き

こんにちは、林まさです。
 一般化し過ぎることになるかもしれませんが、電池にしろ電気分解にしろ、
@電極の面積が広い
A電極間の距離が短い
B電解質水溶液の濃度が高い
C水素イオンや水酸化物イオンを含む(両イオンの電気電導性は高い)
と電池はパワー(電流)が大きくなり、電気分解は速度が大きくなります。
 この他に、電池に関しては発光ダイオード(通常のもの)やメロディーテスター(電子オルゴール)を使うと2Vくらいの高い電圧を必要とします(パワーは小さくてよい)。またいわゆる発生する水素による「分極」の問題があります。電気分解に関しては、電圧を高くすると(手まわし発電機は簡単に10V以上になります)速
度が大きくなりますが、起こる反応が変化する可能性があります。またいわゆる水素過電圧の問題があります。
 私は、電池、目的によっては電気分解でも、電解質水溶液をろ紙やクッキングペーパーに浸み込ませ、電極でサンドイッチにする方式を勧めています。これだと廃液もあまり出ません。
 ではまた。



番号 08G-024  送信日 08/07/28  差出人 林 正幸
件名 Re:鉛筆電池の続き

こんにちは、林まさです。
 私が書いたのは、反応物質の濃度についてのつもりでした。化学平衡を考えると
    Zn ←→ Zn^2+ + 2e^-
、亜鉛イオンの濃度は小さいほど亜鉛がイオン化するのに有利です。しかし同時に水溶液の電導性が小さいと反応にブレーキがかかるので、実用を考えると(反応速度論的には)ほどよい濃度があります。むしろ硫酸ナトリウムを溶かせばよいわけです(ダニエル電池ではなくなりますが)。
 硫酸銅の電離に関しては
    CuSO4 ←→ Cu^2+ + SO42-
硫酸銅の濃度が高いと電離度(見かけ? 実はイオン強度の影響)は小さくなりますが、銅イオンの濃度は高くなると思います(銅イオンに関わる別の反応があれば別ですが)。実際にダニエル電池では硫酸銅水溶液は濃いほどパワーが持続します(クッキングペーパーとセロハンを使う場合)。もちろん電解質の濃度をいたずらに高
くしないことは環境面で大切です。
 なおほどよい濃度というのは、めっきにおいて表面をきれいに仕上げたいときなどに問題になると思います。そのときは電流も加減します。
 ではまた。



番号 08G-025  送信日 08/07/**  差出人 ** **
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番号 08G-026  送信日 08/07/**  差出人 ** **
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